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マニアックなホビーが人を救う……小さな技術開発の上で飛んだ「ドローン」と「空飛ぶクルマ」


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏
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人に代わって長時間の潜水も

「ドローン展2023」より(photo=福田 雅敏)

QYSEAでは新世代産業用水中ドローン「FIFISH E-GO」を水槽に入れ水中でデモを行っていた。暗い水中でも広範囲を明るく照らす「1万ルーメンのLEDライト」を搭載、動画は4Kに対応し最大2.5時間の潜水が可能という。バッテリー交換式のため、時間のロスも減らすことができる。

ドローンの開発環境を提供する福島県

ドローンの活用は行政団体も熱心であり。福島県は、ドローンの開発試験が行える施設「福島ロボットテストフィールド」<南相馬市>を紹介していた。

22室の研究室が用意され、20社余りが入っており、これまでに80件余りのロボットやドローンが研究開発されてきたという。そして、800件近くの実証試験が行われたという。

こういった試験設備は、今後重要ではないだろうか。自動車業界でいう「(一社)日本自動車研究所(JARI)」みたいなものだ。

水素燃料電池を搭載し長距離飛行に対応

日本鯨類研究所は、FC(燃料電池)式の無人航空機(UAV)「飛鳥 改五・丙二型」を展示していた。

FCで飛行する固定翼UAVとしては世界初の機体で、飛行距離200km以上(ペイロード10kg時)を目指し開発しているという。

一見、海の中の生物である鯨と空は関係ないように思うが、日本鯨類研究所は水産資源の適切な管理と利用を研究しており、その分野に活用できるドローンが市場にないため、開発にいたったという。

「空飛ぶクルマ」の操縦者養成機関を国交省が設立

主催者テーマ展示ゾーンには、2025年の「大阪・関西万博」で初の実用化が期待されている「空飛ぶクルマ」に関するパネル展示や模型展示が、JALやANA、テトラアビエーションによって行われていた。

国土交通省もブースを設けていた。空飛ぶクルマの元年となるだろう2025年に向けて安全基準(機体/操縦者/運行/離着陸場)の策定を2023年末までにさせる予定。そして、操縦士を養成する「エアモビリティ大学校」も2024年6月に開校させるという。

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