EVヘッドライン
share:

HWエレクトロ「エレモ」が移動販売車に正式採用……デイリーEVヘッドライン[2023.01.24]


TEXT:TET編集部
TAG:

小型商用EV「HWエレクトロ エレモ」で移動販売を開始……マックスバリュ西日本

【THE 視点】マックスバリュ西日本株式会社は、2023年1月より、広島県呉市にてイオングループ初となる小型商用EVの移動販売車の実証運用を開始した。
 移動販売用EVは通常の移動販売車と同様に冷蔵設備を備え付け、約400品目の生鮮品や加工食品、日用品を積載し、一度の充電で約100kmの走行が可能。ルーフにはソーラーパネルを設置し電力消費の効率化を行う。
 マックスバリュ広東店(広島県呉市)を拠点に、週5日・1日約10所(走行距離40〜60km)の範囲で移動販売を行うという。
 使用されるEVは、HWエレクトロの「エレモ」をベースに、太陽光パネルの設置や冷蔵設備の設置など改造を施したもの。冷蔵設備は走行状態に関わらず運転されると思われ、走行距離の変化が気になる。
 2012年のこと、筆者も環境省の事業でいすゞ「エルフ」をベースとした移動販売用EVを開発し、茨城県つくば市で実証試験をした経験を持つ。
 今回の移動販売用EVと同様に屋根には太陽光パネルを設置し、荷室には冷凍冷蔵庫まで設けた。さらに移動販売中の電池消費量を抑えるため、販売場所で商用電源を借り外部から給電できるようにした。
 災害時には逆に車両から電源を供給できるコンセントも設けた。東日本大震災の後に企画した車両であるがゆえの装備でもあった。
 過疎化などが進む地域ではスーパーなどが撤退しており、今後移動販売車のニーズは高くなると思われる。
 EVのメリットはCO2の削減だけではない。販売時にエンジンの排ガスを出さない点や静かな点も大きなメリットで、住宅地での移動販売を行いやすい。
 今回のマックスバリュ西日本の取り組みを大いに応援したい。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★ファミリーマート、店舗備え付けのEV急速充電器を50kW・100kW級へ順次置き換え……2023年度中は約220店に設置

★ホンダ、GSユアサと合弁会社設立……EV搭載用の高容量・高出力リチウムイオン・バッテリーを研究開発

★損保ジャパン、EVユーザーをアプリで支援……サポートアプリ「EV-One(EV-ワン)」を開発、愛車の整備・点検情報・事故対応などを一括管理

・アウディ、EVクロスオーバー「アクティスフィア・コンセプト」のシルエットを公開……1月26日実車を世界初公開

・コマツ、電動フォークリフト「FE255/30-2」が経済産業大臣賞を受賞……屋外使用を前提とした耐水性・防塵性などが評価

・日機装、凹凸構造の基盤等を均一に加圧可能な「3Dプレス」を開発……EVに使われる金属基盤の製造も可能

・長岡市、企業向けにEV体験試乗を開催……日産「リーフ」「サクラ」を5日間貸出し(2月28日〜3月10日の間)、2社程度を募集

・関西電力、住宅の系統用バッテリーなどを活用する「仮想発電所」の企業「E-Flow合同会社」を設立……商用EVの導入支援、EVバス等運行基盤の整備も視野に入れる

TAG:

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択