怒涛のスペックをもつZeekrの最新モデル
Zeekrが001の2026年モデルの正式発売をスタートしました。トピックは、充電時間6分30秒という地球上最速を謳う、前代未聞のEV性能をはじめとして、装備内容も全面刷新。日本国内にも進出するZeekrの最新動向を解説します。
まずZeekr 001は全長4997mm、全幅1999mm、全高1545mm、ホイールベース3005mmの中大型ステーションワゴンです。ステーションワゴンの需要が高い欧州市場でも発売されています。そして2026年モデルでは800Vから900Vシステムにアップグレードされながら、搭載モーターを変更することで、最高出力680kWへと向上。0-100km/h加速も2.83秒、最高速も280km/hへと向上しています。
また、最新のサーマルマネージメントシステムの導入、車重の軽量化によって電費性能が向上しており、CLTC基準の航続距離も最長810kmを確保している点も見逃せません。

そして、EV性能に関する最大の目玉となるアップデートが、充電性能の大幅改良でしょう。まず103kWhのCATL製Qilinバッテリー搭載グレードは6C急速充電に対応させることで、SOC10-80%まで10分で充電を完了させることが可能です。
さらに、95kWhのジーリー独自内製のAegis Goldenバッテリー搭載グレードの場合、12Cという充電レートに対応させることで、SOC10-80%まで7分で充電を完了させることが可能となりました。Zeekrは充電テストの実測値を公開しており、最大1321.2kWという充電出力を発揮しながら、SOC50%の段階でも630kW程度の充電出力を維持。SOC80%の段階でも431.2kWという充電出力を維持し、SOC99.4%の段階でも90kWという高出力にも対応。よってSOC10-80%の実測値は6分30秒、SOC10-100%も13分23秒を達成し、地球上最速級の充電スピードを有する量産EVとなったのです。

ちなみにこのグラフは、95kWh搭載グレードのZeekr 001をはじめとして、充電出力と充電残量との相関関係を示したものです。充電スピードに定評のある競合と比較しても明らかに優れている様子が見て取れます。ちなみにピンクで示されているのがテスラ・モデルS、紫で示されているのが日産アリアB9の充電カーブです。こう見ると、日産アリアはZeekr 001のピーク出力の10分の1以下であり、中国市場における急速充電体験が別次元にある様子を容易にイメージできるはずです。

※Zeekrはすでに1300kW級の充電出力を発揮可能なV4スーパーチャージャーを中国全土に建設中。インフラ側の整備もEVメーカーの差別化ポイントとしてアピールされている。





















































