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ブリヂストン、アメリカでEV向けタイヤ「トゥランザEV」を発表……デイリーEVヘッドライン[2023.05.24]


TEXT:福田 雅敏、ABT werke
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「フォード・マスタング・マッハE」と「テスラ」対応品から用意
航続距離の延伸が可能な高性能オールシーズン型

【THE 視点】ブリヂストンのアメリカ法人、ブリヂストン・アメリカズは、新タイヤ「トゥランザEV」を北米で発表した。

EVに最適化したタイヤで、「テスラ・モデル3」「モデルX」「モデルX」「モデルY」「フォード・マスタング・マッハE」用の5サイズを発売後、2024年までに残りの13のサイズを揃える予定。

「トゥランザEV」は、「ENLITEN」という独自技術を初採用したオールシーズン型のモデル。EVの車両特性を考慮した設計で、航続距離の延伸につながる転がり抵抗の低減や、トレッド面の耐摩耗性能・ノイズ低減機能を持つほか、濡れた路面でのハンドリングといったタイヤの本質的な性能も改善したという。

また、再生可能およびリサイクル素材を50%使用しているのも特徴。使用済みタイヤのカーボンのほか、ビニールや合成ゴム・大豆油などを使用している。

これまでのエコタイヤと言うと、転がり抵抗は少ないものの、乗り方によっては寿命が短くなり、雨の日のグリップ不足などウィークポイントもあった。

今回の「トゥランザEV」では、それらの改善に重点を置いているタイヤのため、これまでのEV用エコタイヤに比べて性能が大きく向上していると思われる。ちなみにオールシーズンタイヤは日本ではあまり馴染みがないが、北米ではメジャーな存在で装着率は非常に高い。

ちなみに製品名の「TURANZA」は「TOURING POTENZA」が由来である。単なるエコタイヤというわけではなく、ある程度のスポーツ性能も有するなど、幅広いシーンでの走行を想定したタイヤに仕上がっているはずだ。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

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