DS、新型「DS3 E-テンス」を欧州で発表
【THE 視点】DSは、小型クロスオーバー「DS3クロスバック」のEV「DS3 E-テンス」を欧州で改良した。
改良型はパワーを向上させ、モーターの最高出力は115kW(157ps)となり、最大トルクは26.5kgmを発生。バッテリー容量は54kWhに大容量化し、航続距離は18%向上の402km(WLTPモード)となったという。
このバッテリーはヒートポンプによる熱管理制御が行われ、急速充電性能の向上や航続距離、寿命が延びるという。100kWでの急速充電が可能で、約25分でバッテリー容量の80%を充電可能。普通充電(11kW)の場合は約5時間で満充電となる。
エクステリアはフロントマスクを変更、新デザインのフロントバンパーには縦型のデイタイムランニングライトが組み込まれる。インテリアには、ダッシュボードの中央に10.3インチの高解像度センタースクリーンが配置された。
フランスでの価格は4万1700ユーロ(約580万円)。日本での現行型の価格が423万円からとなっており、日本販売時には値上がりする可能性が高い。
バッテリー容量は従来から8%増えただけだが、航続距離が18%も延びているのは、電池の熱管理や転がり抵抗の少ないタイヤの採用が要因と推測される。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)
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