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「クルマ好きだからテスラを選んだ」 モデル3オーナー、石井さんが感じた衝撃


TEXT:曽宮 岳大 PHOTO:曽宮 岳大
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充実した運転支援機能か、強烈な加速か

スマホでポチってから納車まではどれくらいの期間だったんですか?

「僕はタイミングが悪くて4ヵ月ぐらいでした。恐ろしかったのがポチってから2ヵ月ぐらいはなんの連絡もこなかったんです。スマホ上だけで購入したことが証明されていて、自分は本当にクルマを買ったんだろうか、みたいな気持ちでしたね。それから2ヵ月後ぐらいして、あなたのクルマが港を出ましたという連絡が入り、そこから車庫証明を取ってくださいとかそういう連絡や書類が届くんですけど、基本メールベースで担当が付くわけでもないんです。最近はだいぶ変わってきたみたいですけど」

 

ハードウェアはどんな印象でしたか?

「ハードウェアもびっくりの連続でした。テスラの場合、キーというものがなく、クルマを走らせるためのプロセスが従来のクルマと全然違いますので。クルマに近づけば自動でドアロックは解除されるし、シートに腰かければオンになるし、何もかも違う。でも確かにこれでいいよなと。今までの儀式はなんだったんだろうと(笑)。拒絶する人は全否定かもしれませんが、僕は逆にそこが面白いと思いました」

 

乗っていらっしゃるのはモデル3のなんというグレードですか?

「僕のは“パフォーマンス”というスポーツグレードです。ベーシックなリア駆動モデル、AWDで航続距離が長い“ロングレンジ”とあり、その上にパフォーマンスというスポーツモデルが設定されているんですけど、最初に試乗で乗ったのがパフォーマンスだったんです。その加速がとんでもないんですよ(笑)。ロングレンジも迷ったんですが、ロングレンジにFSDというフルセルフドライビングのオプションをつけると当時80万円ぐらいのプラスになり、パフォーマンスとほとんど車両価格が変わらなくなるんです。だからフルセルフドライビング付きにするか、強烈な加速を取るかというところで、僕はM3が好きなので加速の方を選んだんです。まあ、実際にはフル加速なんて使う場面はほとんどないんですけどね(笑)」

やはりそこは内に秘めたパフォーマンスというところに魅力を?

「そうですね。ここ一番の加速力や、赤いブレーキキャリパーといったところに惹かれましたね。やはりクルマ好きの血が流れていますので」

 

購入後、テスラオーナーとして何か感じていることがあれば教えてください。

「テスラオーナーとして感じるのは、テスラも最近、変わって来ているということですね。特に去年モデルYが出てから、戦略を転換しているように感じます。去年末ぐらいにテスラから営業の電話がかかってくるようになりました。『モデルYを試乗しませんか?』と。12月に稲毛のサービスセンターがオープンした時には、オーナーを呼んでオープニングパーティをやったんですよ。そのお誘いがあったときは、正直、えっ、本当? テスラがそういうことやるの?って思いました。僕もテスラオーナーになってまだ3年ぐらいですけど、ブランドとしてどんどん変わってきている気がしますね。やはり対応のスピードが早い。スーパーチャージャー(テスラ専用急速充電器)の数も尋常じゃないペースで増えていますし、ヒョンデさんやBYDさんが参入したことも関係あるのだと思いますが、お尻に火がついたという気がします」

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