#充電
TEXT:烏山 大輔
富士急行株式会社、JR沼津駅南口に普通充電器2基を設けた「Plaza Fontana-Numazu Station-」を開業

富士急行株式会社は、JR沼津駅南口の富士急百貨店沼津店跡地に商業施設「Plaza Fontana-Numazu Station-(プラザ フォンターナ ヌマヅ ステーション)」を開業した。富士急百貨店沼津店は、1967年にJR沼津駅南口に開店し、多くの専門店が入った駅チカビルとして沼津駅前の賑わいを創出していたが、建物の老朽化に伴い、2019年に営業終了し解体、再開発を行なっていた。 この施設では、循環型社会の実現を目指すため、電気自動車用充電サービスや省エネ設備、自然素材を使用したサイン(ロゴの入った看板)や再生材料を使用した環境にやさしい日除けや雨除け目的のオーニングテントを導入している。そのほかにも地元企業の出店など、人、物、エネルギーの循環を目指した施設となっている。今後再生可能エネルギーの導入など、段階的に取り組みを拡大していく予定だ。 環境に配慮した施設の取り組みとして、施設の隣接する有料駐車場にEV充電エネチェンジの普通充電器2基が設置された。電気自動車での来店者は、充電をしながら施設で過ごすことができる。また施設利用者だけではなく、沼津駅を利用する人や地域の人々も利用できるので、この地域のEVシフトに貢献していくことが可能である。 施設のエントランスに設置されたサインは、ガビオン(メッシュ型のパネルを立体的に組み上げ自然石を入れたもの)のモニュメントに設置されている。ガビオン内には多肉植物が植えられ、自然と共生する循環型の施設づくりを表現。地面には廃瓦を再利用した「Eco Kawaraインターロッキング」が使用されている。1階には再生材料を使用したオーニングテントも設置され、環境に配慮しつつも実用的な設計になっている。さらに、建物の外壁材にはニチハ株式会社の窯業系サイディングを採用する。ニチハでは製品納材後の帰り便を活用した端材回収や製品出荷前プレカットの実施など、建築廃材の回収とリサイクルに力を入れた持続的な循環型リサイクル事業モデルが確立されている。 設置された充電器について EV充電エネチェンジ 出力最大6.0kW ※一般的な普通充電器(3.2kW)の倍速で充電可能 コネクタ:Type1規格ですべてのEV、PHVで利用可能 定格電圧:AC200V 充電ケーブル長さ:約5m 充電料金はEV充電エネチェンジのアプリから支払い

TAG: #充電
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
NEXCO各社、2025年までにEV急速充電器を1,100口に大幅増設……デイリーEVヘッドライン[2023.04.14]

高速道路外のEV充電器の利用も2024年から実施 FCEVにも同様の措置を 【THE 視点】NEXCO東日本・中日本・西日本各社と株式会社e-Mobility Powerは、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)におけるEV・PHEV向け急速充電口数を2025年度までに約1,100口に増設すると発表した。 今回の発表によれば、2020年度末からの5年間で約2.7倍に増えることになる。単に増やすのではなく、高出力化・複数口化も推進していくというのがポイントだ。 さらに、高速道路外に整備されたEV急速充電器も「高速道路内の充電器」として利用可能となるよう、課金・決済等を含めて制度を整え、2024年度から順次実施できるよう検討を進めていくという。これらが整えば、高速道路利用時のEVの充電がよりしやすく便利になる。 高速道路における急速充電器の大幅な増設計画や複数口化は想定内の発表であったが、今回は新制度の課金・決済の導入も発表された。 これは従来の時間課金だけではなく、従量課金制度にも移行することと理解でき、充電料金に対する不公平が是正されることになる可能性もある。 言い換えれば、今はほとんどが充電時間で課金されているのが、ガソリン給油と同じように、入れた量だけ課金されるようになると言える。 さらに画期的と思われたのは、高速道路を一旦出て充電する場合にも、充電しないで通過する料金と高速代が同じとなること。例えれば、EV充電のためならば、初乗り運賃を気にせず途中下車ができるということ(時間制限あり)。これは、PA・SAの充電器が埋まっている場合、そこに近い一般の充電器を利用しやすくなる非常に便利なシステムとなる。 ただ、この制度はEVとPHEVを対象としたものであり、FCEVを日頃の移動の足としている筆者にとって羨ましく思う。 水素ステーションは今日現在、高速道路のPA・SAにひとつもないのだ(現在、東名足柄SAに建設中)。そのため、高速を降りて水素を充填することも多々ある。できれば、NEXCOグループには是非ともFCEVもその施策の仲間に入れてほしいと切に願うばかりである。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ヒョンデ、EV関連事業に24兆ウォン(約2兆4,000億円)を投資……2030年までに31のEVモデルを発表 ★★キア、EV専用工場を起工……年間生産15万台規模、2025年後半に生産を開始 ★★日産、「アリア」をリコール……コンビネーションメーター上の速度表示が出なくなるおそれ ★★JR西日本、水素燃料電池列車を開発へ……駅などを活用した総合水素ステーションの設置も計画 ★富士急行、沼津駅南口に新商業施設「Plaza Fontana-Numazu Station-」を開業……エネチェンジの普通充電器(最高出力6kW)2基を設置[詳細はこちら<click>] ★日本IBM、自動車業界のエグゼクティブに対するEV意識調査を発表……「2030年までにEVへの支出は61%増加し、販売シェアは40%になる」「内燃機関への支出は2040年までに半減」と予測  ★米マック・トラックス、ユタ州のウェストバレーシティの清掃業者にEVのパッカー車を納入……「マックLRエレクトリック・リフューズ・ヴィークル」を8台、最高出力448hp(334kW)/最大トルク5,493Nm(559kgm)のツインモーター式 ★EVバイクのMSソリューションズ、原付一種クラスのEVスクーター「スーパーソコ・シーユーミニ+」に新色を設定……オレンジとレイクブルーを追加 ★日産、フォーミュラEのルーキーテストに2人の選手を参加……FIA F3チャンピオンのビクター・マーティンズ選手とF2優勝経験者のルカ・ギオット選手

TAG: #NEXCO西日本 #THE視点 #充電
TEXT:烏山 大輔
EV充電サービスのユアスタンド、EV充電器「Pulsar Plus(パルサープラス)」の予約販売を開始

EV充電器の導入、運用サービスを提供するユアスタンド株式会社は海外製充電器メーカーWallbox Chargers SL(ウォールボックス チャージャーズ エスエル )社とEV充電器の販売代理店契約を締結し、2023年4月11日から高出力で高機能なEV充電器「パルサープラス」の予約販売を開始した。 日本国内において販売されているEV充電器の多くは、ケーブルのないコンセントタイプや大型の充電器が主流で、さらに出力が約3kWと低いため、充電に時間がかかることが課題だ。また、通信機能がついているスマート充電器が少なく、充電出力の調整などの付加価値を享受できない利用者が多いという現状がある。 そこで、ユアスタンドは高出力かつ高度な機能を備えた充電器を製造し、世界中で安価な充電器を販売しているウォールボックス社と販売代理店契約を締結し、ウォールボックス社製EV充電器「パルサープラス」の予約販売を開始した。 パルサープラスは、最大6kWの高出力で充電することができ、日本市場展開の第一弾として注目を集めている。この製品は、ウォールボックス社の中でも最大の出荷台数を誇る充電器である。 充電にかかる時間は、充電コンセントで充電した場合の約半分の時間で済むため、非常に効率的に充電ができる。また本体にはケーブルが付いており、毎回の充電時にケーブルを出し入れする手間を省くことができる。さらに日本国内で販売されている6kW充電器の中では最軽量の2kgとコンパクトな設計になっており、日本の住環境にもマッチしている。 ウォールボックス社は、海外の自動車ディーラーや、Uber(ウーバー) 、Iberdrola(イベルドローラ、スペインの電力会社)、Fisker(フィスカー、アメリカのEVメーカー)などの有名ブランドとパートナーシップを組んでおり、世界112ヵ国で累計37万台の充電器を販売している。 パルサープラスの仕様 定格:200V単相 最大電力:6kW(車によっては8kWでの充電も可能) 電流の種類:AC 通信方法:Bluetooth、Wi-Fi コネクタ:J1772 寸法(ケーブル付き):198mm x 200mm x 99mm 重量:2kg 価格:129,800円(キャンペーン価格:98,870円)いずれも税込価格 納期:2023年6月中旬以降を予定

TAG: #充電
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
アウディ、リユースバッテリーを活用した充電ハブをベルリンに開設……デイリーEVヘッドライン[2023.04.10]

リユースバッテリーの電力で急速充電 ハブ自体への充電はグリーン電力を使用 【THE 視点】アウディは4月6日、ベルリンの中心街にEV充電施設「Audi charging hub(アウディ・チャージング・ハブ)」を開設したと発表した。本施設はニュルンベルクやチューリッヒに続いて3番目となる。 新設の本ハブでも、リユースバッテリーが蓄電装置として使われた。蓄電装置を使用することで、各充電器では、320kWの安定した出力で車両を充電することができる。 またこの施設では、4口のコネクターを持つコンパクトな急速充電器が用意されているが、コネクターは需要に応じて6口まで増やすことも可能とのこと。 蓄電装置への充電は、商業施設のFrischeparadiesからの電力を使用するが、商業施設のエネルギー需要が低い場合にのみハブに電力供給がされる仕組みを取る。その電力はグリーン電力だという。EVには、ハブに設置されている1MWhの容量の蓄電装置から安定的に電力が供給される。充電料金は、1kWhあたり0.35ユーロ(約50円)と他の充電料金のおよそ半分だという。 ベルリンの中心街では、EVユーザーの多くは自宅に充電設備を持っていないため、都市の中心部での急速充電ステーションの設置を望んでいたという。充電の待ち時間にショッピングや食事を楽しむこともでき一石二鳥だ。 首都の中心街に充電ハブを作りグリーン電力で稼働させ、さらにリユースバッテリーを活用して急速充電を可能とした「アウディ・チャージング・ハブ」は、急速充電ステーションのひとつの理想形と言えるだろう。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★トヨタ、2026年までに新型EV10車種を投入……FCEVは商用車として量産化目指す[詳細はこちら<click>] ★★フォルクスワーゲン、「ID.7」のテストをほぼ完了……4月17日(月)にワールドプレミア ★★新生ランチア、新型コンセプトモデルの新たな部分画像を公開……オープンモデルか、4月15日(金)ワールドプレミア ★★ヒョンデ、「アイオニック6」が「ニューヨーク国際オートショー2023」で受賞……「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・エレクトリック・ビークル」の三冠王に[詳細はこちら<click>] ★テスラ、インフレ抑制法によるクレジット額を公開……本国公式webにて、各車価格と控除額は以下 ・「モデル3」:車両価格4万1,990ドル〜/最大控除7,500ドル ・「モデルY」:車両4万9,990ドル〜/控除7,500ドル ・「モデルS」:車両8万4,990ドル〜/控除記載なし ・「モデルX」:車両9万4,990ドル〜/控除記載なし ★フォード、商用EV「E-トランジット・クーリエ」を欧州で発表……2024年後半に生産開始、欧州の商用車らしい2ボックスタイプのボディ ★GMC、「ハマーEVオーバーランダー・コンセプト」を2023年夏終わりに発表……オフロードカスタムメーカー「アース・クルーザー」とコラボ ★キア、2030年までにEV160万台の販売を目指す……2027年までにEV15車種を投入 ★米スーパー大手のウォルマート、店舗でのEV急速充電を大規模拡充……2030年までに数千台規模 ★ユビ電、オムロンベンチャーズをリード投資家に3億円の資金を調達……スマホで決済可能な充電サービス「WeCharge」の普及などを目指す ★安川電機、2022年度の売り上げは5,560億円で増収増益……リチウムイオン・バッテリーやEV関連が好調、23年度もプラスの見通し ★トルコ新興のTogg、ブランド初のEV「T10X」を出荷開始……航続距離523km(WLTP)のミドルクラスSUV ★ゼロホーム、CEV補助金の申請代行受付を開始……V2H補助金も代行

TAG: #THE視点 #アウディ・チャージング・ハブ #充電
TEXT:TET 編集部
EV導入を検討中の企業に朗報。複数EVの容易かつ最適な充電マネージメントが可能に

アークエルテクノロジーズ株式会社は4月4日、自社の「AAKEL eFleet」サービスが、日東工業株式会社の「Pit-2G(ピット・ツージー)シリーズ」と連携することを発表した。これによって、EV導入企業の充電管理が一気に効率化される。 営業車の充電を効率的かつローコストに まず、一般のEVユーザーにとってはなじみが薄い2つのシステムについて紹介しよう。「AAKEL eFleet」は、福岡発のスタートアップであるアークエルテクノロジーズが2023年3月に正式リリースしたシステムで、複数のEVの充電と運行管理をPCやスマホ上で一括管理する国内初の製品。 EVの充電は、時間帯によって電気料金や再生可能エネルギーの活用度合いが異なったり、複数の充電器を使っている場合には機材によって満充電までの所要時間が違ったりと、ビジネス用途で効率良く活用するには様々な課題がある。また、EVを何台も使用する場合には、車両によって異なる航続距離や、それぞれの走行予定を考えて、充電スケジュールを立てなければならないなど、マネジメントが大きな負担となっていた。 「AAKEL eFleet」は、こうした状況を、アルゴリズムを用いた最適化によって一挙に解決し、最適な配車スケジュールを算出するとともに、複数のEVが複数の充電器に接続されている時に、どのEVにどれだけの電流で充電するかを自動制御する。これによって、例えば営業用EVを多数運用する企業が、翌日の走行予定に沿って、最も電気料金が安い時間帯に、グリーンな電力を使って必要最小限の充電を自動で行うといったことが可能になるのだ。 もうひとつの「Pit-2Gシリーズ」は、高圧受電設備や分電盤などで高いシェアを誇る東証プライム上場企業、日東工業のMode3普通充電器ブランドで、車種を選ばない充電コネクターケーブルを備えるのが特徴。通常の充電コンセントを使用する場合に必要なケーブルの携行や車両からの取り出しが不要なため、様々なEVを高頻度で充電するビジネスユース向けで広い採用実績を持つ。 もちろん業務用に使われるということは、高い耐久性と信頼性を備えている証左でもあり、ラインナップにはコンセント充電の約2倍のスピードで充電が可能な6kW出力タイプも取りそろえ幅広いニーズに応えている。EVユーザーなら経験があるだろうが、充電の度にいちいちケーブルを取り出すのは手間がかかるうえ、かさばるケーブルを収納するのにもそれなりのスペースが潰れてしまう。「Pit-2Gシリーズ」を導入すればこうした難点がすべて解決するため、高く評価されるのも納得だろう。 >>>次ページ 充電インフラ導入補助事業の対象に

TAG: #充電 #補助金
TEXT:烏山 大輔
マツダ、発電用ロータリーエンジンを搭載した「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を日本初披露

マツダ株式会社は、4月14日(金)から4月16日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2023(オートモビル カウンシル)」に出展すると発表した。日本初公開となる「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(エムエックス サーティー イースカイアクティブ アールイーブイ)」を含む4台を展示する。 オートモビル カウンシルは、「日本に自動車文化の創生を図ること」を目的としたイベントで、往年の名車と最新モデルが一堂に展示される。マツダは今回で7回目の出展となり、出展テーマは「ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦」となっている。 マツダのブースでは、1967年にマツダが量産化に成功したロータリーエンジンをはじめ、排ガス規制の先陣を切って投入した「コスモAP(Anti Pollution)」や、マルチフューエルに対応可能なロータリーエンジンを搭載した「RX-8ハイドロジェンRE」などが展示される。さらに、ロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッドモデル「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(欧州仕様車)」も国内初公開される。 マツダは、2030年に向けて「ひと中心」の思想のもと、人々の日常や移動することの感動体験を創造し、誰もが活き活きと暮らす「愉しさ」と「生きる歓び」を届けることを目指している。 【マツダブース展示予定車両】 ・マツダ コスモAP ・マツダ RX-8ハイドロジェンRE ・MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV(欧州仕様車)(日本初公開) ・マツダ MX-81 【オートモビル カウンシル2023開催概要】 開催日時:2023年4月14日(金)~16日(日) 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区) テーマ:CLASSIC MEETS MODERN & FUTURE イベント公式サイト:https://automobile-council.com

TAG: #レンジエクステンダー #充電
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ヒョンデ、電気自動車の充電作業を全自動化するロボットを開発……デイリーEVヘッドライン[2023.03.31]

カバーの開閉までロボットが全自動 駐車スペースと充電機器の効率化が可能 【THE 視点】ヒョンデ・モーター・グループは3月29日、EV用の自動充電ロボット「オートマティック・チャージング・ロボット(ACR)」を開発した。「ACR」は、ロボットが自らケーブルをEVの充電口に差し込み、充電が完了すると再びケーブルを取り外すことができるロボットである。 YouTubeにて、その機能と充電シーンを紹介する動画も公開している。その内容は「アイオニック6」がEV充電ベイ(駐車枠)に自動駐車するシーンから始まる。車両が停止すると、「ACR」は車両と通信して充電口を開き、内部に搭載したカメラで正確な位置と角度を計算する。 そしてロボットが充電器を手に取って車の充電用ポートに固定することで充電が開始される。充電が完了するとロボットは充電器を取り外して元の場所に戻し、車両の充電口のカバーも閉じてくれる。 この自動化の効果は大きく、重いケーブルを持たずに充電ができることや、雨の日に濡れながら作業する煩わしさから解放されることが期待できる。 例えばだが、充電ベイが幾つかあるも充電器が1台しかない場合などに、1台の充電が終わったらロボットが移動するなどして次の充電も自動でできるようになれば、充電完了後の車両移動の必要がなくなり、そのまま駐車できるメリットがあるのではないだろうか。 「ACR」の実用化が広まれば、駐車するだけで充電できる非接触充電とコストなどで比較されそうである。いずれにせよ、このようなユニークな機器の開発・実用化が進めば、EVユーザーの充電に対する不満の解消につながるのではないだろうか。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★レクサス、新型EV「RZ450e」を発売……EV専用モデル、新四輪駆動システム「DIRECT4」を採用[詳細はこちら<click>] ★★レクサス、「UX300e」を改良……新開発のバッテリーを採用、航続距離は512kmへ[詳細はこちら<click>] ★★東京都、電動車両向けに以下4つの補助金を用意  1、ZEV車両購入補助金  2、ZEV車両購入補助金(カーシェアリング事業等)  3、EVバイク購入補助金  4、EVバス・EVトラック等購入補助金 ★★国土交通省/経済産業省、「高速道路における電動化インフラ整備加速化パッケージ」を発表……一定時間内に高速道路の外でEV充電が可能に ★★キア、新型SUV「EV9」発表……800Vの急速充電に対応、航続距離541km(WLTC)[詳細はこちら<click>] ★★メルセデス・ベンツ、「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」を4月17日(月)に公開……マイバッハ初のSUV EV ★★レクサス、EVオーナー向けの専用サービス「LEXUS Electrified Program」を開始……充電場所などの案内を24時間365日対応可能なコンシェルジュサービスなど用意 ★日産、EV・e-POWER車向けに「後付け急加速抑制アシスト」を発売……価格は7,400円(税込)、急なアクセル操作や踏み間違い事故の被害を軽減 ★新電元、レクサスのEVオーナー向けサービスを展開……「レクサス充電ステーション」(東京ミッドタウン日比谷:千代田区)を2023年夏にオープン ★スズキ、オーストラリアのApplied EVと協業……自動運転可能な電動台車を共同開発 ★テラチャージ、東京都限定で「急速充電器無料導入プラン」を開始……最高出力50kWの急速充電器の導入を無料サポート ★東京都、ZEVについての世論調査を発表……魅力の最多意見は「環境にやさしい」(65%)、心配事の最多は「充電・燃料補給場所が少ない」(40%) ★大阪府、「令和5年度 カーボンニュートラル技術開発・実証事業費補助金」の公募を開始 ★ユビ電、急速充電サービス「WeCharge」を開始……2027年までに100ヵ所以上、1ポートあたり最高出力150kWの充電器を設置 ★日本原子力研究開発機構開発の溶媒抽出技術「エマルションフロー」をバッテリーリサイクルに活用……レアメタルリサイクルベンチャーのエマルションフローテクノロジーズと流体制御機器のイワキが共同研究開発へ ★ISレンタリース、「BYD ATTO3」のレンタカーを導入……「アウディ e-tron GT」や「ポルシェ・タイカン」などのレンタルも展開 ★米EVトラックのニコラ、燃料電池車のトレーラーヘッド「トレ・ハイドロジェンFCEV」を100台受注……2023年第4四半期から納入開始 ★ホンダ、既存の自転車を電動アシスト化する「SmaChari」を発表……2023年9月発売予定、スマホの専用アプリでコネクテッドサービスも展開

TAG: #THE視点 #テクノロジー #充電
TEXT:烏山 大輔
レクサス「UX300e」がマイナーチェンジ、航続可能距離が512kmと約1.4倍に

レクサスは3月30日、バッテリー式電気自動車(BEV)のUX300eをマイナーチェンジした。価格は630〜685万円。新たに開発したバッテリーパックの導入により、電池容量を54.4kWhから72.8kWhに増強。これにより、航続距離を512km(従来型比約40%)伸長するなど、BEVとしての基本性能の進化を実現した。 さらに、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化と、予防安全技術の機能拡充や最新のマルチメディアシステムを採用した先進装備の進化にも取り組んでいる。 走りの味の深化では、リアに標準装備の「パフォーマンスダンパー®」に加え、ボディのスポット溶接打点を20点追加することでボディ剛性を強化。バッテリーパックの床下配置によるBEV特有の低重心パッケージの基本性能の高さをさらに引き上げるべく、Toyota Technical Center Shimoyamaで徹底的に走り込み、EPSやダンパーの最適化を図り、すっきりと奥深い走りを実現した。 また、バッテリーパックに遮音壁としての機能を持たせたほか、エンジンやトランスミッションなど駆動系の音が少ないゆえに聞こえてしまう風切り音や小石・砂などの巻き上げ音にも配慮し、室内空間の静粛性を実現した。クルマから家へ電力を供給できるV2H(Vehicle to Home)にも対応している。 先進装備の進化では、より安全・安心に運転を楽しむことを目指し予防安全技術「Lexus Safety System +」を機能拡充。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大。交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になった。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加した。 また、大型化/高解像度化したタッチディスプレイを搭載した最新のマルチメディアシステムを採用し、インストルメントパネルおよびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。その他にも充電用USBコネクター(Type-C)をコンソール前方に2個新たに設定するなど、使い勝手を向上させた。 オーナーの使い勝手をよりよくする先進装備として、スマートフォンによりドアロック/アンロックやEVシステム始動などの操作を可能にするデジタルキーや、車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助するパノラミックビューモニター床下透過表示機能を追加している。 レクサス UX300e version L スペック 全長:4,495mm 全幅:1,840mm 全高:1,540mm ホイールベース:2,640mm 車両重量:1,820kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:512km(WLTCモード) 最高出力:150kW(203ps) 最大トルク:300Nm(30.5kgm) バッテリー総電力量:72.8kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1段 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク タイヤサイズ:前後225/50R18 最小回転半径:5.2m 車両本体価格:685万円

TAG: #UX #充電
TEXT:烏山 大輔
NEXCO、EV・PHEV向け急速充電器を1,100口へ大幅増設。充電目的の一時的退出でも高速料金据え置きを予定

高速道路の運営会社であるNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社は、2025年度までにサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)におけるEV・PHEV向け急速充電器の充電口数を約1,100口に大幅に増設する計画を策定したと発表した。これは2020年度末から5年間で約2.7倍の数である。 日本政府は成長戦略会議にて、「2030年までに電動車についてガソリン車並みの経済性・利便性を実現する」(2021年6月18日閣議決定)との目標を掲げており、電動車の普及が加速することが予想される。NEXCO3社はこれに応じて、合同会社日本充電サービス、ジャパンチャージネットワーク株式会社と協力し、2021年度から株式会社e-Mobility Powerを共同事業者に加え、EV・PHEV向け急速充電器の整備・運営を進めてきた。急速充電器の新設・機器更新については、2022年度には新たに82口の充電口を増設し、2023年度には充電口155口を増設する予定である。 さらに、高速道路の路外に整備されたEV・PHEV向け急速充電器の利用についても、2024年度から順次実施できるよう、料金調整や新たな課金・決済の導入などを検討する予定だ。 NEXCO3社およびe-Mobility Powerは、これらの施策によって高速道路SA・PAの利便性を向上させ、EV・PHEV車を利用するドライバーのニーズに応えていくとしている。

TAG: #eモビリティパワー #SA・PA #充電
TEXT:烏山 大輔
大日本印刷と島田理化工業、EV用ワイヤレス給電の実証実験装置を共同開発

大日本印刷株式会社(DNP)と島田理化工業株式会社は、EV用ワイヤレス給電の実用化に向けて、実証実験装置を共同開発した。 近年のEVの普及や自動運転技術の進展にともない、新たな給電方法としてEV用ワイヤレス給電システムが期待され、EV関連企業による実証実験や共通規格化が世界的に進められている。 この共同開発を通して、DNPのシート型コイルや島田理化のPWM(Pulse Width Modulation)制御インバーターなど、2社が強みとする技術や製品を融合・最適化し、実証実験装置として提供する。そして次世代インフラとしてのEV用ワイヤレス給電システムの社会実装に貢献していく。 今後、EV関連企業へこの装置の利用と実証実験の実施を促進する。また実証実験装置用として販売することで、EVワイヤレス給電の実用化が加速するだろう。 2社の強みを発揮した実証実験装置 島田理化は誘導加熱装置で長年培ったインバーター技術に加え、独自開発したデジタルPWM制御により、高効率で省エネルギーな大電力の給電を可能にした。実証実験装置は、出力11.1kWのインバーターユニットを4台内蔵し、複数車両への個別または同時の給電や、1車両への複数コイル同時給電に対応する。 DNPは独自開発したシート型コイルにより、SAE(米国自動車技術会)が定める規格(WPT3:11.1kW)に準拠した薄型・軽量かつ漏洩磁界を抑えた給電を可能にした。コイルと給電ケーブルの接合回路の最適化により、ケーブルの長さが最大30mでの給電を実現したことで、多様な設置レイアウトに対応できる。 実証実験の想定レイアウト トラックヤードで荷役作業中のEVトラックへの給電や、タクシープールで待機中のEVタクシーへの給電を想定している。  

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