#コンパクトカー
TEXT:TET 編集部
ファン待望のコンパクトモデルが「二刀流」で帰ってきた! アルファロメオ「ミラノ」改め「ジュニア」を名乗るHEV/BEVモデルを発表

まごうことなきアルファロメオ感満載! プレミアムコンパクトカー「ジュニア」誕生の背景 アルファロメオは自動車業界の再編が進むなかでFCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)グループ入りを経て、現在はマセラティを頂点としプジョーやDS、フィアットが属する巨大グループのステランティスの1ブランドになっている。アルファロメオに課されたタスクは、マセラティのすぐ直下に位置し、スポーティかつラグジュアリーなC・Dセグメントの車両を、その伝統のブランドアイデンティティをもって世に送り出すことだ。 しかし、それは直近10年前後に同社の顧客となったユーザーからすれば、メーカーだけが上級へと移行し、自身は置き去られたと感じたのではないだろうか。現在のラインアップを見渡しても、そこにあるのはDセグに位置するラグジュアリースポーツセダンのジュリアとプレミアムSUVのステルヴィオだ。かろうじてトナーレが全長4.5m程度に収まり、旧来のアルフィスタの視野にも入ってきそうなものだが、どうしたって全長4.2mほどのCセグハッチバックであるジュリエッタやBセグのミト、さらに遡れば147や156といった、比較的コンパクトなボディに弾けるエンジンを搭載し、ヒラヒラと舞うように駆け抜けるアルファロメオに魅了されたファンにとっては、いくらアルファロメオに忠誠を誓ってみたとしても、やや大型過ぎて食指が動かないのではなかろうかと不安を感じていた。 しかしそのことはどうやらアルファ自身も理解していたらしい。 アルフィスタの皆様「おかえりなさい」 2023年12月に登場が予告され、にわかに色めきだっていた新型車がついに、2024年4月4日イタリア本国でベールを脱いだ。 その名も「ジュニア」。当初は、1910年にアルファロメオが創業した地である「ミラノ」を名乗っていたが、イタリア政府から物言いがついたようだ。 ジュニアは、ハイブリットとアルファロメオ初となるBEV、ふたつの異なるパワートレインをラインアップする「二刀流」で、アルファロメオが如何に「ジュニア」を重視しているかそれだけでもわかるというもの。 ボディサイズはジュリエッタとミトの中間に位置する、いわゆるBセグメント車両だ。メーカー自身がそれらオーナーの乗り換え需要を狙っているとリリース内でも明言し、「おかえりなさい」とまで言っている。もちろんライバルメーカーからの乗り換えは喉から手が出るほど欲しいだろうが、アルファロメオはエンブレムに創業の地であるミラノ市の紋章「赤十字」と、ミラノの貴族ヴィスコンティ家の紋章である「人間をくわえた大蛇」のふたつを組み合わせた、伝統と格式を重んじるメーカーだ。だからブランド再構築のなかでその立ち位置が変化しようとも、旧来のユーザーを見捨てることなどせず、再びコンパクトな「ベビーアルファ」をラインアップすることで期待に応えようというのだろう。だからこその「おかえりなさい」なのだ。 それら従来のB/Cセグ車両と異なるのはボディ形状だ。全長4170mm、全幅1780mmは一般的なBセグ車の範疇だが、全高は1500mmに達するからやや背高に構えたクロスオーバーSUV風のシルエットといえるだろう。イメージしにくければ、トヨタ・ヤリスクロスやレクサスLBXを思い出していただければいい。ほぼそのサイズ感のクルマがジュニアである。 しかし、まごうことなきジュニアはアルファロメオ伝統のスタイルをこの寸法のなかで成立させ、同時に最新テクノロジーと融合したモダナイズを施し、スポーティで「Made in Italy」らしいクルマであることを隠さない。 短いオーバーハング、力強いホイールアーチ、ジュリアTZを彷彿とさせる「削ぎ落としたテール」のデザイン、1980年代末のSZを思い起こさせる横3連のLEDヘッドライト、そして忘れてはならない盾形のグリルが織りなすデザインは、まさにアルファロメオのそれである。 インテリアに目を移しても同様だ。イタリアン家具がそうであるように、このジュニアも素材やデザイン、ドライビングに集中させてくれる操作系のレイアウトなど、これでもかとイタリア伝統のブランドであることを主張している。インストルメントパネルとそのヒストリックな「テレスコープ(望遠鏡)」デザインが、ダイレクトで視覚的なつながりを生み出し、ドライバーに運転を楽しむよう促してくる。むろんメータークラスターの中央とダッシュボード中央の10.25インチのスクリーンで、現代に求められるあらゆるインフォテイメント機能とコネクティングサービスをカバーし、快適性と安全性の向上もおざなりにしていない。 それでもエアコンの吹き出し口が四葉のクローバー、つまりクアドリフォリオを模した形状であったり、ドライビングシートがサベルト製のスポーツシートであったりと、要所にスポーティな演出が施され、徹底したアルファの世界観づくりが為されているのだから、もはや脱帽するしかない。

TAG: #コンパクトカー #ステランティス #ミラノ #新型車
TEXT:小川 フミオ
ボルボの新型電気自動車「EX30」のインテリアは、華美すぎず趣味性が高い。

バルセロナで「EX30」に再会した小川フミオ氏は、改めてインテリアに感銘を受けたようだ。“クラシックボルボ”から受け継がれる同ブランドのインテリアの秘訣も語ってもらった。 趣味性の高い内装 ボルボの最新モデル、BEVとして設計された「EX30」について、私がおおいに興味を持っていたのは、インテリアデザインだ。 そもそもボルボのプロダクトは、内装の趣味性の高さが、大きな魅力のひとつだった。100シリーズ(1966年~)、200シリーズ(74年~)、700シリーズ(82年~)、それに850(91年~)など、どれもデザイン性が高かった。 EX30のインテリアは、上記のクラシックボルボに対して、とうぜん先に進んでいる。最大の特徴は、デジタライゼーションが進んでいること。XC40やXC60といったモデルで大々的に採用した液晶パネルによる操作性をさらに拡大しているのだ。 液晶パネルのなかに機能を集約していった結果、物理的なスイッチ類の数が大幅に減っている。ウィンドウ開閉とドアの解錠と施錠ぐらいしかない。 ただしレバーは2本残されている。ワイパーやライトのオンオフやウインカーはレバーで行う。これもスイッチにカウントするなら、テスラよりは物理的な操作類が多い。 お気に入りの「ミスト」コンセプト これはボルボ車の“伝統”とはいえないが、相変わらず”いいなあ”と思える点がある。室内の造型と、落ち着いた色使いと、シートだ。 「私たちはBEVを脱炭素とを結びつけて開発しているので、エネルギーをたくさん使って作る素材を排除しました」 THE EV TIMESでも紹介した、ボルボでインテリアデザインを統括するデザイナー、リサ・リーブス氏による、コンセプトだ。 たとえばシート表皮もリサイクル材を使った素材。「ブリーズ」と名付けられたパッケージに含まれるシート地は「ピクセルニット・ノルディコ・コンビネーション」なるもの。 「リサイクル素材を使用したピクセルニットに、パインオイルを原料に取り入れたなめらかな触感のノルディコ(人工皮革)を組み合わせました」とボルボでは説明。 もうひとつの内装は「ミスト」。ウール30パーセントをポリエステルとブレンドしたファブリックだ。「寒いときには暖かく、暑いときには涼しい」と、ウールの魅力を活かした素材と説明される。 からだが滑りにくいうえに、布のような感触になじみが持てるため、私にはより好感度が高かった。

TAG: #EX30 #コンパクトカー #ボルボ
TEXT:小川 フミオ
これぞコスパ最強の電気自動車!180万円で400km走れるBYD「シーガル」に試乗した!

BYD「シール」の試乗会に参加した小川フミオ氏は同社の「シーガル」にも乗る機会があった。日本円にすると約150万円からと価格破壊的なEVはどんなクルマだったのだろうか。 シティ派ユーザーに響くEV BYDのプロダクト戦略はおもしろい。BYDジャパンの劉学亮(Liu Xueliang)社長は、市場の嗜好が変化していく速度は従来と比較にならないほど速い、と語っていた。 2023年4月に発表された「シーガル Seagull」も、いまっぽいプロダクトだ。 全長3,780mm、全幅1,715mm、全高1,540mmと、都会的というのか、シティユースに適した外寸を持つボディ。 大小、サイズ的に広くカバーしようというBYDの市場戦略の一翼を担うモデルともいえるし、日本でいうと日産サクラ/三菱ekクロスEVなどを考えているシティ派ユーザーに響きそう。 日本でも発売されているドルフィンは、本国では働く女のひとが通勤用に購入する場合が多い(BYD本社の広報担当談)そうで、ひょっとしたら、同様の市場において、価格的にさらに買いやすいモデルを求めるひとがターゲットなのかもしれない。 私が、限られた時間だけれど、シーガルに乗れたのは、深圳のBYD本社において。広い敷地内を走って、市街地でドライブしたときの印象を多少なりとも得ることが出来た。

TAG: #BYD #コンパクトカー #シーガル
TEXT:小川 フミオ
まだ日本に入ってこない貴重な「EX30」のツインモーターに試乗!ボルボ史上最速性能を誇るEV

10月にサブスクリプションの受付を始め、まもなく11月中旬からは通常の販売も開始予定のボルボのBEV(バッテリー電気自動車)の「EX30」。日本はシングルモーターの「エクステンデッドレンジ」から導入が始まる。しかし実はEX30にはAWDモデルも用意されている。AWDモデルはどんなクルマで、どう仕上がっているのか、バルセロナで試乗した小川フミオ氏のレポートをお届けする。 期待以上にいい出来 日本では使い勝手のいいサブスクリプションで評判がよい、ボルボの新型BEV「EX30」。日本を含む世界でのデリバリーの前に、バルセロナで試乗会が開かれた。はたして、期待以上にいい出来だった。 2030年までにグローバルで販売する新車をすべてBEVにすると宣言したボルボだけに、BEVとして専用設計されて、初めて市場に投入されるEX30の出来が気になっていた。 EX30が発表されたのは、2023年6月のミラノだった。私も世界各地から発表会に参加したジャーナリストのひとりで、そのとき、全長4,235mmと大胆なほどコンパクトな全長に、まず驚かされたものだ。 発表されたラインナップは、既報のとおり、3つのモデルで構成される。 もっともベーシックなモデルは、リン酸鉄リチウムのLFPバッテリー搭載のシングルモーター「スタンダードレンジ」。最大限の航続距離を必要としない都市生活者をターゲットにしている。 その上には、シングルモーター「エクステンデッドレンジ」。リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトによるNMCバッテリーを使用し、スタンダードレンジが走行距離344km(WLTP)なのに対して480kmとされる。 もっともスポーティなのは、前後に1基ずつモーターを搭載したツインモーター「パフォーマンス」だ。唯一の全輪駆動で、静止から時速100km/hまでを3.6秒で加速する性能を有している。 これまでのボルボ車において最速の加速だそうだ。 3.6秒といえば、ポルシェ911カレラSの3.7秒を上回る。そこがダッシュ力にすぐれる電気自動車の強みであり、最高速度となると、時速180km/hでリミッターがかかってしまう。カレラSは308km/hだって。 私はEX30シリーズにおいて最も気に入っているのは、使い方に応じた選択肢が用意されているところだ。2種類の駆動方式と2種類のバッテリー。価格ももちろん違う。BEVも洗練されてきたなあという感ひとしお。

TAG: #EX30 #コンパクトカー #ボルボ
TEXT:生方 聡
「ボルボEX30」のツインモーターは想像を超える速さの持ち主だった! [ボルボEX30試乗記]

0-100km/h加速はなんと3.6秒! 駿足のボルボEX30 ツインモーター・パフォーマンスをスペインのバルセロナで走らせた。 ツインモーターはスポーツカー顔負けの速さが自慢 「EX30シングルモーター・エクステンデッドレンジ」に遅れて、日本導入が予定されている「EX30ツインモーター・パフォーマンス」にも試乗することができた。シングルモーター・エクステンデッドレンジが200kWのモーターで後輪を駆動するのに対して、ツインモーター・パフォーマンスは前後あわせて2基のモーターにより4WDを構成。システム最高出力は315kW(428ps)、システム最大トルクは543Nmを誇る高性能ぶりで、0-100km/h加速は3.9秒、パフォーマンスAWDモードに切り替えれば3.6秒をマークする。 シングルモーター・エクステンデッドレンジが標準で245/45R19サイズのタイヤを装着するのに対して、ツインモーター・パフォーマンスは1インチアップの245/40R20を採用。さらにツインモーター化にともなう重量増とパワーアップに対応するため、シングルモーターよりもサスペンションが強化されたこのクルマは、そのぶん少し硬めの乗り心地を示すが、それでも十分な快適さを確保している。 加速については、通常の街乗りなどではリアモーターのみを使い、思いのほか扱いやすい一方、アクセルペダルを踏み込むとシングルモーター仕様とは別次元の、過激なほどの加速が味わえる。さらに、バッテリー残量が80%以上で、パフォーマンスAWDモードを起動すると、上半身がのけ反るほどの加速に襲われる。この性能を必要とする場面がどれほどあるかは疑問だが、ツインモーター・パフォーマンスが4WDを必要とする人や、とにかく最高のEX30がほしいという人を満足させるだけの実力を持つことは確かである。

TAG: #EX30 #コンパクトカー #ボルボ
TEXT:生方 聡
後輪駆動の「EX30」はボルボ史上もっとも運転が楽しいクルマかも! [ボルボEX30試乗記]

ボルボの最新コンパクトEV「EX30」から、まずはシングルモーターの後輪駆動仕様を、バルセロナの街中からハイウェイ、さらに、ワインディングロードで走らせた。 走り出す前に EX30を運転するための準備は簡単。センタースクリーンの下方にあるホルダーにカードキーを置き、ステアリングコラムの右にあるモードセレクターを操作すればいい。走り出す前にドアミラーを調節するが、専用のスイッチはなく、センタースクリーンの車両設定画面からミラー調節画面を呼び出し、左右を選んだらステアリングホイールの右にある矢印でミラーを動かすというやり方だ。スイッチひとつで操作ができないのもなんだが、ミラーがカクカク動くのが気になる。このあたりは、今後のアップデートで改良されるといいのだが。 一方、電動シートはシート横にある四角いスイッチひとつで簡単に調節できるのが便利。中央のスイッチを押してモードを切り替えればランバーサポートの調節も可能で、思いのほか使いやすかった。 もうひとつ、走行前に確認しておきたいのが“ワンペダルドライブ”。車両設定画面を開くと下段の中央にボタンが現れる。オンにすると回生ブレーキが利き、アクセルペダルの操作だけで車両を停止させることが可能になる。またこのモードではクリープが発生しない。一方、ワンペダルドライブをオフにするとアクセルオフで回生ブレーキは利かず、また、低速でのクリープ走行が可能になる。まずはワンペダルドライブをオンにして試乗することにする。

TAG: #EX30 #コンパクトカー #ボルボ
TEXT:生方 聡
“ボルボ史上最も小さな電気自動車”「EX30」が日本を狙い撃ち!? [ボルボEX30試乗記]

“ボルボ史上最も小さな電気自動車”として、まもなく日本でもデリバリーが始まる「EX30」を、ひとあし早くスペインのバルセロナで試乗。まずはどんなクルマなのかを確認しておこう。 1,550mmの全高がうれしいコンパクトなEV 日本車、輸入車を問わず、国内で販売されているEVは、背の高いモデルが多い。バッテリーを搭載しやすいことやSUVブームもあって、SUVスタイルがもてはやされるのは理解できる。一方、日本で使うにはもう少しコンパクトで、多くの機械式駐車場に対応する1,550mm以下に全高を抑えてくれたら……と思うのは、きっと私だけではないだろう。 その点、“ボルボ史上最も小さな電気自動車”として日本での発売が迫る「EX30」は、SUVスタイルを採用しながらも、全高が1,550mmと低く、全長も4,235mmと短め。すでに日本で発売されている「C40リチャージ」や「XC40リチャージ」の高い完成度を考えると、EX30には期待が高まるばかりだった。そんな興味津々のEX30にひとあし先に試乗できるということで、10月中旬、夏の暑さが残るスペインのバルセロナに向かった。 試乗の拠点となったバルセロナ空港には、淡い青の“クラウドブルー”と、薄い灰色の“ヴァイパーグレー”のEX30が、整然と一列に並んで、われわれの到着を待ち構えていた。私自身は、オンラインのワールドプレミアでPCのモニター越しにその姿を確認済みだが、実車を見るのはこれが初めて。遠目でもはっきりとボルボとわかる特徴を備えている一方、これまでのボルボと比べてクルマっぽさが薄れ、モダンで上品に仕立てあげられたエクステリアがすぐに気に入ってしまった。最近の新型車は、前後に全幅いっぱいのLEDライトストリップを配置するのが流行だが、それとは異なる表現をしているのも、EX30のユニークなところだ。

TAG: #EX30 #コンパクトカー #ボルボ
TEXT:烏山 大輔
ヒョンデの新型電気自動車「コナ」は399.3万円から、11月1日に販売開始

ヒョンデは11月1日に販売を開始する新型の電気自動車「コナ」の価格を発表した。下記表のとおり、399.3万円(税込)から489.5万円だ。 コナがアイオニック5と同様に、国から65万円の補助金が交付される場合、実質334.3万円で購入可能になるだろう。 東京都民の場合は、都からさらに45万円の補助金が期待できるので289.3万円になる。自宅に太陽光発電設備がある場合はさらに30万円がプラスされ、合計140万円も安くなり、259.3万円で購入できる可能性がある。 コナは前輪駆動(FWD)の電気自動車で、バッテリーの大きさは2種類、グレードは4種類が用意される。 一充電走行距離は、48.6kWhバッテリーのCasualグレードが456km(WLTCモード、参考値)、64.8kWhバッテリーのLoungeグレードが541km、Voyageグレードが625kmと発表された。 給電口は、フロントナンバープレートの右上にあり、“顔”が左右対称ではないことがコナの特徴のひとつだ。 そんなコナのCd値は0.27と、兄貴分の「アイオニック5」よりも0.05良好だ。一充電走行距離を高めることに成功している。 ボディカラーは、日本専用色の「デニムブルーマット」を含む8色があり、2トーンも3種類から選択できる。内装色も3色が用意された。 同じSUVでライバルとなりそうなBYD「アット3」(税込440万円)は、58.56kWhのバッテリーで、一充電走行距離は470kmだ。 ボルボ「EX30」(559万円)は、69kWhのバッテリーで、一充電走行距離は480km(欧州仕様車、WLTPモード。日本仕様車は未定)と発表されている。 フォルクスワーゲン「ID.4」(Liteグレード、514.2万円)は、52kWhのバッテリーで、一充電走行距離は435kmだ。 日本でも、全長4.3〜4.6mのSUV電気自動車の選択肢が増えてきた。ぜひ気になる方は近くのディーラーや実車を体験可能なスポットで実際に触れてみてはいかがだろうか。 スペック コナ(Casualグレード) 全長:4,355mm 全幅:1,825mm 全高:1,590mm ホイールベース:2,660mm 車両重量:1,650kg 一充電走行距離:456km(WLTCモード、参考値) 最高出力:99kW(約135ps) 最大トルク:255Nm バッテリー総電力量:48.6kWh モーター数:前1基 駆動方式:FWD(前輪駆動) 荷室容量:466L(VDA) Cd値:0.27 車両本体価格:399.3万円 コナ(Casualグレード以外) 全長:4,355mm 全幅:1,825mm 全高:1,590mm ホイールベース:2,660mm 車両重量:1,730-1,790kg 一充電走行距離:541-625km 最高出力:150kW(約204ps) 最大トルク:255Nm バッテリー総電力量:64.8kWh モーター数:前1基 駆動方式:FWD(前輪駆動) 荷室容量:466L(VDA) Cd値:0.27 車両本体価格:452.1万円~489.5万円

TAG: #コナ #コンパクトカー #ヒョンデ
TEXT:烏山 大輔
BYDの新型EV「ドルフィン」は363万円から。補助金で200万円台も可能

BYD Auto Japanは9月20日、日本で販売する2番目のモデルであるBEV(バッテリー電気自動車)「ドルフィン」の価格を発表し、発売も開始した。 300万円台のスターティングプライスを実現 価格は航続距離(WLTC)400kmの「ドルフィン」が363万円、同476kmの「ドルフィン・ロングレンジ」(以下、ロングレンジ)が407万円だ。 65万円の国からの補助金を活用することにより、ドルフィンは298万円、ロングレンジは342万円で購入可能だ。 ボディサイズは全長4,290mm、全幅1,770mm、全高1,550mmで、多くの機械式駐車場に入庫可能なサイズとした。 ドルフィンとロングレンジの駆動方式は、ともにフロントにモーターを搭載したFWDのみ。 ドルフィンとロングレンジの外観での違いは、ボディカラーがドルフィンのワントーンに対して、ロングレンジはボンネット、ピラー、ルーフがブラックやグレーのツートーンに塗り分けられていることだ。   ベースバージョンでも400kmの航続距離と充実した装備 ドルフィンとロングレンジの主な差は下記のとおり。 バッテリー総電力量 ドルフィン:44.9kWh、ロングレンジ:58.56kWh 急速充電性能(CHAdeMO) ドルフィン:65kW、ロングレンジ:85kW 一充電走行距離(WLTC) ドルフィン:400km、ロングレンジ:476km モーター出力 ドルフィン:70kW(95ps)/180Nm(18.4kgm)、ロングレンジ:150kW(204ps)/310Nm(31.6kgm) リヤサスペンション ドルフィン:トーションビーム、ロングレンジ:マルチリンク ロングレンジにあってドルフィンにない主な装備は、スマホワイヤレス充電、パノラミックガラスルーフだ。 安全・運転支援システムは、ドルフィンとロングレンジともにアダプティブ・クルーズ・コントロール、自動緊急ブレーキ、エレクトロニックスタビリティーコントロール、幼児置き去り検知システムなど全45装備ととても充実している。 日本以外では1,570mmの全高を、ルーフのアンテナを調整することで1,550mmとしたり、右ウインカーと日本語音声認識への対応、日本向けにペダル踏み間違い時加速抑制装置を独自開発するなど、BYD本社とBYD Auto Japanがドルフィンにかける大きな期待が感じられる。 現在日本で購入でき、軽自動車を除くBEVで最も低価格だったのは、「日産リーフ」(408.1万円、40kWhバッテリー、航続距離322km)だった。今回のドルフィンの価格は、リーフよりもリーズナブルで、軽自動車BEVとの隙間を埋めるものだ。 BYDが「コンパクトEVの決定版」と謳うドルフィンは、「日産サクラ」や「三菱ekクロスEV」のように大ヒットするだろうか。今後のBYDからのニュースに注目したい。 試乗記はこちらをご覧ください。   BYDドルフィン 全長:4,290mm 全幅:1,770mm 全高:1,550mm ホイールベース:2,700mm 車両重量:1,520kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:129Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:400km(WLTCモード) 最高出力:70kW(95ps)/3,714-14,000rpm 最大トルク:180Nm(18.4kgm)/0-3,714rpm バッテリー総電力量:44.9kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1段固定 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソンストラット リアサスペンション:トーションビーム フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ソリッドディスク タイヤサイズ:前後205/55R16 最小回転半径:5.2m 車両本体価格:363万円   BYDドルフィン・ロングレンジ […]

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BYDドルフィンのフロントビュー
TEXT:小川フミオ
新型BYD「ドルフィン」の商品力に見る凄み。中国発の最新コンパクトハッチに国内試乗

BYDのエントリーモデル、ドルフィンがいよいよ日本で発売される。フォルクスワーゲン ゴルフに近いサイズ感のコンパクトEVだが、充実した装備や乗り心地、空間の巧みな使い方には高い商品力が感じられる。果たして、ドルフィンはEVのコンパクトハッチ界を掻き回すキープレイヤーとなれるのか。自動車ジャーナリスト・小川フミオが解説する。 兄貴分に負けないドライバビリティ BYDは、2022年にワールドワイドで約180万台のBEVを販売。2021年は60万4000台だったのに対して、ものすごい、とつけたくなる飛躍的な数字だ。 実際、2023年9月のドイツ・ミュンヘンの「IAAモビリティ」自動車ショーでも、大きなブース面積を専有。さらに、アウトバーンのチャージャーの前にいると、BYDモデルでやってくるドイツ人ドライバーたちにも出会った。 欧州人は実務的なひとも多く、バリューフォーマネーだから選んでいるのか。と、知らなかったら、私は思っていたかもしれない。 実際は、ドルフィンに乗ると、たいへんよく出来ているのに感心するほどだ。 ATTO 3も、ドライバビリティが高いクルマで、動力性能と操縦性がともにいい感じのレベルに達していた印象だが、ひとつ下のドルフィンも負けていないと思う。 BEVの多くにみられるように、重量物を床下に搭載しているので、重心髙が低く、ハンドルを動かしたときの車体の追従性はよく、カーブを曲がるときも安定している。 310Nmのトルクがアクセルペダルと踏み込むとすぐに出るため、加速の“つき”がよくって、さっと曲がるし、さっと加速するので、ドライブしている自分との一体感がある。 といっても、足まわりの設定は硬いいっぽうでない。ふわりふわりといえばいいのか、路面への追従性は高いうえに、凹凸は丁寧に吸収。高速道路でもしなやかに感じられて、気分がよい。 ゴルフクラスのハッチバックで、比較的コンパクトだけれど、乗り心地のよさは印象的だ。車重は1680kgと軽くないが、重さを活かして、重厚な雰囲気すらあるのだ。設定がうまい。 加速はがんっと車両が飛び出していくような暴力性は抑えられていて、最新のBEVらしく、うまくしつけてある。つまり、ICE(エンジン車)から乗り換えても、違和感はおそらくまったくないだろう。 ADAS類は積極的に全車へ搭載 装備の豊かさも、ドルフィンの大きな魅力になるだろう。安全および運転支援システムの充実ぶりにもぬかりはない。 アダプティブクルーズコントロール、レーンキープ、レーンサポート、車線変更アシスト、ブレーキの効き具合を設定できるコンフォートブレーキ、前後のクロストラフィックアラートおよびブレーキ、交通標識認識システムなどが標準装備。 加えて、感心したのは、ミリ波レーダーを使った幼児置き去り検知システム(ライトの点滅とホーンによる警報)や、ドアを開けるとき自転車や歩行者を検知して警告するドアオープン警報も標準で搭載されること。 ドアオープン警報は、車内から外に出るときばかりか、車外から乗りこもうとドアを開けるときも作動する。事故自動緊急通報装置も装備される。 ロングレンジモデルと標準モデルで、安全装備に差をつけていないのも褒めるべきところ。 ちなみに、フロントクロストラフィックアラートとクロストラフィックブレーキ、ドライバー注意喚起機能、幼児置き去り検知システム、ペダル踏み間違い時加速抑制装置は、ATTO 3には搭載されていない。 日常的に使っていて、かなり頼れちゃいそうだ。むしろ頼りすぎた結果、同等の装備レベルにないクルマだと乗る気がおきなくなってしまうかもしれない。そこまで感じさせる。 価格は、2023年9月20日に明らかにされる。かなり競争力のある価格設定になると聞く。 BYD DOLPHIN Long Range 全長:4,290mm 全幅:1,770mm 全高:1,550mm ホイールベース:2,700mm 車両重量:1,680kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:138Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:476km(WLTCモード) 最高出力:150kW(204ps)/5,000-9,000rpm 最大トルク:310Nm(31.6kgm)/0-4,433rpm バッテリー総電力量:58.56kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1速固定式 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット リアサスペンション:マルチリンク フロントブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク リアブレーキ:ソリッド・ディスク タイヤサイズ:前後 205/55R16 最小回転半径:5.2 荷室容量:345-1,310

TAG: #BYD #コンパクトカー #ドルフィン

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