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水素燃料電池(FC)を世界に誇る先端技術に……現役EV開発エンジニアが「ホンダ・クラリティFUEL CELL」を愛用して実感した燃料電池の可能性(後編)[THE視点]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏
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規模の拡大・マルチステーション化で解決するか

それから余談だが、水素ステーションには通常のガソリンスタンドのようなサービスがないのも少し気になる。洗車機はおろか窓拭きもない。結局は水素ステーションに併設されているガソリンスタンドでそれらを使わせてもらっている。

こういった車のお手入れ関係は、内燃エンジン車だろうとバッテリー式EVだろうとFCEVだろうと需要は変わらないはずなので、ステーション側も気を配って良いと思う。もしくは、これから建てるステーションは、これらを一体化した大規模なものにしても良い気がする。そうすれば、少しでも採算が取れるのではないだろうか。

良い例はファミリーマートのEV充電サービスだ。充電中にトイレ休憩と簡単な買い物などを済ませられ意外と便利なのだ。先日、JRが「総合水素ステーション」の計画を発表した。乗用車・トラック・バス・FCEVの鉄道車両に対応した総合ステーションを建設する計画というのだ。高速道路上の水素ステーションの整備も急いで欲しいものだが、ステーション毎の距離が今よりも縮まれば、FCEVのトラック・バスも、内燃エンジンのそれと変わらない運行時間を実現できるだろう。

ちなみに先日、NEXCOグループは、EVの充電のために高速道路を料金据え置きで一旦降りられるような施策を発表したが、ここに是非FCEVも加えてほしい。

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