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フォルクスワーゲン「ID.Buzz」がついに日本上陸! 日本試乗で唯一となるBEVミニバンは888万9000円から


TEXT:斎藤充生 PHOTO:斎藤充生/宮本賢二
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NWBとLWBで異なるバッテリー容量

ID.BuzzはBEVだから当然そのバッテリー容量と航続性能は気になるところだ。NWB仕様は84kWh、LWB仕様は91kWhと、ホイールベースの長さに準じてバッテリー容量が異なる。出力90kWの急速充電器を使ってバッテリー残量20%から80%まで充電するのには40分ほどかかる。

ID.Buzz発表会で投影された充電性能

しかし、車両自体は140〜150kWクラスの充電受け入れ性能を持っているため、フォルクスワーゲングループの正規ディーラーネットワークで設置が進められている150kW級の急速充電器を介せば、充電時間の短縮が期待できる。さらに、ID.Buzzの新車購入特典として、プレミアム・チャージング・アライアンス(PCA)アプリ上で情報登録を完了すれば最長1年間にわたって時間無制限でそれらの充電が無料となるのは嬉しいポイントだ。

巨体から想像するよりは長く走れる航続性能

航続性能もホイールベースの長さ、つまりはバッテリー容量に準じており、NWB仕様の一充電走行距離(WLTCモード)が524km、LWB仕様が554kmと発表されている。全長はNWB仕様で4715mm、LWB仕様に至っては4965mmに達し、全幅1985mm、全高1925mm、車両重量はNWBが2550kgでLWBが2720kgという巨体の割には、航続性能は健闘しているといっていいのではないだろうか。

ID.Buzz「Pro Long Wheelbase」のサイドビュー

それを可能にしているのは、ID.Buzzが空力性能に優れているからに他ならないだろう。このボディから想像されるより圧倒的に低いCd値(空気抵抗係数)は、なんと0.285だというから驚きだ。さらにBEVならではの重量物を低く、車体中央に集めた結果、良好な航続性能につながったというのだ。これらは走行性能にも好影響を及ぼすそうで、最高出力210kW(286馬力)、最大トルク560Nmを発する電気モーターで後輪を駆動し、力強く快適な走行性能を生み出すのだという。

ID.Buzz「Pro」のリヤデザイン

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