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シトロエンのシティコミューターEV「AMI(アミ)」 バギー風限定車「My Ami Buggy」が再発売


TEXT:岩尾信哉
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散りばめられた“歴史”へのオマージュ

今回発売が決定した「My Ami Buggy Ⅱ」は、第1弾から引きつづき、“冒険”をイメージさせる細部の仕立てとなる。いかにも“シトロエンらしい”こだわりが細部にわたって表現されており、かつての名車である2CVやメアリのイメージを備えている。古くからのファンならば、シトロエンの歴史を飾った、サハラ砂漠やヒマラヤ山脈を走破した、かつての黒や黄色の“巡洋艦隊”を想い起こすに違いない。

ちなみに、「My Ami Buggy」の第1弾は2022年6月に50台限定でネット販売され、受付開始から約17分半で完売したという逸話をもつ。それほどの人気を得たがゆえに、今回の第2弾の登場となったわけだ。“バギー”でもボディサイズなどに大きな変更はないようだが、標準仕様から細部に手が加えている。

際立つバギー風キャラクター

なによりパイプフレームのみとなったドアやルーフが省かれて簡略化されたボディの仕立ては斬新そのものだ。カーキ色のボディ(フレーム)を基本に、バンパー、スキッドプレート、ヘッドランプベゼル、ホイールアーチ、ロッカーパネル、リアスポイラーはブラック塗装を施して、アウトドア(アドベンチャー)風の仕立てとした。ウィンドスクリーン上部のルーフフレームはサンバイザー機能を兼ねることになる。第1弾でも設定されたゴールドのホイールカバーなど、個性溢れる加飾が際立つ。

そのうえで、インテリアではドアストラップやシートのステッチなど、各所に添えられた黄色のカラーアクセントとなるパーツが与えられている。洒落の効いた装備としては、ステアリングホイールに付属する、日用品が収納できる取り外し可能なジッパーバッグが粋な設定だ。

さらに乗員を雨風から守るために、透明なジッパー付きドアカバーを備え、ルーフにもシート背後に収納可能な防水機能付きキャンバス製カバーを設定するなど、カジュアルさと利便性を巧みに両立させている。

「My Ami Buggy Ⅱ」は来る6月20日10AMから受付開始とされ、9月中旬に納車予定

第1弾の50台に続き、1000台が9ヵ国で販売予定。価格は10,490ユーロ(税込み、約155万円)。マイクロモビリティとしてはギリギリの価格かもしれないが、独特な個性に共感するなら“リーズナブル”といえるかもしれない。

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