#THE視点
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ブリヂストン、アメリカでEV向けタイヤ「トゥランザEV」を発表……デイリーEVヘッドライン[2023.05.24]

「フォード・マスタング・マッハE」と「テスラ」対応品から用意 航続距離の延伸が可能な高性能オールシーズン型 【THE 視点】ブリヂストンのアメリカ法人、ブリヂストン・アメリカズは、新タイヤ「トゥランザEV」を北米で発表した。 EVに最適化したタイヤで、「テスラ・モデル3」「モデルX」「モデルX」「モデルY」「フォード・マスタング・マッハE」用の5サイズを発売後、2024年までに残りの13のサイズを揃える予定。 「トゥランザEV」は、「ENLITEN」という独自技術を初採用したオールシーズン型のモデル。EVの車両特性を考慮した設計で、航続距離の延伸につながる転がり抵抗の低減や、トレッド面の耐摩耗性能・ノイズ低減機能を持つほか、濡れた路面でのハンドリングといったタイヤの本質的な性能も改善したという。 また、再生可能およびリサイクル素材を50%使用しているのも特徴。使用済みタイヤのカーボンのほか、ビニールや合成ゴム・大豆油などを使用している。 これまでのエコタイヤと言うと、転がり抵抗は少ないものの、乗り方によっては寿命が短くなり、雨の日のグリップ不足などウィークポイントもあった。 今回の「トゥランザEV」では、それらの改善に重点を置いているタイヤのため、これまでのEV用エコタイヤに比べて性能が大きく向上していると思われる。ちなみにオールシーズンタイヤは日本ではあまり馴染みがないが、北米ではメジャーな存在で装着率は非常に高い。 ちなみに製品名の「TURANZA」は「TOURING POTENZA」が由来である。単なるエコタイヤというわけではなく、ある程度のスポーツ性能も有するなど、幅広いシーンでの走行を想定したタイヤに仕上がっているはずだ。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★シトロエン、小型EV「マイ・アミ・バギー」の新限定車をヨーロッパで発表……6月20日発売、1万490ユーロ(約156万円)[詳細はこちら<click>] ★★ヒョンデ、イタリアで「Nヴィジョン74コンセプト」を公開……クラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」にて[詳細はこちら<click>] ★★キャデラック、新型EV「エスカレードIQ」の登場を予告……2023年後半に発表、車名の伝統を受け継いだ高級SUV ★EV新興メーカーのE3モビリティ、小型ソーラーパネルのEV用充電器を開発……ソーラーの電力を100%活用、工事不要で災害時にも有用 ★アウディ、正規販売店「Audi 大垣」<岐阜県岐阜市>を移転リニューアルオープン……最高出力150kWの急速充電器を設置 ★ユタカ技研、次世代小型モビリティ向け汎用フレームを開発……新興EVメーカーのE3モビリティに提供、溶接要らずで組み立て・固定可能 ★ビー・アンド・プラス、EVフォークリフトなどをワイヤレス充電化するキットを発売……電動搬送車にも対応、最高出力2kWの充電が可能 ★テスラ、認定中古車フェア開催中……「テスラセンター千葉稲毛」<千葉県千葉市>にて「モデルS」「モデルX」の認定中古車に試乗可能、5月28日(日)まで ★メルセデス・ベンツ、電動キックボード「メルセデスAMG Eスクーター」を本国で発表……最高速度20km/h、航続距離40km ★ブレイズ、EVバイクを「アピタ戸塚店」<神奈川県横浜市>にて展示販売……「スマートEV」「EVスクーター」の2機種を用意

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TEXT:福田 雅敏
水素燃料電池(FC)を世界に誇る先端技術に……現役EV開発エンジニアが「ホンダ・クラリティFUEL CELL」を愛用して実感した燃料電池の可能性(後編)[THE視点]

[前編]では、実際に筆者が乗る「ホンダ・クラリティFUEL CELL」の印象を中心に、ランニングコストはどのくらいかかるかを示した。そこで示したものは、車両が悪いわけでは断じてなく、整備がまだまだ整っていない水素インフラ全体の問題を内包している。[後編]では、現在の水素ステーションの問題などに触れつつ、水素社会の未来について簡単に考察してみたい。 採算度外視が実情の水素ステーション運営 日頃から燃料電池車(FCEV)に乗っていて感じるのは、水素ステーションのインフラ整備の問題だ。筆者の走行パターンでは、水素を満充填時の航続可能距離が450~500kmと表示される。これだけであればガソリン車と遜色なく思われるが、ステーションの少なさが問題なのである。ガソリンスタンド、EVステーションの数はいずれも3万ヵ所前後であるのに対して、水素ステーションは4月現在170ヵ所程度である。 高速道路に至っては、5月現在1つもないのだ(現在、東名高速足柄SAに建設中)。筆者の通勤ルートは片道50kmあるが、その間にあるのは、通勤ルート近辺に3ヵ所である。少し遠くに行ってようやく2ヵ所。東京・神奈川エリアでこの状況である。 さらに開店時間にも制限がある。10時~16時まで・13時~18時までという開店時間で、全部のステーションがいつでも使えるわけではないのである。おまけに日曜はステーションが休みの場合も多い。 ただ、店側のやる気がないわけでは決してない。実際に店員さんに話を聞くと、1日に充填に訪れるFCEVは10台程度だという。1台5,000円の料金と計算しても1日5万円しか売り上げがないことになる。これでは水素ステーションが増えないのも納得がいくというものだ。 ちなみにだが、水素充填の渋滞を経験したこともある。都内のとある水素ステーションでの話だが、2台あるディスペンサーのうち1台が故障。その1台をFCバスが使用していた。FCバスは充填量が多いため時間がかかる。1台にかかる時間は約20分。このバスの後にもう1台FCバスの予約が入っていたため、都合40分待つことになった。 その時間ももったいないので、先に40分ぶんの用事を済ませてからステーションに戻ると、FCバスの充填は済んでいて「ミライ」が充填をしていた。そしていざ自分の番になると、先にタンクローリーからステーションに水素を充填するという。それに要する時間が50分。偶然に偶然が重なった例だが、このように長時間待たされた経験があった。 このようなリスクを考え、筆者は航続可能距離が200kmを切ると水素の充填を考えるようにしている。加えて言うなれば、FCEVは“水欠”になったら終わり。ロードサービスを呼んだとしても、水素ステーションが開いていないことには五里霧中となってしまうのだ。 実際にFCEVが必要な現場で車両が水欠寸前になり、水素を求めた挙句200kmも離れた場所までレッカーされたという冗談のような実話もある。もし夜中に水欠となれば目も当てられない状況になるだろう。運良く自宅まで辿り着けたとしても、そこには水素はないのだ。EV用充電器の設置が世界から比べて遅れている日本だが、FCEVの視点から比べると、羨ましいほどのインフラが整っているように見える。

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
コマツ、燃料電池(FC)搭載の中型油圧ショベルを開発……デイリーEVヘッドライン[2023.05.23]

トヨタのFCを採用しエンジン同等のパワーを実現 成功事例を築きFC建機普及の足がかりに 【THE 視点】小松製作所(コマツ)は、水素燃料電池(FC)システムを搭載した中型油圧パワーショベルのコンセプトマシンを開発したと発表した。 建設現場のカーボンニュートラルの実現を見据え、2023年5月より実証実験を開始し、FCを搭載した中・大型建設機械の量産化の実現を目指す。 このFCパワーショベルは、トヨタ製のFCシステムと水素タンクを搭載。コマツが自社開発したキーコンポーネントとの組み合わせや制御技術により、内燃エンジン式と同等の力強い掘削性能と操作性を発揮しつつ、排出ガスはもちろん騒音・振動の大幅低減が可能になる。 中・大型の建設機械は、電動化で先行する小型の建設機械に比べて、よりエネルギー密度の高い動力源が必要となる。水素はエネルギー密度が高く短時間で充填が行えるため、中・大型の建設機械に有効として研究開発を推進している。 今回、コマツがFCパワーショベルを開発したが、建設現場は、熱・粉塵・振動といったFCにとって大敵となる場所で使われる。また、水素を充填するインフラも現場には基本的にない。 今後の開発は困難も予想されるが、移動式の水素充填設備等でインフラ問題を補完できれば、FC建設機械の普及・発展の可能性は高まる。やはりFCは充填時間の短さがメリットだと思うので、稼働の高い建設現場での成功事例を築ければ、他の建設機械への応用も広がるはずだ。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★フォルクスワーゲン、「ID.4」の日本向け生産を強化……今年夏以降順次納車、「ライト」と「プロ」の2グレード構成[詳細はこちら<click>] ★★三菱ふそう、EVトラックの「eキャンター」をヨーロッパで生産へ……ポルトガル・トラマガルの工場を使用 ★ボルボ、コンクリート製造の世界的大手ホルシムとEVトラックの大規模納入契約を締結……2030年までに1,000台、2024年までに130台を納入 ★メルセデス・ベンツ、FCEVの連接バス「eシターロ・フューエル・セル」を発表……航続距離350km、最大128人乗り ★日産、次世代EV向けパワートレイン「X-in-1」を「人とくるまのテクノロジー展」に出展……「アリア」のEV専用プラットロームも展示 ★市光工業、EVなど次世代自動車向けのライティング技術を「人とくるまのテクノロジー展」に出展……ドライバーの視界や被視認性を向上 ★ブレイズ、EVスクーターの2週間無料体験プランを開始……配送向けの三輪スクーター「EVデリバリー」を貸し出し、法人・個人で募集 ★テラモーターズ、京都・滋賀の賃貸大手の物件にEV充電インフラ「テラチャージ」を導入……長栄の管理物件に導入推進、初期費用・管理費用をテラモーターズが負担 ★日産、四日市市生活環境公社とEV活用で連携……災害発生時などにEVから電力供給など ※ 「人とくるまのテクノロジー展 2023 」……パシフィコ横浜(YOKOHAMA横浜市西区)にて5月24日(水)〜26日(金)に開催

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TEXT:福田 雅敏
FCEVは実用的だが一般普及はまだ早いか……現役EV開発エンジニアが「ホンダ・クラリティFUEL CELL」を愛用して実感した燃料電池の可能性(前編) [THE視点]

筆者は現役のEV開発エンジニアであるが、実はプライベートでは「ホンダ・クラリティ FUEL CELL」に乗るFCEVユーザーである。「クラリティ」に乗り始めてまだ日は浅いのだが、実際にFCEVに乗ることで見えてきた水素エネルギーの現実もある。今回はFCEVの利点と課題をユーザーの視点で話してみたい。 走り心地はEVそのもの 「ホンダ・クラリティ FUEL CELL」は、2016年に販売された。国内ではリース販売専用モデルだったこともあり、非常に希少なモデルと言われている。販売台数は、国内では500台程度で、海外も含めると1,900台程度と言われている。 筆者の場合、席を置く「東京R&D」がリースしている車両を使用している。筆者は2013年頃よりFCEVに興味を持ち始め、2018年からFCEVトラック・バスの開発にも携わり、FCEVの可能性を色々と学んできた。こうして日常の足として使用することで、ユーザーの立場からもFCEVについて理解を深めたいと考えている。ちなみに90年代にも「トヨタ RAV4EV」、初代「プリウス」を日常の足に使用し、新しいパワートレインの車を試してきた。 まず、クラリティのスペックを簡単に紹介する。全長4,915×全幅1,875×全高1,480mmで空車重量が1,890kg。最高出力130kW(177ps)/最大トルク300Nm(30.6kgm)のモーターに、最高出力103kWのFCスタックを搭載。141Lの水素用タンクを備え、航続距離は750km(JC08)となっている。 デザインは好みもあると思うが、かなり凝った造形で、特にフロントヘッドライト周りとリアサイドのスパッツ、室内とトランクとの間にガラス窓を設けるなど、内外ともにかなり作り込まれている。 走りはEVそのものであり、言われなければFCEVだとは誰も気づかないと思う。「クラリティ」の場合、最近のEVのように高出力のモーターによる発進加速を争うようなモデルでもないので、それほど強烈なEV感は味わえないが、SPORTモードを使えばそれなりに速く走れる。1,890kgもある車体だが重さは感じない。高速道路を多用する筆者だが、高速域での静粛性も高く快適である。 ただ、車格が少し大きいので取り回しが悪いのと、水素タンクがリアシート下とトランクに置かれているので、トランクの使い勝手が悪いのが難点である。そのほか装備面では、バッテリー式EVのように、FCから外部へ電気を供給できる可搬型外部給電機もあるのだが、120万円程度するので導入は見送った。

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ホンダ、EVスクーター「EM1 e:」を発売……デイリーEVヘッドライン[2023.05.22]

ホンダ初の市販EVスクーターがいよいよ発売 着脱式バッテリーを採用した原付一種クラス 【THE 視点】本田技研工業は、EVスクーター「EM1 e:(イー・エム・ワン・イー)」を8月24日に発売すると発表した。 「EM1 e:(イー・エム・ワン・イー)」は、交換式バッテリー「ホンダ・モバイル・パワー・パックe:」(以下、MPP)を電源に採用。車両自体は、内燃エンジンの50cc未満に相当する原付一種の扱いとなる。 価格は29万9,200円で、内訳は「EM1 e:」の車両本体価格が15万6,200円。「MPP」が8万8,000円。MPP専用充電器の「ホンダ・パワー・パック・チャージャーe:」が5万5,000円(各税込み)。電源系が価格の半分を占めている。 「EM1 e:」は、今年3月に大阪と東京で開催された「モーターサイクルショー」にて展示はされていた。今回は発売日と価格が公表された形だ。 電源を含むパワートレインは、「MPP」1個をシート下に搭載。駆動は後輪の「インホイールモーター」(交流同期モーター)が行う。モーターの最高出力は1.7kW(2.3ps)で最大トルクは90Nm(9.2kgm)。 内燃機関車であるホンダの原付一種「ダンク」<3.3kW(4.5ps)/4.1Nm(0.42ps)>と比べて最高出力は劣るものの、最大トルクはなんと倍の数値を出している。なお、航続距離は53km(30km/h定地走行テスト値)。「USB Type-A」のソケットを搭載しているため、電子機器の充電も可能だ。 ホンダはこれまで、日本郵便などフリート向けにEVスクーターを販売していたが、ようやく一般向けEVバイクが市販化となった。大きな特徴は、交換式バッテリーの「MPP」を採用したことだろう。筆者もこれまで何度も「MPP」をレポートをしてきたが、「MPP」は汎用性が高く、バイク以外への活用も期待できる。万が一の際には非常用電源としても利用可能だろう。 また、「MPP」は、バッテリーのシェアリング事業を手がける「Gachaco」(ガチャコ)も導入している。サービスの整備が進めば、充電要らずのEVバイクという新しい市場が生まれてもおかしくはない。今後利便性もさらに向上すると思われるので期待したい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ブリヂストン、アメリカでEV向けオールシーズン・タイヤ「トゥランザEV」を発表……「フォード・マスタング・マッハE」と「テスラ」の全モデルがターゲット ★★フォルクスワーゲン、「ID.7」のAWD長距離対応モデル「GTX」の登場を予告……2023年9月に発売予定[詳細はこちら<click>] ★★BYD、「アット3」がカーシェアサービス「エニカ」で利用可能に……全国のBYD正規ディーラーにて車両の受け渡し・返却が可能[詳細はこちら<click>] ★★BMW、新世代EV「ノイエ・クラッセ」を2026年から中国・瀋陽で生産……同車向けの高電圧バッテリーも中国で現地生産 ★★グッドイヤー、EV向けの新タイヤ「エレクトリックドライブGT」をアメリカで発表……メタンの熱分解で得られるカーボンを配合したオールシーズン型 ★ステランティス、ホットハッチ「アバルト500e」のメタバースストアをオープン……好みの仕様などを仮想空間上でオーダー ★パナソニック、EV事業で丸紅と合弁会社を設立……法人のEV導入・運用をサポート ★新電元、EV用小型充電器「見せない普通充電器」を発売……最高出力6kW、設置スペースの大幅な節約が可能[詳細はこちら<click>] ★トヨタ紡織、鞍ケ池公園<愛知県豊田市>にて低速電動モビリティを実証実験……場所に連動した施設情報などを、音などと合わせてエンターテイメント化し案内 ★フィスカー、家庭用EV充電器「フィスカー・パルサー・プラス」を発表……EV用小型充電器の「ウォールボックス」と提携 ★フォード、アメリカで充電インフラの業界団体「ナショナル・チャージング・エクスペリエンス・コンソーシアム」に参画 ★日産、沖縄県竹富町とEVの活用で連携……西表島ならではのEV活用を島民とともに検討 ★HKS、「人とくるまのテクノロジー展」に出展……EV用交換式バッテリーパックなど展示 ★日本特殊陶業、「人とくるまのテクノロジー展」に出展……絶縁性に優れたEVなど向けのセラミックスボールベアリングなど展示 ★「ジャパンEVラリー白馬 2023」、参加者募集中……7月22日(土)〜23日(日)に長野県白馬村にて開催 ※ 「人とくるまのテクノロジー展 2023 」……パシフィコ横浜(YOKOHAMA横浜市西区)にて5月24日(水)〜26日(金)に開催

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ヤマト運輸など、FCEV大型トラックの実証実験を開始……デイリーEVヘッドライン[2023.05.19]

ヤマト運輸/アサヒグループ/ネクスト・ロジスティクス・ジャパン/西濃運輸の計4社が参画する大規模実証 短時間充填が可能な水素は物流に有効と判断 【THE 視点】ヤマト運輸/アサヒグループジャパン/西濃運輸/ネクスト・ロジスティクス・ジャパンの4社は5月17日、FCEV(燃料電池車)大型トラックの走行実証を開始すると発表した。FCEV大型トラックの走行は日本初だという。 本実証には、トヨタ自動車と日野自動車が共同開発した車両(「日野プロフィア」がベース)を使用する。各社の実際の輸送業務及びルートに使用し、水素燃料活用の可能性と実用性の検証を行う。 実証に用いるFCEV大型トラックの航続距離は約600km。トヨタの技術をベースに大型車用に最適化した燃料電池(FC)を2基搭載。高圧水素タンクも新開発のものを6本、さらに来年予定されている高速水素充填規格にも対応可能な水素充填口を装備している。 発表内容によれば、国内商用車全体の温室効果ガス排出量は、全体の約7割を大型トラックが占めているとのこと。特に幹線輸送に使われる大型トラックは、十分な航続距離と積載量、短時間での燃料供給が求められるため、エネルギー密度の高い水素を燃料とするFCが有効であると判断したようだ。 当初、この実証試験は2022年春に開始と発表されていたが、1年遅れての出発となった。時を合わせたかのように、いすゞとホンダもFCEV大型トラックの共同実証を先日発表している[詳細はこちら]。これで日本国内でのFCEV大型トラックの開発が一気に走り出した形だ。 今回の発表で目に止まったのは、「高速水素充填規格」に対応することだ。車両が大型になれば水素充填量も多くなり、充填に時間が掛かるようになる。どれほど高速化するかは不明だが、もしかしたら国内レースの「スーパー耐久シリーズ」に出場している水素エンジンの「GRカローラ」を通して開発された急速充填技術が応用されているのかもしれない。 FCEVに乗る筆者は水素充填の際に、先行するFCEVバスの充填完了を20分待ったことがある。それが緩和されるということで、FC界隈の技術開発の進化を実感した。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ヒョンデ、東京都江東区に納車拠点「Hyundai Mobility Lounge 東京ベイ東雲」をオープン……「A PIT オートバックス東雲」内に開設、試乗や購入相談も可能[詳細はこちら<click>] ★★ボードリー、自動運転レベル4(運転者を必要としない自動運転)対応のEV「ミカ」を国内導入……茨城県境町が2023年度中に導入、障害物回避機能も搭載 ★★東京R&D、FCEVスポーツコンセプトを「人とくるまのテクノロジー展」にて公開……「VEMAC RD200」の次期型を想定 ★ジヤトコ、トランスミッション付きのモーター一体型駆動装置(イー・アクスル)を「人とくるまのテクノロジー展」にて世界初公開……並行軸タイプのイー・アクスルも ★テラモーターズ、栃木県那須塩原市にEV充電器を大規模導入……市役所や黒磯公民館など公共施設を中心に計100基 ★ステランティス、空飛ぶクルマに出資……全電動垂直離着陸(eVTOL)機開発のアーチャー・アビエーションに最大1億5,000万ドル ★ボルボ、「EX30」の安全機能を一部公開……ドア開放時に警告音、後続の自転車とのドアの接触を防止 ★BMW、EV船「THE ICON」を「第76回カンヌ映画祭」にて発表……走行中は船体が浮き上がる水中翼船方式、最高速度は55km/h ★NITTOKU、モーター一体型駆動装置(イー・アクスル)用ヘアピンモーターの生産ラインを受注……中国のモーターメーカーより20億円分 ★ヒョンデ、「Hyundai Mobility Lounge 東京ベイ東雲」で試乗会を開催……5月20日(土)・21日(日)の2日間、「アイオニック 5 ラウンジAWD」と「同リミテッド・エディション」を用意 ★テスラ、軽井沢で試乗会を開催……5月27日(土)・28日(日)に「軽井沢・プロンスショッピングプラザ」<長野県軽井沢町>にて、「モデルY」「モデル3」を用意 ★アイシン、「イー・アクスル」や「回生協調ブレーキ」などを「人とくるまのテクノロジー展」に展示 ★ヤマハ、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」を再現したレンタルサービスを実施……TV番組と同カラーリングの「E-ビーノ」とヘルメットを貸し出し、代官山エリアと伊豆大島で展開 ※ 「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」……パシフィコ横浜(横浜市西区)にて5月24日(水)〜26日(金)に開催

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
トヨタ/ダイハツ/スズキ、軽自動車規格の商用EVバンを共同開発……デイリーEVヘッドライン[2023.05.18]

小型車企業がタッグを組み普及を加速 軽バンは日本の商用EVの強みとなるか 【THE 視点】トヨタ/ダイハツ/スズキは、3社共同開発の軽商用EVバンのプロトタイプを発表した。「G7広島サミット(主要国首脳会議)」と並行して行われる(一社)日本自動車工業会の展示イベントで実車を公開する。 この軽商用EVバンは、スズキとダイハツの小型車開発のノウハウと、トヨタのEV技術を持ち寄り共同開発。さらに商用EVの開発団体であるコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)も企画に参画することで、ラスト・ワンマイルの輸送に最適化したという。現在発表されている仕様では、最大航続距離が200km。生産はダイハツが請け負い、トヨタ/ダイハツ/スズキの3社が2023年度中に導入を目指すとのこと。 ダイハツの車体にスズキがバッジをつけることには驚いたが、この軽商用EVバンは今後競争が激化するカテゴリーであり、技術開発の加速や普及拡大のためには、これまでの垣根を超えたアライアンスは必然なのだろう。 三菱自動車も「ミニキャブMiEV」の再生産を開始し、ホンダも今年度より配送会社と実証試験を始め、来年には「N-VAN」ベースの量産EVを販売する計画だ。価格はホンダが100万円台を目指すと言っているが、200万円前後がこのジャンルの基準価格となると予想する。 ラスト・ワンマイルの配送には軽商用バンが最適なのは間違いない。日本の商用EV普及の鍵を握る重要なカテゴリーだと認識している。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★メルセデス・ベンツ、新型EV「EQV」の登場を予告……バンモデル「Vクラス」のEVモデル、2023年夏に発表[詳細はこちら<click>] ★★日産、充電サポートサービス「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3」の利用料金を改定……日産のEVユーザー専用のサービスへ、1分単位の課金型に ★★EV用ワイヤレス充電が国内初の実用化……技研製作所が高知本社<高知市>にある超小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」にて実証実験、ダイヘンのワイヤレス充電システムとトヨタの「C+Pod」を使用[詳細はこちら<click>] ★メルセデス・ベンツ、バンモデル専用のプラットフォーム「VAN.EA」を発表……2026年以降の中型・大型バンモデル全てに採用 ★ナビゲート、EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」をリリース……「iOS」「Android」双方に対応、有料会員登録でポイント獲得・交換も ★武蔵精密工業、ベトナムのEVスタートアップ企業「Son Ha Group」と協業……武蔵製のEVユニットを提供、ベトナム国内でEVバイクを開発 ★国際航業、パイオニアとV2H(EVの電力を家庭で利用可能にする機構)系のサービスで連携……国際航業のEV・V2H経済効果試算ツールと、パイオニアのEV消費電力推定技術を連携させ、高精度なEVの電力管理が可能に ★ヤマハ、EVトライアルバイク「TY-E2.1」を実戦投入……「FIMトライアル世界選手権 第3戦日本グランプリ」に出場、ライダーは黒山健一選手 ★アメリカ新興のルーシッド、ローンおよびリース契約の申し込みを開始……リースの場合1,299ドル(約17万7000円)/月(エア・ツーリング)から ★東陽テクニカ、モーターエミュレーターを「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」<パシフィコ横浜(横浜市西区)/5月24日(水)〜26日(金)>に出展……インバーター開発向けのモーターのシミュレーター ★ヴァレオ、EVバイク「eMotorBike」を「人とくるまのテクノロジー展」に出展……48Vの駆動システムを搭載、最高出力は原付二種同等の9.5kW(13ps) ★ブレイズ、「憩の森マルシェ」<大高緑地公園 若草山芝生広場(名古屋市緑区)/5月21日(日)>に出展……「ブレイズ・スマートEV」など展示、試乗も可能 ★日産、千葉県とEV活用で包括連携協定を締結……「ブルー・スイッチ」施策で、災害時のEV活用など ★経済産業省、電力会社の値上げ申請を認可……北海道電力/東北電力/東京電力/北陸電力/中国電力/四国電力/沖縄電力の計7社が電気料金を値上げ

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
CJPT、東京都で500台規模の商用EV(電気自動車)・FCEV(燃料電池車)を実装へ……デイリーEVヘッドライン[2023.05.17]

BEV・FCEVを大規模投入し課題を洗い出し 流通大手15社が参画しノウハウを蓄積 【THE 視点】トヨタやいすゞなどが参画する次世代エネルギー商用車の開発団体「コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)」は5月15日、東京都内において商用EV普及に向けた大規模な社会実装を実施すると発表した。この施策に投入される商用のEVおよびFCEVは500台以上を予定している。 カーボンニュートラル社会の実現に向け、東京都や荷主・物流事業者とともに、CO2排出量が多い商用分野において、EVの普及に向けた社会実装を開始する。運行管理と一体となったエネルギーマネジメントによって社会コストの低減を目指すという。 商用EVの導入にあたっては、車両購入に加え充電および水素充填などによる荷物・クルマの停滞(ダウンタイム)や、充電タイミングの偏りによる事業所電力ピークの増加など、社会全般の負担が増大するという課題がある。 今回の「東京プロジェクト」では、国内最大規模の社会実装として、都内に順次500台以上の電動車を導入。事業者の充電・水素充填タイミングと配送計画を最適化することで、稼働の穴を作らない効率的な運行を目指し、多数のパートナーと共に課題解決を目指す。また、持続可能な商用EVの実装モデルをつくり、全国への展開も進めていくという。 今回発表された国内最大規模の電動商用車による社会実装は、導入車両が500台以上と筆者の想像以上の規模だ。具体的には、FCEV大型トラックが約50台、FCEV小型トラックが約190台、EV小型トラックが約210台、EV商用軽バンが約70台と発表されている。この実証には運送業者をはじめ、コンビニ・通販・飲料メーカーなど15社あまりの大手企業が参画している。 商用EVの運用にあたっては、インフラに依存するところが大きく、今回はそれを見据えての実証なので相当な運用ノウハウが得られることになるだろう。実証の規模は非常に大きいので、この取り組みにより日本でもようやく商用EVの普及につながる予感がする。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ヒョンデ、「アイオニック5」のアップデートモデルを発売……100台限定の「アイオニック5・ラウンジAWDリミテッド・エディション」も登場[詳細はこちら<click>] ★★コマツ、FCEVの中型油圧ショベルを開発……トヨタの燃料電池システムを搭載、5月よりコンセプトマシンにて実証実験を開始 ★★パワー・エックス、最大120台のEVを同時充電可能なシステム「ハイパーチャージャー・フォー・フリート」を発表……商用EV向けに展開、運行計画に基づく充電計画なども自動生成 ★★カワサキ、小型電動モビリティ「noslisu(ノスリス)」シリーズを発売……前二輪の三輪車、電動アシスト自転車タイプから原付一種扱いのフル電動タイプも用意 ★★アークエルテクノロジーズとニチコン、V2H(EVの電力を家庭でも使用可能にする機器)システムで協業……ハードウェアの「EVパワー・ステーション®」とソフトウェアの「AAKEL eFleet」を連携、EVの充放電を遠隔で操作可能 ★★グリーンチャージ、従量課金型EV用急速充電器を発売……非会員制でkWh単位に課金、最高出力50kWh[詳細はこちら<click>] ★ヒョンデ、車両点検プログラム「ヒョンデ・アシュアランス・プログラム」を日本で開始……新車登録から3年間の車検と点検等をサポート[詳細はこちら<click>] ★ボルボ、EVトラック向けのARアプリをリリース……トラブル時の緊急対応をアプリがガイド、ルノー・トラックやマック・トラックなどグループ内にも展開 ★新生ランチア、ヨーロッパで最初の小売業者を任命……2024年上半期までにイタリア国外で70都市70業者を指名予定 ★三ッ輪ビジネスソリューションズ、ポータブル電源から電動ランドカーに充電可能なケーブルを開発……ヤマハの電動カートとエコフローの大型ポータブルバッテリーを使用し実証実験 ★ヤマハ、電動モビリティ向けレンジエクステンダーを開発……最高出力88kW(120ps)の直列3気筒エンジン、次世代燃料にも対応 ★オンセミ、フィンランドのKempowerと提携……オンセミのパワー半導体を供給 ★ドイツ連邦政府、ノースボルトのバッテリー工場建設を支援……ドイツ・ハイデにギガファクトリーを建設、年間生産量は60GWh ★南海電設、「第71回電設工業展 JECA FAIR 2023 」<インテックス大阪(大阪市住之江区)/5月24日(水)〜26日(金)>に出展……日東工業ブース内においてEV充電サービス「チャージコネクト」など展示 ★ブレイズ、「FIELDSTYLE JAPAN 2023」<AICHI SKY EXPO 愛知県国際展示場(愛知県常滑市)/5月20日(土)・21日(日)>に出展……「ブレイズ・スマートEV」「ネクストクルーザーEV」など展示 ★伊予鉄グループ、EVバスの運転体験会を開催……「伊予鉄グループ職場見学ツアー」<伊予鉄バス 松山斎院営業所(愛媛県松山市)/5月30日(火)・6月11日(日)>にて、普通自動車第一種免許保持が条件 ★旭化成、EV関連品を「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」<パシフィコ横浜(横浜市西区)/5月24日(水)〜26日(金)>に出展……新素材を用いた多機能バッテリーカバー部品等を展示

TAG: #CJPT #THE視点 #商用EV
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
いすゞ、ホンダとともにFCEV大型トラックを開発……デイリーEVヘッドライン[2023.05.16]

ホンダの燃料電池をいすゞの大型トラックに搭載 大型車対応の水素ステーションの整備にも期待 【THE 視点】いすゞ自動車は5月15日、大型のFCEV(燃料電池車)トラックの燃料電子システムの開発・供給パートナーを本田技研工業(ホンダ)に決定し、両社で基本合意書を締結したと発表した。このFCEV大型トラックは、2027年をめどに市場に導入予定だという。 両社は、2020年1月にFCEV大型トラックの共同研究契約を締結し、燃料電池の大型トラックへの適合性や車両制御など基礎技術基盤の構築を進めている。 モニター車を使った公道での実証実験を2023年度中に開始予定で、共同研究で得られた経験や知見を市販車へとフィードバックし、FCEV大型トラックの実用性を高めていくという。 実は今年3月に行われた「FC-EXPO」のホンダのブースでは、既にこの写真の大型トラックの走行シーンがムービーで流れていた。 筆者もFCEVに乗るが、FCEVは何といっても充填時間の短さが大きなメリットだ。EVの急速充電と比較して単純計算で1/10程度の時間で済むだろう。特に大型トラックになれば、大容量の電池を搭載するEVに比べればはるかに短い時間で水素を充填できる。そのため物流業界では、FCEVとの相性が良いと思われる。 トヨタは先日、アメリカやオランダの大型トラックメーカーとFCEVトラック開発で提携を発表したばかりだが、日本国内ではホンダがいすゞをパートナーにした。燃料電池の業界では、アライアンスが欠かせないようである。あとは、大型車に対応した水素ステーションの整備が課題となるだろう。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★アウディ、全国のホテル・旅館にEV充電器(アウディ純正の最高出力8kWタイプ)を設置へ……「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」とパートナー契約、2023年末までに50ヶ所計100基のEV充電器を無償で導入[詳細はこちら<click>] ★★DMM、EV充電事業に参入……「DMM EV CHARGE」を開始、商業施設・宿泊施設・公共施設・マンション等で開始、設置費用無料のプランや売電プランも用意 ★CJPT、東京都で商用電動車普及に向けて大規模な社会実装……EVやFCEVの商用車を500台導入、充電タイミングなども検証 ★BMW、製造設備に電気加熱硬化炉を導入……従来のガスから置き換えCO2を削減、EVの需要と製造規模の拡大にも対応 ★リョービ、「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」に出展……EV向けのイー・アクスル・ケース/バッテリー・ケース/モーター・ケースなど展示 ★ユビ電、東急不動産の新築分譲マンション「ブランズ千代田富士見」<東京都千代田区>のEV充電サービスに「WeCharge」が採用……38%の区画にEV用充電器を実装 ★パナソニック、パワー半導体の発熱影響を緩和する部品を発表……高熱伝導性多層基板用フィルム「R-2400」を開発、電源部・駆動部の小型・軽量化にも寄与

TAG: #THE視点 #商用EV #燃料電池車(FCEV)
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
国土交通省、道路上のEV充電器設置に関するガイドラインを公表……デイリーEVヘッドライン[2023.05.15]

道路へのEV用充電器設置の基準を明記 充電器設置の加速につながるか 【THE 視点】国土交通省道路局は5月12日、「電気自動車等用充電機器の道路上での設置に関するガイドライン」を公表した。 道路上に急速充電機器が設置される場合に、道路管理者が道路占用許可申請等の審査の参考とするために策定した。 本ガイドラインでは、電気自動車等用充電機器(充電機器)の道路区域内での設置のうち、一般交通に対する影響に留意が必要な車道に近接した場所に充電機器を設置する場合において、道路占用許可申請等を審査する際の参考とする事項などが明記されている。 設置にあたっては、自動車・自転車・歩行者等の安全かつ円滑な交通を確保することを前提とし、道路上の長時間の駐停車を避けるために急速充電機器を対象としている。 これまでも、横浜市などでは公道に急速充電器を設置して実証試験を行ってきたが、期間が限定されていた。今回のガイドラインの公表により、今後公道での急速充電器の設置が加速すると思われる。 海外では、既に公道のスペースを活用して、EV用充電器の設置が進んでいる国もある。ようやく日本も追いついた形だ。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★テスラ、「モデルS」「モデルX」を受注再開……2023年8月末に納車予定[詳細はこちら<click>] ★★ホンダ、SUVの新型EV「e:Ny1」を発表……2023年秋に欧州で発売[詳細はこちら<click>] ★★クプラ、新型EV「ラヴァル」を発表……都市型のコンパクトSUV、2025年から生産開始 ★日産、EV戦略のシニアディレクターを任命……女性のトリシャ・ユング氏が就任、インフィニティUSAのモデルライン・プライシング&インセンティブのディレクターを経験 ★BMW、「i7 M70 xDrive」がスクリーンデビュー……短編映画「The Calm」の劇中でアクションを披露、「第76回 カンヌ映画祭」で公開 ★経済産業省、レベル4の自動運転を国内初認可……福井県永平寺町にて実証実験、ヤマハの電動カートをベースに電磁誘導方式を採用 ★飛鳥交通、EVタクシーを180台導入……東京都多摩地区・神奈川地区・埼玉地区に配備、災害時には電源供給も視野 ★ボルボ、「EX90」の生産開始時期を調整……2024年上半期開始の予定 ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・フランクフルトの清掃業者にEVトラックの収集車「eエコニック」を引き渡し……8台の契約中6台を納入、最大容量112kWhのバッテリーを3つ搭載 ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・ボンの物流業者にEVトラック「eアクトロス」を納入……水冷のモーターを2基搭載、最高出力は400kW(544ps) ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・ブレーメンの交通機関とEVの連接バス「eシターロ」を35台を納入契約……バッテリーの総容量は686kWh[詳細はこちら<click>] ★ホンハイ・テクノロジーズ、インフィニオン・テクノロジーズとEV開発で協業……台湾に開発センターを設立、炭化ケイ素(SiC)などの開発を加速 ★双日、ノルウェーのEVマルチ・ブランド・ディストリビューターへ出資参画……「ポンゴAS」の株式49%を取得 ★鉄道メーカーの総合車両製作所、EVの車両輸送用牽引車を2台導入……経年50年のディーゼル機関車を置き換え、新造列車出荷に使用

TAG: #THE視点 #充電インフラ #国土交通省

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