コラム
share:

テスラ・モデルSを実走テスト! 充電性能は抜群だが航続距離はカタログ値を下まわる結果に


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
TAG:

モデルSの航続距離と充電性能をチェック!

テスラの高級セダンであるモデルS AWDで恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。テスラのフラグシップEVがどれほどのEV性能を実現することができたのか? リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。

*航続距離テスト

まず、航続距離テストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速100kmになるように調整
・途中ノンストップ
・充電残量100%までサービスエリア下り線で充電したあと、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%程度以下まで減らし切る
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のモデルS AWD・19インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離との乖離はなし)

結果:蓮田SA下り→白石IC→蓮田SA上り

・走行距離:567km
・消費電力量:95.9%→3.09%
・平均電費:6.76km/kWh(148Wh/km)
・外気温:24℃〜30℃

よって、航続距離テストの結果から、充電残量100%状態からSOC0%になるまで、611kmを走破可能であることが確認できました。

テスト結果

*ハイスピードテスト

次に、ハイスピードテストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速120kmになるように調整
・途中ノンストップ
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のモデルS AWD・19インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離との乖離はなし)

結果:蓮田SA下り→佐野藤岡IC→蓮田SA上り

・走行距離:77km
・消費電力量:88.8%→73%
・平均電費:5.46km/kWh(183Wh/km)
・外気温:28℃〜25℃

よって、ハイスピードテストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、487kmを走破可能であることが確認できました。

テスト結果

*充電性能テスト

・使用充電器:250kW級V3スーパーチャージャー(テスラ/液冷ケーブル)
・SOC10%〜80%充電時間:29分
・最大充電出力(SOC):250kW(31%)
・30分回復航続距離(航続距離テストベース):442km

NEXT PAGE
TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
ロングホイールベース化で後席が7シリーズ並! BMW 5シリーズ 「i5 eDrive35L」と「525Li」に「Exclusive M Sport」を追加
中国専売EV第2弾はクロスオーバーSUV! スポーティなクーペ風スタイリングがマツダらしい「EZ-60」を上海モータショーで発表
上海モーターショーで見えたトヨタのマルチパスウェイ! フラッグシップEV「bZ7」とレクサス新型「ES」を同時発表
more
コラム
やっぱりEVの値落ちは激しい! エンジン車と残価率を比べるとEVを買いづらい理由が見えてくる
バッテリー容量が変わらないのに航続距離が伸びる謎! エンジン車とは違うEVならではの「持続進化」とは
水素燃料電池車は大型トラックでこそ活きる? FCVトラックのいまの立ち位置と立ちはだかる課題
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択