#SUV
TEXT:TET 編集部
スタイリッシュに、航続距離も確保。シトロエンが新型SUVクーペ「Ë-C4 X」を欧州で発表、最大航続距離は420km

ステランティス・グループの仏シトロエンは欧州市場において、電動ハッチバック「Ë-C4」および電動SUV「Ë-C4 X」に、最高出力と航続距離を強化した「シャイン」グレードを追加すると発表した。 存在感溢れるリアビュー 個性的なフランス車の中でも、ひときわ存在感あるデザインが特徴のシトロエン。なかでもCセグメントハッチバックのC4は、クーペ風のルーフラインとワイド感を強調したフロントマスクが特徴で、日本にも電動版のË-C4を含め正式導入されている(日本名は、Ë-C4 エレクトリック)。 一方、昨年6月に欧州で発表されたばかりのC4 Xは、同じくCセグメントに属するが、車格的にはC4と最上位モデル「C5 X」の中間に位置するSUVで、クロスオーバーとサルーンを融合させたようなエクステリアがセリングポイント。こちらは、まだ国内導入されていないが、ラインナップに加わればコアなファンの心を鷲掴みしそうなキャラの立ったモデルだ。 そんな両モデルに今回、欧州で追加されたのはフル電動モデル(BEV)の上位グレードで、永久磁石同期電気モーターをハイブリッド同期電気モーターに置き換え、高レベルの効率性は維持したまま、最高出力を従来の100kW(136ps)から115kW(156ps)へ15%増強。さらに、これまでの50kWhバッテリーに代え、新しい54kWhのバッテリーを採用したことで、航続距離を360kmから最大420km(WLTPモード)にまで延長している。 加えてシトロエンは、気温0℃の都市部走行の場合、実走行可能距離は+30kmになり、実際のメリットはさらに大きいと主張する。 >>>次ページ ニッケル比率を高めた新設計のバッテリーを搭載

TAG: #SUV #SUVクーペ #シトロエン
TEXT:岩尾 信哉
ハイパフォーマンスかつスタイリッシュな電気自動車、 ポールスター4が上海国際モーターショーにて発表

去る4月に中国で開催された上海国際モーターショーにおいて、ボルボ・カー(以下、ボルボ)は、電気自動車(EV)専用のハイパフォーマンスカー・ブランドであるポールスターの新型SUVモデル「ポールスター4」を発表した。 ポールスターの成り立ち 現在ボルボは、ジーリー・ホールディング・グループ(浙江吉利控股集団)傘下にあり、ジーリー・オート(吉利汽車、以下吉利)、ボルボ、ボルボのEV専用ブランドのポールスター、吉利のLynk&Coの各ブランドに、共同出資するかたちで業務提携している。 ポールスターは2000~2010年代にボルボのモータースポーツでの活躍を支えた後、2017年にハイパフォーマンスを訴えるEV専用ブランドに生まれ変わった。現在のポールスターは過去から引き継がれてきたスポーツ性を備えつつ、独自の個性をもつブランドとして成立している。 ポールスター・モデルの成り立ちは、近年では吉利とボルボの協業によって変化を続けている。現状で吉利グループ内のEV専用プラットフォームは、吉利がSEA(サステナブル・エクスペリエンス・アーキテクチャー)、ボルボがSPA2(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー2)が挙げられる。 ポールスターでは、クーペセダンEVのポールスター2(2019年発表)が広くボルボ車で使用されてきたCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を採用する。続く2021年に発表されたラージSUVのEVであるポールスター3は、ボルボ・ブランドのEX90と新世代プラットフォームであるSPA2を共有する。対して、最新モデルであるポールスター4は吉利が開発したSEAプラットフォームを使用するなど、吉利とボルボでの使い分けが進められている。 ポールスター4は「SUVクーペ」と表現 ポールスター4はポールスター3に続く2番目のSUVモデルとなり、ラインナップとしては既存のポールスター2とSUVのポールスター3の中間に位置づけられる。クーペライクなSUVというカテゴリーはすでに群雄割拠の体をなしているが、ポールスター4はデザインをより斬新な仕立てとしていることが特徴といえる。 流麗なプロファイルを備えるポールスター4のボディ仕様を確認すると、全長4,839mm、全幅2,139 mm、全高1,544 mm。 ホイールベースを2,999 mmとして、欧州のDセグメントに位置するボディサイズを生み出した。 ポールスター3とスペックを比べてみると、ポールスター4はより小柄といえる。ポールスター3は、全長4,900mm、全幅:2,120mm、全高1,628mm。ホイールベースが2,985mmとなり、ポールスター4はよりSUVらしいポールスター3よりも全長が短く、全高は低く抑えられたにもかかわらず、ホイールベースが長く採られていることが、より伸びやかなボディラインを形成することに貢献している。 グリルレスのフロントデザインはポールスター・モデルに共通のアイテム。「スマートゾーン」と呼ばれる、シャープな形状のヘッドライトの間の部分にはレーダー/カメラが内蔵される。いっぽうで、ポールスター4には大胆にもルーフ部分をボディ背後にまで延長したうえでリアウィンドーを廃して、ルーフ全体におよぶグラスルーフを与えた。フルグラスエリアといえるルーフ部は、電子制御調光機能も備えている。このルーフデザインにより、ポールスター4は、エアロダイナミクスの向上を含めた美麗なスタイリングを成立させることに成功している。 ボディのボリューム中心を前方に設定しているため、後席空間の不足が懸念されるが、後席位置をを低めて、繭に包まれたような感覚を与えたとポールスターは主張する。 インテリアでは、持続可能性の確保への取り組みを進めている。内装材としてニット素材の100%リサイクルされたPET(ポリエチレンテレフターレート)表皮と「マイクロテック」と呼ばれるバイオ素材を設定。カーペット素材にもリサイクルPETなどが使用される。ドア内装パネルにはNFPP(ナチュナルファイバーポリプロピレン:木材繊維強化再生PP)製として、バージン材使用を50%以下としつつ、40%の軽量化を実現したという。

TAG: #SUV #ポールスター4 #上海モーターショー
TEXT:TET 編集部
ただ今知名度アップ中。スペインの「クプラ」が電動SUVクーペ「タバスカン」を披露

スペインの自動車メーカー「セアト」は4月21日(現地時間)、スポーティブランド「クプラ」から、電動SUVクーペ「タバスカン」をワールドプレミアした。 フォルクスワーゲン・グループに属する個性派ブランド 日本には正規輸入されていないためご存じない方も多いかもしれないが、セアトはフォルクスワーゲン・グループの一員として、南欧や南米で確固たる地位を築いているブランド。そのセアトにおいて、クプラは当初、フォルクスワーゲンのゴルフ級にあたる「レオン」などのスポーツグレードに与えられるサブネームとして生まれ、フォルクスワーゲンの「R」や、アウディの「S」モデルのような位置づけだった。 ただ、2018年にスポーティモデルの独立したブランドとなってからは、SUVの「アテカ」、電動ハッチバック「ボーン」など刺激的なモデルを矢継ぎ早に送り出している。 そのクプラからこの度登場したタバスカンは、全長4,644mm×全幅1,861mm×全高1,597mm、ホイールベース2,766mmのボディサイズを持つコンパクトSUVクーペ。ボディ後端に向けてなだらかに傾斜していくルーフラインや前下がりのキャラクターラインなどがスタイリッシュなサイドビューを強調。 一方で、吊り上がったヘッドライトの造形やワイド感を強調したフロントバンパー周囲の処理は、猛獣をイメージさせるアグレッシブな雰囲気で、どちらかというと知的な印象にまとめる傾向のある他のEVとは一線を画している。 こうしたタバスカンの過激なデザインは一朝一夕に成り立ったわけではなく、初出は2019年の「タバスカン・コンセプト」。その後もクプラはショーカーで顧客の反応を窺いながら慎重にモデルの開発を進めてきた。そして、ようやく同じグループ内のフォルクスワーゲン「ID.」やアウディ「e-tron」などと被らないオリジナリティの強いモデルとして今回市販化にこぎ着けたというわけだ。 もちろん、シナジー効果を高めるため、グループ内の資産は積極的に共用される。例えば、タバスカンはフォルクスワーゲン・グループの誇る電動車専用プラットフォーム「MEB」を採用しており、車格から言っても実質的にはグループ内の電動SUVクーペ、フォルクスワーゲン「ID.5」およびアウディ「Q4 スポーツバックe-tron」の兄弟車といえる。 >>>次ページ フォルクスワーゲン/アウディの兄弟車より強力なスペック

TAG: #SUV #VWグループ #クプラ
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
GMC、「ハマー EV」のラインナップ拡充と航続距離を公表……デイリーEVヘッドライン[2023.04.24]

上級グレード「3X」をピックアップとSUVに追加 最大航続距離は570km(WPA)のロングレンジ 【THE 視点】GMCは4月21日、電動SUVの「ハマー EV」に新バリエーションが加わると発表した。2023年モデルの「ハマー EV SUV」と、2024年モデルの「ハマー EV ピックアップ」に、それぞれ「エディション1」と「3X」というグレードを設定する。 「ハマー EV SUV」は、「エディション1」と「3X」それぞれにオンロード志向とオフロード志向が用意され、計4つのモデルが展開される。そのうち「3X SUV 22インチホイール装着車」は、3モーターのAWD(前1基/後2基)で、最高出力620kW(842ps)/最大トルク1万5,594Nm(1,587kgm)を発生。最大航続距離は約500km(WPA)となる。 「ハマー EV ピックアップ」は、SUVと同様に「エディション1」と「3X」が用意されるが、「エディション1」はオンのみで、「3X」には両志向を設定。計3つのモデルが展開される。 そのうち「3X ピックアップ 22インチホイール装着車」は、SUV同様の3モーターAWDながら、最高出力745kW(1,014ps)/最大トルク1万5,594Nm(1,587kgm)に出力が高められている。最大航続距離も570km(WPA)とSUVよりも長い。ちなみに2021年にピックアップの限定車が発売された際には、10分で完売した人気ぶりだ。 今回はピックアップとSUV双方に上級モデル追加の発表となった。AWDで1,000ps超えという言わばスーパーピックアップ(GMCでは、スーパートラックと呼んでいる)の価格は、10万ドル程度(約1,300万円)となりそうだが、やはり即完売となるのではないだろうか。 日本においてはサイズが大きすぎて取り回しに苦戦するだろうが、購入希望者はいるだろう。国内導入はどうなるだろうか。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★CJPT、FCEVの小型トラックを東京都で展開……物流企業や東京都と連携を強化 ★★EVの2次・3次利用の可能性を探る実証実験が開始……大阪府能勢町/同豊能町/能勢・豊能まちづくり/イー・コンザル/住友三井オートサービスが官民で連携、リユースEVの公用車化など[詳細はこちら<click>] ★★クプラ、SUVの新型EV「タバスカン」を世界初公開……フォルクスワーゲンのプラットフォーム「MEB」を使用、ツインモーター式で最高出力210kW(286ps)と250kW(340ps)の2タイプを用意[詳細はこちら<click>] ★フォード、EVのピックアップトラック「F-150 ライトニング」をノルウェーで発売……グローバル販売の第一弾[詳細はこちら<click>] ★フォルクスワーゲン、第1四半期のBEVの納入が前年同時期比42%増加……14万1,000台を納入、欧州では68%増の9万8,000台 ★テスラ専門のレンタカーサービスが開始……ライトマークスが運営、「モデル3」が5台・「モデルY」が1台の計6台が稼働 ★テラモーターズ、沖縄にEV充電インフラを整備へ……沖縄県内の各施設などに導入決定、代理店も募集 ★テスラ、全国8カ所に最高出力250kWの急速充電器「スーパーチャージャー」を設置……東京・八重洲など[詳細はこちら<click>] ★テスラ、試乗キャンペーン「オートパイロット体験」を期間延長……5月31日(水)まで、東名川崎/心斎橋/福岡の3店舗で実施 ★BYDオート横浜中央(横浜市中区)が2月22日(土)にオープン……双日オートグループジャパンが運営、横浜市営地下鉄・伊勢佐木長者町駅から徒歩約5分 ★BYDオート静岡、4月28日から試乗商談開始……Cool The Earthが運営、事前予約制で「ATTO 3」に試乗可能 ★電動トゥクトゥクのエモビ、4月28日から大型連休割引を開始……レンタルステーション「えもび鎌倉」が鎌倉市民向けに提供、連休中の混雑回避手段として提案 ★フォーミュラE第7戦ベルリン、ミッチ・エバンス選手(ジャガーTCSレーシング)が優勝……9番手スタートから虎視眈々と追い上げ、40周のレースを制す

TAG: #SUV #THE視点 #ニューモデル #ハマー
TEXT:TET 編集部
680馬力のファーストクラスEV。メルセデス・マイバッハが「EQS SUV」を発表

独メルセデス・ベンツは4月17日(現地時間)、最高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」初の完全電動モデル「メルセデス・マイバッハEQS SUV」を発表した。マイバッハ・ブランドに相応しく超豪華に仕上げられたe-SUVの内容を紹介したい。 最大トルク950Nm 、最高速は210km/h達成 メルセデスのEVサブブランド「EQ」が、フラッグシップSUV「EQS SUV」を発表したのが昨年4月。それからちょうど1年で、専用の内外装を奢り、パワートレインをさらに強化したマイバッハ・バージョンが登場した。 メルセデスのEQS SUVが「EQS 450+ SUV」、「EQS 450 4MATIC SUV」、「EQS 580 4MATIC SUV」という3グレード構成なのに対し、マイバッハ版は「EQS 680 SUV」のモノグレード。数字が示すように、ツインモーターパワートレインはEQS 580 4MATIC SUVよりおよそ114ps/90Nm増となる658ps(484kW)/950Nmにまで強化され、0ー100km/h加速は4.4秒、最高速度は210km/hに達する。 バッテリーに関しては最大200kWの急速充電に対応し、15分で220km(WLTPモード)分の充電が可能。ただし、航続距離は最大600kmと発表されており、豪華装備の代償としてメルセデス版より若干短くなっているようだ。 足回りは、連続減衰力調整機能付きAIRMATICエアサスペンションが標準装備され、最低地上高を最大35mm引き上げることができる。EQS 680 SUVで悪路に踏み込むオーナーがいるのかわからないが、走破性は相当高い水準が期待できそうだ。そして、最大10度のステアリング角を持つリアアクスルステアリングも標準装備され、全長5125mm×全幅2034mm×全高1721mmという巨体にも関わらず、最大回転直径はコンパクトカー並みの11mを達成している。 エクステリアでは、EQSシリーズの特徴であるブラックグリルに、クロームメッキを施した縦長のストリップを追加。クロームはエアインテーク、ロワーバンパー、さらにはサイドピラーなどにも加えられ、ボディ全体からリッチな雰囲気を放つマイバッハらしいデザインに変更されている。 また、足元にも21インチまたは22インチの専用鍛造アロイホイールが奢られ、ホイールキャップには「MAYBACH」のレタリングが施される。リアコンビネーションライトは2つの部分からなる螺旋状の連続した形状とされ、ラグジュアリーなキャラクターを強調。さらに、このライトは全幅に渡ってアニメーション化されている。ボディカラーにマイバッハだけの2トーンカラーが5つ設定されているのも大きな魅力だ。 >>> 次ページ セレブリティをもてなす超豪華な後席

TAG: #EQS #SUV #メルセデスマイバッハ
TEXT:生方 聡
906万円は高い? 安い? [メルセデス・ベンツEQB試乗記:その4]

SUVらしいデザインが特徴の「EQB 350 4MATIC」。その走りっぷりを試すとともに、気になる部分もチェックしていこう。 4MATICの恩恵はここにも 今回試乗したEQB 350 4MATICには、メーカーオプションのAMGラインパッケージが装着されている(上の写真はAMGラインパッケージ非装着車)。これを選ぶと、装着されるタイヤが標準の235/55R18から2インチアップの235/45R20になるとともに、アジャスタブルダンピングシステム(可変ダンピングコントール)が備わるスポーツサスペンションに変更となる。 サスペンションの特性は「ダイナミックセレクト」により「Eco」、「Comfort」、「Sport」の3つから選択可能で、さらに自分好みに設定が変更できる「Individual」が用意される。 標準のComfortモードで走り出すと、2インチアップされた235/45R20のタイヤが多少硬めの印象だが、乗り心地自体は十分に快適で、目地段差を超える場面でもショックをうまくいなしてくれる。高速道路では概ね落ち着いた挙動を示すが、軽いピッチングが気になるのであればSportモードに切り替えることで安定感が向上。乗り心地は少し硬くなるが、ドイツ車らしい乗り味を好む人には受け入れられるだろう。 ダイナミックセレクトでモードを変更すると、当然パワートレインの挙動も変わってくる。標準のComfortモードに対して、Sportモードではアクセル操作に対するモーターの反応が鋭くなり、スポーティなドライビングが楽しめる。一方、Ecoモードではアクセルレスポンスが穏やかになるが、それでもストレスのない加速が味わえた。 別の機会にFWDのEQB 250をチェックすることもできたが、最高出力140kWのパワートレインでも加速には余裕があり、84万円の価格差を考えると、どちらを選ぶか悩ましいところ。ただ、モーターの大トルクを4輪で受け止めるEQB 350 4MATICのほうが加減速の挙動が落ち着いており、加速そのものもよりリニアでスムーズなだけに、私ならEQB 350 4MATICを選びたい。

TAG: #EQB #SUV
TEXT:生方 聡
クラス唯一の7人乗りEV「EQB」ってどんなクルマ? [メルセデス・ベンツEQB試乗記:その1]

ライバルがひしめくCセグメントにおいて、クラス唯一の7人乗りを武器に戦いを挑む「メルセデス・ベンツEQB」に試乗。まずはどんな特徴を持つEVなのかを見ていくことにしよう。 人気の「GLB」がEVに 2019年に「EQC」を投入して以来、電気自動車「EQ」シリーズの拡充を進めているメルセデス・ベンツ日本。2023年4月時点で、「EQS」を筆頭に、「EQE」、「EQC」、「EQB」、「EQA」を設定し、さらに「EQS SUV」や「EQE SUV」の導入を予定している。 そんな豊富なラインナップのなかで、エントリーモデルを務めるのが「EQA」と「EQB」だ。今回試乗するCセグメントSUVのEQBは、日本でも高い人気を誇るSUVの「GLB」をベースとするEVであり、全長4,685×全幅1,835×全高1,705mm、ホイールベース2,830mmの比較的扱いやすいサイズのボディに、広い室内空間を確保している。 しかも、このEQBは、GLBが誇るSUVらしい存在感のあるデザインのみならず、3列シート構成を受け継ぐことで、このクラスのEVとしては唯一7人乗りという特徴を手に入れているのだ。 グレードはFWDの「EQB 250」と4WDの「EQB 350 4MATIC」が用意され、どちらのグレードにも66.5kWhの駆動用バッテリーを搭載する。一充電走行距離はEQB 250の520kmに対して、EQB 350 4MATICでは468km。充電は6kWの200V普通充電と、100kWのCHAdeMO規格の急速充電に対応しており、最新のEVとしては納得のスペックである。

TAG: #EQB #SUV
TEXT:栁 蒼太
ポールスター、「ポールスター4」を「上海モーターショー2023」で発表

ポールスターは4月11日、2023年4月18日から開催される上海オートショーで、新型電動SUVクーペ「ポールスター4」を初公開すると発表した。 ポールスターとは ポールスターは、ボルボカー傘下のスウェーデンの電気パフォーマンスカーブランドだ。北米、欧州、アジア太平洋の世界27市場でオンライン販売を実施する。同社は、2030年に向けて気候変動に影響を与えない生産車を作ることを計画している。 2023年4月中旬現在、ポールスターは2車種を展開している。ひとつは2019年に発売された、北欧デザインが特徴的な350kWの電動パフォーマンス・ファストバックの「ポールスター2」だ。もうひとつは、広々としたインテリアでスポーツカーのダイナミクスを実現する大型高性能SUVである、2022年発売の「ポールスター3」。なお、ポールスターは、2026年までさらに3台の電動パフォーマンス車を発売するとしている。 期待の4番目の星 「ポールスター4」は、電動車ブランドであるポールスターが手がける4番目のモデル。クーペのエアロダイナミクスとSUVならではの広い車内空間を融合させ、最新技術で強化したパッケージをターゲットとしてポールスター最速の量産車になるという。また、ポールスターの次世代クーペEVコンセプトの『プリセプト』のデザイン言語を、最初に採用する市販モデルになる。 ポールスターCEOのトーマス・インゲンラートは、「ポールスター4は、SUVの単なる改良版ではなく、デザイン全体を再考して、新しいタイプのSUVクーペを作り上げた」と語っている。 ボルボの高性能モデルを提供するサブブランド的なポジションのイメージが強いポールスターだが、今後どのような展開を広げていき、浸透するのかをポールスター4は具現する存在となるだろう。  

TAG: #SUV #高性能車
TEXT:烏山 大輔
韓国のキアがBEVのフラッグシップSUV「EV9」を発表

キアは3月29日、3列シートフラッグシップSUVであるBEVの「EV9」を世界初公開した。2023年第2四半期に韓国市場向けに予約販売を開始、2023年の後半から一部の国で発売される予定だ。キアはヒョンデ・グループ傘下にあるが、ヒョンデはBEVのアイオニック5とFCEVのネッソで日本に再上陸し、年内にBEVのコナも日本に導入することを発表済みだ。ブランドが違うためキアの日本導入は考えにくいが、BEVで3列シートSUVという特徴のあるEV9が日本に導入されれば希少なモデルとなるだろう。韓国以外の導入国の発表を待ちたい。 車両詳細については以下の通り。仕様情報はワールドプレミア時のもの。 優れたデザインと技術でSUVのユーザーエクスペリエンスを再構築する EV9は、Electric Global Modular Platform(E-GMP)をベースに、運動性能を確保しつつ、WLTPモードで541km(RWDのロングレンジモデル、19インチホイール装着車の場合)を超える航続距離を実現した。800ボルトの超高速充電機能により、約15分で239km分の充電が可能だ。 将来的にEV9 GT-lineに搭載されるハイウェイ・ドライビング・パイロット(HDP)システムは、特定の市場で条件付きレベル3の自律走行を可能にする。また、デジタル機能やサービスをオンデマンドで購入できる「キアコネクトストア」を導入し、顧客が欲しい機能を柔軟に選択できる。さらにOTA(Over the Air)アップデートでいつでもEV9の能力を継続的にアップグレードすることが可能だ。

TAG: #EV9 #SUV
TEXT:岩尾 信哉
フォード、電気自動車SUV「エクスプローラー」を発表。フォルクスワーゲンとプラットフォームを共用

フォード・モーター・カンパニー(以下、フォード)は3月21日、欧州フォードとして初のバッテリー電気自動車(BEV)となる、新型「エクスプローラー」を発表した。エクスプローラーといえば、北米市場では大量に販売されるミドルクラスSUVとして知られたモデル。今回発表された新型は、SUVのBEVとして登場することになった。 欧州で開発・生産されたSUVのBEV 欧州でのフォードは、北米市場でのラインナップとは異なるモデル、たとえばコンパクトカーのフィエスタやC/Dセグメントのフォーカス、SUVのクーガなどを手がけてきた。BEVに関しては、北米ではF-150ライトニングやマスタング・マッハ-Eを市場投入しているが、欧州マーケットでは初のBEVとなる。 ここ数年フォードは、フォルクスワーゲンとの間で、2018年に商用車、2019年に自動運転車両と電気自動車(EV)分野について業務提携を締結した。さらに2022年には電動モビリティに関するパートナーシップを拡大する旨を表明。そして今回登場した新型エクスプローラーは、両社の取り組みとして生まれた欧州フォードとしての初の成果となる。 ミドルクラスSUVとしてBEVとなったエクスプローラーは、フォルクスワーゲンからBEV用プラットフォーム「MEB」の供給を受け、欧州で開発され欧州で生産されるBEVモデルとなった。 欧州の開発・生産拠点であるドイツ・ケルンのフォード・ケルンEVセンターが手がけた新型エクスプローラーに続き、欧州フォードは2024年には2車種目となるクロスオーバーBEVをケルンで生産するとされている。

TAG: #SUV #エクスプローラー

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