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フォルクスワーゲンID.2allはBEV時代のザ・ベーシックとなるか。最新コンセプトカーが示す「原点回帰」とは【後編】


TEXT:小川フミオ
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フォルクスワーゲン ID.2all コンセプトのリヤビュー リアクォーターパネルは初代ゴルフをとりわけ意識したとされる

2026年までに10車種のBEVを投入

シェーファーCEOは、スピードを強調していた。これからの生き残りのために必要なのは、スピードをもって変化に対応できる能力だという。

フォルクスワーゲンでは、2026年までに10車種のBEVを発売する予定という。2023年だけでも、新型ID.3、ID.Buzzのロングホイールベース版、さらにセダンタイプのID.7が欧州で発売される。

2026年にはコンパクトな電動SUVが登場する予定だそう(グリューニッツ氏のインタビューにもあったとおり)。さらに、2万ユーロ以下のBEVの開発にも取り組んでいるとされる。

ID.2allは、次世代のポロになるのだろうか。それについて、シェーファーCEOは述べている。

「アイコニックな車名は残しますが、すべてのモデルというわけではありません。数字を使ったりもします。将来もGTIが出てきます。ID.Buzzは好例です。過去と未来をつなぐモデルです。フォルクスワーゲン車はどれもそんなモデルになるでしょう。それがこのブランドのDNAなのだと思っています」

[Specifications]
Volkswagen ID.2 all concept
全長×全幅×全高 4,050×1,812×1,530mm
ホイールベース 2,600mm
1モーター 前輪駆動
出力 166kW(226ps)
航続距離 約450km(WLTPモード)
最高速度 160km/h
トランク容量 490〜1,330L
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