試乗
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モダンでありながら、ノスタルジーをくすぐるディテール。老若男女を問わない500eはインテリアがいい[フィアット500e試乗記:その3]


TEXT:嶋田 智之
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細部にまでこだわったクオリティ

シートは、想像してたよりも座り心地がむっちりして快適である。今回撮影のために借り出した500eオープンと、500eアイコンという上級グレードでは、FIATロゴがモノグラムで刻まれたリサイクルレザーが採用される。一方、受注生産の500ポップのファブリックシートでは、シート地に海洋プラスティックを用いたシーカルというサスティナブル繊維が採用され、環境への配慮も怠りなし、である。

2代目とは生まれた時代が違うし、BEVだけに3代目よりもいやでも高価になるということもあって、インテリアの質感や雰囲気作りにはかなり気を配ってる印象だ。たとえば上級グレードに採用される、短冊切りのレザーを編み込んだダッシュパネルは、ボッテガ・ヴェネタほどの高級感はさすがにないけれど、樹脂で作ったフェイクとは手触りも質感もまったく違っていて、視覚的な満足感もある。こういうことをやらせると、イタリアは本当にうまい。

イタリアといえば、それっぽい遊び心も巧みに散りばめられていて、センタートレイのスマホの充電パッドにはフィアットの故郷であるトリノの街並みが描かれてるし、ドアを閉めるときに指先を入れるドアハンドルの底面には、2代目500のイラストやMade in Torinoの文字が隠れていたりして、思わずニンマリしてしまった。人を笑顔にさせるのが何と上手なクルマであることか……。

<その4へ続く>

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