2023年3月
TEXT:烏山 大輔
高速道路初、新東名のSAで150kW級急速充電器が運用開始

NEXCO(ネクスコ)中日本と株式会社e-Mobility Power(イーモビリティパワー)は、「EVを高出力の急速充電器で充電したい」とのニーズに応えるため、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにおける急速充電器の整備を進めている。今回e-Mobility Powerは国内の高速道路で初めて1口最大150kW級の急速充電器を新たに設置し、3月2日から運用を開始した。この急速充電器は既設充電器の利用頻度が高い「新東名高速道路 浜松サービスエリア(上下)」と「新東名高速道路 駿河湾沼津サービスエリア(上下)」に設置されている。 1口最大150kW級の急速充電器はABB(エービービー)株式会社製の「Terra 184 JJ-X」が設置される。2台同時充電時は1口最大90kWとなる。また1口最大出力90kWの急速充電器はニチコン株式会社製の「NQM-UCY04P」が設置される。こちらは同時充電の台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御される。 高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでは、特に休日に充電器の空き待ちをしているクルマも見られるようになってきた。東京―大阪間の中間付近に位置する浜松サービスエリアで最大8台も同時充電ができるようになったことは、充電器の空き待ちを解消する大きな助けになるだろう。 EVユーザーに「選ばれる」サービスエリア・パーキングエリアになるには、充電器の充実が必須になってくるかもしれない。 各サービスエリアに設置した急速充電器の概要、基数および口数 浜松サービスエリア(上り):計8口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ニチコン株式会社製 NQM-UCY04P:6口 総出力:200kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:6台同時充電可能(同時充電台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御) 浜松サービスエリア(下り):計8口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ニチコン株式会社製 NQM-UCY04P:6口 総出力:200kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:6台同時充電可能(同時充電台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御) 駿河湾沼津サービスエリア(上り):計6口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ABB株式会社製 Terra 184 JJ-S:4口 総出力:120kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大56kW) 駿河湾沼津サービスエリア(下り):計6口 ①ABB株式会社製 Terra […]

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
水を使わずEV火災を鎮火できる「ファイヤーブランケット」が発売……デイリーEVヘッドライン[2023.03.06]

消防車両132台分の消火能力 有害物質のまん延も防止 【THE 視点】ヨネ株式会社は、Bridgehill AS(本社:ノルウェー)と代理店契約を結び、同社製の消火用品「ファイヤーブランケット」を4月1日より発売する。Bridgehill AS社との代理店契約は日本初となる。 「ファイヤーブランケット」は、1,500℃の燃焼温度にも耐える炭素系素材「グラファイト」を採用。ガソリン・ディーゼル車の火災はもちろん、1,000℃を超える高熱を発しながら長時間燃え続けるEV火災やリチウムイオン・バッテリー火災にも十分耐えられる性能を持つという。 使用方法は、「ファイヤーブランケット」で火災車両を覆うだけ。これにより火や煙、有毒ガスをブランケットの内側に閉じ込めることができ、エンジン車の火災であれば、20分ほどで鎮火に至るという。 従来の水・泡消火薬剤による消火方法では、放水中に有害物質を含む煙と消火に要した汚染水が大量に発生する。しかしこの製品は水を一切使わず煙も発生させないため、従来と比較して非常に環境にやさしい消火方法となる。しかも何台もの消防車を稼働させずに済むので、消防活動の大幅な効率化が実現できる。 何よりリチウムイオン・バッテリーへの対応品であることが大きなトピック。筆者の理解では、リチウムイオン・バッテリーは酸素を遮断しても電池の熱暴走により酸素が発生し、バッテリーのエネルギーを使い切るまで消えないと認識している。 そのため、消火するには熱を下げるために水をかける方法しかない(実現は難しいが水の中に沈めるのが最良)と思っていた。しかしこのブランケットがあれば、水を使わず鎮火までの時間短縮も期待でき、まわりへの延焼も防ぐことができる。 アメリカでの例だが、2021年4月テキサス州で発生した「テスラ・モデルS」の車両火災の消火に要した水量は約10万6,000L。消防車(1台あたりの水タンク容量800L)に換算すると、132台分に匹敵する計算だ。この台数分をブランケット1枚でカバーすることが可能になる。 今後EVが普及したら、各消防署やロードサービスなどにもこのブランケットを常備することをお勧めしたい。価格は70万円とのことだが、繰り返し使用できるため費用削減にも貢献するだろう。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★新東名「浜松SA」「駿河湾沼津SA」にて最高出力150kW級のEV用急速充電器が稼働開始……e-モビリティ・パワーが設置、国内の高速道路では初[詳細はこちら<click>] ★★フォード、米国内でのEV生産を増強……「マスタング・マッハ-E」の生産を時間あたりほぼ2倍に[詳細はこちら<click>] ★シダックスグループ、スクールバスと送迎バスに燃料電池バス(FCEVバス)を導入……都内にて「トヨタ・ソラ」を5台を追加導入、スクールバスにFCEVバスは日本初 ★フォルクスワーゲン、2022年のEVの納入数が57万2,100台……前年比26%増[詳細はこちら<click>] ★ビンファスト、SUV「VF8 シティ・エディション」を米国に納入……北米市場に正式に参入 ★テスラ、メキシコに次世代車両用の大規模工場を新設 ★日立グローバルライフソリューションズ、BYD製のEVフォークリフトを導入……3月から多賀事業所で稼働、ほぼ全台のフォークリフトをEVに ★パワー半導体開発のフロスフィア、次世代EVの省エネ・小型化に寄与する「アンペア級・1700V耐圧のGaO®SBD(※)」の開発に成功……世界初、パワーエレクトロニクスの高性能化に期待 ※SBD:ショットキー・バリア・ダイオード ★スイスのEV系企業が「水素・燃料電池展」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/3月15日(水)〜17日(金))に出展……ABBなど9企業 ★レクシヴ、EVシェアリング「eemo」のフランチャイズ店を拡大……入間ガス(埼玉県入間市)など全国に5ヵ所、日産「リーフ」「サクラ」を使用 ★電動オフロードバイクのサーロン、「ストーム・ビー」&「ウルトラ・ビー」の早期予約が日本で開始……公道走行が可能な本格オフロードバイク、正規輸入代理店のコハクジャパンから

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TEXT:岩尾 信哉
東京都がマンションへの電気自動車(EV)用充電設備設置に関する無料相談会を開催

電気自動車(EV)の普及にとって、充電インフラの整備は大きな課題のひとつ。使い勝手として都市部周辺で立ち寄れる充電施設の数が増加することは重要だ。 いっぽうでいざEVの購入を個人で検討するとなれば、住環境と設備投資を考える必要がある。さらにマンション住まいで居住施設に充電設備がなければ、大きなハードルになってしまう。 そこで東京都は、マンションへの充電設備の設置に関する無料相談会を開催する。EV普及を促すための新規住宅向けに充電施設設置の義務化を実施した都の取り組みと合わせて、内容を紹介する。 マンションへのEV用充電設備の設置を推進 東京都は2月22日に、充電設備の設置に関心のある都内のマンション管理組合・住民などを対象に、個別の無料相談会を開催することを発表した。 最近ではEV用充電設備の設置から運用、維持管理までをトータルで行う新しい充電サービスが出てきている。東京都はこのようなサービスを活用することで、マンション管理組合での合意形成が進めやすくなるとしている。さらにこの動きを後押しして、集合住宅への充電設備の普及促進を図るため、関連する団体・事業者等で構成する「マンション充電設備普及促進に向けた連携協議会」を設けた。 今回開催される相談会では、マンション向けに設置実績のある充電事業者から様々な充電サービスを紹介しつつ、個別ブースを設置して、充電事業者による無料相談を実施する。概要は以下の通り。 (1)日時:令和5年3月21日(火曜・祝日):13~16時 (2)会場:ベルサール三田(港区三田3-5-27) (3)対象:都内のマンション管理組合・住民、都内マンションの管理会社、都内マンションオーナー等 (4)プログラム概要  第1部(13時00分から14時50分)≪全参加者向け≫  都の補助金、アドバイザー派遣事業等の支援策の紹介、充電サービス事業者各社による事業紹介(第1部のみオンライン視聴が可能)  第2部(15~16時)≪希望者向け≫  個別ブースでの充電サービス事業者各社との無料相談会 (5)定員:200名(先着順)  参加はひとつのマンション・団体等から2名まで(オンライン視聴には定員なし) (6)申込方法:ホームページ:https://tokyo-ev.jp/bosyuから申し込みを受け付け  申込期限:3月14日(火)、17時まで (7)説明予定の充電事業者(50音順):下記の連携協議会メンバー  株式会社エクシオテック、中央電力株式会社、テラモーターズ株式会社、東京ガス株式会社、株式会社ファム、ユアスタンド株式会社、ユビ電株式会社、Ring-ndx株式会社 集合住宅へのインフラ整備のための協力体制 東京都としては、ZEV(Zero Emission Vehicle:走行時にCO2などの排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の総称)の普及拡大に向けて、自宅等で充電できる環境を整備することが重要であり、集合住宅に充電設備を設置する場合は住民の合意形成が必要となる。このため、戸建住宅に比べて普及が進んでいない現状があるとしている。 前述の連携協議会の具体的な活動内容として、特に課題が多いとされる既存の集合住宅における充電設備の普及促進に向けて、充電事業者やマンション事業者等の関連事業者と連携し、導入事例やノウハウ等を共有する。都内マンションにおける充電設備の導入ニーズや導入にあたっての課題等を掘り起こし、個々の状況に合わせてマッチング等を図るとしている。以上の内容の詳細については、東京都環境局 気候変動対策部 家庭エネルギー対策課(Mail:S0213305@section.metro.tokyo.jp、Tel:03-5388-3533)に問い合わせられたい。 東京都のEV充電設備等の設置義務化とは 今回の相談会開催のきっかけといえる、2025年4月より開始予定のEV用充電設備等の設置義務化の概要について確認しておこう。 東京都はエネルギー大消費地の責務として、2030年までに都内の温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」の実現に向け、再生可能エネルギーの利用拡大を推進している。さらに東京都は、2030年までに乗用車の新車販売台数に占めるZEV割合を50%にする目標を掲げている。こうした背景のもと、新築住宅等への太陽光発電設備の設置、断熱・省エネ性能の確保等を義務付ける制度を設けることになった。

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TEXT:曽宮 岳大
サソリの毒はEVになっても不変!? 「アバルト 500e」の予約注文が欧州で1500台超え。人気の理由を探ってみた

アバルト初の電気自動車となる「アバルト 500e」がヨーロッパで好評を持って受け入れられているようだ。ステランティスの発表によると、2022年11月22日に発表されたアバルト500eの初回限定車「ローンチエディション」は、1,949台の予定販売台数のうち、2月末時点で1,500台以上の注文予約が入っているとのこと。現在、アバルトは500eのヨーロッパツアーを展開中で、受注はさらに伸びそうだ。 アバルトならではの「デザイン」「性能」「音」 フィアット500eをベースに、内外装や機関にアバルト流のチューンアップが施され、昨年11月に披露された「アバルト500e」。アバルトといえば、可愛らしさの中にもスポーティが際立つ小粋なルックスや見た目以上の強烈な走り、そしてチューニングメーカーもびっくりの迫力のエキゾーストサウンドで世界中のクルマ好きを魅了。日本でも大人気を呼んでいる。   そうしたトラディショナルな魅力を持つアバルトだけに、電動化された500eの反響は気になるところだったが、結果は数字が示す通り。Bセグメントに属する小型車で43,000ユーロ(約622万円)からというサイズの割に高価格帯な設定にもかかわらず、好調な販売を示している。なぜアバルト500eは人気を集められるのか。その理由を探ってみたい。 第一にクルマ作りの巧みさが挙げられるだろう。アバルトファンを魅了している大きな要素は、「デザイン」「性能」「音」の3つ。これは創始者カルロ・アバルトの時代からのアバルトの伝統であり、今なお貫かれている特長だ。この点において、新生アバルト500eはファンの期待に応える特長を500eに与えている点が注目に値する。 ガソリン車を上回るパフォーマンス まずはデザイン。アバルト500eは、フィアット・チンクエチェントの可愛らしさをキープしながら、ひと目でアバルトとわかるデザインを持っている。それも歴代モデルの雰囲気を残しながらも従来型のコピー&ペイストで仕上げるのではなく、新規デザインで“らしさ”を再現していると言えるだろう。 例えば丸目ヘッドライトや、フェンダーに被さるようなボンネットフード、タイヤを四隅に追いやったプロポーション、下に行くに連れボリューム感が増すプロポーションなどは、紛う方なきチンクエチェントのそれ。アバルト版ではその特長を生かしながら、フロントのリップスポイラーやエアインテーク、アバルト専用のアルミホイール、地面に這いつくばるような印象を与えるサイドスカートおよびABARTHのレタリングなどにより、スポーティな雰囲気をグンと高めている。 性能面については、パワートレインを既存の1.4  Lターボエンジンからモーターに変更しつつも、さらなる高性能化を図っている。最高出力こそ116kW(155hp)と既存の595コンペティツィオーネ(135kW/180hp)に一歩譲るものの、モーターの特性を生かしたレスポンスの良さや、20km/hから40km/hまでの加速性能、60km/hから100km/hまでの加速性能において、従来モデルを上回る性能を達成しているという。 ちなみに500eの最大トルクは235Nmで、既存の595 Competizioneのノーマルモード時の230Nmを上回る。その結果、バロッコのテストコースにおけるラップタイムでEV版アバルトは、従来のガソリンモデルに1秒以上の差をつけているという。サーキットでもしっかり速いマシンに仕上げられているようだ。今後さらなるハイチューン版の登場も期待できそうだ。

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TEXT:烏山 大輔
EVを大きく進化させる技術に期待、日本発の技術の展示会「スマートエネルギーWeek春」

スマートエネルギーWeek春が3月15日(水)から17日(金)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。2050年カーボンニュートラル実現に向け、ますますの普及が期待される再生可能エネルギー。世界最大級の新エネルギー総合展であるこの展示会は、水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、洋上風力、バイオマス発電、ゼロエミッション火力などあらゆる技術が出展される。その中でEVの発展に貢献することが期待される3社の技術を紹介したい。 シャープ、「PV EXPO 春 2023 第16回 国際 太陽光発電展」に出展 シャープはEVへの搭載を目指している高効率太陽電池や、都市部や市街地に適した太陽電池モジュール、EVと住宅用太陽光発電・蓄電池システムが連携する「V2Hシステム」、法人向け自家消費ソリューションなどを展示する。 主な出展内容 1.世界最高水準の車載用高効率太陽電池などの新技術である、薄型・軽量かつフレキシブルなペロブスカイト太陽電池をはじめ、人工衛星などの宇宙や航空分野、EVなどの移動体への応用を目指し、世界最高の変換効率を実現した化合物太陽電池を出展。公道での実証実験を行っている化合物太陽電池搭載のプラグインハイブリッド車(PHV)も展示し、シャープの太陽電池技術の先進性を紹介する。 2.都市部などに適した住宅用太陽電池モジュールや将来EVとの連携が可能な住宅用太陽光発電・蓄電池システムに関して、屋根スペースが限られる都市部などの住宅でも効率的に設置できる、小型サイズの住宅用太陽電池モジュールを出展する。また2024年春発売予定のEV用コンバーターを初公開。EVと住宅用太陽光発電・蓄電池システムが連携する「V2Hシステム」の全体像を展示する。 3.初期投資ゼロで設置可能な産業用太陽光発電システムといった法人向けソリューション工場や大型店舗などに、初期投資ゼロで自家消費用の太陽光発電システムを導入するビジネススキームを提案する。さらに農地で農業と太陽光発電を両立させる営農型太陽光発電や、メガソーラーの発電診断・リパワリングなどを紹介する。 出展小間番号:No.52-4 ジェイテクト、「第14回 国際 二次電池展 バッテリージャパン」に出展 株式会社ジェイテクトは自動車業界のみならず、様々な産業のニーズに応える主電源装置としてのモジュール、主電源装置の力強い相棒となる補助電源、バックアップ電源ユニットなど、キャパシターを用いた様々な電源デバイスを提案する。 主な出展製品 1.高耐熱リチウムイオン・キャパシター 独自特許技術により、世界で初めて-40~85℃の動作温度範囲を実現した。厳しい温度環境での利用や大電流で繰返し充放電する際の自己発熱にも耐え、信頼性の高い電源構築に貢献する。 2.高耐熱リチウムイオン・キャパシター モジュール高耐熱化によって、大電流での連続使用が可能となった、その堅牢性、信頼性はダカール・ラリーという過酷なフィールドで実証済である。自動車分野から産業用途まで、幅広いニーズに対応する。環境規制対応の12V鉛蓄電池代替モジュールも用意している。 3.高耐熱リチウムイオン・キャパシター搭載 多機能化電源システム 自動車分野における自動運転化、電動化に伴う12V系補機系電源の強化機能、およびメイン電源失陥時のバックアップ機能を1ユニットで実現する、小型・軽量な多機能化電源システムを提供する。電圧冗長による高効率運用、電流冗長による高出力運用、電源バックアップまで、信頼性の高い電源システムを提供する。機能安全対応、サイバーセキュリティ―対応可能な商品である。 4.高耐熱リチウムイオンキャパシター搭載 水素燃料電池 ドローン株式会社ロボデックス製の水素燃料電池ドローンに弊社の高耐熱リチウムイオン・キャパシターと補助電源システムを搭載。水素燃料電池では難しいとされる大出力供給、電力変動吸収を担い、ドローンの上昇速度・加速力の向上、姿勢制御性能を強化します。主電源故障時のバックアップ電源としても活用できるよう、機能を拡張中である。 出展小間番号:No.29-39

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TEXT:栁 蒼太
10代の大学自動車部員がエニカ(Anyca)でネッソ(NEXO)に乗ってみた! ─水素を追い求める一日─

EVに関して、ひときわ注目を浴びているヒョンデ。日本に導入されるのはFCEVの「NEXO(ネッソ)」とBEVの「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」の2機種だ。ネット広告や展示会などではBEVのアイオニック5に注目が集まっているが、ネッソはどうなのだろうか。これは簡単にいうと燃料電池車だ。おそらく燃料電池車といえばトヨタの「ミライ」(MIRAI)を思い浮かべる人がほとんどだろう。ヒョンデが生み出した燃料電池車は、いかほどの実力なのか。自動車部所属の現役大学生が実際に使ってみた模様を報告したい。 いきなり、冷や汗。WLTCモードで820kmのはずが… 「水素タンクは3本で計156.6Lの容量を持ち、WLTCモードでの航続距離は820km」 乗車前にこの情報をみた時には、どこまででも行けそうな気がした。そして、竹芝の引き取り場所から文京区にいる友人を拾い、千葉は銚子を目指す片道140kmのドライブ計画を練っていた。 しかし、思ってもいないスタートとなった。いざ借り始めると、水素残量が半分を切るか切らないかのところで使用開始となった(ちなみにエニカのルールでは、水素残量が半分以上で返却することが決められている)。この時点で航続距離は222km。残量表示では50%弱だった。実用状態により近いといわれるEPA値ではおよそ600km弱であることを踏まえると納得だが、それにしても残量が少ないことへの不安がよぎった。 水素を求めるドライブに急遽変更 水素を補給しないと銚子までもたない!と思った筆者。さすがに、日本の首都である東京なのだから水素ステーションなんて山のようにあるだろうと思って、検索をする。近くに「イワタニ水素ステーション芝公園」があるのを見つけ、ナビの経由地点に設定した。 しかし、そのステーションは工事をしており、ナビが案内してくれた道順で行くと、入ることができなかった(正確には「出来た」が、筆者がその入り口を見つけることが出来なかった。なお、同施設は、帰路の際に充填で利用した)。 そのステーションは諦め、文京区で待ち合わせをしている友人に、銚子までの道のりで水素を補給できる場所を探しておいてほしい!とお願いして、ひとまず文京区まで向かう。 そして友人を拾って、彼が探しておいてくれた「千住水素ステーション」に向かう。今度こそ安心して、水素をゲットすることができると胸を撫で下ろしていた。 ところが、またも予期していないことが発生。「予約制」だったのだ。担当の方が現地にいたので、予約なしでも入れることができないかとダメもとで聞いてみると、予約がいっぱいで利用できないと言われてしまった。 この時点で航続距離は170km。銚子までの道のりのどこかに、水素ステーションはあるだろう、とは思ったものの、未知の乗り物「燃料電池車」で旅路を進めるのには不安が募った。次こそは、「予約なし」の飛び込み来店でも受け入れてくれる場所を探さなければならないと、友人と筆者は必死に探した。念入りに電話をして、確認もした。 そして、見つけたのは約40km先の「ENEOS Dr.Driveセルフ武石インター店」だった。 無事到着し、藁をもすがる思いで水素充填をスタッフにお願いする。店名に「セルフ」が入っているが、水素充填はセルフではなく、スタッフが行ってくれる。水素が漏れ出していないかを計測器で確認しながら、充填をしていた。 これで安心。充填には、充填準備を含めて5分ほどかかった。その間にスタッフと話をした。スタッフ曰く、ステーションには毎日3、4台の燃料電池車が充填に来店し、ほとんどがトヨタ・ミライであり、ネッソは月に1度来るか来ないかだそうだ。 記念すべき、月に1台になれたのかと思うと嬉しくなったが、ネッソがまだあまり普及していないのだということも痛感した。 気になる充填料金は? 取材当時(2023年2月16日)における水素料金は1210円/kgであった。今回の充填では4kgの充填のため、4840円がかかった。なお、支払いは、車載されているカードにて行うため、ドライバーの負担はしなくて良い(エニカのオフィシャルカーを利用すると、距離料金として1km当たりの金額を支払う必要がある)。なお、水素タンクの総容量は156.6Lで、ここに70MPaの圧縮水素を蓄えることができる。0から満タンにするには、1万円ほどはかかるだろう。

TAG: #エニカ #ネッソ
TEXT:生方 聡
GTの名に恥じないスポーティな走りに興奮 [アウディe-tron GTクワトロ試乗記:その4]

e-tron GTクワトロの走りをチェック。ポルシェとアウディが誇るスポーツカーの遺伝子は、e-tron GTクワトロにもしっかりと受け継がれている。 スポーティなハンドリングはポルシェ譲り e-tron GTクワトロには自動的にダンパーの減衰力を調節するダンピングコントロールサスペンションが標準で装着されている。タイヤは、発売当初は前225/R19、後275/45R19が標準で、試乗車にはメーカーオプションの前245/45R20、後285/40R20が装着されているが、最新の仕様ではこの20インチが標準となった。 その乗り心地は少し硬めとはいえ、ラグジュアリーサルーンを名乗れるほどの快適さを誇っている。走行時の安定感も高く、高速ではグランツーリスモにふさわしいフラットライドと直進安定性を見せつける。目地段差を超えたときのショックのいなしも絶妙で、これなら数百キロのロングドライブも苦にならないだろう。 しかもこのe-tron GTクワトロは、コーナーも楽しい。ポルシェ・タイカンに比べると少し穏やかだが、それでもハンドリングは実にスポーティで、ステアリング操作にあわせて素早く向きを変え、狙いどおりのラインがトレースできる。コーナーでの安定感も高いうえに、出口に向かってアクセルペダルを踏んでいく際も、4本のタイヤがしっかりと路面を捉え、EVになってアウディのクワトロはさらに魅力を増している。

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TEXT:生方 聡
高性能を手懐けるクワトロの威力 [アウディe-tron GTクワトロ試乗記:その3]

前後2基の電気モーターにより、システム最高出力390kW、システム最大トルク640Nmを発揮するe-tron GTクワトロの加速を体験する。 踏み方次第で羊にも狼にも e-tron GTクワトロには前後1基ずつ交流同期モーターが搭載されている。最高出力はフロントモーターが175kW(238ps)、リアモーターが320kW(435ps)。システム総出力は350kW(476ps)に達し、さらにローンチコントロール使用する際のブースト時には2.5秒間だけ390kW(530ps)を発揮する。トランスミッションはフロントアクスルが1速固定であるのに対して、リアアクスルは2速。通常は2速ギアを使うが、前述のブースト時には1速を用いることで0-100km/hを4.1秒で加速して見せるのだ。 今回の試乗ではブースト時の加速を試す機会はなかったが、e-tron GTクワトロの実力は十分知ることができた。このクルマには「efficiency」「comfort」「dynamic」の3つの走行モードがあらかじめ用意されており、まずはcomfortで走り出すことにする。 センターコンソールのギアセレクターでDレンジを選び、ブレーキペダルから足を離すと、e-tron GTクワトロはゆっくりとクリープ走行を始める。ここから浅めにアクセルペダルを踏むだけで、2,290kgのボディは軽々とスピードを上げていく。その感覚は4L V8を扱うような頼もしさで、しかもEVだけに静かにスムーズに加速するのが実に爽快。走り出したあとの加速も余裕たっぷりで、アクセルペダルを穏やかに操作するかぎりはラグジュアリーサルーン顔負けの心地よさである。 一方、高速道路への流入や追い越しの場面でアクセルペダルを深く踏み込めば、e-tron GTクワトロはその本領を発揮し、鋭い加速を見せてくれる。2基のモーターによる電動“クワトロ”のおかげで、通常時でも最大630Nmに達するシステムトルクを4輪でしっかりと受け止め、安定しきったままスピードを上げていく。涼しい顔で高性能を手懐けられるのがクワトロの伝統である。

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TEXT:烏山 大輔
ペットと乗れるEVバイク「PONY」を発売、イベントで試乗可能

合同会社グッドシェイプはペットとお散歩できるバイク、The Dog Bike「PONY」を、「第16回ワンOne day at 柏の葉T-SITE」に出店する。このイベントは2023年3月11日(土)、12日(日)に千葉県柏市にある柏の葉T-SITEで行われ、当日は特設コースで「PONY」の試乗ができる。 ペットと一緒に乗れる電動バイク、The Dog Bike「PONY」 家族であり、人生のパートナーでもある「ペット」。そんな大切な存在であるペットが歩行が難しい老犬になっても、気軽にもっと遠くへ一緒に行きたい、もっと楽しく幸せな時間を過ごしたいという開発者の思いから生まれた電動バイクである。 自転車や電車でペットと一緒に遠出するのは大変だ。この「PONY」があれば歩いて行くには遠いお気に入りの公園、ドッグラン施設やお買い物に車がなくても一緒に出かけることができる。 The Dog Bike「PONY」の特徴 ・ペットをシート下のケージまたは前方のキャリーケースに乗せてお出かけが可能。 ・原付バイクの免許以上の保有・ヘルメット着用で運転可能。その上で公道走行ができる。 ・保安部品の装備(LED前照灯・尾灯・ナンバー灯・ナンバープレートホルダー・ミラー・前背後方向指示器・速度計) ・大容量リチウムイオン・バッテリー搭載。バッテリーは外して家のコンセントでも充電できる。(約6時間の充電、バッテリーはリチウムイオン・バッテリー、15Ah、走行距離約40km) ・最大20度の坂道でも走行可能。 ・より安全に軽快に走るために、前後に衝撃吸収装置(ダブルサスペンションフレーム)を装着。 路面の凸凹を吸収する。 ・運転中に両足を置くフットレスト。出し入れは足先でボタンをワンプッシュ。 ・ハンドルバーを折りたたんで車のトランクスペースなどに積載可能。 ・キーロックした状態で振動を感知すると、大音量で警報を鳴らす盗難防止装置を搭載。 The Dog Bike「PONY」の仕様 ・ボディカラー:メタルグレー または サーモンピンク ・本体サイズ:約横1070mm×高1070mm×幅330mm ・ペット用ケージサイズ:横底辺400mm(上辺500mm)×高さ320mm×幅210mm ・折り畳みサイズ:約横1070mm×高さ670mm×幅330mm ・本体重量:約28kg ・モーター:400W/48V ・ブレーキ:前輪ディスク式、後輪ドラム式 ・最高速度:時速35km (法定最高速度は時速30km) ・最大積載:140kg

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TEXT:烏山 大輔
Olympic(オリンピック)、スーパーマーケット28店舗にEV充電インフラ「テラチャージ」を導入

Terra Motors株式会社(テラモーターズ)は株式会社Olympicが首都圏で展開するスーパーマーケットなどの店舗「オリンピック」の駐車場にEV充電インフラ「Terra Charge(テラチャージ)」を導入した。 オリンピックは地域に根差した店舗運営で、社会のライフラインとして地域社会への貢献を重視している。SDGsと地域社会に貢献が出来るという点において、これまでもEV充電設備を導入し来店者に限らずに開放してきた。 今回、充電設備の交換のタイミングで、初期費用・ランニングコスト無料で導入することができるテラモーターズの「テラチャージ」の導入に至った。アプリで充電時間の設定や料金決済ができるため、オリンピック側で充電料金の管理などの負担が減ることも特徴である。今後も地域社会の拠点となり、EVユーザーにとっても利用しやすい環境の構築を両社で進めていくという。 2022年、日本国内のEV販売台数が前年比3倍以上に伸長するなど、EVのニーズが高まっている。一方で、一般開放されているEV充電インフラは、アメリカ11.4万基、韓国10.7万基に対して、日本は2.9万基と数の少なさが課題とされている。低コストで充電設備を設置できるサービスが広がることは、この課題解決に向けた大きな切り札になり得る。日常的に訪れる機会の多いスーパーマーケットに充電できる箇所が増え、EVオーナーの新しいスタンダードになっていくことを期待したい。 ■Terra Charge導入店舗(28店舗) オリンピック本羽田店(東京都大田区本羽田1-23-25) オリンピック下丸子店(東京都大田区下丸子4-21-4) オリンピックおりーぶ志村坂下店(東京都板橋区東坂下2-12-8) オリンピック高井戸店(東京都杉並区高井戸東3-21-17) オリンピック三鷹店(東京都三鷹市新川3-13-10) オリンピック国立店(東京都国立市北3-39-1) オリンピック小金井店(東京都小金井市貫井北町4-3-1) オリンピック田無店(東京都西東京市田無町5-7-10) オリンピック瑞穂店(東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ヶ崎1347-1) オリンピック相模大塚店(神奈川県大和市上草柳112-1) オリンピック藤沢店(神奈川県藤沢市渡内1-3-12) オリンピック今宿店(神奈川県横浜市旭区今宿東町1640) オリンピックおりーぶ東戸塚店(神奈川県横浜市戸塚区川上町52-1) オリンピック洋光台店(神奈川県横浜市磯子区洋光台5-1-9) オリンピック港北ニュータウン店(神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央27-10) オリンピック鶴見中央店(神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-42-11) オリンピック行徳店(千葉県市川市塩焼3-1-10) オリンピック千葉桜木店(千葉県千葉市若葉区桜木北1-2-4) オリンピック千葉東店(千葉県千葉市中央区星久喜町170-1) オリンピック柏花野井店(千葉県柏市花野井738-12) オリンピック鎌ヶ谷店(千葉県鎌ヶ谷市北中沢1-17-5) オリンピック所沢西店(埼玉県所沢市若狭1-2617-1) オリンピックおりーぶ新座店(埼玉県新座市中野2-1-38) オリンピック朝霞台店(埼玉県朝霞市西原1-1-20) オリンピック武蔵浦和店(埼玉県さいたま市南区別所7-3-1) オリンピック宮原店(埼玉県さいたま市北区奈良町6-1) オリンピック墨田文花店(東京都墨田区文花1-31-9) オリンピック平塚店(神奈川県平塚市代官町33-1)

TAG: #テラモーターズ #充電

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