#新型車情報
TEXT:TET 編集部
新型リーフを筆頭に世界中に新型EVを投入して戦力底上げ! 日産が今後の経営戦略を発表

起死回生を目指す日産の2025年度以降のEV新車投入計画 2024年9月中間連結決算で表面化した日産の深刻な経営不振。企業存続のためライバルメーカーであるホンダに救いを求めるも破談に終わり、責任を取る形で経営トップが交代することとなった日産。経営の在り方はもちろんだが、そもそも不振の原因として挙げられるのは「売れるクルマが無い」ことだとされている。それだけに、今後の日産がどのような商品展開を実施するのか、当然注目されている。 その日産は、2025年3月26日に2025年度から26年度にかけて世界各地へ投入する新車およびマイナーチェンジ車、新技術に関する発表を行なった。そのなかで3代目「リーフ」がデビューすることや、市場ごとに異なるニーズに合わせコンパクトEV「マイクラ」のデビュー、「ジューク」にEVモデルが追加ラインアップされることが明らかとなった。 日産が起死回生を狙った商品展開について、EVに軸足を置いてレポートしたい。 計画が目指すところ 日産のチーフパフォーマンスオフィサーであるギョーム・カルティエ氏は、今回の発表について「日産は市場戦略を見直し、よりお客さまのニーズにお応えし、売上を成長させるため、市場毎に最適な商品戦略を導入します。パワートレインの多様化と新型車を通じて、お客さまの多様な嗜好を満たす幅広い選択肢を提供し、日産とインフィニティの両ブランドをさらに差別化していきます」と述べている。 また、チーフプランニングオフィサーであるイヴァン・エスピノーサ氏は「今後2年間で、新型『リーフ』や新型『マイクラEV』を含む魅力あふれる商品ラインアップを構築します。さらに、SUVのラインアップを刷新し、運転体験を向上させます。また、次世代e-POWERは新次元の洗練された高効率な走りを実現します。私たちは最高の日産を体現する商品に投資し、世界中の熱いファンの皆様と日産を支えてくださっているお客さまにワクワクする体験をお届けすることをお約束します」と述べ、EVの一本鎗ではなく、市場ニーズに応じた商品ラインアップに注力する旨が語られている。 注目の3代目新型「日産リーフ」が登場 世界に先駆けて電気自動車の量産化を実現した日産のリーフは、初代からから数えて3代目へとフルモデルチェンジを果たす。注目はそのスタイリングだ。 これまでの日産リーフは、比較的オーソドックスなハッチバックスタイルのボディをまとっていたが、3代目となる新型リーフでは一新され、洗練されたデザインと広々とした室内空間を併せ持つクロスオーバーに生まれ変わるという。 現行の2代目リーフに比べ、大幅な航続距離の延長を見込むと発表された3代目新型リーフは、同社のアリアから採用されたCMF EVプラットフォームを採用する。さらに、3-in-1パワートレインによる効率的なエネルギーマネージメントと優れたパッケージング、走行性能の向上が図られる。 北米仕様車にはNACS充電ポートが搭載され、日産のEVとして初めて「テスラスーパーチャージャーネットワーク」へのアクセスも可能になる。これにより北米市場での成功を目指す構えだ。 その3代目新型リーフの詳細は、2025年半ばに発表予定だという。市場投入に関しては、2025年度内にまず米国とカナダでの発売が予定され、年度内には日本と欧州にも導入される見込みだ。 米国とカナダ向けの新車投入計画では、2027年度の後半から「冒険心にあふれるSUV」と謳われる新型EVがミシシッピ州のキャントン工場で生産が開始されることにも言及。さらに、2028年度には最新のインフィニティデザインと技術を取り入れた、インフィニティブランドの電動SUVを新たに投入する計画も明らかにした。

TAG: #リーフ #事業戦略 #新型車情報 #日産
TEXT:TET 編集部
BEV用の新開発プラットフォーム「PPE」初採用! アウディQ6 e-tron/SQ6 e-tronがついに日本デビュー

新型電動SUV「Q6 e-tron」「SQ6 e-tron」を発表 アウディ ジャパンは、プレミアムミッドサイズ電動SUV「Q6 e-tron」およびスポーツグレード「SQ6 e-tron」を発表した。2024年4月15日から全国の正規ディーラーにて発売を開始する。 Q6 e-tronシリーズは、アウディがポルシェと共同開発した新しいBEVプラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用した初の市販モデルで、アウディのSUVシリーズ「Qモデル」らしいスタイルと、BEVシリーズ「e-tron」のデザイン言語を融合させ、高い走行性能と充電速度、さらに最長672km(SQ6 e-tron)という優れた一充電航続性能を高次元にバランスさせた次世代電動SUVだ。 テクノロジーを可視化したエクステリアとインテリア Q6 e-tronは、全長4770mm×全幅1940mm×全高1695mm、ホイールベース2895mmの堂々としたプロポーションを備える。全体的にはソフトな印象を与える流れるようなフォルムを持ちつつも、シャープなラインやエッジがコントラストを生み出し、静止しているときでもダイナミックな存在感を放つデザイン処理が施されている。とくにDピラー下部のquattro(クワトロ)ブリスターと呼ばれる部分は、アウディのデザインDNAである「テクノロジーの可視化」を表現しており、「e-tron GT」の流れを汲んだ力強さと安定感を視覚的に訴えかける。 インテリアは、立体的でハイコントラストな3Dデザインを採用し、奥行と洗練された美しさを実現したという。また、新開発された未来志向の電子アーキテクチャー「E³ 1.2」により、車両のデジタル化をこれまで以上に直接体験できるようにしている。これにより生み出されたコネクテッド機能を備えたデジタルインテリアが、特徴的な空間の演出に深く貢献している。 11.9インチのバーチャルコックピットプラスと14.5インチのMMIパノラマディスプレイで構成されたコクピットは、明るく広々としたスペース感覚を与える。また、助手席側にも10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイが装備され、デジタルコンテンツを楽しんだり、充電ステーションの検索をサポートしたりといった機能を有し、新たな移動体験を提供する。 室内空間はソフトラップと呼ばれるトリムが、ドアからコクピット全体、そしてセンターコンソールにまでシームレスに広がる。これにより、乗員を包み込むような調和の取れたスペースを生み出している。また、eモビリティにシフトするアウディの新しいラグジュアリーの在り方を、リサイクル素材を活用するなどして表現。レザーフリーマテリアルのオプションも提供され、サスティナビリティへの配慮も忘れない。 トランクは526リットルの容量を備え、3分割式のリヤシートを倒すことで最大1529リットルまで拡大する。さらに、64リットルのフロントトランク(フランク)を設け、高い実用性を誇る。 むろん新開発のPPEプラットフォームにより、広々とした室内空間と快適な居住性を手に入れていることはいうまでもない。 Audiならではのライティング技術がさらに進化 Q6 e-tronには、世界初の「アクティブデジタルライトシグネチャー」が装備されている。このフロントフェイスを引き立てるデジタルライトは、12のLEDセグメントとアルゴリズムの相互作用により、8パターンのライトシグネチャーの選択が可能だ。 リヤのデジタルOLEDライトは、従来の10倍にあたる合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルを装備している。これにより、リヤエンドのデザイン性を高めるだけでなく、周囲の状況に応じた警報シグナルを発する「コミュニケーションライト」機能を搭載し、安全性の向上に寄与する。

TAG: #Q6 e-tron #SQ6e-tron #アウディ #新型車情報
TEXT:TET編集部
ルノーが手がけた伝説の名車が現代に蘇る! 小型EVホットモデル「ルノー5 ターボ 3E」とは

現代版「ルノー5」が超過激モデルに変貌を遂げて復活 ルノーはフランスを代表する量産メーカーでありながら、時に奇想天外なクルマを世に送り出し、我々クルマ好きを驚かせてくれる。もともとフロントエンジン駆動だったクルマを、わざわざミッドシップ化して販売するなんて発想は、利益を重視する一般的な大メーカーなら企画段階で却下されてしまいそうなものだが、ルノーはそれを情熱を持ってやりきってしまうのだから愛おしくてたまらない。その姿勢たるや、もはやお家芸の領域に達するのだが、ここでは称賛を込めてあえていおう、「ルノーは変態」だと。 3月17日にフランスで発表されたルノー最新のEVは、まさにその変態的お家芸が炸裂したといえる。 専用に改良されたアルミシャシーには、過激なフェンダーを備えたカーボンボディをまとう。リヤには540馬力を発生する革新的なインホイールモーターが与えられ、0-100km/h加速を3.5秒以下でこなす。このハイパフォーマンス性能を手に入れたEVスーパーカーこそ、「ルノー 5 ターボ 3E」だ。 車名の「5」はフランス語読みで「サンク」と読む。この名前にピンと来た方は古くからのエンスージアストか、最新のEVについて情報収集に余念のない方だろう。 迫力に満ちたボディは、1980年代にラリーで活躍した同社の小型ミッドシップモデル「ルノー5ターボ」および「ルノー5ターボ2」へのオマージュだ。そのルノー5ターボおよびターボ2のベースとなったのは、同社の小型実用車「ルノー5(サンク)」であり、小粋で洒落たボディは持つものの、至って真面目なFFの実用車だ。それを、当時ラリーでの勝利に飢えていたルノーが、競技ベース車両として仕立てたのが「ルノー5ターボ」であり、過激なミッドシップ化は強烈な印象とともに人々を魅了した。 それから約40年あまりの月日が流れ、ルノー5は現代的なアレンジによりコンパクトEV「ルノー5 E-Tech electric」となって昨年欧州で復活を遂げた。 そしてルノーは、「EVでも過激なモデルを作れるんだぞ!」と家系の血が騒いだのか、またしても過激なまでにチューンされたスペシャルモデル「ルノー5ターボ 3E」という化け物を作ってしまったというわけだ。もはや脱帽である。 内装に至っては競技車両でもないのにBピラー内側にロールバーが備えつけられ、ラリーで勝利を重ねた先祖の姿がオーバーラップする。 公開された欧州仕様のスペックは次の通りだ。ボディは全長4080×全幅2030×全高1380mm、ホイールバースは2570mm、最低地上高は118mmで車重は1450kgと発表されている。後輪に備わるインホイールモーターは1輪あたり200kWを発生し、合計出力は400kW/540馬力に達する。 バッテリーは容量70kWのリチウムイオンで最大航続距離は400km(WLTP)になるという。これらにより0-100km/h加速は3.5秒以下、最高速度は270km/hという刺激的な性能を発揮する。 世界生産台数は初代ルノー5ターボのデビューイヤーに合わせたと思しき1980台。そしてご安心あれ、この種のクルマを好む者が多いといわれる日本にも導入される予定であることが、ルノー・ジャポンからアナウンスされている。詳細は決まり次第改めて発表されるというから、いまから首を長くして待ちたい。さあ、伝説のサンクターボが現代に蘇るぞ!

TAG: #ルノー #ルノー5 #新型車情報
TEXT:TET 編集部
ドライブレコーダーにETC車載器にカラオケマイクもついてくる!? 4月15日発売のBYD新型クロスオーバーSUV「シーライオン 7」の事前予約開始

初期購入特典は「カラオケマイク」!? BYDは、日本国内に導入するバッテリーEV(BEV)の4車種目となるクロスオーバーSUV「SEALION 7(シーライオン セブン)」について、3月15日から全国のBYD正規ディーラーで事前予約の受付を開始した。 シーライオン 7は、同社のコンパクトEV「ドルフィン」、スポーティEVセダン「シール」と同じく、BYDの「海洋シリーズ」と呼ばれる海洋生物の自由さや美しさから着想を得たデザインを採用しており、伸びやかでエレガントな外観が特徴的なクロスオーバーe-SUVだ。 モデルラインアップは、後輪駆動(RWD)のベースモデル「シーライオン 7」と四輪駆動(AWD)の「シーライオン 7 AWD」の2種となる。 AWDは230kWのリヤモーターに加え、フロントに160kWのモーターを備えることで、SUVでありながら0-100km/h加速は4.5秒という俊足の持ち主だ。 駆動用バッテリーには、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを刃(ブレード)型に成形した「ブレードバッテリー」が採用されている。これは安全性が高く、最新のバッテリー熱管理システムを用いることで卓越した充放電能力を備えたと謳われるBYD自慢のバッテリーだ。そして、「CTB(Cell to Body)」と呼ばれる技術で、バッテリーを隙間なく効率よく車体構造の一部として搭載することで、高い安全性と効率性、快適な室内空間を実現したという。なお、航続距離は前後にモーターを搭載するAWDが540km、後輪のみのRWDが590kmとなっている。 全国メーカー希望小売価格や詳細な仕様については、4月15日の正式発表・発売まで待たねばならないが、感度の高いEVファンでなるべく早期にシーライオン 7を手に入れたいという方は、この事前予約を利用してみてはいかがだろうか。 また、事前予約期間を含む6月30日までの間にシーライオン 7を成約し、車両登録を完了したオーナーにはドライブレコーダーとETC車載器のほか、ACタイプV2Lアダプターまたは車載カラオケマイクが初期限定購入特典としてプレゼントされるというから、買い得度も高く一層事前予約を利用する価値が高まる。詳しくは、BYD正規ディーラーに相談してもらいたい。

TAG: #BYD #キャンペーン #シーライオン 7 #新型車情報
TEXT:TET編集部
マルチパスウェイで世界中の要望に応える! トヨタが欧州で新型「C-HR+」「bZ4X」「レクサスRZ」のBEV3車種を発表

BEVのニーズが高い欧州に新型車を投入 カーボンニュートラルの実現に向けて「マルチパスウェイ」という戦略を採用しているトヨタ。自動車の販売地域ごとで異なる課題やニーズに対して、さまざまなパワートレインを用意することで、顧客に選択肢を提供しながらカーボンニュートラル化を進める狙いがあるのは、よく知られているところだ。 そのトヨタは、電動車の保有率が高く、バッテリーEV(BEV)の保有率が高水準にあるとされる欧州市場に向け、BEVの商品力強化を図る。 3月12日にベルギーのブリュッセルで発表された3台の新型BEV車両は、トヨタブランドから「C-HR+」と「bZ4X」の2車種、レクサスブランドからは「RZ」の1車種。いずれも欧州で主力モデルとなる小型から中型サイズのボディを備えたSUVだ。発表された各数値に関しては、欧州仕様プロトタイプの値であることに注意する必要があるものの、意欲的なこの3台の特徴について順を追って見ていくこととする。 トヨタ「C-HR+」の主な特徴 小型SUVのC-HR+へ新たにBEVを導入する。全長4520×全幅1870×全高1595mmからなるボディは、スタイリッシュなデザインを採用しつつも、広々とした室内空間や416Lの荷室を確保するなど、実用面も配慮されている。 e-TNGAプラットフォームを採用し、専用に調整されたサスペンションによって満足感のあるドライブ体験を提供することを目指し、開発が行われているという。 パワートレインに関しては、電池セルに改良を加えたふたつのリチウムイオンバッテリーを設定。標準モデルのバッテリー容量は57.7kWhで、航続距離は455km。ロングレンジモデルは容量77.0kWhのバッテリーを搭載し、航続距離を600kmまで延長している。 なお、駆動方式は57.7kWhモデルが前輪駆動のみの設定。77.0kWh仕様は全輪駆動を選択することができ、その場合はシステム最大出力が252kWまで高められ、0-100km/h加速5.2秒という俊足ぶりを発揮する一方、前輪駆動に比べ航続距離は525㎞へと幾分短くなる。 新型C-HR+の欧州での発売は、2025年後半からを予定している。 トヨタ「bZ4X」の主な特徴 こちらもC-HR+と同様にふたつのリチウムイオンバッテリーが設定される。標準モデルのバッテリー容量は57.7kWhと変わぬものの、ロングレンジモデルは73.1kWhへと若干容量が減っている。ただし、eアクスルの高効率化もあり、後者の航続距離は従来型に比べ、WLTPモードで約70km延伸する予定だという。 この新型bZ4Xならではの特徴は、バッテリーを充電に最適な温度にする「バッテリープレコンディショニング」をトヨタ車として初めて搭載したことだ。これにより、マイナス10度での急速充電時間が約30分となるように開発が進められている。 bZ4XはBEV先進国といえる北欧のノルウェーでトップセールスを記録している車種であり、こうした“カイゼン”はトヨタの地域に根差したクルマづくりの真骨頂といえよう。 前出のeアクスルは出力アップが図られ、搭載するサスペンションもセッティングが見直されている。これにより走りが進化し、静粛性も含め乗り味がアップしているのだという。 新型bZ4Xの欧州での発売は、2025年後半からを予定している。

TAG: #トヨタ #レクサス #新型車情報
TEXT:TET 編集部
アウディの新プラットフォーム採用の期待の新EVに見て触れる! 「A6アヴァントe-tron」をブランド発信拠点「Audi City 銀座」で期間限定展示

日本国内での発表を前に欧州仕様のA6 アバント e-tronを展示 昨年7月に欧州で発表された新型アウディA6 e-tronシリーズ。アウディにとって最新の電気自動車であり、PPE(Premium Platform Electricの略)プラットフォームを採用した2番目のモデルでもある。 そのアウディA6 e-tronシリーズにラインアップされているステーションワゴンタイプの「A6 アバント e-tron」が、日本国内での発表・発売に先駆けて、東京・銀座七丁目に構えるアウディブランドの最先端情報発信拠点「Audi City 銀座」において、3月13日から4月15日までの期間限定で、欧州仕様車ながら展示されることが決まった。 アウディA6 e-tronはPPEプラットフォームの採用により、アウディの強みであるパフォーマンス、一充電航続距離、効率性、充電能力を受け継ぎながらも、エレガントでプログレッシブなプロポーションを確立したモデルだ。 とくにボディ全体の細部に至るまで空気抵抗の最適化が図られ、空気の流れをコントロールすることで効率性が高められているのが特徴。 視覚的な要素では、近年のアウディを象徴する特徴的なライティングや、人間工学の観点からユーザーのニーズを重視して設計されたというインテリア、MMIパノラマディスプレイやパノラマガラスといった革新的な装備を備えており、e-tronシリーズの新章を迎えている。 今回、グレイシアホワイト色をまとった欧州仕様のA6 アバント e-tronが先行展示される「Audi City 銀座」では、この展示期間以外でも国内導入予定の最新モデルや限定モデル、コンセプトモデルを展示し、アウディの世界観が体験できる機会を提供しているという。 これを機に一度足を運んでみてはいかがだろうか。

TAG: #A6 e-tron #アウディ #新型車情報
TEXT:TET 編集部
先進技術と高度な安全装備はまさにフラッグシップそのもの! 新型EV「ボルボES90」は今後のブランドの成否を占う重要な1台だった

特徴的な外観以上に凄い中身 ボルボの新型EV「ES90」がオーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ノルウェー、スウェーデンなどの一部市場での注文受付を開始した。ES90は、セダン、5ドアクーペ、SUVの特徴を兼ね備え、革新的なスタイルと実用性を両立させた唯一無二の存在だとボルボは主張している。 ES90はボルボのEVラインアップの最新モデルにして、EX90、EM90、EX40、EC40、EX30に続く6番目のEVだ。 「SUVのEX90とともに、ボルボのフラッグシップのひとつとなり、コアコンピューティングのパワーを活用したソフトウェア・デファインド・カーにおける業界のリーダーとしての地位を確固たるものにします」とは、ボルボのCEOであるジム・ローワンの弁。 進化するクルマ「ES90」 このES90は、ボルボのモジュラープラットフォーム「SPA2アーキテクチャー」を基盤に構築され、統合型のハードウェアとソフトウェアのモジュールとシステムで構成された「ボルボ・カーズ・スーパーセット・テックスタック」を採用。これにより、ソフトウェア・デファインド・カーとして、無線アップデート(OTA)による性能向上が可能となり、データとAIを活用した安全性とパフォーマンスの向上が図られている。 これに対し、ボルボ・カーズのエンジニアリング&テクノロジーの責任者であるアンダース・ベルは、「スーパーセットは、コアコンピューティングによって実現され、ES90は、ボルボ車として初めてデュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーションを搭載しています。コアコンピューティングの能力という点では、我々がこれまでに開発したなかでもっともパワフルなクルマです。これにより、データやソフトウェア、AIを通じて、安全性と総合的なパフォーマンスの水準をさらに引き上げていきます」と述べている。 ボルボ初の800ボルトテクノロジーは、より高速な充電と優れた総合性能、さらに高効率性を実現している。ES90の場合、350kWの急速充電ステーションでわずか10分間の充電で300kmの航続距離を追加でき、WLTPテストサイクルでは最大700kmの航続距離を可能にしている。それには、0.25という優れたCd値を実現したボディデザインも寄与している。

TAG: #ES90 #ボルボ #新型車情報
TEXT:TET 編集部
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開

中期経営計画「The Arc」で予告されていた中国向け新型NEVシリーズの第1弾 日産の中国合弁会社である東風日産乗用車公司が、11月15日に中国の広州国際モーターショー内で新型電気自動車(EV)の「N7」を初公開した。 ミドルサイズセダンの「N7」は、EVとプラグインハイブリット車両用に東風日産が開発した新しいモジュラーアーキテクチャーを採用した最初のモデルだ。開発から生産まで一貫して中国で行われ、現地の環境に合わせた運転体験、優れた快適性、そして先進的な機能を備えたという。 この「N7」の源流をたどれば、今年4月の北京モーターショーで公開された「日産エポック・コンセプト」にたどり着く。そのスタイリッシュなデザインは量産モデルの「N7」になっても変わらず、先進的なライフスタイルを送る中国都市部の生活者をターゲットとして、最新技術を余すことなく取り入れたEVセダンに仕上げたという。 その技術の最たる例が、東風日産とモメンタ社の共同開発による「ナビゲート・オン・オートパイロット」と呼ばれる先進の運転支援技術であり、「Qualcomm Snapdragon™ 8,295プロセッサー」を搭載したインフォテイメントシステムだと日産は説明する。 外観は日産ブランドを象徴するVモーションデザインのフロントフェイスが与えられ、全長4930mm、全幅1895mm、全高1487mm、ホイールベース2915mmから成るプロポーションは、流麗で未来的な外観を実現し、広々としたインテリアにも貢献している。 この「N7」は、2024年3月に日産が発表した中期経営計画「The Arc」のなかでも重要な意味を持つ1台だ。日産は中国での年間販売台数を、2026年には100万台まで伸長させることを目指している。そのために、中国市場向けに新型NEV車両を8車種投入する(後に1車種が追加され計9車種投入に変更)計画を描いており、「N7」は、その最初のモデルに位置付けられた。 ゆえに今後の攻勢を考えれば、日産はこのモデルに対し大いに期待しているはずだ。 さらに、2024年4〜9月期の決算において、日産のなかでも大きな販売割合をもつ中国での販売減少が明らかとなったばかりだ。「N7」を起点に今後投入される中国市場向けのNEV9車種が、中期経営計画の目標達成以上に、日産の経営回復という当初の計画にはなかった使命をも背負うことになったといっても過言ではないだろう。 地元中国メーカーの台頭が著しいなかで、日産はこの「N7」を皮切りに、矢継ぎ早の新型NEV投入で失地回復を狙う。

TAG: #新型車情報 #日産 #東風日産
TEXT:TET 編集部
メルセデスから新型EQS登場! さらなる装備の充実とバッテリー大型化でEV航続距離最長モデルへ進化

装備充実のEV最強長距離ツアラーに 現在、急速に電動化をすすめるメルセデス・ベンツの100%電気自動車のラインとなるEQシリーズ。そのEQシリーズのフラッグシップモデル「EQS」がマイナーチェンジを実施した。 今回のマイナーチェンジでは、内外装デザインを刷新するとともに、大型バッテリーの採用による航続距離の延長、さらにインフォテインメントシステムなど、装備面がさらに充実したことがトピックとなる。 エクステリアでは、RWDモデルとなる「EQS450+」に、横桟のアクセントが入るクロームルーバーラジエーターグリルと、ボンネットマスコットを新たに装備。 「EQ」シリーズでは、グリル中央に大型のスリーポインテッドスターが配置されることが多いが、この新型EQSでは、グリルのデザインはルーバーだけが廃されたスッキリとしたものになり、メルセデス・ベンツのアイコンたるスリーポインテッドスターはボンネット上にマスコットとして屹立する。 メルセデス・ファンには、この伝統のスタイルを求める者も多いはず。 また、新デザインの21インチAMGアルミホイールが用意されるほか、電動充電フラップを新たに装備することで、EVとしての使い勝手が向上している点にも注目だ。 インテリアでは、映像や音楽といったストリーミングコンテンツを車内で楽しめる「MBUXエンターテインメントパッケージプラス」や、iPhoneに対応したデジタルキーが標準化されたほか、インストゥルメントパネルを埋め尽くす大型スクリーン「MBUXハイパースクリーン」をEQS450+に新たにオプション設定。 また、EQS 450+については、乗員の快適性を高めるオプション「エクスクルーシブパッケージ」選択時にシートの素材がナッパレザーへと変更されるようになったほか、リヤシートの背もたれが最大38度まで倒すことのできる可倒式に。リヤシートから助手席の位置をコントロールすることも可能となり、その豪著な居住空間にはさらなる磨きがかかっている。 パワートレインでは、リチウムイオンバッテリーの容量増大が最大のトピックだろう。EQS450+、メルセデスAMG EQS53 4MATIC+の両モデルともに従来の107.8kWhから118.0kWhへと増強。 その結果、従来モデルでも700kmを誇っていたEQS450+の一充電走行距離(WLTCモード)は759kmへとさらに延長。この数値は、テスラ・モデル3を抜き去り日本で販売されている電気自動車のなかで最長となる。 大幅改良が施された新型EQSは、EQS 450+が税込1535万円、メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+が2395万円のプライスタグを掲げる。両モデルでハンドル位置は左右から選択可能だ。 贅を尽くした仕立てに、長距離ツアラーとしての適性も備えたほかにない一台。EVを検討される際には、ぜひとも候補に入れてはいかがだろうか。

TAG: #メルセデス・ベンツ #新型車情報 #輸入車
TEXT:TET 編集部
EVモーターズ・ジャパンが小型・マイクロ・大型の新型「EVバス」3車種を発表! 細かなニーズに対応して自治体やバス事業者などのEVシフトを後押し

  これまでも全長12mのEV観光バスや8.8mのEV路線バスなど、さまざまなタイプのEVバスを開発・製造してきたEV モーターズ・ジャパンが、新たに「10人乗りの小型乗合バス」「EVマイクロバス」「大型路線EVバス」の計3車種の開発が完了したと発表した。 これら3車種でEVバスの選択肢を充実させ、従来以上に細かなニーズに対応し、自治体やバス事業者などのEVシフトを後押しするという。 今回追加された3車種のうち、EVマイクロバスの全長6.99mモデルを除いた車両は、先ごろ開催された「バステクin首都圏」で一般向けに初公開もされている。 両開き式乗降口が特徴の「小型乗合バス」 1車種目の「10人乗りの小型乗合バス」は、車名を「E1 乗合 エアサス仕様」という、全長5.38mのEVバスだ。エアサスを標準搭載したことにより、乗降口側の車高を落として床面を地面に近づけるニーリング機能が実装された。これにより最低地上高を270mm以下まで調整することが可能となり、高齢者や幼児、車いすの乗客がスムーズに乗り降りすることができる。 コンパクトなボディは、過疎地や入り組んだ住宅街の狭い道でも取り回しがよく、路線バスの経路を充実させる可能性を秘めている。また、乗降口は1か所ながら、開口部の広い両開きドアを採用しているので、買い出しで両手が塞がっているような状態や、ベビーカーの乗せ降ろしにも効果を発揮しそうだ。 E1 乗合 エアサス仕様の車両諸元は、下図をご覧いただきたい。 全長が異なる2タイプを用意する「EVマイクロバス」 2車種目の「EVマイクロバス」は、車名を「F8 series 1-Micro Bus」といい、全長5.99mと6.99mの2タイプがラインアップされた。じつはマイクロバスにはこれまでEVの設定が他社にもなく、EVモーターズ・ジャパンのものが国内初だという。 主な用途は、スクールバス、デマンド方式のバス、送迎バスなどを想定。バイワイヤ制御を標準搭載し、快適で安全な先進運転支援を実現しているのが特徴だ。 バッテリー容量は、全長に関わらず118kWhと共通。そのため、全長が長い6.99mモデルは航続距離が5.99mモデルに比べると10kmほど短くなる。ただし、低床のノンステップモデルは6.99mモデルのみに設定されるため、運行に求める乗降性や乗車定員に応じて各モデルを吟味する必要がある。 「F8 series 1-Micro Bus」の車両諸元は下図の通りだ。全長、床面構造、座席数が各タイプで異なる。 バッテリー容量を282kWhに拡大した新型「大型路線EVバス」 3車種目の「大型路線EVバス」は、車名を「10.5m 大型路線EVバス」という。これまで同社がライアンアップしていた同サイズのEV路線バス「F8 series2-City Bus 10.5m」に比べ、バッテリー容量が72kWh増え、282kWhに拡大。 これにより、航続距離が350km程度へと延長された。また、デュアルモーターを採用したことでスムーズな走行が可能となったのも特徴だ。 なお、「10.5m 大型路線 EVバス」の車両諸元は下図の通り。モノグレードのシンプルな構成だ。 この大型路線EVバスは、EVモーターズが本社を構える北九州市に建設中の体感型EV複合施設「ゼロエミッション e-PARK」で生産を行うことが予定されている。これにより、福岡県の新たな地場産業の創出や、雇用機会の創出による地域社会の発展が期待される。 同社は今後もニーズに応える製品および技術の開発に努め、環境エネルギーの浸透とゼロエミッション社会の実現へ貢献できるよう邁進していくと、改めて表明している。今後も同社の動きに注目していきたい。

TAG: #EVバス #EVモーターズ・ジャパン #新型車情報

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