#フォルクスワーゲン
TEXT:小川 フミオ
電気自動車で自由に旅できる世界を目指して。シュルーターさんと「ID.BUZZ」の旅物語

前回に引き続き小川フミオ氏によるシュルーター氏へのインタビューをお届けする。彼と「ID.BUZZ」の夢はヨーロッパを飛び出していた。 くつろげる“家”との楽しい旅 消費電力は、平均で、100km走るのに22.5kWh。503km走って、メーター読みでまだ25km走れると出ていたこともあったそうだ。 今回のID.TREFFENでは、ルーフトップテントとともに、カラーフィルムをボディに貼って、ID.BUZZと同じカラースキームにしたトレーラーを引っ張ってきていた。 Knaus Tabbert社が手がける「T@B」なるモデルで、「タイムレスクラシック」、いってみれば、古典的な形態だけれどいつまでも使えるエバーグリーン的な商品、なる意味がこめられている。 リビングルームというかベッドルームというか、くつろげ“家”とともに旅をするのも、もうひとつの楽しさだろう。これも、ID.BUZZの魅力といえる。 クリスチャン・シュルーター氏は、ここで紹介したID.BUZZでの旅の記録を「Europa elektrisch – Vanlife im ID. Buzz: 33 Länder, 55.000 Kilometer, 120 Nächte」なる本にまとめている。 実物を見せてもらったが、きれいな写真と楽しそうな旅についての文章で構成されていて、日本でもアマゾンで注文できる。ドイツ語で書かれているのが、私には残念だった。 アジアやアメリカにも、広がる夢 このさき、アジアにも行ってみたいそうだ。もし陸路なら、シルクロードとか、クルマ好きには有名なシトロエンによる1931年の「黄色い巡洋艦隊」なんて自動車の旅が過去にもあった。 「1931年4月4日、パミール隊がシリア(現レバノン)のベイルートを出発。それからイラク、ペルシャ(現イラン)、アフガニスタン、カシミールのスリナガル(首都)まで、81日間、5545キロの行程です」(ナショナルジオグラフィックのウェブサイトより) シトロエンも大変だったろうけれど、ID.BUZZで陸路を行くとしたら、充電状況などを含めて、ぜひリポートを読みたいし、日本まで足を延ばしてくれたら、おおいに歓迎したいところだ。 「かりに米国を走る回るなら、ID.BUZZの規格と合った充電池(ソケットの形状や充電能力)を見つけなければならないなど、いくつかのハードルが想像されます」 範囲がアジアとなると、そこの部分も冒険的といえる旅になるかもしれない。でも「将来はそんな心配もなくなることを期待します」というシュルーター氏だけに、BEVの親善大使として、キュートなルックスのID.BUZZで世界中を走り回ってもらいたいものだ。 シュルーター氏、ところで、仕事はなにをやっているのだろう。 「仕事している場所は、ドイツのハノーファー。VWコマーシャルビークルズ(商用車部門)でプレス担当をしています」 欧州各地を回っていたのは、発売前のID.BUZZの宣伝活動も兼ねてのことだったというわけ。でも仕事とはいえ、クルマで寝泊まりしながら、1年間も知らない土地を走り回るって大変そう。 「2022年5月から23年4月までが旅の期間。その前に、#BULLILOVEstoriesなるSNS上のサイトで、Bulli(ブリ=バス&デリバリーバンのドイツ語“Bus und Lieferwagen“を縮めた愛称)のオーナーたちを紹介していたので、そのひとに会いに行くのは、たいへん楽しい経験でした。半分は仕事だけれど、残り半分は自分の楽しみ」 シュルーター氏は、笑顔でそう言った。こういうひとに会うのも、オーナーズミーティングの楽しみだと、改めて思って次第だ。 <了>

TAG: #ID. MEETING #ID.Buzz #フォルクスワーゲン
TEXT:小川 フミオ
フォルクスワーゲン「ID.BUZZ」は人や荷物だけでなく笑顔もはこぶクルマ

スイス・ロカルノで行われたID. MEETINGで、小川フミオ氏は印象的なID.BUZZオーナーと出会う。 ID.BUZZと1年間を過ごした旅の物語 北イタリアとスイスのあいだに横たわる巨大なマジョーレ湖。湖畔のロカルノで、2023年9月5日から9日にかけて開催されたのが、フォルクスワーゲンのBEV、ID.シリーズのミーティングだ。 「ID.TREFFEN」(ID. MEETING)には興味ぶかいひとたちが大勢集まった。 そのなかでも”お、あれは??”と興味を惹かれたのが、ライムイエローとホワイトの2トーン塗装のミニバンタイプのBEV、ID.BUZZ。 米国式にいうとオーバーランダー的なルーフトップテントを載せ、さらに、同じ塗り分けのキュートなキャンピングトレーラーを牽引していた。 そして車体には「55,000 km 120 nights 33 countries」の文字。 あのーすみません、どういう意味ですか? まるでテレビの旅番組のノリで、つい話しかけてしまった。 すると、ライムイエローのID.BUZZのわきにいたひとは、「自分がこのクルマで走った距離、車内で寝た日数、訪れた国の数です」と教えてくれた。 そのひとの名はクリスチャン・シュルーター氏(48歳)。ID.BUZZの発売とともに、2022年5月に旅を開始し、23年4月にドイツに最終的に戻ってきた。 「ID.BUZZは、むかしのタイプ2(初代が1950年に登場したVWのミニバン)を思わせるモデルで、1960年代はタイプ2は北米のヒッピーたちにも愛されました。ひととひととをつなぐ力あるクルマといえ、それを精神的な後継車ともいえるID.BUZZでもういちど、といろんなひとに乗ってもらうべく旅に出たんです」 シュルーター氏は言う。 なにか目標を設定しましたか、と訊ねると「ひとつは訪問国の数です」という答えが返ってきた。 「かつてタイプ2でもって、1年で26カ国を訪問したベルギーのひとがいたのを知っていたので、自分は少なくとも27カ国にしようと思いました」 笑いとともに答えてくれた。 クルマでの移動なので、旅はゆっくりしたものとなる。アイスランドに出かけたときはデンマークから3日間かけて船による移動となった。美しい光景が見られて行ってよかった、とのことだ。 アイスランドには、筆者も行ったことが何度かある。レイキャビクなどの市外に出ると美しいコケが一面を覆っていて、そこに足を踏み入れると多額の罰金をとられると注意された。ドライブは幻想的な景色だ。 時代を超えて共鳴した環境への想い ユニークなひととの出合いもあったそうだ。 たとえば、イングランドではT2(タイプ2の2世代目のトランスポーター)に乗っている男性(78歳)と、シュルーター氏は会った。海岸に散乱しているPETボトルを拾い集めていて、「環境問題に強く関心を持っている」と言っていたとのこと。 さらにそのひとがユニークだったのは……と氏は続ける。 「排ガスの問題も大きな関心事で、エンジンを改造して、ガソリンでなく、食用油を使えるようにしていたことです。英国名物のフィッシュ&チップスの廃油で、そのひとのT2は走るんです」 電気でないが、カーボンニュートラルを実現したいという思いは、最新のBEVであるID.BUZZの開発コンセプトと、どこかでつながっているということか。 ID.BUZZのいいところはどこだったか、訊ねると、シュルーター氏は2つ挙げた。 「ひとつは、クルマの中で寝られること。やっぱり疲れるし、どこでもホテルが見つかるわけでないので。もうひとつは、知らない街へ行っても、周囲のひとが笑顔で手を振ってくれること。デザインの力ですね」 Vol.3へ続く

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TEXT:小川 フミオ
VWの電気自動車「ID.」シリーズの高性能モデルも登場!? ID.オーナーミーティング取材リポート

IAAでの取材を終えた小川フミオ氏は、スイスで行われるID.シリーズのオーナーたちの集まりに向かった。そこではフォルクスワーゲンが開発したコンセプトモデルも公開されていた。 3回目のID. MEETING フォルクスワーゲンのBEV(バッテリー電気自動車)「ID.」シリーズのオーナーが、スイスのイタリア語圏ロカルノでミーティングを開いた。楽しそうな、その様子を見てきたリポートをお送りします。 同時にもうひとつ、このときの話題はID.シリーズのスペシャルモデルのお披露目。フォルクスワーゲン本社のエンジニア有志による「ID.X(アイディーエックス)パフォーマンス」モデルが公開された。 通常、ブランドがファンをつなぎとめるのに、もっともいい方法のひとつが、オーナーズミーティングともいわれる。 世界的に有名なものは、ゴルフGTIオーナーによるオーストリアのベルターゼー(Wolthersee)という湖の湖畔で行われてきた。1982年に始まり、メーカーまで巻き込んで毎年20万人を超えるひとが集まる大イベントに成長した。 ベルターゼーのイベントは、あいにく、あまりにひとが集まりすぎて、要するにオーバーツーリズム状態となり、現地から開催を見合わせてほしいという要望が出されるまでに。フォルクスワーゲンでは、24年から独ウォルフスブルクの本社での開催を発表している。 2023年9月に第3回めを迎える「ID.TREFFEN」(英語だとID. MEETING)。スイス・チューリッヒ出身のダニエル・オット氏(48歳)氏の呼びかけで、マジョーレ湖畔の街ロカルノで開催された。 オット氏は、ゴルフGTIやゴルフRなど歴代のスポーツゴルフに乗ってきて、いまは「ID.3」の車高を落としたモデルに乗る。妻は「ID.5」に乗っているそう。 「SNSで呼びかけて、100台の参加申込みがありました。じっさいは、120台ぐらいの参加になりそうです」 ウェブデザイナーを職業とするオット氏は、取材に対して、そう説明してくれた。 このミーティングに集まったのは、ID.ドライバーズクラブのメンバーが中心。スイスからのゲストが多いが、ドイツやオランダのナンバープレートもちらほら。  

TAG: #VW #フォルクスワーゲン #ユーザーミーティング
TEXT:小川フミオ
VWが打ち出す「LOVE BRAND」へ。ヘッド・オブ・デザインが語るポイント

フォルクスワーゲンのヘッド・オブ・デザインを務めるアンドレアス・ミント氏との語らいのなかで、小川フミオは「伝統の継承」にある素晴らしきデザインたちへのオマージュをきき出していく。 シロッコが、ブーメランを再解釈したように ーー「ID.GTIコンセプト」は、ゴルフGTIの”伝統”を継承して、23年3月発表の「ID.2 all」と同様、基本的にフロントモーターで前輪駆動というレイアウトです。デザインも同様に、オリジナルにこだわりますか。 「Cピラーを太く見せることが大事だというのは、さきに説明したとおりです。しかもオリジナル・ゴルフを見ていると、とくに上面図でみるとわかりやすいかもしれませんが、後方にいくにしたがって、微妙なテーパーがついています。ちょっとしぼっているんです。そこもつよく意識しました」 ーーCピラーが太すぎると、ななめ後方視界がさえぎられてしまいます。従来のゴルフではそこがやや難点でした。 「なるほど、なるほど、ID.GTIコンセプトでは、ゴルフ7に比べたら少し細くはしましたけれども、やはりデザインのエレメントとしては重要だと思っています。巌(いわお)のように頑強とか、堅牢というイメージをそのリアからフロントにかけて統一した形で持たせ、ステイブルというVWデザインのテーマにつながる要素ですので」 ーー伝統的なデザインといいつつ、でもたしかに、あたらしさを感じる気がします。 「側面のベルトラインを、前から後ろにかけてまっすぐに続くようにしたいと思いました。それは、審美的にも、ステーブルな印象という点でも重要だからです。そこで後席ドアのオープナーハンドルは、Cピラーのほうに移しています。開閉構造がベルトラインのデザインに与える影響を回避するためです」   ーーオリジナル・ゴルフは、イタリアのジョルジェット・ジュジャーロひきいるイタルデザインがデザインを手がけたとされていますね。 「Cピラーのデザイン処理は、すごいですよ。当時のジュジャーロのデザインにおいては、じつは、このトリートメントは典型的なんです。ゴルフ以外には、アルファロメオ・ジュリアや、私がもっとも好きなマセラティ・ブーメランでも同様です。平面的なシートメタルを使って、どうやって力強さを出すか。考えぬいた、あるいは直感的に知っていた、結果でしょう」 ーーブーメランとは意外ですが、デザインとしてはとてもいいですね。 「ブーメラン(1971年)は1970年代的な、パワフルなクルマのデザインです。ジュジャーロ氏は初代VWシロッコ(74年)もデザインしています。シロッコは、ブーメランのもうひとつの解釈といってもいいでしょう」

TAG: #ニューモデル #フォルクスワーゲン #発売前モデル
フォルクスワーゲン ID. Buzzのフロントビュー
TEXT:小川フミオ
ID. Buzzで北米EV攻勢を強めるフォルクスワーゲン。電気で走る現代のワーゲンバスに試乗

フォルクスワーゲン ID. Buzzは、2024年に北米市場で販売開始を予定している。電気自動車として生まれかわり、20年ぶりにかの地へ帰ってきたワーゲンバスは、アイコニックなデザインと先進のデジタル性能、そしてEV専用プラットフォームならではの広大な室内空間で、セグメントに新風を吹き込む1台となりそうだ。 全輪駆動の0-100km/h加速は6.4秒 欧米で2023年に発表されたID.Buzz ロングホイールベース。このモデルをして、「私たちのブランドヒーローになるクルマ」と言うのは、フォルクスワーゲン・オブ・アメリカのパブロ・ディ・シCEO。 たしかに、7人乗り(以上)のミニバンが売れ、かつ、カリフォルニア州などではBEVの需要が高い北米市場において、3.2m超のホイールベースを活かしたパッケージは大きな武器になるだろう。 とりわけVWブランドにとっては、大型SUVであり、3列シートを持つ余裕あるサイズの車体をもつモデルは、このところ強く求められていたという。 そこに、ID.Buzz ロングホイールベース。使い勝手のよさに加えて、北米のひとやドイツ人に響くアイコニックなデザインであることは、市場競争力の高さを意味する。 ID.Buzz ロングホイールベースの動力性能は、後輪駆動モデルでは、静止から100km/hまでを7.9秒で加速。250kWの最高出力をもつ全輪駆動のGTXモデルでは6.4秒という。 「この加速性能なら高速での合流などでもなんの問題もない」とVWではしている。 VW史上最大のスマートグラスを搭載 ID.Buzz ロングホイールベースは、ヘッドアップディスプレイ、それにリモートパーキングなど高い利便性をそなえる。まだ詳細は不明だが、新世代のインフォテインメントシステムもこれに加わる。 ルーフに埋め込まれたのは、前後長1.5mで「フォルクスワーゲンが手がけた中で過去最大」(同社)とされる大きな「スマートグラス」。ガラスルーフで、そこに機能が追加されている。 スライダー(指で左右にスライドするコントローラー)かボイスコントロールで濃淡が変わる。他社でも採用しているブランドはあるが(たとえばマクラーレン)、たしかに、同等のサイズのものはぱっと思いつかない。 スマートグラスは新しい技術だが、VWでは1950年代の「サンバ」(タイプ2をベースに開発されたマイクロバス)の開放的なルーフを連想させるはずとしている。 このあたりの、ヘリティッジと最新テクノロジーを、いってみればシームレスに結ぼうというアピールはうまい。 フォルクスワーゲンのミニバン(トランスポーター)といえば、1979年に出た「T3」もある。ゴルフと共通するフロントマスクをもったモデルだ。ID.Buzzがもしモデルチェンジするなら、今度はT3をベースに?なんて空想(妄想)が拡がる。 ただし、ID.Buzz(とID.Buzz ロングホイールベース)は、リアのウインドウがパネルに換えられた商用車版も作られていて、こちらの需要も見込まれている。なので、モデルチェンジは頻繁に行なわれないだろう。 そもそもタイプ2だって、1950年の「T1」と1967年の「T2」と、約30年にわたって、同じイメージを守ってきたのでアイコンになったということができる。 BEVの世界では、バッテリー技術がクルマのモデルチェンジを促すだろうから、MEBがやがて、新しいタイプのバッテリーとともに、新しい世代への代替わりをするときが、車両のモデルチェンジにあたるのかも。 しかも、テスラのように、ギガキャスティングを使い、そして、電池のモジュールもパックも省略した、いわゆるセル・トゥ・シャシーという搭載方法を選択することだってありうる。 話をID.Buzz ロングホイールベースに戻すと、世界に先駆けて発表された北米仕様をみると、エアコンディションドシートや、イルミネーテッドロゴ(フロントのVWのロゴが輝く模様)も装備される。 イルミネーテッドロゴは、最新のBMW 5シリーズがキドニーグリルの輪郭をLEDを輝かせているように、これから世界のデザイントレンドになっていくかもしれない。こういうとき、明確なロゴを使っているブランドは強い。 ID.Buzz ロングホイールベースの北米市場での販売開始は2024年。欧州でも販売がスタートしている。日本には……おそらく輸入されないのでは、と考えられる。 <完>

TAG: #EV #ID.Buzz #フォルクスワーゲン #電気自動車
フォルクスワーゲン ID. Buzzとオリジナルのワーゲンバス
TEXT:小川フミオ
フォルクスワーゲンID. Buzzの「特等席」は? 電気で走る現代のワーゲンバスに試乗

フォルクスワーゲンID. Buzzに、デンマークとドイツで試乗。その結果、実感できたのは、アウトバーンでも加速や直進性に不足を覚えることのない底力をもつ一方で、街中では人々を自然と笑顔にさせる愛らしさも兼ね備えているという事実だった。ID. Buzzは、電動時代のワーゲンバスとして、多くの人に愛される存在となり得るかもしれない。 商用車部門の知見が活きたパッケージング フォルクスワーゲンID.Buzzで高速道路を走るのは、いい体験だ。145km/hに設定してある最高速までは加速が衰えることがない。その気になれば、ずっと高めの速度を維持できる。 ボディは見かけより空力がよいようで(空気抵抗のCD値は0.285とか)、するするする〜と速度が伸びていく。リアモーターの後輪駆動だが、直進性は高い。 ちょっと高めのポジションから、少しだけ寝かされているステアリングホイールを握っていると、安定感がしっかりある。 ベルリンからハンブルクまでは、220kWのパワフルなBEV、VW ID.4 GTXと乗り替えながら走った。 ID.4 GTXとID.Buzzは、基本的にはMEBというBEV専用のプラットフォームを使う。リチウムイオン・バッテリーのモジュールを並べたパックを平らにして、その上にボディを載せる方式だ。 しかし、2車はあきらかにキャラクターがちがう。たとえば、ID.Buzzのステアリング。あえてすこしだけ反応を鈍くしてある感じだ。 当然パワーも違うわけだけれど、アクセルペダルの踏み込みに対する加速感も、やっぱりマイルド。ただし不足は感じない。2台はしっかり作り分けがされていると思った。 乗り心地は、前の席も後ろの席も良好。路面の凹凸もうまく吸収してくれる。乗員の姿勢はつねにほぼフラット。 ちょっと気になったのは、風切り音だ。フロントシートにいると、ルーフ前端を風が叩く音が意識される(路面からの音はうまくシャットアウト)。 ドライバーズカーとして、上記のように不満はあまりないのだけれど、ベストシートは、じつは、後席かもしれない。グラスルーフのオプションをつければ、広々とした車内でのんびりしていられる。 「重要視したのは、パッケージング(ボディサイズに対する室内スペース)です」 ID.BuzzはVWの乗用車部門でなく、商用車部門が担当。商用のID.Buzz カーゴが大きな比重を占めることから、ユーロパレット(欧州の物流現場で標準利用されているパレット)などの大きさを勘案したうえでパッケージングが割り出されている。 周囲を笑顔にするデザイン 「ただしエクステリアデザインでは“笑顔”を作ろうと、フロントマスクやカラースキームを考えました」 マーケティングを担当したVWコマーシャルビークル部門のマルクス・シルドマン氏は、コペンハーゲンでの試乗会の際、そう語ってくれた。 ID.Buzzでもうひとつ、印象に強く残っていることがある。コペンハーゲンで乗ったときと同様、ドイツの各都市でも、周囲のドライバーや通行人が笑顔で手を振ってきたのだ。 たしかに、このクルマの最大の魅力はデザインの力を活かしているところだと、このときも思った。 クルマを通して「ラブ ブランド」になろうとしているVWのコンセプトが早くも実を結んできたような印象だった。 フォルクスワーゲンの日本法人では、ID.Buzz標準モデルの日本導入を検討中という。 問題は(といっていいかどうかわからないけれど)価格だ。欧州でも6万ユーロ(1ユーロ154円として約930万円)を超える価格のID.Buzz。いくらのプライスタグをつけるのか。悩んでいるようだ。 Vol.4へ続く

TAG: #EV #ID.Buzz #フォルクスワーゲン #電気自動車
フォルクスワーゲン ID. Buzzのフロントビュー
TEXT:小川フミオ
フォルクスワーゲン ID. Buzzでアウトバーンを行く。電気で走る現代のワーゲンバスに試乗

「ワーゲンバスの再来」といわれる、フォルクスワーゲンのID. Buzz。欧州ではすでに販売がスタートしており、その愛嬌あふれる風貌ですでに街の人気モノになっている模様。最新電動ミニバンの実力を探るべく、ドイツのアウトバーンで早速試乗へと連れ出した。 コペンハーゲンの街で大人気 私がID.Buzz 標準モデルに初めて乗ったのは、2022年9月初頭だった。デンマーク・コペンハーゲンで開催された国際試乗会で、実車に初対面したのだった。 コペンハーゲンも、他の北欧諸国に準じてBEVの普及率が高い国。フォルクスワーゲンのID.3がタクシーで使われていたのも印象的だった。 このときは、コペンハーゲン周辺を走りまわると、さすがというか、BEVの認識が高いだけあって、歩行者や周囲のクルマの乗員が笑顔で手を振ってくれた。 そういうひとは、ID.Buzzの存在をすでに知っているのだろう。これがあのクルマ、とクルマを停めた場所で話しかけれたことも、数回にわたってあったのだ。 こういうふうに、周囲を笑顔にするクルマっていうのはいいな、と私は改めて感心。BEVは前提として、もうひとつは、やはりデザインの力だろう。内装を見せて、というひともけっこういたから。 アウトバーンでちょっとだけ困ったのは…… そのあと、2023年春に、もういちど、欧州をドライブする機会をもらえた。そのときは、ドイツのベルリンからハンブルクまで。約300kmをID.Buzzで走った。基本的にはずっとアウトバーン。 ベルリンでは曇りで比較的暖かかったものの、アウトバーンを北西に上がっていくうちに、天候はみるみる悪化。途中は降雪に見舞われたのだった(ちょっと前の話なので……)。 正直に書くと、寒くなったのでヒーター(エアコン)を入れたところ、走行可能距離がいきなり短くなって焦った。アウトバーンを走ったことのあるひとはご存知だろうが、サービスステーションがそれほど多くない。 サービスステーションにたどり着いても、充電器が必ずしも作動しているとは限らない。ちょっと焦りつつ、エアコンをオフにして、やや寒いのもガマンして、充電器をみつけることが出来た。 速い速度の充電器だったので、コーヒー一杯飲んでいるあいだに、かなりの量の充電を達成。どこでも、こういうふうにスムーズに運べたら、BEVの普及率も上がるのではと思ったものだ。 タイプ2の感覚がよみがえる 4,712mmの全長、1,927mmの全高をもつ4ドア(後席用はスライドドア)のボディを、2,989mmとかなり長いホイールベースをもつシャシーに載せたID.Buzz。 MEBというBEV専用のシャシーは、床下にリチウムイオン・バッテリーを敷き詰めた設計で、電池はたくさん積めるし、工場での組み立て効率もいいようだ。 「前車軸の上に座るようなドライビングポジションなど、オリジナルのT1を思わせる感覚を意識しました」 デザインを担当したフォルスワーゲン・コマーシャルビークルのデザイン統括、アルバート・キルツィンガーの言葉がプレスリリースでは紹介されている。 T1とは、タイプ2ともよばれる初代のマイクロバス。ID.Buzzのイメージソースになったモデルだ。 1950年に登場。VWビートルのシャシーを使って開発された。2.4mのホイールベースをもった、リアエンジンの後輪駆動。 ボディタイプはじつに豊富で、マイクロバスから、大きなオープンの荷台をもった2人乗りまで作られた。 北米だと1960年代中盤に、ヒッピーたちにも愛されたようだ。ピースフルなクルマ、というイメージはそのへんから喧伝されてきたのである。 ID.Buzzは、ひとことでいうと、マイルドな加速性能と、快適な乗り心地で扱いやすいクルマだ。 150kWの出力と300Nmのトルクを発揮するモーターをリアに搭載。77kWhのバッテリーと組み合わされている。 発進時からトルクがモリモリと出る。車重は2.4トンあるが、加速中に重さは意識させない。 VWは、最高速を145km/hに抑えている。バッテリーの性能を考えてのこと、と説明を受けた。 それでもまあ、アウトバーンを走るのには、まずまず不足感はない。 ピースフルといっては言い過ぎかもしれないけれど、ほんわかした気分の室内にいると、このぐらいの性能でもいいじゃん、と思えてくるのだった。 私がアウトバーンを走ったときは春先だったため、途中、吹雪に見舞われた。それでも後輪駆動ながら、ID.Buzzはまったく不安を感じさせず、走り抜いたのだった。 ちょっと困ったのは、バッテリーだ。アウトバーンは充電施設がだいぶ充実していると聞いていたものの、じっさいに行ってみると、使えなかったりすることもあった。 そこで、コートを着込み、エアコンはオフ。ウインドウの曇り取りのデフロスターだけは適時回しての、バッテリー容量温存走行となった。 Vol.3へ続く

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フォルクスワーゲン ID. Buzzロングホイールベースモデルのフロントビュー
TEXT:小川フミオ
フォルクスワーゲンがID. Buzzに3列仕様を加えたワケ。電気で走る現代のワーゲンバスに試乗

フォルクスワーゲン「ID. Buzz」に3列シート7人乗り仕様が加わった。そのターゲットは、ずばり北米およびカナダ。最新の電動ミニバンは、かの地でかつて多くの若者に愛されたワーゲンバスの再来となるか。 全輪駆動の高性能バージョンも追加予定 いま世界でもっとも人気があるEV、といってもいいのではないか。フォルクスワーゲンの電動ミニバン「ID. Buzz(アイディーバズ)」だ。2023年6月2日に、待望の3列シート7人乗りが追加された。 「ID. Buzz with long wheelbase」とプレスリリースでは書かれているこの最新モデル。ちょっとそっけないネーミングだけれど、成功への期待は大きいようだ。 特徴はモデル名のとおり、2022年に発表された標準モデルよりホイールベースを250mm延長している。そこに3列シートを並べた7人乗りだ。 バッテリー容量は、85kWh。それに従い最高出力は標準モデルの150kWから210kWに、電気的リミッターによる最高速の設定も、145km/hから160km/hへと引き上げられた。 プラットフォームはID.シリーズ共通の「MEB」を使う。現時点ではリアモーターの後輪駆動に限られる。ただし、2024年には250kWの全輪駆動であるID.Buzz GTXも予定されている。 「このクルマで私たちは本当のラブ ブランド(愛されるブランド)へと一歩近づきました」 ID.Buzz ロングホイールベースの発表が行なわれた北米において、フォルクスワーゲン グループ アメリカのパブロ・ディ・シ(Pablo Di Si)CEOは上記のように語っている。 1960年代の雰囲気をまとった電動ミニバン フォルクスワーゲンでは、このモデルの主市場を北米およびカナダと位置づけているようだ。7人乗りのSUVが売れている地域である。いっぽう、欧州仕様は、6月下旬に発表と、欧米には“時差”があった。 発表時のプレスリリースでは、カリフォルニア州ホーソン(ロサンジェルス近郊)出身のザ・ビーチボーイズの大ヒット曲のタイトル「グッド バイブレーション」を引用。ビーチボーイズの出身地は関係ないけれど。 北米のひとたちにとって、ID.Buzzがイメージソースとしたタイプ2は、まさに(「ペットサウンズ」以前の)明るいいっぽうのビーチボーイズに代表される、“よき1960年代”の象徴とか(北米では「サンバ」というちょっと豪華な仕様が人気だったとか)。 いまも、気持にグッド バイブレーションを与えてくれるのが、今回のID.Buzz ロングホイールベースだと、フォルクスワーゲンでは強調している。 全長は4,962mmで、ホイールベースは3,238mm。荷室容量は、標準モデルの2,205Lに対して、2,469Lに拡大されている。

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TEXT:栁 蒼太
フォルクスワーゲン、2022年のEVの納入数が前年比26%増の57万2,100台

フォルクスワーゲングループは 2022 年、供給の混乱、原材料やエネルギーコストの上昇による逆風にもかかわらず、収益性を改善し、堅調な業績を達成した。特に、ポルシェAGのIPOの成功、ザルツギッター(ドイツ北西部)にあるセルギガファクトリーの起工によるバッテリー会社パワーコの立ち上げ、米国での電気自動車ID.4の生産開始などによって、それらを達成させた。 全体的に堅調な伸び 全体の売上高は、2021年比11.6%増の2,792億ユーロとなった。全電気自動車(BEV)の納車台数は大幅に増加したが、半導体の不足、ロジスティクスチェーンの混乱、中国での供給停止により、総納車台数は7%の微減となった。 なお、特別項目計上前営業利益は225億ユーロ(前年:200億ユーロ)に増加し、特別項目計上前売上高営業利益率は8.1%(8.0%)に相当します。税引前利益は9.5%増加し、220億ユーロ(201億ユーロ)となった。税引後利益は2.6%増の158億(154億)ユーロとなっている。また、自動車部門のネット・キャッシュ・フローは48億ユーロ(86億ユーロ)となっている。これは主に、不安定な供給状況と、年末のロジスティクスチェーンの混乱に起因している。結果として、年末の運転資本、特に完成品、原材料及び貯蔵品の在庫は計画を大幅に上回り、2022年度末の運転資本の増加は、2023年度中にほぼ解消されると見込まれている。 EVの納車状況と展望 バッテリー電気自動車(BEV)の納車台数は2021年比 26% 増加し、2022 年には合計 572,100 台となった。なお、グループ納車台数に占めるそれらの割合は 7%に増加している。同社は、 2025 年に納車台数全体に占める BEV シェア 20%、2030 年には 50%を目指している。なお、2023年のグループ見通しとして、納車台数は約950万台に増加、売上高は10~15%増加、売上高営業利益率は7.5~8.5%の範囲にあると見込んでいる。 積極的な投資、見据えた見通し 同社グループは、2024年からの主要製品の発売に向けて、変革活動を加速し、ソフトウェア、バッテリー事業、ICEだけでなくBEVプラットフォームへの投資を行っている。その結果、2022年の研究開発費は189億ユーロに増加し、自動車部門の売上高に対する研究開発比率は8.1%となった。また、設備投資額は127億ユーロで2022年の自動車部門の売上高に対する設備投資比率は5.5%に相当する。 同社グループが掲げる課題には、特に経済環境、競争の激化、不安定な原材料・エネルギー・外国為替市場、排出権関連の規制の強化などがあるとしている。

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TEXT:TET 編集部
フォルクスワーゲン・グループ、世界で延べ1万5,000基の急速充電器をネットワークに接続……デイリーEVヘッドライン[2023.02.10]

メーカー主導の欧米と専門業者主導の日本のインフラ、充電器の利便性に課題 【THE 視点】フォルクスワーゲン・グループは1月27日、世界で延べ1万5,000基の急速充電器(最高出力350kW)が、同社のグローバル・ネットワークに接続されたと発表した。この数字はグループが目指す4万5,000基のネットワークの3分の1の数を示している。 このネットワークは、フォルクスワーゲンが国際的な自動車メーカーとして初めてすべてのEVが利用できる世界的な急速充電ネットワークをパートナー企業とともに構築していくプロジェクト。2023年末までにヨーロッパで約1万箇所、世界中で最大2万5,000箇所の急速充電ポイントが稼働する予定だ。 ヨーロッパの急速充電ポイントは、VVグループのフォルクスワーゲンの乗用車部門、アウディ、ポルシェが参加する合弁事業「IONITY(アイオニティ)」の支援を受けて設置されている。 日本においても、アウディジャパンが主体となり、ポルシェジャパンとともに展開する150kW(一部90kWもあり)の急速充電器ネットワーク「プレミアム・チャージング・アライアンス」が展開されていて、フォルクスワーゲンジャパンも加入している。 現在、日本で最大の充電インフラを抱える企業は株式会社e-Mobility Powerだ。その数は約2万200口(急速充電器7,400口+普通充電器1万2,800口)となっている。国内全体では、約4万基((一社)次世代自動車振興センター 充電設備補助金交付台数)と言われていて、近年はガソリンスタンドの数が3万箇所を割ったという話があり、充電器の数がガソリンスタンドの数を超えたことになる。日本政府は、成長戦略として2030年までに普通充電器12万基、急速充電器3万基を設置すると発表している。 また2月9日、e-モビリティ・パワーとエネチェンジが提携し、エネチェンジが展開する普通充電器(最高出力6kW)を、e-モビリティ・パワーのネットワークに今後置き換えていくことを提案すると発表した。これにより、従来の最高出力3kWの充電器のおよそ2倍の速度で充電できるので、大容量化が進むEVの充電が効率的に行えるようになっていく。 筆者としては、充電器の数は多い方が良いと思っているが、その利用方法については改善の余地があると考えている。法的な問題もあるので実現可能かは別として、今のガソリンスタンドのように入れた分(充電量)だけ課金され、現金やクレジットカードの利用が解禁されれば、会員でなくても手軽に充電できるようになるはず。もちろん会員との充電料金の差はあっても構わない。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ENECHANGE(エネチェンジ)、e-Mobility Power(e-モビリティ・パワー)と業務提携……自動車メーカーやe-モビリティ・パワーが発行する充電カードでエネチェンジの充電器を利用可能など[詳細はこちら<click>] ★★スポーツカーやカスタマイズカーのモーターショー「大阪オートメッセ2023」が2月10日〜12日(会場:インテックス大阪)まで開催……ヒョンデやBYDがEVを展示、「ATTO 3」の試乗も開催[詳細はこちら<click>] ★KGモーターズ、「大阪オートメッセ2023」に出展……「ミニマムモビリティ」の丸目&イエローボディバージョンを展示 ★ドローン物流のNEXT DELIVERYなど、千葉県勝浦市でドローンやEVを用いた新スマート物流「SKyHub」サービスを開始……EVバンは住友三井オートサービスから供給 ★「シカゴ・オートショー」が2月11日から開幕……「クライスラー・エアフロー・コンセプト」「シボレー・ブレイザーEV」「ダッヂ・チャージャー・デイトナ SRT EVコンセプト」など多数の注目EVが出展[詳細はこちら<click>] ★折りたたみ電動バイクシェアの「Shaero」、三輪バイクのトライクを新たに導入……3人乗りの移動用と1,000 Lの荷室を持つ配送用に加えて四輪の小型EVも ★日産、「リーフ」の新CMを2月10日から公開……小型ジェット機と加速対決 ★再生可能エネルギーを有効活用した施設「軽井沢コモングラウンズ」(長野県軽井沢町)が3月1日にオープン……駐車スペースに充放電機能を有するEVを設置

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