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アウトバーンは130km/hで
ドイツのオーナーだけに、気になるのはふだんアウトバーンをどのくらいのスピードで走っているか。マルクスさんにうかがうと、「速度無制限の区間でも最高130km/hを目安に走っています」とのこと。EVの場合、走行速度が高くなるほど電費は悪化し、とくにSUVスタイルのEVではそれが顕著です。ある程度スピードを抑えて走るのが航続距離を伸ばすポイントなのです。「それでも300kmくらいに一度は急速充電が必要になりますが、休憩するにはちょうどよいタイミングですし、それが安全なドライブにつながると思えば、とくに不満はありませんね」とマルクスさんはいいます。
充電事情も聞いてみると、「自宅で普通充電することはできるのですが、いまは電気代が高いので、急速充電施設を利用することが多いですね。ID.4 GTXの場合、最高175kWで急速充電ができますが、それはバッテリー残量が20%を下回っているような状況で、充電が進むにつれて出力は徐々に落ちてきます」。聞けば、急速充電に対して自宅での普通充電は料金が数倍になるそうです。
ID.4 GTXでお気に入りのポイントは、「ID.4 GTXのパンチ力はもちろんですが、EVだけに静かで安定した走りが楽しめるのが一番のお気に入りです。“トラベルアシスト”(同一車線内全車速運転支援システム)を使うことで、アウトバーンを使った遠出も楽ですよ」。一方、不満なところは、「ID.4 GTXの場合、バッテリーの充電量がある基準以上でないと最大パワーが発揮できないというが、ちょっと残念ですが、不満はそのくらいですね」とID.4 GTXの満足度はきわめて高いのが印象的でした。
「『ID.7』にヴァリアント(ステーションワゴン)仕様が追加されたら、次の愛車として考えてみたいですね」というマルクスさん。フォルクスワーゲン一筋のカーライフは、これから先も変わらずに続きそうです。