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TEXT:斎藤 充生
見どころはスーパーワンプロトタイプだけじゃない! 全メーカー中でもっともモビリティショーしていたホンダは陸・海・空に加えて宇宙にも進出か【ジャパンモビリティショー2025】

ついに宇宙へ到達したホンダ! モビリティショーという名が表す通り、従来の自動車を中心としたモーターショーから大きく領域を拡大させ、さまざまなモビリティを対象としたショーへと生まれ変わったジャパンモビリティショー。フルサイズで行われるショーとしては2回目となる2025年、ホンダブースはトヨタ、スズキと並び広範囲のモビリティを展開したブースとなった。 もともと四輪だけでなく、二輪や船外機、芝刈り機に代表されるようなホームプロダクトまで網羅するモビリティ企業ではあるが、モーターショーの名を廃することで自社のプロダクトや世界観をもっとも広く表現できるようになったのはホンダではないだろうか。 前回(2023年)は自社開発の航空機「ホンダジェット」を持ち込んで空まで領域を広げたのも束の間、今回はその範囲を宇宙にまで広げてロケットの展示もしたのだから。 とはいえ、もっともブースの目立つ位置に鎮座していたのは、2050年のカーボンニュートラル実現を目指すホンダにとっての象徴的存在、電気自動車(EV)の新シリーズ「Honda 0 Series(ホンダ・ゼロシリーズ)」であった。 そのホンダ・ゼロシリーズを中心に、別記事で取り上げたN-ONE e:ベースのホットハッチモデル「Super-ONE Prototype」を除く注目の展示車両を紹介したい。 Honda 0 SALOON 本邦初公開となったホンダ・ゼロシリーズ。「Thin, Light, and Wise.(薄い、軽い、賢い)」という独自の開発アプローチで、ゼロから独創的な発想で創り出されたこのシリーズは、スーパーカーと見まごう程ボンネットの先端が低く、全体的にもローフォルムな「Honda 0 SALOON(サルーン)」をフラッグシップに据える。 これまでホンダの広報画像で見るだけにとどまっていたサルーンだが、実車はホンダの言う通りとにかく「薄い」。さぞ、室内はタイトなのだろうと思い見せていただくと、グラスルーフの効果もあるが想像以上に明るく開放的でそのうえ広い。着座位置は確かに低いが、いわゆるスポーツカーのような姿勢を強いるのではなく、サルーンの名の通り十分にくつろげる姿勢になるのだとホンダは説明する。 ハイデッキなリヤスタイルのおかげで後席のヘッドクリアランスと足元スペースも十分。外見から想像するよりはるかに快適そうな空間が創り上げられていた。 EVならでは低重心と着座位置の低さを活かして走りはスポーティに仕上げつつも、ホンダ伝統の基本思想「M・M思想(マンマキシム・メカミニマム)」とホンダ・ゼロシリーズの「薄い」という開発アプローチを掛け合わせ、既存のどのクルマにも当てはまらない、まったく新しいジャンルのクルマになったと見ることができる。 Honda 0 SUV それはホンダ・ゼロシリーズ最初の販売予定モデルとされるミドルサイズSUVのホンダ・ゼロSUVにもいえることで、リヤデザインをサルーンと同意匠としながらも、SUVに求められる力強さや面構成の美しさは独自に表現され、十分な室内空間と開放的な視界を確保している。 どちらのクルマもインパネまわりは大型ディスプレイを中心に設計され、先進性と斬新さが感じられる作りとなっている。これらを司るのはホンダ独自の車載OS「ASIMO(アシモ)OS」で、使えば使うほど所有者の志向に合わせてパーソナライズされるそうだ。しかし、その具体的な機能や得られる体験については検討を深めている最中とのことで、今回のショーで明言されることはなかった。

TAG: #Honda 0 series #JMS2025 #microev #アキュラ #コンセプトカー #ホンダ
TEXT:石井啓介
スーパーオートバックスかしわ沼南に90台のEVとオーナーが集合してゆる〜く懇親! 「EV MEET 2025 AUTUMN」を開催

メーカーの枠を超えて16メーカー約90台のEVオーナーが集合 多くの電気自動車が発表された国内最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」の最終日と同日の2025年11月9日の日曜日、EVライフを始める人のためのワンストップWEBモール「EVモール」が主催するEVオーナーミートアップイベント、「EV MEET 2025 秋@スーパーオートバックスかしわ沼南」が開催されました。これは、2025年1月26日に100台以上のEVオーナーが参加した「NEW YEAR EV MEET 2025」の秋バージョンともいえるミーティングで、EVに乗る人たちの交流を図るべく企画されたものです。 当日はあいにくの雨模様でしたが、会場が屋根のある大型駐車場だったこともあって傘も必要なく、国内外のEV約90台のオーナーさんが集まり懇親を深めました。 また、会場内には前回に引き続きオートバックスのプライベートブランド「AQ. オートバックス クオリティー」のTESLA向け商品の展示・販売や小型電動モビリティの試乗が行われ、また北欧フィンランド生まれのEV/HV専用スタッドレスタイヤ「nokian TYRES」からEV専用スタッドレスタイヤの展示も行われるなどの気になる情報発信もなされ、EVユーザーが熱心に購入を検討されていました。 また、会場には前回には無かったEV用急速充電器「Mercedes-Benz Charging Hub かしわ沼南」が設置されており、イベントに参加しながら充電することも可能となったのも見逃せないポイントでしょう。 さらに今回は、メーカーの枠を超えたEVユーザーの懇親というテーマに基づき、「EVメーカー対抗ゲーム大会」も実施。各メーカー毎に指定の袋に自由にアイテムを入れて2kgピッタリの重さにすることを競うというカンタンなゲームも開催。同じメーカーの仲間はもちろん、参加した16メーカーのグループが一体となり楽しい時間を過ごしました。 ちなみに優勝は「HYUNDAI」グループで、各協賛企業からの提供品がプレゼントされました。 「新しい時代のモビリティライフ」のリアルを発信 充電ネットワークの充実や航続距離、バッテリーの安全性など、EVに対する評価にまだまだ賛否両論あるなかで、実際にEVを購入してEVライフを楽しんでいるオーナーが集まり、メーカーやブランドの枠を超えて楽しく語らう姿は、「ジャパンモビリティショー」でも提案された「新しい時代のモビリティライフ」の一旦を垣間見ることが出来た時間でもありました。 また、出展していた企業の担当者からは、EVユーザーの生の声を聞くことができ、大変有意義な時間になったという声も聞かれました。 まだまだEVは少数派であり、その市場も大きくは無いのが現状ですが、だからこそ「EVライフのリアル」を広く発信していくことが重要であると感じました。 次回は2026年1月25日(日)に「NEW YEAR EV MEET2026」を開催 「EVモール」では、このようなメーカーの枠を超えたEVオーナーの集まりを継続的に行っていくとのことで、次回は2026年1月25日(日)に「NEW YEAR EV MEET2026」として、会場を東京・海の森公園駐車場に移して開催されます。EVメーカーの試乗プログラムをさらに充実させるなど、さらに充実したコンテンツで200台のEVオーナーを集めたいとのこと。 EVオーナーはもちろん、EVが気になっている方も、ぜひご参加してみてはいかがだろうか。 「NEW YEAR EV MEET 2026」開催概要 ■会期・時間 : 2026年1月25日(日)AM10:00~PM15:00 ※雨天決行となります。(荒天などで開催が困難な場合には中止の判断をする場合もございます) ■会場:海の森水上競技場東側イベント広場 ■参加費:前売り1000円・当日1200円 ※非EV/PHEVオーナー様の参加は無料 ※前売りチケットはこちら→https://peatix.com/event/4579172/ ■主催:NEW YEAR EV MEET 2026実行委員会・一般社団法人電動車輌推進サポート協会〈EVSA〉・EVモール/EVごはん(株式会社141マーケティング) ■内 容(予定): 1)EVオーナーによるミートアップ〈オフ会〉 2)オーナーズクラブのご紹介 […]

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TEXT:斎藤充生
EVらしさをなるべく廃したスタイリングで乗り換えを自然に! スズキが軽EVコンセプトカー「Vision e-Sky」で考えたのはEVであることを気づかれないことだった【ジャパンモビリティショー2025】

ガソリン車からの乗り換えやすさを考えて開発 軽自動車のEVに先鞭をつけた日産サクラ・三菱eKワゴンが好セールスを記録したものの、あとに続くライバル車は現れず3年が経過した。ようやく9月にホンダN-ONE e:が新たな選択肢として登場したが、それでも物足りなさを感じるのは、きっと軽自動車業界を長年牽引してきたスズキとダイハツから現実的なモデルが提示されていないためだろう。 そしてようやくこのタイミング、ジャパンモビリティショー2025でいよいよ軽自動車業界の巨頭スズキが動き出した。2026年度の販売を目指して開発したEVコンセプトカー「Vision e-Sky(ビジョンeスカイ)」を世界初公開したのだ。 と大上段に構えてみたが、ビジョンeスカイはこれまでのスズキ車と同様、とても親しみやすく気軽に付き合えそうなクルマで、いい意味で肩の力が抜けている。「ちょっとそこまでお買い物」なんていう使い方がとても似合う、スニーカー感覚のクルマだと言える。 コンセプトカーだから、やや現実離れした大径タイヤを装着していたり、室内のボタンがほとんど静電タッチ式だったりするけれど、全体としてはこれまでのスズキの血統から大きく逸脱せず、ことさらにEVであることを主張していないのがちょうどいい。 やや背高で丸みを帯びた2ボックススタイルのボディは、オーソドックスなヒンジ式のドアを4枚備え、奇をてらったところがなくごく自然な佇まい。充電口もガソリン車の給油口と同様の位置にあるので、言われなければEVだと気づかないかもしれない。それぐらいフツーなのだが、それがスズキの狙いでもある。 開発目標の航続距離は270km。これは通勤・買い物など、平日の平均的な軽自動車の使われ方と、週末のちょっとした遠出を加味して必要十分な距離としてスズキが導き出した値なのだという。つまり、闇雲に航続距離の長さを追ったりはしていない。 フロントグリルに相当する位置には、充電中の状態やクルマの起動状態を表示するシグネチャーライトが設置され、外からも愛車の状態を確認できるようになっている。 これにより、エンジン車と比べ極端にフロントまわりの開口部は少ない。コンセプトカーだからなのかと思いきや、スズキによれば市販モデルでも極力このデザインは踏襲していきたいのだというで、ここは先進性を感じられる部分かもしれない。 一方で、前述した静電タッチ式の室内ボタン類に関しては、シニア層が使うことも考え、物理ボタンを適切に配置することが検討されているという。もしかしたら室内の印象は、今後に大きく変化するかもしれない。 ビジョンeスカイに一貫して言えることは、「これまで乗ってきたガソリン車から如何に違和感なく乗り換えてもらうことができるか」を徹底的に考えて開発されているということ。だから乗り込んだときにアクセントとして少し新しさを感じられるようにする部分はあっても、EVだからといって先進技術や革新的なレイアウトで圧倒しようという思いは、スズキ側には一切ないのだという。 非常に現実的かつ以前からのスズキの顧客を大事にしようという姿勢がうかがえる、納得のコンセプトカーがビジョンeスカイだ。

TAG: #JMS2025 #コンセプトカー #スズキ #軽EV
TEXT:斎藤 充生
助手席側が1枚スライドドアでガバっと開くから使いやすい! 乗用車領域でも活躍しそうなダイハツ「カヨイバコK」はいまから登場が待ち遠しいEV軽バンだった【ジャパンモビリティショー2025】

BEVの先進性を活かした軽バンEVコンセプトモデル ジャパンモビリティショー2025では、トヨタ・ダイハツ・スズキの3社共同開発による軽自動車向けBEVシステムにより、複数の軽EVコンセプトカーが登場。それらは大きくふたつの方向性をもって展示された。ひとつは、スズキの軽バンEV「eエブリィ・コンセプト」やダイハツの軽ワゴンEV「eアトレー」のように、従来のガソリンモデルと内外装の大部分に共通性を持たせ、ユーザーのスムーズなEV転換を目指した現実的なモデル。 そしてもうひとつは、今回紹介するダイハツ「KAYOIBAKO K(カヨイバコK)」のような、先進性を重んじた次世代型軽EVのコンセプトカーがそれにあたる。 カヨイバコKは、ダイハツ独自のプラットフォームに先述の共同開発BEVシステムを採用した軽バンEVのコンセプトカーだ。 トヨタとダイハツが合同で複数のコンセプトカーを提案している商用車シリーズ「カヨイバコ」は、「日本の人流・物流を担っていく」というテーマがあり、とくにこのダイハツ・カヨイバコKは、人との近さや地域コミュニケーションを重視して開発されているという。それもあって、車体後方には街なかをイメージしたグラフィックが描かれ、このクルマのコンセプトを端的に示している。 エクステリア最大の特徴は、運転席側がBピラーを備えたヒンジドアと後席スライドドアのごく一般的な構造なのに対し、助手席側はBピラーレスの大開口スライドドア1枚だけという点だ。 この左右非対称デザインは、配送業務における荷物の出し入れを容易にするための構造であることは言うまでもない。しかし、ライバル車といえるホンダ「N-VAN e:」は、同じくBピラーレスを採用しながらもヒンジドアとスライドドアの組み合わせとなっている。このあたりは対照的で興味深いところだ。 BEVならではの低床フロアと、折りたたまれた助手席、そして完全自動運転を見据えてペダルレスとした足元空間により、室内は軽自動車規格でありながらワンランク上の広さが感じられる。これまで軽バンを作りこんできたダイハツならではといったところで、これだけ広々としていれば福祉車両やキャンピングカーなどの乗用車領域でも活躍が見込めそうだ。 充電口はフロント正面に設置され、急速充電にも対応する予定だが、航続距離や充電時間に関しては未定となっている。むろんBEVならではの外部給電は、地域の役に立つことを目的に開発されるカヨイバコKなので検討対象に含まれているようだ。 さらに、カヨイバコシリーズ共通の方向性として、完全自動運転を目指していることが挙げられる、このカヨイバコKも例外ではない。そのため、小口配送業の業務負担軽減や過疎地での移動手段としても活躍することが期待されている。先進的な軽バンEV「カヨイバコK」の開発に、今後も注目したい。

TAG: #JMS2025 #カヨイバコK #コンセプトカー #ダイハツ #軽商用EV
TEXT:斎藤充生
使い慣れた軽バンだからEVになっても同じスタイルを踏襲! 見た目は変わらないのに中身大変化のスズキ「eエブリイ」が日本中を走りまわる日も近い【ジャパンモビリティショー2025】

使い慣れたいつもの軽バンから「変えない」メリット コーポレートスローガンに「By your side」を掲げるスズキ。直訳するなら「あなたのそばで」ということになり、つまり日々の生活に寄り添うモビリティ企業を目指すという意味に捉えることができる。そのスズキのジャパンモビリティショー2025出展内容は、まさにコーポレートスローガンそのものだった。 初公開された軽商用バンEV「e EVERY CONCEPT(eエブリィ・コンセプト)」は、とかく先進性を重視しがちなEVにあって、使うヒトの目線に立った現実路線のEVということができるからだ。 「eエブリィ・コンセプト」は、トヨタ・ダイハツ・スズキの3社共同開発によるBEVシステムを搭載した軽バンEVだ。ダイハツのハイゼットをベースに、ダイハツが生産を担う予定となっているが、バンパーの意匠はスズキ独自のものとなり、既存のスズキ・エブリィに印象を近づけている。 注目すべきは、エンジン車からほとんど形に変化がないことだ。もともとがダイハツ・ハイゼットなので、これまでのスズキ・エブリィ愛用者からすると、インパネのデザインであったりステアリング形状がスズキの2本スポークから3本スポークへ変化したことなど、見過ごせない点もあるにはあるが、広義的には使い慣れたニッポンの軽バンそのものだ。 軽バンは小口配送業務をはじめ、さまざまな用途に重宝され、長い歴史のなかですでに完成の域を迎えている。そこをBEVにしたからと言って大幅に刷新してしまうと、これまでガソリンモデルを愛用していたユーザーのEV転換がスムーズにいかなくなってしまう。パワートレインは変更すれど、座ればいつもの軽バン、荷室にしたって使い慣れたいつもの景色。これが老若男女、東西南北、企業の大小を問わずさまざまなシーンで日本の生活を支えて走りまわる軽バンには重要だということだ。 そのため、BEV化によって荷室スペースが狭くなってしまわぬよう細心の注意が払われ、その差を僅かに抑えたのだという。 なお、EV化によって1500Wまで使えるAC100Vソケットが装着される。これで電気工事や大工などの職人が、現場で電動工具を利用する際の利便性が向上することだろう。 充電口はフロント前面の助手席側に位置し、普通充電と急速充電に対応する。気になる一充電航続距離については200kmを想定しているという。 使い慣れたいつもの軽バンがBEVになることで、荷物満載時の加速が力強くなる。早朝深夜の現場仕事では、出入りの騒音低減が期待される。そして、わざわざガソリンスタンドへ行かなくても事業所や自宅で充電が可能。常に満タン(満充電)状態で仕事に出かけられる。eエブリィ・コンセプトの量産車は2026年度内に登場する予定だ。

TAG: #eエブリィ #JMS2025 #スズキ #軽商用EV
TEXT:斎藤 充生
膨大なAWD開発データが「最高に気もちいい」BEVを生み出す! 「パフォーマンスE STIコンセプト」はスバルらしさを際立たせたコンセプトモデルだった【ジャパンモビリティショー2025】

異なる方向性の2台のSTIコンセプトモデルを展示したスバル スバルはジャパンモビリティショー2025のプレスデーにおいて、大崎代表取締役がカンファレンスを実施。ブランドをより際立たせるため「パフォーマンス」と「アドベンチャー」というふたつの方向性を打ち出した。 そのうち、パフォーマンスに関しては2台のコンセプトカーを披露。1台はエンジン車のパフォーマンスB STIコンセプトで、もう1台はバッテリーEV(BEV)のパフォーマンスE STIコンセプトだ。 このうちパフォーマンスE STIコンセプトに注目。コンセプトカーをBEVで製作した理由やSUBARUのブランドを際立たせるうえで電気自動車というキャラクターがどのように貢献するのか、開発担当者に取材を行った。 まずBEVを選択した理由についてだが、「今後のエネルギーの多様性を考えたときに、バッテリーEVというのはSUBARUとしても発展していくものだと思っています。そのなかでどうやってスバルのパフォーマンスシーンを際立たせるか、ということを考えて作ってきました」とのこと。 では、BEVでスバルらしさはどのように際立っていくのか? 担当者は次のように答えてくれた。 「(もともと重心の低い)BEVといえど、いかに低重心でコンパクト、そして中心に寄せてレイアウトできるか、というクルマの素性に関わる部分にこだわっています。あと、BEVだと皆さんはクルマの差が生まれにくいと思われているようですが、制御であったり動かし方であったり、結構な違いが生まれます。これに関して我々スバルはとくにAWDの技術を培ってきているので、得意な部分だと思っています」 「なぜかというと、制御というのは制御対象の”ありたい姿”というのを明確に数値化しないと、乗数が作れないんですよ。直線やコーナーの入口、アクセルを踏んだ瞬間といったシーンごとに、どうトルク配分をするべきなのか、これまでのAWD開発で山のようにデータとして積み上がっています。それがあるからこそ、スバルにしか作れない、最高に気持ちのいいEVパフォーマンスモデルが作れると思っています」 エンジン車に比べて没個性化すると思われがちなEV車であっても、クルマの個性につながる姿勢制御の部分は1日にしてならずということか。それだけに、これまでの膨大な開発経験とデータが物を言う。ましてやAWDともなれば、四輪すべてにトルク配分を行って姿勢を作ることができるのでなおさらだ。 一方、スバルといえば安全性に並々ならぬ努力をみせることで知られ、とくにクルマの基本パッケージによって決まる「0次安全」というものには、長年こだわりをもって対応している。このあたりに関して、BEVによって有利に働く面や、さらに長所を伸ばせる部分はあるのだろうか。

TAG: #JMS2025 #SUBARU #コンセプトカー
TEXT:斎藤充生
黒船はBYDの軽EVだけじゃかなった! Kiaが商用バン「PV5」で日本のEV市場に殴り込み【ジャパンモビリティショー2025】

大手商社の双日が韓国Kiaを2026年春から販売 ジャパンモビリティショー2025で、中国のBYDが日本独自の軽自動車規格に合わせて開発した軽EV「Racco(ラッコ)」を発表したことで、黒船襲来のように各メディアが報じて話題となっているが、もうひとつ海外から強力な刺客が送り込まれようとしているのをご存知だろうか。 導入を進めるのは日本の大手総合商社の双日。韓国の自動車メーカーKia(キア)が開発したEVバンのラインアップ「PBV(Platform Beyond Vehicle)」を2026年春から日本で販売するため、アフターサービスにも対応する100%子会社「Kia PBV ジャパン」を立ち上げ、このジャパンモビリティショー2025で4台の車両とともに大々的にお披露目を行った。 Kia PBVはEVバン用に専用開発されたプラットフォームだ。そこに、韓国をはじめ欧州・北米・中東・日本のモビリティ・物流・配送分野からの要望を収集し、ニーズに即した形でボディの開発を進めて完成させたのが「PV5」というEVバンだ。 そのPV5は、「Electric-Global Modular Platform for Service(E-GMP.S)」によりバッテリーやモーター、サスペンションなどのシステムをモジュラー化することで開発工程を簡素化。最大16バージョンにもおよぶボディを組み合わせ可能とし、世界の異なる需要へフレキシブルに対応する。 ここ日本では、2026年春の発売までに全国で8ディーラーを開設すると同時に、国内パートナーと連携して約100か所のサービスネットワークを構築することを目標とし、Kia PBV ジャパンは動き出しているのだという。 日本では商用&乗用2種類のPV5をラインアップ 最大16バージョンのボディのうち、世界ではまず7種類、ここ日本では商用バンの「PV5カーゴ」と乗用モデルの「PV5パッセンジャー」の2種類から販売を開始する。 エクステリアは現在日本で販売されているバンタイプのどれとも類似しておらず、独創性を強く感じさせる。とくにフロント側面のグラスエリアは大きく、トヨタ・ハイエース、日産キャラバンの小さな窓とは真逆の開放的な印象を受ける。 カーゴとパッセンジャーで顔つきこそ大きく違わないが、Bピラー以降は使用用途に則して窓とドアの構成が異なる。 実際にカーゴのスライドドアを開けてみると、運転席直後にバルクヘッド(隔壁)が備わっており、荷室と運転席は完全に分離されている。 荷室は高さ1520mm、幅1565mm、容量4420Lと広大。フロア高さは419mmに抑えられており、観音開きのバックドアと併せて実用性はかなり高そうな印象だ。 一方のパッセンジャーは、日本のミニバンに比べフロアの高さがやや気になるものの、3席並列配置のシートはクッションに厚みがあり適度なホールド性も感じられる。十分なヘッドクリアランスと明るいインテリアカラーも手伝って、開放的で快適な車内空間が構築されている。 続いて、PV5のボディサイズや一充電走行距離、バッテリー容量に車両本体価格など、具体的なスペックについてみていこう。

TAG: #EVバン #KIA #kia PBV #PV5 #双日
TEXT:斎藤 充生
ホットハッチ大好き英国人も唸らせたホンダ「スーパーワン」! 2026年の発売を前にプロトタイプを日本初公開【ジャパンモビリティショー2025】

「令和版ブルドック」だと絶賛のBEVホットハッチ ホンダはジャパンモビリティショー2025で、軽量コンパクトなバッテリーEVスポーツモデル「Super-ONE Prototype(スーパーワン・プロトタイプ)」を世界初公開した。 今年7月に英国で行われたモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で公開された先行コンセプトモデルの「Super EV Concept」は、英国やアジア各国のさまざまな路面環境や気候条件で走行試験を重ねていることがアナウンスされたものの、ボディはカモフラージュされていたため詳細を掴めないでいた。 ところが今回、ジャパンモビリティショー2025で発表されたスーパーワンは、2026年の量産開始を前にほぼ完成形と言える仕上がりのプロトタイプとして登場。気になる部分を詳細に観察することができた。 軽規格からはみ出してもやりたかったこと ボディフォルムから想像がつく通り、ベースとなったのは先ごろ発売を開始した軽EVの「N-ONE e:」だ。その試作車両を入手したホンダ社内のとある部署が、「軽自動車規格の制約を取り払ってチューニングしたらおもしろいクルマになるのではないか」という以前から思い描いていたことを具現化したのが、このクルマなのだという。なのでスーパーワンは軽自動車ではなく、登録車となる。 スーパーワンというネーミングは、N-ONE e:のハイパワー版を意味するのかと思いきや、これまでの常識や企画の枠を超越する存在(Super)として、ホンダならではの唯一無二(One and Only)の価値を届けたいという思いから名付けたという。 ベース車から大幅に拡幅されたブリスターフェンダーは、見た目の迫力もさることながらトレッドの拡大に貢献している。これにあわせてサスペンションの見直しを図り、走りとハンドリングを向上。具体的な数値は伏せられているが、ベース車のN-ONE e:に対し出力とレスポンスの向上が図られたパワートレイン、そして軽EV由来の軽い車体との相乗効果で、往年の「テンロクホットハッチ」を彷彿とさせるような走りになったと、ホンダブースの担当者は力強く説明してくれた。 ちなみに英国でテスト走行のことを尋ねると、次のようなエピソードを聞くことができた。 「英国は狭い道ばかりなのにヨーロッパ大陸で生産された大型モデルに我慢して乗っている状態で、こういった小さなホットハッチが本当に欲しいようです。実際にスーパーワンに乗せたら一様にみんながおもしろいと言ってくれました」 もしかすると、スーパーワンは日本人も英国人も大好きな、あのミニよりミニでカッ飛び系のホットハッチになっているのかもしれない。そのことをホンダ担当者に伝えると、「言えないですけどね」と断りを入れながらも首を大きく縦に振って見せてくれたので、当人たちも相当意識して開発したようだ。 そして、テスト車両をホンダ社内で試乗した役員らは、皆かつての「(シティーターボⅡ)ブルドックだ!」と大喜びしたという。カーボンニュートラル実現に突き進むホンダにあって、EVでも痛快なホットハッチが開発できることを素直に喜んだのだろう。 令和版ブルドックと呼ばれたことで、製作途中から非対称グリルや、インテリアに青い挿し色を入れるなど、ブルドックをオマージュした要素を組み入れたというから、往年のホンダファンにとっては感涙ものだろう。 前置きが長くなってしまったが、ここからはスーパーワンの細部や注目ポイント、さらに気になる価格などについて紹介しよう。

TAG: #JMS2025 #N-ONE e: #スーパーワン #プロトタイプ #ホンダ
TEXT:斎藤 充生
2026年春発表予定のSUBARU「トレイルシーカー」 BEVであってもお客様第一主義と安全性へのこだわりは健在!【ジャパンモビリティショー2025】

フォレスター、アウトバックのオーナーがBEVを選択するとしたら・・・ ジャパンモビリティショー2025の会期初日に、SUBARUからグローバルバッテリーEVの第2弾モデルとして、「トレイルシーカー・プロトタイプ」が日本で初めて公開された。 全長4,845㎜×全幅1,860㎜×全高1,675㎜という堂々としたボディは、最低地上高を210㎜確保しており、BEVでありながら多くの荷物を載せ、より遠く険しい道も走破できそうな、まさに今回SUBARUがブランドを際立たせるためにテーマとして掲げた「アドベンチャー」の世界観を具現化したようなクルマになっている。開発目標値ではあるが、FWD(前輪駆動)モデルで航続距離を700㎞以上としていることから、ロングツアラーとしての資質も十分と言えるだろう。 さて、このトレイルシーカー、BEV特有の先進性や、デザインが醸し出す電気自動車然とした佇まいが薄いように思われる。それはなぜか? この疑問に経営企画本部価値づくり推進室デザイン部の中村氏が答えてくれた。 「トレイルシーカーはソルテラをベースに開発しているのですが、BEVの需要が急激に高まっていた時期に、SUBARUにはソルテラしかEVの選択肢がないとしたら、いまフォレスターやアウトバックにお乗りいただいているお客様が(EVに乗りたくても)困ってしまうのではないか? という思いから開発したのです」と冒頭に打ち明けてくれた。 これが意味するところはズバリ積載性の部分であり、SUBARUが強みとするロードクリアランスを十分に確保しつつも、安全で快適に長距離を苦も無く走りきれる性能を持ったBEVが今後必ず必要になるということだ。そして、それらのニーズを汲み取りデザインした結果が、このフォルムであるというのがまず大前提にある。 「顧客としてはファミリー層を想定していますが、ご家族4名と旅行用バッグ2つにベビーカーを積載した場合、それに必要なサイズを計測して導き出したのがこのリヤの延長部分です。ソルテラに対しておよそ150㎜~155㎜延長しています。当然車体が長くなれば重くなりますし、空力性能も不利に働きます」 「しかし、性能とお客様のライフスタイルを天秤にかけたとき、ライフスタイルを犠牲にはできないと我々は考え、このフォルムに仕立てました」 BEV性能を突き詰めるあまりに、顧客が使いにくいクルマになっては本末転倒であるとSUBARUは考えているようだ。加えて、トレイルシーカーの主戦場である北米市場を意識した、SUBARU曰く「ゴツめ」なエッセンスを随所に取り入れている。 これはすでに公になっていることなのだが、トレイルシーカーは同じく26年4月発表予定のトヨタ「bZ4Xツーリング」とプラットフォームを共用する兄弟車の間柄だ。だが、ここまでSUBARUのフィロソフィーに則ったクルマづくりが成されているのであれば、企画の立ち上げがSUBARUなのか、それともトヨタが提案したクルマなのか、bZ4Xとソルテラ、GR86とBRZの関係性のように、長年のSUBARUファンは気にするところだろう。その答えは・・・

TAG: #JMS2025 #SUBARU #スバル #トレイルシーカー #新型車情報
TEXT:斎藤 充生
ダイハツ「ミゼットX」はただの軽貨物車じゃない! ママチャリに代わる大発明モビリティだ【ジャパンモビリティショー2025】

軽より小さなミゼットX その狙いとは? 「わたしにダイハツメイ」という名キャッチコピーを掲げ、ジャパンモビリティショー2025に出展したダイハツ。ショー開幕前の事前CMにも登場した往年の名車「ミゼット」の現代版モデル「ミゼットX」は、その可愛らしい見た目からも注目の的であった。 展示されたミゼットXは、軽自動車規格のバッテリーEV(BEV)として設計されたコンセプトカーだが、一般的な軽自動車に比べ明らかにサイズが小さい。高度経済成長期に誕生した初代ミゼットと、平成に誕生したリメイク版「ミゼット II」がともに軽貨物車でしっかりとした荷台を備えていたのに対し、ミゼットXの荷台と呼べる場所は、コンパクトで小さな箱が乗っているのみ。むしろ人間が乗り込むキャビンの方がずっと大きい。それとて大人4人が乗れるようなものではなく、カプセルとでもいうようなコンパクトな空間だ。商用貨物の域から脱したと思しきミゼットX、そのコンセプトや狙いをダイハツの説明員に聞いた。 BEVだから実現可能なママチャリ的モビリティ ダイハツ・ミゼットXは子どもを後ろに乗せて走る子乗せ自転車、いわゆる「ママチャリ」を目指して開発されたのだという。そのこだわりはハンパではなく、センターレイアウトの運転席に座ったときの目線の高さと、やや後方に位置するチャイルドシート形状に作られたふたつの後席の目線の高さは、いずれもママチャリに座ったときと同じ高さになるよう設計されているのだそうだ。 この特徴的な1+2レイアウトと目線の高さにこだわった理由を、ダイハツの説明員に聞いた。 「都市部で自転車に乗られているお母さんは、じつは免許をお持っていてもペーパードライバーになってしまったりするんです。(ファミリー向け軽自動車の)タントなんかでも大きいと感じられてしまって、運転に不安があるというのがその理由なのですが、そういった方に向けてなるべく普段使っているママチャリから違和感なく乗り換えてもらえるようにしたいと思ったのが、この設計の背景です」 コンセプトを実現するにあたっては、通常足元に備わるアクセル・ブレーキペダルをレイアウトすることは難しく、トヨタが開発した「ネオステア」と呼ばれるハンドドライブ機構を採用することで問題を解決している。これら着座位置やコンパクトな車体形状も相まって、必然的にミゼットXはBEVとして開発することとなったのだ。 具体的な航続性能や充電性能はこれから検討を深めていく部分であるとしながらも、片道15分ほどといわれる軽自動車の日常的な行動範囲をカバーできるバッテリー容量にして、普通充電方式を考えているという。このあたりは、電動アシスト付き自転車の航続距離や充電速度も、検討材料に入っているはずだ。 また、これだけ小さなモビリティなので、プラットフォームは専用に開発することを検討しているというが、ゆくゆくはそのプラットフォームを基点にダイハツを含むトヨタグループ全体で活用できるようにしたいという思惑だ。個人的な見解ではあると前置きはされたが、「そうでないと都市部を軽快に動きまわれるモビリティとして、気軽に買える価格にならないため」だというのが、その真意である。 続いて、この愛らしい見た目に隠された注目ポイントを見ていこう。

TAG: #JMS2025 #コンセプトカー #ダイハツ #ミゼットX
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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