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イケイケのBYDの次なる一手は認定中古車市場への進出! 「BYD CERTIFIED」開始でEV購入のハードルがダダ下がり


TEXT:TET 編集部 PHOTO:BYD
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安心の「認定中古車」がEV普及の足がかり

2023年の日本上陸以来、徐々に販売拠点を増やすとともに、車両販売の面でも好調が伝えられるBYDが、2024年4月19日から認定中古車制度を開始した。開業準備室を含む全国52拠点のBYD正規ディーラーで取り扱い、EVに関心はあるものの購入には至っていない潜在顧客に対し、新車以外でEVライフを始めるもうひとつの選択肢として訴求していく構えだ。また、並行してBYDの公式ホームページ内に「認定中古車専用サイト」を開設し、オンラインでの訴求も行っていく。

BYDの各モデルには、駆動用バッテリーとして独自に開発された「ブレードバッテリー」が搭載されている。これは多くのEVが搭載する三元系リチウムイオンバッテリーと異なり、正極側(+)に安価で電気的安定度が高いリン酸鉄を用いることで、バッテリー内の熱暴走が少ないという利点がある。

また、距離換算で210万kmに相当する、残量ゼロから満充電までの充放電を4500回こなせるほどの耐久性も持ち合わせ、新車登録時から8年間または走行15万kmまで保証されている。このバッテリーの安全性と耐久性に加え、正規ディーラーならではの高い安心感と充実したアフターサービス、高品質な車両の取り扱いなど、「これまでにない商品価値を保持したEV」として顧客に届けたいとBYDは意気込む。

BYDが2023年に日本へ上陸した際の発表会展示車両 シール・アット3・ドルフィンの3台 シールは未発売ながら、今後は2024年開始の認定中古車制度にも加わるはずだ

BYD認定中古車の適用条件と、点検・保証項目は次の通りだ。

<BYD認定中古車の適用条件>
・初度登録から4年未満かつ走行距離5万キロ以内(2024年時点)
・新車登録時からの整備記録簿があり、修復歴・改造がない車両。レース使用車両は不可
・BYD Auto Japanが正規に輸入した車両であること
・正規ディーラーで全ての定期点検、車検を受けていること
・事故車(修復歴車)の定義は日本自動車査定協会の基準に従う

<BYD認定中古車の点検・保証項目>
・点検内容:12か月点検相当
・保証期間:新車保証+1年(最大で初度登録から5年間保証)
・走行距離:無制限(高電圧部品保証を除く)
・保証内容:新車延長保証に準ずる
・交換部品:法定12ヶ月点検相当の整備点検を実施、消耗部品(バンパー、高機能HECエアコンフィルター 他)は新品に交換

EVが普及するためにはインフラ整備の充実はもちろんだが、消費者としては購入に際しての安心感や手ごろ感、そしてアフターサービスの構築が不可欠だ。認定中古車制度でそうした購入のハードルを下げられるのか、BYDの手腕に注目だ。

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