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世界のバスはEVがトレンド……ベルギーで開催中の「バスワールド」では出展車の半数が電動車[2023.10.10]


TEXT:福田 雅敏/ABT werke
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バスワールド2023より(photo=福田 雅敏)

全出展台数の半数がEV&FCEVバスという大増殖ぶり
日本が思う以上に世界の公共交通の電動化は進んでいる

【THE 視点】世界的なバスのモーターショー「バスワールド2023」が、10月7日(土)〜12日(木)まで、ベルギー・ブリュッセルで開催されている。出展社数は過去最大となる525社。出展品目は1290品と同じく過去最大となる。通常は隔年の開催だが、コロナの影響で2021年が中止となった。今年の開催は2019年以来4年ぶりということで、6日(金)のプレスデーに足を運んだ。

2019年の来場者数は約4万人。世界143の国と地域から参加のあったほど大規模なイベントである。今年のバスの出展台数は発表されいていないが、2019年の309台を大きく上回るものと思われる。当時も足を運んだのだが、EVバスはおよそ40台程度だったと記憶している。しかし今年は、出展台数の約6割がEVバスもしくはFCEVバスのような体感。世界各国からEVバスが大集合した形だ。

日本の規格で言えば、マイクロバス程度の大きさのタイプから、長さ24mある3連接のタイプ、ダブルデッカーでオープントップのタイプなど、様々なEVバスが展示されていた。さらに10台以上のFCEVバスも展示されており、連接タイプや観光バスタイプまで展示されていた。特にヨーロッパ各社のEVバスへの意気込みを大きく実感した。

車両の展示だけでなくバスの部品も展示されている。近年は、モーターやバッテリーパックなどのEVバス向け部品の展示も目立つようになっている。先日のデイリーでもお伝えしたが、ZFの駆動システム「CeTrax2 dual」も、このバスワールドで発表した[詳細はこちら<click>]。

ちなみにEV以外では、CNG車両やバイオフューエル車両などの展示もあった。ヨーロッパのバス会社が中心だが、遠くはブラジルや中国からの出展も見られた。

日本でもEVバスの導入は着々と進んでいるが、「バスワールド」を見るとまだまだと言わざるを得ない。FCEVバスも日本ではトヨタ一強のように思うが、ヨーロッパではすでに様々なメーカーが開発をしている。

このバスワールドのEVバスの詳細は、別途レポートする予定であるが、まずは、開催のなかった4年間でEVバスが想像以上に増えていたことをお伝えしておく。普及の加速中だ。
(福田 雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

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★★メルセデス・ベンツ、セダンの「EQS 450+」に限定車
……特別仕様車「EQS 450+ Edition1」を発売した。日本国内では30台の限定販売となる。予約は正規ディーラーで受け付けている。専用のペイントやナッパレザーの内装などを採用。

★★ダイハツ、軽商用EVのコンセプトモデルを発表へ
……ダイハツは、「ジャパン・モビリティ・ショー」への出展概要を発表した。すでに発表しているEVの「ハイゼット」とは違った商用EVをのコンセプト「ユニフォーム・トラック」「ユニフォーム・カーゴ」を出展する。また軽乗用EVとして内外装部品をモジュール化した「ミーモ」も出展する。

★★BMW、「iX2」をジャパン・モビリティ・ショーで世界初公開へ
……「ジャパン・モビリティ・ショー」の出展概要を発表した。「ビジョン・ノイエ・クラッセ」の出展は発表済みだが、今回の追加発表ではSUVの「iX2」をワールドプレミアするほか、FCEVの「iX5・ハイドロジェン」などを出展する。

★★ボルボとルノーがEVの合弁会社を設立
……商用EVバンを開発するための合弁会社を設立した。低コストでさまざまなボディタイプをもつ新型のEVバンを共同開発するという。

★ニデック、「e-アクスル」冷却用のオイルポンプを開発
……ニデック(旧日本電産)は、インバーターやモーターを一体にした駆動装置「e-アクスル」冷却用のオイルポンプを開発した。モーターを直接冷却する油冷システムを構成する要となる部品で、現行の量産品に対して質量を50%削減したという。

★蓄電池型超急速充電器が初設置
……アウディの正規ディーラー「Audi 八王子」<東京都八王子市>に設置した。自動車メーカー向けとしては第1号だという。充電の最高出力は150kW/台、2台同時充電の場合は、120kW/台で合計出力は240kW[詳細はこちら<click>]。

★ジェネシス、急速充電規格に「NACS」を採用
……ヒョンデの高級ブランドのジェネシスは、アメリカとカナダ向けのモデルに、テスラ方式の急速充電企画「NACS」を採用すると発表した。2024年9月〜12月期に発表するモデルから導入するという。

★ユアスタンド、EVトラックの導入支援を強化
……ユアスタンドの急速充電器を購入・設置する法人に対し、普通充電器を最大5台まで無償設置する施策を行なう。対象充電器は最高出力3〜5kWとなる。

★北海道岩見沢市で自動運転EVバスが運行
……マクニカと岩見沢市が共同で、持続可能な交通体系の構築などを目的に実証実験を行なう。運行場所は、10月6日(金)〜13日(金)がJR岩見沢市〜北海道教育大学岩見沢校間、同15日(日)〜20日(金)が北村地域内循環となる。

★日野、「ジャパン・モビリティ・ショー」にEVトラックを出展
……同イベントへの出展概要を公表した。小型EVトラック「デュトロ Z EV」の「ウォークスルーバン」と「アルミバン」、そして燃料電池車の大型トラック「プロフィア Z FCV・プロトタイプ」を出展する。

★スウェーデンでEVトラック向けの充電インフラが普及へ
……2023年〜2024年にかけて、スウェーデン国内に130ヵ所の充電ステーションが開設予定。ボルボ・トラックは運営企業のひとつで、EVトラックのドライバーがステーションを発見・利用しやすくするサービスを展開するという。

★ポールスター、2023年6月〜9月期の納入が増加
……この期間中に約1万3,900台を納入。前年同期比50%の増加だという。クーペスタイルのSUV「ポールスター2」の改良型の販売が好調だった。

★「メルセデス EQ 青山」が10月7日(土)にオープン
……輸入車販売のヤナセは、メルセデス・ベンツのEV専門店「ヤナセ東京支店 青山ショールーム」<東京都港区青山2-3-1>をオープンした。東京都内、そしてヤナセ初のEV専門店である。

★「BYD AUTO 四日市」が10月7日(土)にオープン
……フォードの輸入・販売を手がけるエフエルシーが運営を行なう。住所は三重県四日市市日永4-2-7で、国道1号線沿いとなる。SUVの「アット3」とコンパクトモデルの「ドルフィン」を展示する。

★テラモーターズ、八千代市にEV用充電器を設置
……茨城県八千代市と連携協定を結んだ。市役所に急速充電器「EV充電テラチャージ」を導入する。

★東京センチュリーとテラモーターズが業務提携
……両者に共通する自治体向け・民間企業向けのビジネスについて、今回の連携により強化していくという。

★ニデック、空飛ぶクルマ事業が本格始動
……航空機メーカーのエンブラエル(ブラジル)との合弁会社「ニデック・エアロスペース」が10月6日に操業を開始した。エンブラエルがもつ「eVTOL」(電動垂直離陸機)の技術とニデックのモーターの技術を掛け合わせ、宇宙航空産業向けの電気駆動システムの開発を行なうという。

デイリーEVヘッドライン[2023.10.10]

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