EV時代にVWブランドをどう構築していく?
以下は、「IAAモビリティ」のタイミングで単独インタビューに応じてくれたミント氏との、一問一答。クルマ好きでもあるミント氏が、EV時代にVWブランドをどう構築していくか。考えを聞いた。
ーー今回、1976年に発表されたオリジナルのゴルフGTIとの関連性という話が何度か出ましたが、どこが好きですか。
「Cピラーの造型がすごいと思っています。Cピラーは、私がVWデザインの重要な柱のひとつに挙げたスタビリティ(あとの二つは“ライカビリティ(好感度)”と“エキサイティング”であること)を感じさせるかなめになっています」
ーーたしかにゴルフといえば、後席ドアの後ろの太いCピラーですね。初代からずっと同じテーマが継続してデザインに採用されています。
「Cピラーが太いと、ドライバーは、安定感と安心感を感じるのです。デザイン的にここの部分がGTIを含めたゴルフのアイコンだから、という以前に、無意識のうちに乗るひとに、安定感と安心感を与える。その点が、私はすごいと感心していたので、ID.2 allとID.GTIコンセプトでも、あえて同様にCピラーを太くしたのです」
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