#充電
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ヒョンデ、電気自動車の充電作業を全自動化するロボットを開発……デイリーEVヘッドライン[2023.03.31]

カバーの開閉までロボットが全自動 駐車スペースと充電機器の効率化が可能 【THE 視点】ヒョンデ・モーター・グループは3月29日、EV用の自動充電ロボット「オートマティック・チャージング・ロボット(ACR)」を開発した。「ACR」は、ロボットが自らケーブルをEVの充電口に差し込み、充電が完了すると再びケーブルを取り外すことができるロボットである。 YouTubeにて、その機能と充電シーンを紹介する動画も公開している。その内容は「アイオニック6」がEV充電ベイ(駐車枠)に自動駐車するシーンから始まる。車両が停止すると、「ACR」は車両と通信して充電口を開き、内部に搭載したカメラで正確な位置と角度を計算する。 そしてロボットが充電器を手に取って車の充電用ポートに固定することで充電が開始される。充電が完了するとロボットは充電器を取り外して元の場所に戻し、車両の充電口のカバーも閉じてくれる。 この自動化の効果は大きく、重いケーブルを持たずに充電ができることや、雨の日に濡れながら作業する煩わしさから解放されることが期待できる。 例えばだが、充電ベイが幾つかあるも充電器が1台しかない場合などに、1台の充電が終わったらロボットが移動するなどして次の充電も自動でできるようになれば、充電完了後の車両移動の必要がなくなり、そのまま駐車できるメリットがあるのではないだろうか。 「ACR」の実用化が広まれば、駐車するだけで充電できる非接触充電とコストなどで比較されそうである。いずれにせよ、このようなユニークな機器の開発・実用化が進めば、EVユーザーの充電に対する不満の解消につながるのではないだろうか。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★レクサス、新型EV「RZ450e」を発売……EV専用モデル、新四輪駆動システム「DIRECT4」を採用[詳細はこちら<click>] ★★レクサス、「UX300e」を改良……新開発のバッテリーを採用、航続距離は512kmへ[詳細はこちら<click>] ★★東京都、電動車両向けに以下4つの補助金を用意  1、ZEV車両購入補助金  2、ZEV車両購入補助金(カーシェアリング事業等)  3、EVバイク購入補助金  4、EVバス・EVトラック等購入補助金 ★★国土交通省/経済産業省、「高速道路における電動化インフラ整備加速化パッケージ」を発表……一定時間内に高速道路の外でEV充電が可能に ★★キア、新型SUV「EV9」発表……800Vの急速充電に対応、航続距離541km(WLTC)[詳細はこちら<click>] ★★メルセデス・ベンツ、「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」を4月17日(月)に公開……マイバッハ初のSUV EV ★★レクサス、EVオーナー向けの専用サービス「LEXUS Electrified Program」を開始……充電場所などの案内を24時間365日対応可能なコンシェルジュサービスなど用意 ★日産、EV・e-POWER車向けに「後付け急加速抑制アシスト」を発売……価格は7,400円(税込)、急なアクセル操作や踏み間違い事故の被害を軽減 ★新電元、レクサスのEVオーナー向けサービスを展開……「レクサス充電ステーション」(東京ミッドタウン日比谷:千代田区)を2023年夏にオープン ★スズキ、オーストラリアのApplied EVと協業……自動運転可能な電動台車を共同開発 ★テラチャージ、東京都限定で「急速充電器無料導入プラン」を開始……最高出力50kWの急速充電器の導入を無料サポート ★東京都、ZEVについての世論調査を発表……魅力の最多意見は「環境にやさしい」(65%)、心配事の最多は「充電・燃料補給場所が少ない」(40%) ★大阪府、「令和5年度 カーボンニュートラル技術開発・実証事業費補助金」の公募を開始 ★ユビ電、急速充電サービス「WeCharge」を開始……2027年までに100ヵ所以上、1ポートあたり最高出力150kWの充電器を設置 ★日本原子力研究開発機構開発の溶媒抽出技術「エマルションフロー」をバッテリーリサイクルに活用……レアメタルリサイクルベンチャーのエマルションフローテクノロジーズと流体制御機器のイワキが共同研究開発へ ★ISレンタリース、「BYD ATTO3」のレンタカーを導入……「アウディ e-tron GT」や「ポルシェ・タイカン」などのレンタルも展開 ★米EVトラックのニコラ、燃料電池車のトレーラーヘッド「トレ・ハイドロジェンFCEV」を100台受注……2023年第4四半期から納入開始 ★ホンダ、既存の自転車を電動アシスト化する「SmaChari」を発表……2023年9月発売予定、スマホの専用アプリでコネクテッドサービスも展開

TAG: #THE視点 #テクノロジー #充電
TEXT:烏山 大輔
レクサス「UX300e」がマイナーチェンジ、航続可能距離が512kmと約1.4倍に

レクサスは3月30日、バッテリー式電気自動車(BEV)のUX300eをマイナーチェンジした。価格は630〜685万円。新たに開発したバッテリーパックの導入により、電池容量を54.4kWhから72.8kWhに増強。これにより、航続距離を512km(従来型比約40%)伸長するなど、BEVとしての基本性能の進化を実現した。 さらに、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化と、予防安全技術の機能拡充や最新のマルチメディアシステムを採用した先進装備の進化にも取り組んでいる。 走りの味の深化では、リアに標準装備の「パフォーマンスダンパー®」に加え、ボディのスポット溶接打点を20点追加することでボディ剛性を強化。バッテリーパックの床下配置によるBEV特有の低重心パッケージの基本性能の高さをさらに引き上げるべく、Toyota Technical Center Shimoyamaで徹底的に走り込み、EPSやダンパーの最適化を図り、すっきりと奥深い走りを実現した。 また、バッテリーパックに遮音壁としての機能を持たせたほか、エンジンやトランスミッションなど駆動系の音が少ないゆえに聞こえてしまう風切り音や小石・砂などの巻き上げ音にも配慮し、室内空間の静粛性を実現した。クルマから家へ電力を供給できるV2H(Vehicle to Home)にも対応している。 先進装備の進化では、より安全・安心に運転を楽しむことを目指し予防安全技術「Lexus Safety System +」を機能拡充。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大。交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になった。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加した。 また、大型化/高解像度化したタッチディスプレイを搭載した最新のマルチメディアシステムを採用し、インストルメントパネルおよびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。その他にも充電用USBコネクター(Type-C)をコンソール前方に2個新たに設定するなど、使い勝手を向上させた。 オーナーの使い勝手をよりよくする先進装備として、スマートフォンによりドアロック/アンロックやEVシステム始動などの操作を可能にするデジタルキーや、車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助するパノラミックビューモニター床下透過表示機能を追加している。 レクサス UX300e version L スペック 全長:4,495mm 全幅:1,840mm 全高:1,540mm ホイールベース:2,640mm 車両重量:1,820kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:512km(WLTCモード) 最高出力:150kW(203ps) 最大トルク:300Nm(30.5kgm) バッテリー総電力量:72.8kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1段 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク タイヤサイズ:前後225/50R18 最小回転半径:5.2m 車両本体価格:685万円

TAG: #UX #充電
TEXT:烏山 大輔
NEXCO、EV・PHEV向け急速充電器を1,100口へ大幅増設。充電目的の一時的退出でも高速料金据え置きを予定

高速道路の運営会社であるNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社は、2025年度までにサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)におけるEV・PHEV向け急速充電器の充電口数を約1,100口に大幅に増設する計画を策定したと発表した。これは2020年度末から5年間で約2.7倍の数である。 日本政府は成長戦略会議にて、「2030年までに電動車についてガソリン車並みの経済性・利便性を実現する」(2021年6月18日閣議決定)との目標を掲げており、電動車の普及が加速することが予想される。NEXCO3社はこれに応じて、合同会社日本充電サービス、ジャパンチャージネットワーク株式会社と協力し、2021年度から株式会社e-Mobility Powerを共同事業者に加え、EV・PHEV向け急速充電器の整備・運営を進めてきた。急速充電器の新設・機器更新については、2022年度には新たに82口の充電口を増設し、2023年度には充電口155口を増設する予定である。 さらに、高速道路の路外に整備されたEV・PHEV向け急速充電器の利用についても、2024年度から順次実施できるよう、料金調整や新たな課金・決済の導入などを検討する予定だ。 NEXCO3社およびe-Mobility Powerは、これらの施策によって高速道路SA・PAの利便性を向上させ、EV・PHEV車を利用するドライバーのニーズに応えていくとしている。

TAG: #eモビリティパワー #SA・PA #充電
TEXT:烏山 大輔
大日本印刷と島田理化工業、EV用ワイヤレス給電の実証実験装置を共同開発

大日本印刷株式会社(DNP)と島田理化工業株式会社は、EV用ワイヤレス給電の実用化に向けて、実証実験装置を共同開発した。 近年のEVの普及や自動運転技術の進展にともない、新たな給電方法としてEV用ワイヤレス給電システムが期待され、EV関連企業による実証実験や共通規格化が世界的に進められている。 この共同開発を通して、DNPのシート型コイルや島田理化のPWM(Pulse Width Modulation)制御インバーターなど、2社が強みとする技術や製品を融合・最適化し、実証実験装置として提供する。そして次世代インフラとしてのEV用ワイヤレス給電システムの社会実装に貢献していく。 今後、EV関連企業へこの装置の利用と実証実験の実施を促進する。また実証実験装置用として販売することで、EVワイヤレス給電の実用化が加速するだろう。 2社の強みを発揮した実証実験装置 島田理化は誘導加熱装置で長年培ったインバーター技術に加え、独自開発したデジタルPWM制御により、高効率で省エネルギーな大電力の給電を可能にした。実証実験装置は、出力11.1kWのインバーターユニットを4台内蔵し、複数車両への個別または同時の給電や、1車両への複数コイル同時給電に対応する。 DNPは独自開発したシート型コイルにより、SAE(米国自動車技術会)が定める規格(WPT3:11.1kW)に準拠した薄型・軽量かつ漏洩磁界を抑えた給電を可能にした。コイルと給電ケーブルの接合回路の最適化により、ケーブルの長さが最大30mでの給電を実現したことで、多様な設置レイアウトに対応できる。 実証実験の想定レイアウト トラックヤードで荷役作業中のEVトラックへの給電や、タクシープールで待機中のEVタクシーへの給電を想定している。  

TAG: #充電
TEXT:生方 聡
お得な充電カードを探せ [ID.4をチャージせよ!:その10]

自宅に充電設備のない私にとって、急速充電ネットワークはID.4を走らせるために不可欠。それだけに、できるだけ利用料は安くしたい……。ということで、ID.4で利用できるおもな充電カードのコストを比べてみました。 無料特典は1年だけ ID.4 プロ・ローンチエディションを購入してすぐに、「フォルクスワーゲン充電カード 普通・急速充電器併用プラン」(以下、VW充電カード)と「プレミアムチャージングアライアンス(PCA)」に加入したことは[ID.4をチャージせよ!:その3]さっそく補助金を申請! 充電の準備もOKでお話ししました。VW充電カードは、急速充電器だけでも全国に約7,800口ある「e-Mobility Power」(以下e-MP)ネットワークの充電ステーションがカードをかざすだけで利用できるというもの。一方、PCAはフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェのEVであれば、各ディーラーにある90kW超の急速充電器が利用できます。 ID.4を新車で購入した場合、VW充電カードの月会費7,810円が1年間無料になります。利用料金は、急速充電が1分あたり16.5円、普通充電が同2.75円。なお、月会費には急速充電90分の料金が含まれています。また、PCAはフォルクスワーゲンに設置された90kW超急速充電器にかぎり、毎月60分まで無料で利用が可能。さらに、私が購入した導入記念モデルのローンチエディションは、月額会員プランの入会金と1年分の基本料金が無料になるため、アウディやポルシェでも利用できます。 こうした特典のおかげで、12月から2月までの充電料金は次のようになりました。   VW充電カード PCA 計   充電時間[分] 料金[円] 充電時間[分] 料金[円] 充電時間[分] 料金[円] 12月 302 3,630 200 6,300 502 9,930 1月 272 2,730 98 1,710 370 4,440 2月 329 4,080 104 1,950 433 6,030

TAG: #ID.4 #充電 #節約
TEXT:御堀 直嗣
知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第6回:充電あっての電気自動車

普通充電と急速充電の違い 電気自動車(EV)について最大の懸念が、充電だろう。そこから一充電走行距離が多い少ないといった議論が盛んになる。 しかし、充電の本質を理解すれば、たいした懸念材料ではない。そもそも、充電に対する理解不足が世界的な混乱をもたらしている。 EVの充電には、普通充電と急速充電がある。 普通充電とは、100ボルトまたは200ボルト(V)の電圧で、時間をかけて駆動用バッテリー(現状ではリチウムイオン・バッテリーが主流)に充電する方法だ。コンセントなどから交流の電気を流し、車載の充電器で直流に変換してリチウムイオン・バッテリー(以下、LIB)に充電する。普通充電ではバッテリーの劣化も抑えられる。 急速充電は500~800Vの高電圧で一気に電気を流し、短時間にLIBに充電する方法である。急速充電器で交流から直流へあらかじめ変換しておき、EVのLIBへ直流電気で充電する。リチウムイオンに限らずバッテリーの電気は直流なので、一気に充電することができる。ただし、大電流を流すために安全の上で満充電にはしにくく、またLIBを劣化させやすくもある。 基礎充電あっての電気自動車 充電方式に普通充電と急速充電の2通りがある以外に、充電という行為そのものにも種類がある。ひとつが基礎充電だ。ほかには目的地充電と経路充電がある。 基礎充電では、自宅や事務所などで寝ていたり仕事をしていたりする間に、普通充電で時間をかけてじっくり充電して、満充電にする。これこそがEVの充電の基本だ。これなくして、EVを使いこなすことはできない。 また、基礎充電を行うことで、EVへの充電によって電力が逼迫するという問題を起こさずに済む。自宅で夜間に基礎充電すれば、そもそも電力使用量が減る時間帯なので、系統電力の逼迫など起こるはずもない。電力使用量が増える日中に急速充電で間に合わせようとするから電力逼迫が懸念され、世の中すべてがEVになったら原子力発電所を10基増設しなければならないといった勘違いが生じる。夜間に基礎充電すれば、電力会社に喜ばれこそすれ、困らせることはない。 ところが、国内ではマンションなど集合住宅の駐車場に、基礎充電用の200Vコンセントを設置できない状況が、初代リーフの発売により量産EVが実現してから13年も解決されずにきた。人々のEVへの理解不足によるかもしれないが、そのために、やむを得ず急速充電を増やさなければならない事態に陥ったのである。 自宅での基礎充電と外出先での目的地充電 基礎充電の次に普及しなければならないのが、普通充電による目的地充電だ。 目的地充電とは、宿泊施設や仕事場、食事処、買い物をする店など、出掛けた先の駐車場で充電することをいう。宿泊施設であれば、家と同じように寝ている間に普通充電で満充電にできる。仕事先であれば、仕事をしている間に満充電にできる。ただしこの場合は日中になってしまうが、日中の電力消費が最大になる時間帯を避けて充電管理することも不可能ではない。 食事処や買い物の店などでは、急速充電が適切ではないかと思うかもしれない。しかし、食事や買い物などでの滞在時間は1~2時間はあり、急速充電は30分で一度仕切り直しになるので、後続のEVがいれば待たせることになる。そこで食事や買い物を中断して充電の様子を確認しなければならない。スマートフォンで情報を得ることはできるが、それでも食事や会話に夢中になったり、買い物選びに集中したりしにくくなる。 目的地充電の普通充電では、もちろん満充電に足りないだろう。だが、そこから次の目的地まで移動する電力が確保できればよいのであって、次の訪問地でも目的地充電できれば、少しずつの充電を繰り返しながら帰宅できる。 基礎充電と目的地充電こそが、EVを最大に有効活用する充電方法だ。

TAG: #充電 #御堀 直嗣
TEXT:烏山 大輔
テラモーターズと山口県柳井市がゼロカーボンシティの実現を目指し協定を締結

EV充電インフラ「Terra Charge(テラチャージ)」を提供するTerra Motors (テラモーターズ)株式会社と、持続可能なまちづくりを目指す山口県柳井市は、SDGsの掲げる持続可能な地域づくりを目指し、2023年3月13日に「持続可能な地域づくりに向けた包括連携協定」を締結したことを発表した。 今後、テラモーターズと柳井市は一体となり、ゼロカーボンシティの実現を中心に幅広く連携協力し、環境に優しいe-モビリティの領域で理念の具現化を図る。まずは、テラモーターズが提供する日本製のEV充電インフラ「テラチャージ」100基を柳井市内施設に展開していく。ゼロカーボンシティの実現に向け、長期的に安全な運用ができることを目指し、地政学的リスクやアフターメインテナンスへの懸念が少ない「テラチャージ」が採用された。 ゼロカーボンシティ実現に向けての大きな一歩 世界的な環境危機に対して、SDGsへの取り組みが強まる中で、柳井市ではゼロカーボンシティを表明し、脱炭素化に取り組んでいる。市民の車移動が多い柳井市において、自動車の脱炭素化は不可欠なものである。今後EV充電インフラは、市民にとって重要なインフラになっていく。今回「テラチャージ」100基の大型導入が決定し、市民のEV購入や充電に対する懸念は少なくなるだろう。 地方に住む人にとって、普段の買い物や通院など移動手段である「足」の問題はつきものだ。またガソリン価格の高騰やガソリンスタンドの廃止など問題も多い。それらの問題を解決しつつ、災害時の非常用電源としても使えるEVの普及につながることを期待したい。 ■EV充電インフラ「テラチャージ」導入予定施設(計100基導入予定) ・翠が丘防災運動公園(複合図書館) ・南浜スポーツゾーン(FUJIBO 柳井化学武道館) ・アデリーホシパーク ・都市農村交流施設 ふれあいどころ437 ・柳井市役所 ・新・阿月公民館

TAG: #充電
TEXT:烏山 大輔
EV充電エネチェンジ、累計受注台数3,000台を突破

ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社は、EV用6kW普通充電器の累計受注台数が3,000台を突破したことを発表した。2021年11月のサービス開始から1年4ヵ月という短い期間での達成である。 EV充電インフラへの追い風 2021年11月のEV充電事業を開始。2027年までに最大300億円を投じ、国内で3万台のEV普通充電器の設置を目標に掲げ、設置の拡充を進めている。設置には政府の補助金制度「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」を活用できることもあり、エネチェンジの設置ゼロ円キャンペーンを活用した導入が加速し、3,000台の受注につながった。 2022年は日本カー・オブ・ザ・イヤーに軽EVの日産サクラが選出された。さらにEVとPHEVの販売台数が合わせて9万6585台(2021年の2.17倍)となるなど、EV市場の拡大を実感する象徴的な一年となった。エネチェンジも2022年11月からテレビCMやタクシー広告をはじめとするプロモーションを開始し、EV充電インフラにも注目が集まり始めている。 エネチェンジのふたつの強み エネチェンジが短期間で累計受注台数3,000台を達成した背景には、EV充電エネチェンジのふたつの強みがあげられる。 ひとつめは「EVドライバーの利便性の高さ」である。6kW普通充電器は、同じ電力量を充電するのに、これまでの3kW普通充電器に比べ半分の時間で済む。また大手EV充電ネットワークのe-Mobility Powerとの提携により、2023年4月下旬から自動車メーカー各社が発行しているすべてのEV充電カードが、EV充電エネチェンジで利用可能になる。これは6kW普通充電器において初めてのことだ。 ふたつめは全ての対応をエネチェンジが行う「オールインワンサービス」である。設置工事、補助金申請、決済アプリや管理システムの提供、集客サポート、故障やエラーによる問い合わせ対応に至るまで全てである。導入・運用の手間が最小限で済むということは、充電器オーナーも大変満足に感じていることだろう。 EVユーザーの利便性向上 これまで使用する充電サービスごとにカードやアプリ登録が必要だった。今後、自動車メーカー各社が発行するカードがEV充電エネチェンジで利用できることになるため、EVユーザーは登録の手間やカードの携帯などの煩わしさから解消されるだろう。また手持ちのカードを選ばないので、充電器を探す労力も少なくなる。EVユーザーの利便性向上につながるサービスを今後も期待したい。

TAG: #充電
TEXT:栁蒼太
株式会社アイダ設計、住宅用安心給電キットを販売

株式会社アイダ設計は、同社の建築する住宅(新規契約)を対象に、停電時にEV・PHEV車から電力を供給するための「住宅用安心給電キット」と、EV・PHEV車を充電するコンセントをセットにしたオプションパックを販売開始する。 もしもの時のいつもの備え 地震や台風など、近年多発する自然災害等による停電などの非常時に、EV・PHEV車から電力を供給する為の「住宅用安心給電キット」と、EV・PHEV車を充電する専用コンセント(200V用)をセットにした新たなオプションパックを作った。 「住宅用安心給電キット」は非常用住宅給電ボックスと屋内コンセントで構成されている。停電時にはガレージに置いたEV・PHEV車内のアクセサリーコンセントに非常用給電コードを接続して、専用屋内コンセントに冷蔵庫やPC・テレビなど家電製品を接続し利用することが可能だ。 住宅の購入検討に最適な提案を 同社では、断熱性能や耐震性能を高めた注文住宅や分譲住宅を販売しており、EV車を所有している・関心のある顧客がアイダ設計の住まいと組み合わせて検討できるようにオプションパックを作ったとしている。 [住宅用安心給電キット+屋外コンセント オプションパック内容] [「創エネ・蓄エネ搭載住宅」 +「EV車 非常用電源」オプションパック] 新しいライフスタイルに対応したアイダ設計の注文住宅標準仕様『断熱と耐震の家 BRAVO(ブラーボ)2』(2023年3月1日リニューアル)では、リース型の太陽光発電システムと蓄電池を搭載。蓄電池は日々の節約としても、非常時の電源としても頼りになる。「EV車非常用電源」オプションパックと組み合わせることで、より非常時への備えをすることができる。

TAG: #V2H #充電
TEXT:栁 蒼太
災害対策の小型発電機をEV充電用として「日常使い」に

東西商事株式会社は、小型ポータブル発電機「Vector(ベクター)」シリーズを電気自動車(EV)の充電向けに本格展開する。災害対策として小型発電機を導入する町内会・自治会、スーパーマーケット、道の駅などがEV充電用に貸し出して課金することで、利便性を向上するとともに、発電機の購入コスト回収を早めることができる。実際の仕様は、液化石油ガス(LPG)とガソリンの両方が使える最大出力3.5kWの「3500α」(単相100ボルト、200ボルト)と、LPG専用モデルで同7kWの「7000α」(同)を想定。急速充電はできないものの、LPGコストは充電スタンドよりも割安のため、充電スタンド並みに課金すれば収益が期待できる。充電スタンドに行く前の30~60km走行向けに初年度100台の販売を見込んでいる。 まだまだ不足している充電スタンド 二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化を防ぐために、EVの販売台数が世界的に増加している。商用でもトヨタ車体株式会社の超小型EV「コムス」が生産累計1万台を突破したほか、aidea株式会社の電動バイクを日本マクドナルド株式会社、日本郵便株式会社、DHLジャパン株式会社が採用するなど、ガソリン車からの切り替えが進んでいる。一方で、充電スタンド数が全国で約2万2000カ所とガソリンスタンド数の6割を超えた(一般社団法人次世代自動車振興センターのサイトより)ものの、急速充電スタンドは少なく、まだ不足しているのが実態だ。 「普段使い」が解決策の糸口に 東西商事が災害対策用に販売してきた小型ポータブル発電機をEV充電向けに併用することを提案し、発電機の「日常使い」を推し進める。価格は「3500α」が1台35万円前後、「7000α」が同90万円前後(いずれも税別)。町内会・自治会などでは住民にEV充電用に貸し出すことで課金できるため、発電機を導入しやすくなる。 大きさと重さは「3500α」の場合、長さ60cm、幅48cm、高さ47cm、総重量49kg。車輪付きの可搬型ためフレキシブルに利用が可能だ。インバーター回路で省エネルギーを図りながら小型化したのが特徴で、72時間の使用に耐えられる防災対応となっている。単相200ボルト仕様が増えているエアコンやIHクッキングヒーター、コンプレッサー、ポンプなどへの対応が可能。購入、導入後のアフタフォローは「R&Dセンター」(千葉県八街市の物流センター内)がサービス、メンテナンス、検品を行う。 【東西商事株式会社の概要】 設立=1954年(昭和29年)8月 資本金=5500万円 代表取締役:廣比公一 事業内容=発電機・蓄電池、熱交換器の製造販売、環境・空調機器の販売 本社所在地=東京都港区東麻布1-26-8、プライム東麻布2階 電話番号=03-3585-3351 ファクス=03-3585-3379  

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