#輸入車
TEXT:TET 編集部
アウディのEVを堪能しつつ未来を考えるツアーに参加! 北海道の大地を巡り改めて「カーボンニュートラル」の大切さが身にしみた

アウディe-tronで巡るサステナブルなツアー 2026年以降に新規投入する車両をすべてEVにし、2033年までにエンジン車を廃止、その後、2050年までに車両のライフサイクルにおけるCO2排出量をゼロにするという電動化戦略を掲げているアウディ。近年はEVシフトの鈍化を受け、発表した電動化戦略の変更や取消をするメーカーがあとを絶たないが、現在のところ、アウディの電動化戦略に変更はない。 そして、アウディの電動化戦略において、その大役を担うことになるのが、純EVのe-tronだ。現在アウディは、Q8とQ8スポーツバックとSQ8スポーツバック、Q4とQ4スポーツバック、さらにGTとRS GTにそれぞれe-tronを設定している。今後はこれにQ6 e-tronが加わり、その後もさまざまな「e-tron」が加わることになるはずだ。 そんなe-tronを使い、アウディは「サステナブル・フューチャー・ツアー」を行っている。これは、アウディのブランドビジョンである「Future is an Attitude (未来は 考え方ひとつ)」を通じ、CO2の排出や地球温暖化など、持続可能な社会の実現の重要性について、ひとりひとりが考えるきっかけの場を作って行くことを目的としたツアーだ。 これまでに、木材のみを燃料にしたバイオマス発電で稼働している真庭バイオマス発電所、日本で最初に地熱発電を開始した松尾八幡平地熱発電所、ソーラーパネルによる発電でほぼすべての電力をまかなって運営されるAudi浜松、水力発電で島内のほぼすべての電力をまかなう屋久島電工の安房川第二発電所などを訪れている。 今回、そんなアウディのサステナブル・フューチャー・ツアーの第5弾に参加。強い風と広大な土地を有する風力発電の適地である北海道北部の街をe-tronで巡ってきた。 まず最初に訪れたのは、国内最大規模、世界でも最大級の蓄電池設備を誇る変電・蓄電施設である北豊富変電所。その蓄電能力はアウディe-tron8700台分にも相当する720メガWhを誇る。 一般的には風力による発電は、まだまだ供給量に不安があるように感じられるが、経済産業省主導で実証事業が進められた同施設と送電網の完成により、ウインドファーム9つと風車127本が新たに建設・接続できるようになり、安定した電力供給が可能になっているという。北豊富変電所の主要設備である蓄電池棟施設の規模からすると、地域の電力をまかなうのは十分であり、もっと風力発電した電気を使ってほしいと施設関係者が語っていたのが印象的であった。 北豊富変電所の次に訪れたのが、日本最大の高層湿原のサロベツ原野。サロベツ原野は、稚内市の南約40kmに位置する泥炭湿原で、その中心部の高層湿原などの2560haが条約湿地に登録されている。かつては1万4600haに達するほどの巨大な湿原であったらしいが、1960年代以降の大規模開発によって急速にその面積が減少し、残された湿原も乾燥化が進行している。 100種類以上の植物が花を咲かせるサロベツ原野は、水鳥の繁殖地、渡り鳥の中継地にもなっており、オオヒシクイやコハクチョウの東アジア地域個体群の個体数の1%を定期的に支えるなど、生態系への影響も大きい。 人間本位の開発により大きく姿を変えたサロベツ原野が、今後もいまと同じ姿を維持していくためには、生態系保護に対する活動が絶対に必要だ。こんなところでもカーボンニュートラルを実現することの重要さを改めて感じさせられた。

TAG: #AUDI #サステナブル #輸入車
TEXT:CARトップ編集部 三澤正充
BEVになってもジープの頼もしい走りは健在! コンパクトボディで“入門”にもピッタリなブランド初EV「アベンジャー」発売

80年以上に渡るジープの歴史上で初のBEVが日本上陸 9月26日、ステランティス・ジャパンより、1941年に誕生したジープブランドにおける初のBEV「アベンジャー」の日本モデルが発表された。 「電気自動車に乗られると、そのスムースな加速性能や静粛性などはさすがだなと感心されると思いますが、一方で“BEVになるとクルマの個性が出し出しにくくなるのでは”と考えるでしょう。しかし、このアベンジャーは違います。本格オフロード走行も可能にする6つの走行モードを備えています。アベンジャーはこれまでのBEVとは別のカテゴリーにあるといっても過言ではありません。だからこそジープのBEVとして、アベンジャーは新たなステージに挑むことができるのです。このアベンジャーがお客さまに探求心や冒険心を呼び起こす起爆剤になってほしいと願っています」とステランティス・ジャパンの打越 晋代表取締役社長。 ステランティス・ジャパンの新しい時代をリードするクルマがアベンジャーだという。 ちなみに「アベンジャー」は「不正や悪事を行った人に報復する人」という意味。何やら物騒な感じもあるが、イメージは“正義の味方”だという。マーベル映画「アベンジャーズ」のような感じだろうか。当然だが、かつてクライスラーから販売されていたダッジ・アベンジャーは無関係だ。 そのように頼もしい車名を与えられたアベンジャーだが、ボディサイズはジープ史上最小。全長は同社のコンパクトSUV「レネゲード」より150mm短い4100mm。全幅は177mmで、国産でいえばヤリスクロスより80mm短く、10mmワイド。最小回転半径はヤリスクロスと同じ5.3mで取りまわしもしやすい。また、ジープといえば、悪路走破性に関わる3アングルが気になるところだが、ブレークオーバーアングル20度、アプローチアングル20度、デパーチャーアングル32度と、レネゲードと同等もしくはそれ以上。最低地上高も209mmを確保しているという。 エクステリアは、おなじみの7スロットグリルのほか、ラングラーのルーツであるウィリスオーバーランドCJを思わせる台形のホイールアーチ、グランドチェロキーのようなフローティングCピラーなど、ジープファミリーのDNAを随所に感じさせるデザインを採用。ジェリー缶(燃料缶)からインスパイアされたという「X」のシグネチャーライトや、「X」をカモフラージュデザインに仕立てた「X-camo」がさまざまな部位で用いられているのもポイントだ。 ボディカラーは、ジープブランドとしては新色となる“太陽のように輝く”「サン」(イエロー)、 “火山のように真っ黒な”「ボルケーノ」、“雪のように白い”「スノー」、グレー系の「グラナイト」の4色をラインアップする。

TAG: #JEEP #オフロード #輸入車
TEXT:CARトップ編集部 三澤正充
2030年までに公用車をすべてZEVに! ヒョンデがKONAを横浜市に無償貸与で横浜の脱炭素が加速する

一般の公用車として“普通に”使われる予定 日本市場へはBEVやFCEVといったZEVのみで参入しているヒョンデ・モビリティ・ジャパン。同社の本社および直営拠点は横浜市内に置かれているが、今回、コンパクトSUVタイプのBEV「KONA」が横浜市の公用車として無償貸与されることに決定。9月26日、横浜市からヒョンデ・モビリティ・ジャパンへ感謝状が贈呈された。 「横浜市役所は、横浜市域内から排出される温室効果ガスの5%を出す、市内最大級の排出事業者。率先して脱炭素の取り組みを進めなければいけないという立場にあることを自覚しております。横浜市で保有する一般の公用車は約1400台。これを2030年度までに、すべて電気自動車をはじめとする次世代自動車に変えていこうと取り組んでおります」と、贈呈式に登壇した平原敏英副市長。 横浜市は脱炭素化の実現に向けて「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、低炭素型交通の普及促進や、EVを非常用電源として活用する体制の整備などに取り組んでいる。今回、KONAを公用車として導入することで、市民や職員の環境に対する意識を高め、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進していきたいという。 その具体例として挙げられたのが、急速充電スポットの増強。現在、EVの急速充電器は市内に約200口あるそうだが、今後は400口まで増やせるよう、コンビニ駐車場や公道上への充電器の設置(現在、センター南駅前ロータリーの一画に設置されている)を推進していく。「多くのドライバーの皆さまが安心してEVに乗っていただける横浜市を作っていきたい」(平原敏英副市長)。 ちなみに約1400台の公用車のうち、BEVは約90台。横浜市は狭い道が少なくないということもあって、ミニキャブMiEV(ミニキャブEV)が多いという。今回貸与されるKONAはひとまず1台で、貸与期間は3年。市役所の職員が業務用として普通に利用できるとのことで、積極的に使っていきたいという。 また、感謝状を受け取ったヒョンデ・モビリティ・ジャパンの七五三木(しめぎ)敏幸マネージングダイレクターは、「我々の思いは横浜市の皆さんと一緒で、カーボンニュートラルを日本で徹底し、世界に誇る日本の美しい風景を守っていきたい。この取り組みに参加させていただいて、本当にありがたいと思っております」と、今回の無償貸与に至った思いを語った。 具体的な内容は未定だが、両者は今後も幅広い提携関係を構築していく予定だという。

TAG: #ヒョンデ #横浜市 #輸入車
TEXT:TET 編集部
1万km走行相当の利用券が10名に当たる! テスラがスーパーチャージャー10周年を記念したキャンペーンを実施

スーパーチャージャーの魅力が体感できる! 2014年、東京都・六本木に日本初のスーパーチャージャーが誕生してから今年で10年。テスラは現在、日本国内で120カ所、598基のスーパーチャージャーを設置、運営している。 スーパーチャージャーは充電スピードに優れ、250kWのストールでは約15分で最大275km走行分の充電が可能。また充電のために停車する回数を最小限に抑えるべく、道路沿いにあるレストラン、カフェ、道の駅やショッピングセンターなどの施設に設置されている。 そこでこの度、日本でのスーパーチャージャー設置10周年を記念して、2024年9月8日(日)から10月31日(木)の期間でキャンペーンを実施中。10名に「新車購入でもらえる、スーパーチャージャー 10,000km相当利用分」、50名に「テスラ オリジナルグッズ」が当たる。 さらにテスラオーナー、またはテスラストアで試乗を予約した方は、各スーパーチャージャーで利用可能な特典がゲットできる。 東京都・日比谷スーパーチャージャーでは「30分無料体験 低酸素トレーニング」、栃木県・那須スーパーチャージャーでは「那須高原ミルククッキー(きゅーびークッキー)」など、ロケーションを活かした特典が充実。 詳細や応募フォームについてはキャンペーンサイトを確認していただきたい。 テスラは引き続きオーナーがどこへ行っても簡単に充電することができるよう、充電設備の拡張に取り組んでいくという。

TAG: #キャンペーン #急速充電器 #輸入車
TEXT:TET 編集部
BMWとトヨタが水素社会実現に向けて協業強化! 乗用車にもFCEVという選択肢を用意する

BMWは2028年にFCEVの量産を開始する BMWとトヨタは、商用車利用と乗用車利用の双方にシナジーを創出するコア燃料電池技術(第3世代燃料電池)を活用し、乗用車用パワートレインシステムの共同開発を行う。協業の成果はBMWとトヨタ両社の車両に応用される。 パワートレイン・ユニットの共有が増加すれば、燃料電池技術開発のコスト削減とFCEVの普及率向上につながるとの見通しだ。各ブランドの独自性や特徴はそのままに、特色あるFCEVが選択可能になることに期待できる。 BMWは現在、次世代パワートレイン技術の共同開発を基に、水素を燃料とする運転システムを搭載した車両の生産を2028年中に開始することを目指している。この量産モデルは、BMWの既存のプロダクトポートフォリオに組み込まれ、既存モデルに関しても、水素燃料電池による運転システムに対応したバリエーションを追加する予定だ。 BMWは、新たな電気自動車技術であるFCEV技術がバッテリー式電気自動車(BEV)で利用される運転技術を補完するものであり、プラグイン・ハイブリッド・モデル(PHEV)や内燃機関モデル(ICE)と肩を並べるものであると確信しているという。 また、水素モビリティのポテンシャルを最大限に活かすには、この技術を商用車に応用し、水素動力乗用車を含むあらゆるモビリティ用途対応の燃料補給インフラの整備が必要。BMWとトヨタは、これらの技術が二人三脚の関係にあるという発想のもと、水素充填インフラとバッテリー式電気自動車充電インフラの拡充に注力している。両社は、需要の創出や低炭素である水素の生産・流通・充填インフラ整備企業と緊密に提携を行うことで、持続可能な水素供給を推進する。 BMWの取締役会会長であるオリバー・ツィプセ氏は、「これは自動車の歴史における画期的な出来事であり、世界的なプレミアムメーカーによって提供される初めての量産モデルです。水素のパワーとこの協業を原動力として、技術の進歩が将来のモビリティを形作ることを示していきます。そしてこれは、多くの人々が燃料電池車を求める時代の幕開けとなるのです」とコメント。 トヨタの代表取締役社長である佐藤恒治氏は、「BMWとトヨタの協業が新たなステージに入ることをうれしく思います。長年のパートナーシップを通じて、私たちはクルマづくりへの情熱とBMWの『テクノロジーオープンネス』、トヨタの『マルチパスウェイ・アプローチ』というカーボンニュートラルに向けた考え方を共有することを確認し合ってきました。これら共通の価値観に基づき、今後、次世代燃料電池システムの共同開発やインフラ拡充の取り組みなど、水素社会の実現を目指して協力関係を深めていきます。水素エネルギーが社会を支える未来を実現するべく、BMWとともに、そして産業を超えた仲間とともに取り組みを加速してまいります」と語った。

TAG: #協業 #輸入車
TEXT:TET 編集部
フィアット「600e」のティザーサイトを公開! 車両情報や楽しいコンテンツが盛りだくさん

「600e」登場を記念したキャンペーンやイベントも開催中 2024年8月1日、ステランティスジャパンはフィアットブランドの電気自動車「600e(セイチェント・イー)」の国内発売に先立ち、ティザーサイトを公開。 「600e」は、アイコニックなイタリアンデザインに快適性、革新性、テクノロジーを詰め込んだコンパクトハッチバックのEVだ。 ティザーサイトでは2024年9月10日の国内発売に先駆けて、商品情報、キャンペーン情報、イベント情報などを公開している。 また、発表を記念したプレゼントキャンペーンも実施している。ティザーサイトからの応募で、1組2名に「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」の1泊2日の宿泊券、100名に「フィアット オリジナル カードケース」がプレゼントされる。 申し込み期間は2024年9月23日(月)まで。 さらに、2024年9月10日(火)から23日(月・祝)まで、二子玉川ライズ ガレリア(東京都)にて「FIAT CIAO 600e FESTA」が開催される。 車両展示、FIAT CAFFÉ、600eの特別試乗会やFIATオリジナルグッズの販売などを実施予定。その他さまざまなコンテンツを企画中だという。 開催日時や場所など、詳細はティザーサイトをチェックしてほしい。

TAG: #FIAT #コンパクト #ハッチバック #輸入車
TEXT:遠藤正賢
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来

ロータスのロータスのアジア太平洋地区担当CEOにインタビュー 2017年に中国のジーリーホールディングスグループ傘下となって以降、BEVラインアップの拡大、そしてグローバルでの市場拡大を急速に進めているロータス。 グループ・ロータスのアジア太平洋・中東・アフリカ担当社長兼CEO、ダン・バーマー氏が来日し、BEVメーカーに生まれ変わろうとしている今後のロータスについて本誌に語った。 ──2017年にジーリー傘下となって以降、どのようなシナジー効果が得られたとお考えですか? バーマー:ジーリー社がロータス社の最大の株主となりましたが、ジーリー社はロータス社のブランド、歴史、伝統を保ちたいという自立性をよく理解してくれています。同時にロータスとしてはジーリーの技術や投資、リソースを活用できるような関係性となっています。 ジーリーはボルボやポールスターもそうですが、それぞれのブランドのアイデンティティを損なうことなく成長させることに成功しています。我々としても、ブランドとしていままでの伝統、歴史を損なうことなく、継続的な成長が達成できると確信しています。 そしてロータスとして、経営面だけではなく事業全体でグローバルな体制を整えており、ルーツはイギリスですが、現在は真のグローバルブランドとして成長しています。 ──ロータスが電動化へと大きく舵を切った理由を改めて説明していただけますでしょうか? バーマー:我々としては、世界中で起きている電動化の動きを十分に認識しています。たとえばテスラやルシッド、リヴィアンなど、中国でもNEV(新エネルギー車)を含めて多くのスタートアップが起業しています。 ですが、ロータスとしては、我々の伝統や歴史、ストーリー性を絶対に失いたくありません。そこで何ができるかというと、大きいクルマ、SUVやGT=スポーツセダンが、パッケージ的にも車格的にも電動化にふさわしいと考えています。 とくにここ5年間ほどはSUVの電動化が進んでいるので、成長がもっとも大きいその市場において、マーケット性があるクルマを作りたいということで、エレトレを開発してきました。 ──電動車の販売動向は? バーマー:電動車に関しては、エレトレの日本仕様をすでに発表していますが、まだ路上で見かけることはないと思われるものの、今年の後半には徐々に増えてくると思います。 ほかの地域でも販売は進めていますがまだ早期の段階で、ひとついえるのは、韓国では今後どんどん導入が進むのではないかということです。タイやマレーシアでも非常に大きな反響を得ていますね。 ──日本市場のユーザーやファン層がロータスに求めるものは、ほかの市場とどのように異なるのでしょうか? バーマー:日本のお客さまはイギリスのお客さまと似ていて、ドライビングを楽しみたいという方が多いですね。道路も似ていて、たとえば箱根のような非常に運転が楽しめる道が多くあります。ですから走行性能やドライビングプレジャーを重視しているお客さまが多いと思います。 一方、我々の新しいBEVはコネクティビティ、オンラインナビ、リモート機能をふんだんに装備していますので、日本のユーザーにも技術的アピールができると思います。過去のロータス車にはそれらが決してありませんでしたので、最新の技術に魅力を感じてロータス車をご検討いただけるお客さまは今後増えていくと考えています。

TAG: #スーパーカー #スポーツカー #輸入車
TEXT:TET 編集部
ドライブモードにゴーカートモードを用意! MINIの新しい電気自動車「ACEMAN(エースマン)」が登場

新世代MINIの第三弾! 2024年6月6日、BMWは電気自動車専用のクロスオーバーモデル「MINI ACEMAN(ミニ・エースマン)」の販売を開始した。納車は2024年第四四半期以降を予定している。 新型MINI ACEMANはMINI COOPERと同様、プレミアムスモールコンパクトセグメントに位置付けられる。 ボディサイズは全長4080mm、全幅1755mm、全高1515mm、ホイールベース2605mm。ラゲッジ・スペースは最大1005リッターまで拡張可能で、広い車内空間を実現している。 グレードは「MINI ACEMAN E」と「MINI ACEMAN SE」の2種類を用意。 「MINI ACEMAN E」は最高出力135kW、最大トルク290Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載。リチウムイオン電池のバッテリー容量は126.0Ah/42.5kWhを確保し、一充電での走行可能距離は310kmだ。「MINI ACEMAN SE」は最高出力160kW、最大トルク330Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載。リチウムイオン電池のバッテリー容量は126.0Ah/42.5kWhで、一充電での走行可能距離は406kmだ。 新型MINI ACEMANはゴーカートフィーリングを感じさせるシャシーシステムを採用し、アクセルペダルの踏み込みに対する電気モーターの反応を高めている。同時に乗り心地においても高い完成度を誇っており、乗員に快適なドライビングを提供する。 また、MINIエクスペリエンスモードにより、コンフォートなドライビングを可能とするコアモード、スポーティなゴーカートモード、高効率なグリーンモードの3つから、選択することが可能だ。 エクステリアはMINIのDNAを継承しつつ、新世代モデルであることを象徴するミニマルな新しいデザインを採用。まったく新しくデザインされたLEDヘッドライトや、複雑な八角形のフロントグリルが目を惹く。 重要なものだけを残したシンプルなデザインも特徴的だ。ボンネットスクープ、サイドスカットル、ロッドアンテナ等を廃止し、フラッシュドアハンドルおよびフィンアンテナを採用。 さらに、3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャーライトやWelcome/Good-byeライトの採用など、新世代に相応しいMINIらしいギミックを導入している。 広々としたインテリアには、完全なデジタル化が施されている。ステアリングホイールの背後に配置されていたメーターパネルは廃止され、運転に必要なすべての情報は前方のヘッドアップディスプレイおよび円形有機ELセンターディスプレイに映し出される。 最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形有機ELセンターディスプレイには直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を装備。スマートフォンを操作するような直感的な操作ができ、メインメニューでは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作する。メーターパネルとしての機能はもちろん、AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコンディショナー、各種設定など、すべての操作を円形有機ELディスプレイに一括。 全車標準装備のMINIエクスペリエンス・モードでは、インテリアの雰囲気を一変させることが可能だ。ダッシュボード上に最大8パターンの光のグラフィックを投影させることで、光のパターンとアンビエント・イルミネーション、そして新たに作られたMINIドライビングサウンドによりインテリア全体の印象が変化する。 先進安全機能についてもレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)、レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、レーンキーピングアシスト、クロストラフィックウォーニング(リヤ)機能などを標準装備している。「MINI ACEMAN SE」は、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)も装備。 また、標準装備となるパーキングアシスタントには、鮮明な画像により車両のまわりの状況が確認できるサラウンドビュー機能、並列および縦列駐車を容易にするパーキングアシスト機能、ペダル踏み間違い急発進抑制機能に加え、車両が時速約35km以下で直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバースアシスト機能が採用されている。 AI技術を活用することで音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新機能、インテリジェント・パーソナル・アシスタントも採用。いままでの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。 「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリングホイールのトークボタンを押すことで、インテリジェントパーソナルアシスタントが起動し、ナビゲーション、電話、ラジオ、空調管理など、主要な機能を操作することが可能となり、音声操作によるコミュニケーションは、円型有機ELセンター・ディスプレイ上にグラフィック、テキスト、アバターからなるアニメーションの形で表示される。 価格は「MINI ACEMAN E」が税込み491万円、「MINI ACEMAN SE」が556万円。

TAG: #ACEMAN #輸入車
TEXT:山崎元裕
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み

高級オフローダーの品格を継承 いまから45年前に発売されたGクラス。その車名はオフロード車を意味するゲレンデヴァーゲンに由来し、人気のブランドアイコンとして世界的な名声を確立した。その走破性はもちろんのこと、卓越した耐久性はライバルを大きく超えた存在であり、メルセデス・ベンツによれば、これまでに生産されたGクラスの80%は、現在でもオンロード、オフロードを問わず使用され続けているという。 このGクラスが電動化される。そのような噂がメルセデス・ベンツの周辺から頻繁に聞かれるようになったのはごく最近のことだが、それは現代のテクニカルトレンドを考えれば自然な成り行きでもある。 これまでどおり、オーストリアのシャクル山を臨むグラーツ社で生産されるGクラスの新型BEVモデルの車名は「G 580 with EQ テクノロジー」。そのワールドプレミア・イベントは、アメリカ・カリフォルニア州のビバリーヒルズ、フランクリン・キャニオン・パークで多数の著名人を招いて行われたほか、開催中の北京モーターショーでもほぼ同時に行われている。それはこのG 580に、メルセデス・ベンツがいかに大きな期待を抱いているかの証明といってもよいだろう。 伝説的なデザインランゲージと、ユニークなドライブテクノロジーの融合。G 580というニューモデルをもっともシンプルに表現するのならば、このような表現がベストだろう。 とはいえエクステリアでG 580がその独自性を主張しているパートが皆無であるわけではない。ブラックのパネルグリルはオプションのアイテムとなるが、ボンネットはこれまでのGクラスよりもやや高めのデザインに。リヤホイールアーチエクステンションのエアカーテンなども、同様にG 580に独特なディテールだ。 ほかのGクラスと同様に、オフロード走行の機会が多いG 580ではアンダーボディのプロテクションも重要な設計の課題だった。それはカーボンを含む軽量なミックスマテリアルで成型されたもの。スチールやアルミニウム製のそれと比較して高い剛性を持つほか、長期にわたる腐食防止も実現している。参考までにこのパネルは、厚さ26mm、重さ57.6kgで、50本以上のスチール製スクリューでラダーフレームに取り付けられている。 EQテクノロジーを搭載したG 580のリチウムイオンバッテリーは、12個のセルモジュールで構成されるもの。さらに細かく見ると、それは216個のセルを持つ二重構造のリチウムイオンバッテリーが、3つの冷却レベルの間に12個のセルモジュールールとして搭載される構造。

TAG: #オフローダー #クロスカントリー #輸入車
TEXT:山崎元裕
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生

速く美しすぎるBEVオープンカー マセラティは2024年4月15日(現地時間)、本社のあるイタリアのモデナで、BEV(電動車)の第3弾モデルとなる、「グランカブリオ・フォルゴレ」を発表した。すでにマセラティは、当初2030年としていたプロダクションモデルの全電動化を2028年にまで前倒しする積極的な修正プランを発表しているが、このグランカブリオのベースとなった「グランツーリズモ」、そしてミディアムサイズのSUV、「グレカーレ」には、BEVの「フォルゴレ」は設定済み。さらにミッドシップスポーツの「MC20」においても、すでにそのコンセプトカーは完成している。 そのような状況のなかで誕生したのが、グランツーリズモのオープンバージョンとなるグランカブリオのBEV、すなわちフォルゴレだ。イタリア語で「稲妻」や「雷電」を意味する言葉である「フォルゴレ」を車名に冠した同モデルは、これまでのモデルと同様に、100%モデナ製、そして100%フル電動カーと主張されるこのニューモデルは、ラグジュアリーセグメント初の電動オープンカーであり、またその市場において世界最速のBEVというタイトルも持つ。 マセラティが2023年からABB FIAフォーミュラE世界選手権でレースの世界に復活していることは、モータースポーツのファンには良く知られているところだが、そこで見られるマセラティのDNAともいえるレーシングスピリットは、まさに電動モビリティの頂点にあるともいえるフォルゴレが発する、エネルギーに満ち溢れた強力な電気を想像させるものともいえる。 先代モデルと同様に、ロングノーズを特徴とした美しいラインを描く、グランカブリオのボディは、全長×全幅×全高で4960×1957×1375mm。ホイールベースは2929mmに達するが、これは2名分の後席に身を委ねるパッセンジャーができるだけ自然なスタイルでドライブを楽しめるようにという配慮であることは間違いない。 トップは軽量化を意識したソフトトップで、タッチスクリーンの操作で約14秒という時間で、さらには50km/h以下の車速ならば走行中にもオープン&クローズの操作ができる。 後席の背後にはオープン時にそのソフトトップを効率的に収める専用スペースが設けられており、ラゲッジルームへの干渉も最小限に抑えられている。フロントシートには首まわりを温風で温めるネックウォーマーを標準装備。 マセラティはこのグランカブリオ・フォルゴレの最高速を325km/h、0→100km/h加速のデータを2.7秒と発表しているが、そのタイムにはやはり驚きを隠せない。 注目のパワートレインは、グランツーリズモのフォルゴレと同様に、3モーター方式。フロントに1基、リヤに2基のエレクトリックモーターが搭載され、それらは各々300kW(402馬力)の最高出力を発揮する。システム全体の最高出力は760馬力に抑えられているものの、最大トルクはじつに1350Nmという数字になる。 実効蓄電池容量は92.5kWh。放電容量が560kWというバッテリーは独自のバッテリーパックに収納され、フロアの低い位置に搭載される。一方、満充電からの走行可能距離はWLTC値で約450km。その実用性は十分に確保されているといえる。 持続可能な長期的ビジョンを2024年に発表し、そのなかで最初に触れたとおり、当初2030年としていた自社製品の完全BEV化を2028年に自ら前倒ししたマセラティ。そのスポーティでエレガント、そしてもちろん高級なブランドに、新たな魅力が加わったことは、マセラティに新たなカスタマーを呼び込む大きな追い風となるに違いない。

TAG: #オープンカー #輸入車

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
機動性の高さで孤立した被災地に電気をお届け! EVジェネシスが「小型EV電配車」を開発
ヒョンデのEVを買うとテラチャージの充電が1年無料になるってよ! ただし横浜・川崎・世田谷のテラチャージ充電器設置済みマンションに限る
テレビシリーズのルパン三世と言ったら「アレ」ですよね!? ファン垂涎のフィアットとルパン三世の2024コラボキャンペーン第2弾スタート
more
コラム
じわじわ日本でのシェアを伸ばすBYDはシトロエンやルノーと同等規模に! 一方で日本のEV販売台数は前年同月比10カ月連続でマイナスだった
中国でテスラ・モデルY包囲網が形成! この先日本上陸予定のZeekerの新型モデル7Xもまた脅威の中身だった
注目を集めるソニーホンダのEV! まもなく登場「アフィーラ」の「懸念点」と「期待できる点」
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
バスや電車を降りたあとの「足」に続々新提案! ジャパンモビリティショーに展示された「電動小型モビリティ」3台をリポート
「ルパン一味がフィアットと手を組んだだと? ルパ〜ン逮捕だ」 フィアット600e発売を記念した「ルパン三世」とのコラボキャンペーン実施
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択