ニュース
share:

水素燃料電池車となってCR-Vが国内復活! 外部給電も充電もできる「ひと味違うFCEV」の姿を徹底解説


TEXT:佐橋健太郎 PHOTO:森山良雄
TAG:

外部充電も給電もできる実用性の高さを備える

CR-V e:FCEVのボディサイズは全長4805×全幅1865×全高1690mmで、ホイールベースは2700mm。ベースとなっているのは北米市場で販売されている現行CR-Vで、フロントまわりの形状がe:FCEV専用デザインとされたことで、全長が110mm延長されている。

ホンダCR-V e:FCEVのサイドビュー

CR-V e:FCEVでは、FCスタックシステム/モーターギヤボックス/エアポンプ/電動ターボ型ACコンプレッサーなどで構成されるパワーユニットを一体化することで小型化や生産工程の効率化を実現しているが、いっぽうで冷却系への要件も高くなっている。

そのため、上下二分割形状を採用したフロントグリルの採用や、フロントバンパー先端部を前方へ延長することで、冷却性能の向上が図られた。

ホンダCR-V e:FCEVのフロントエンド

ベース車両に対してフロントフード、フロント左右フェンダー、フロントグリル、フロントバンパー、さらにリヤバンパー下部の形状がe:FCEV専用となっており、他グレードとの識別点となっている。

また、左フロントフェンダーにはAC充給電口、左リヤフェンダーには水素の充填口が備わる。

ホンダCR-V e:FCEVの水素充填口

インテリアは「上質なのにタフに使えるモダンコーディネート」を目指してデザインされており、近年のホンダ車に共通する水平基調のインパネや3連ダイヤルスイッチを採用。シート表皮には環境に配慮したバイオ合皮を使用し、品質の高さとサステナブルを両立した。

ホンダCR-V e:FCEVのインテリア

車内は2列シート5名となっており、後席のシート下に水素タンク(小)、そして後席シートバックの背後、ラゲッジルームにもうひとつの水素タンク(大)が配置される。

そのため、ラゲッジルームにはアレンジ可能なフレキシブルボードが用意されており、オーナーの使い方にあわせて荷室スペースを上下に区切ることができる。

ホンダCR-V e:FCEVのラゲッジルーム

家庭や勤務先など、停車時に外部から充電できるのがプラグイン車の特徴だが、CR-V e:FCEVでは、さらに「給電」も可能としている。左フロントフェンダーに備えられたAC充給電口に「ホンダ パワーサプライコネクター」を接続することで、最大1500WのAC給電が可能となる。

ホンダCR-V e:FCEVによる給電

車内のラゲッジルーム右側にあるDC給電コネクターに「パワーエクスポーター e:6000」や「パワーエクスポーター9000」などの外部給電機を接続することで、屋外イベントや非常時の家庭用電源としても機能するという。

ホンダCR-V e:FCEVによる給電

CR-V e:FCEVのボディカラーは、プラチナムホワイト・パールとメテオロイドグレー・メタリックの2色。販売形態についてはリース形式が予定されているが、そのほか詳細なスペックや車両価格については2024年夏に明らかとなる。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
「58協定」未加入国のクルマを日本で売るのは難しい! なのに未加入のアメリカや中国のクルマが日本で売られるカラクリとは
20万円も高かったのに20万円安くしか売れない! EVの将来はリセールバリューの向上努力にアリ!!
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
more
ニュース
ファッション&アウトドア好きにも刺さるEV! ヒョンデ「インスタークロス」が先行予約開始でいまなら秋キャンプにも間に合う
一充電走行可能距離はついに1000km超え! 日本でもっとも長く走れる新型EV「Audi A6 e-tron/S6 e-tron」シリーズが登場
走るために必要な電力は太陽光発電で自給する! ソーラーパネルを装備した3輪モビリティ「スリールオータ」の特別仕様車を限定30台発売
more
コラム
150kWの急速充電器ならアッという間に満タンなハズ……があれ? EVの充電量が思ったよりも回復しない理由
EV時代が近づいているのになぜ「合成燃料」が注目される? 課題がクリアされれば「エンジン車」に乗り続けられる未来もある!
日本のEVは世界でどのぐらい売れてる? 販売動向の現在を探ってみた
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択