ライバル車と比較しても頭ひとつ抜けている
さらに001で特筆するべきは、装備内容の大幅アップグレードという観点でしょう。なかでも、新たに採用される新型ガラスルーフについては、これまでどおり調光機能は採用されているものの、さらに500もの星、22の星座パターン、3種類の流星の軌跡を表現する星空ルーフ機能も追加。これは、大袈裟かもしれないですが、たとえるならロールスロイスに採用されるような、超ハイエンドな演出です。また音響システムもこれまでのYamahaからZeekr独自内製のZeekr Sound Maxに変更。29スピーカーによる最高出力は4680Wと世界最高レベルの出力であり、7.1.4.8ドルビーアトモスにも対応しています。

また、20ポイントを有するシートマッサージ機能や、リヤシートにもマッサージ機能やレッグレスト、フットレストを追加することによって後席シートの快適性を追求しています。
ではここで、このZeekr 001の競合となるステーションワゴンの競合として、ファーウェイStelato S9T、BYD Denza Z9GT、さらにアウディE5 SportbackなどとEV性能や装備内容を比較してみましょう。

どのモデルも、最低700km程度の航続距離を確保しているものの、電費性能ではZeekr 001がリード。とくに急速充電性能は競合と比較してもZeekr 001は桁違いの性能であり、ガソリン車における給油と近しい充電体験を得られます。さらにZeekrは自動充電シークエンスを今後実装予定です。このシステムは、自動運転システムを組み合わせると、車両が自動的に駐車スペースを判断して後ろ向きで駐車したあと、アーム付きの充電器ロボットが車両の充電ポートを開けて自動接続して充電が自動スタートするというものです。充電が終わったら、充電ロボットが充電プラグを抜いて、車両は自動で近くの駐車枠を見つけて自動駐車します。
そして肝心の値段設定についてですが、Zeekr 001は日本円で576万円からという値段設定を実現しながら、10月末までに注文しているとさらに割引され、555万円から購入可能となり、競合と比較しても圧倒的なコスト競争力をもちます。

さらに、プレミアムセグメントにおいて重要度が増す標準装備内容について、とくにZeekr 001 Ultra+グレードには、以下のような特徴を備えてます。
・期間限定で22インチハイパフォーマンスタイヤとアケボノ製6ピストンブレーキキャリパー
・16インチ3.5KミニLEDセンターディスプレイ
・39.3インチARヘッドアップディスプレイ
・8インチ2KミニLEDリアスクリーン
・50Wワイヤレス急速充電器を2つ装備
・メモリーハンズフリー対応電動テールゲート
・セントリーモード
・マトリックスヘッドライト
・シート素材はナッパレザー
・1列目は14方向電動調整、シートメモリー、ヒーター、クーラー、20ポイントマッサージを装備
・2列目もシートヒーター、クーラー、12ポイントマッサージ、電動背もたれ調整、レッグレスト、フットレストを搭載
・電動調整ステアリングとヒーター
・ワンペダルドライブ
・新型アンビエントライトシステム
・ヒートポンプを含めた最新のサーマルマネージメントシステム
・全窓ガラスの二重ガラス化
・すべてのドアに対してソフトクローズ、オートクローズに対応
・ガラスルーフは調光機能とともに星空機能を追加
・フレグランス機能
・ハイエンドADASはG Pilot H7ソリューションを採用。シティNOAも標準搭載
・V2L機能は6kW、V2V機能は60kWに対応
・トランクに220Vコンセント搭載
・最高出力4680Wに達する29スピーカーシステムは7.1.4.8ドルビーアトモス対応
・CCD付きデュアルチャンバーエアサスペンション
・7エアバッグシステム
・車両保証は6年15万km
・バッテリー保証はファーストオーナーに限って無制限保証
現状考えられうる装備内容をほぼすべて網羅しながら、最上級グレードが日本円で683万円という驚きのコスト競争力も魅力です。またZeekrは日本国内への参入も正式に表明しています。まずはミニバンEVのZeekr 009が投入される予定ですが、今後の需要動向によっては、今回のZeekr 001をはじめとして、それ以外のモデルの導入にも期待できるかもしれません。日本参入を果たしたあとのZeekrに関する動向から、ますます目が離せません。






















































