初出展のヒョンデはBEV・FCEV・バスに体験型コンテンツも多数用意 10月31日(金)から一般公開される「ジャパンモビリティショー2025」の開催に先立ち、各社から出展概要が発表されたことで、盛り上がりを見せ始めている。 今回は世界3位の年間新車販売台数を誇る、韓国のヒョンデのブースについて紹介したい。 意外にも今回がジャパンモビリティショー初出展となるヒョンデ。日本再上陸後は、フラッグシップEVの「IONIQ 5(アイオニック5)」をはじめ、ミドルサイズe-SUVの「KONA(コナ)」、そして今年発売が開始されたコンパクトEVの「INSTER(インスター)」をラインアップし、「EVのあるライフスタイル」を前面に打ち出した、先進的なバッテリーEVメーカーのイメージ作りを行ってきた。 また、IONIQ 5をベースに、ヒョンデのスポーツラインである「N」の名を冠するハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」を発表し、モータースポーツへの参加をはじめ、ドリキンこと土屋圭市氏監修のもと開発されたパフォーマンスパーツの販売など、走りにこだわるメーカーであることも並行してアピールしてきた。 むろん、それらの車両はブース内にも展示されるが、イベント公式プログラム「Mobility Culture Program」の一環として行われる、先進安全自動車(ASV)の公道試乗体験車としても試乗可能だ。また、ヒョンデと言えばEVバスにも力を入れており、エレクシティ・タウンと呼ばれる中型EV路線バスが、東棟屋外臨時駐車場で実施される「はたらくモビリティ」に展示されるという。 しかし、このジャパンモビリティショー2025におけるヒョンデ最大の注目ポイントは「水素」だ。 技術もデザインも見どころ多しの水素電気自動車「新型ネッソ」 これまでも「NEXO(ネッソ)」という水素電気自動車(FCEV)をラインアップしていたものの、前出のBEV4車種に比べると影の薄い存在と言わざるを得なかった。 だが、じつのところヒョンデは1998年から水素開発を積極的に行なっており、2013年には世界で初めて水素電気自動車(FCEV)の量産化を実現した水素モビリティのリーディングカンパニーなのだ。このことは自動車部門を含めたヒョンデグループの経営発表会の内容にも現れており、水素環境やプロダクト整備に関する取り組みが話題の中心であったりもする。 当然ジャパンモビリティショー2025でも、これまでヒョンデが歩んできた水素技術開発の歴史の紹介に始まり、水素事業ブランド「HTWO」が描く水素社会のビジョンを、製造・輸送・貯蔵・利用の4つのバリューチェーンで構成し、持続可能な水素社会の実現に向けた取り組みとして紹介する予定だという。 そして、水素モビリティとして、4月に韓国で世界初公開した新型「ネッソ」を日本でも初公開する。IONIQ 5にも通ずるデザイン要素を採り入れながらも、ヒョンデの新しいデザイン言語「アート・オブ・スティール」で設計されたエクステリアは一見の価値あり。技術面でも見るべきところが多い。 ヒョンデはブランドの姿勢をアピールするため、さまざまなアクティビティや体験型コンテンツ、SNS投稿イベントもこの会期中に実施する。また、11月1日(土)12時からは、FIA世界ラリー選手権2024シーズンにおいてドライバータイトルを獲得したティエリー・ヌービル選手と、コ・ドライバーのマーティン・ヴィーデガ選手が来場してスペシャルサイン会も実施される予定だ。 EVによる先進性にハイパフォーマンスカーがもたらすスポーツ性、そして未来を拓く水素技術という大きなテーマをアピールするヒョンデのブースは、東6ホールに設置される。
















































