自動運転EVバスに自由に乗れる実証実験が愛知県日進市で始まる 【THE 視点】愛知県日進市は、仏ナビヤの自動運転EVバス「アルマ」を用いて定常運行を見据えて公道での実走実験(本実証)を実施する。期間は2023年1月26日〜2月28日まで。 本実験は、2022年12月に設立した産官学自動運転実装コンソーシアムの6団体(日進市・ボードリー・名鉄バス株式会社・株式会社セネック・株式会社マクニカ・名城大学)が連携して実施。フェーズ1として自動運転レベル2で自動運転バスを運行する。 2023年度以降は、フェーズ2として信号機と自動運転バスが通信により連携する信号協調を検証し、自動運転レベル4への移行を目指すという。2024年に日進市の既存のコミュニティバス「くるりんばす」の全面ダイヤ改正で、自動運転路線バスダイヤの構築が目標だ。 この実証実験の特徴は、期間中は誰でも予約不要で自由に乗車できること。これまでは事前予約など敷居が高かったが、本試験は1日6便と便数も多く、実証期間もおよそ1ヵ月と長いため気軽に体験ができる。筆者もボードリーの前身であるSBドライブ時代、この自動運転バスが国内で初めてナンバー登録した2019年に行われた実証試験(東京都汐留地区で開催)で乗車させて頂いた。このときの運行コースは300m。試乗も予約制だった。 あれから約3年半をかけて各地で実証試験を行ってきただけに、自動運転のソフトウエアもアップデートされたりと相当な運用ノウハウが蓄積されたため、より現実に近い形での実験に至ったのではないだろうか。 ちなみに今回の運行ルートは5.7kmと、自動運転としては長い。加減速のスムーズさや車内騒音の抑制といったEVとしての特徴や、車内事故防止機能といった自動運転車両としての課題点もはっきり見えてくると思われる。 自動運転に興味ある人なら乗車を強くおすすめしたい。そして筆者も再度乗車し5.7kmに及ぶ自動運転技術の進化を体感したいと思った。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★スズキ、2030年までのEV戦略を発表……四輪は6車種、二輪は8車種を投入[詳細はこちら<click>] ★エネオス、小型EVシェア拠点「マルチモビリティステーション」を東京都世田谷区に開設……「ループ」の電動キックボード、「オープンストリート」の小型EV、「ガチャコ」のバッテリー交換ステーションなどを設置[詳細はこちら<click>] ★エネチェンジ、充電出力別の料金制度を導入……軽EVなどの出力3.2kWのみ対応車は適正料金へ ・アルファ・ロメオ、「トナーレ・プラグインハイブリッド・Q4」を欧州で発売……後輪をモーターで駆動するAWD、街乗りで航続距離約79kmを超えるEV走行が可能 ・ヒョンデ、「アイコニック5」に高性能モデル「N」を追加……2023年中に欧州で発売 ・埼玉県入間市、導入予定の公用EVの一部を市民向けのカーシェアリングに供用……日産の「リーフ」「サクラ」各1台を公用とカーシェア併用車両に ・小型EVのブレイズ、飯野ビルディング(千代田区)内に「ブレイズ東京ショールーム」を開設……自社商品で「ラスト・ワン・マイル」移動を訴求 ・南海電設、EV充電サービス「チャージコネクト」にキャッシュレス課金サービスを開始……PayPay等でのQRコード決済が可能 ・ルネサス、1200Vのパワーデバイスに対応した半導体を開発……EVのインバータに搭載するIGBTやSiC駆動用ゲートドライバIC ・オンセミ、VWと提携強化……1200Vのトラクションインバータパワーモジュールの供給など ・トヨタ、社長交代……現ガズー・レーシング・カンパニーの佐藤恒治プレジデントが社長就任、豊田章男現社長は会長へ
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