#充電
TEXT:烏山 大輔
バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)を活用した実証事業を実施

⻄日本電信電話株式会社(NTT西日本)東海支店、株式会社FOMM、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社は、太陽光発電、可搬型バッテリー、バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)の活用によるエネルギーマネジメントの共同実証事業を行う。 バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)とは ガソリンエンジン自動車から、エンジンやマフラー、燃料タンクなどを取り除く。そしてモーターや電池を取り付けるなどの改造を行う。そのようなEV車両のうち、利用者がバッテリーを交換する可搬型バッテリー搭載・交換式タイプのEV車両のことをいう。 現在日本では、「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」という方針を定め、CO2排出量の削減等の取り組みが進められている。また、蓄電池は天候などにより発電量が大きく変動する太陽光や風力などの再生可能エネルギーの普及拡大に向け重要である需給調整力としての活用が期待されている。 蓄電池の普及に向けて、蓄電池としての価値を最大化し、より利便性の高い利用環境を実現することにより、自治体や企業法人にとっての導入メリットを向上していくことが必要である。 このような背景からこの事業においては、太陽光発電、可搬型バッテリー、CEVの情報を連携・分析することで、発電量・需要量の予兆を把握し、再生可能エネルギーの活用と地域におけるエネルギー循環による脱炭素社会の実現につ なぐことを目指す。 2月から来年度まで実施 太陽光発電設備、可搬型バッテリー、CEVおよびEMS(エネルギー・モビリティ マネジメントシステム)を導入し、再生可能エネルギーでCEVを運行する。それにより得られたデータをEMSで収集、分析を行う。EMSは太陽光発電、可搬型バッテリー、CEVの状態を収集し、統合的に管理を行うシステムである。 (1)実施期間 2023年2月20日〜2024年3月31日 (期間終了後も設備は継続して利用) (2)実施場所 愛知県名古屋市内 (3)役割分担 ・NTT⻄日本:事業の企画・実行管理 太陽光発電設備・可搬型バッテリー・CEV・EMSの導入・運用、データ分析 ※太陽光発電設備は、シーキューブ株式会社が設計・施工。 太陽光発電設備および可搬型バッテリーリースは、NTT・TCリース株式会社が提供。 ・FOMM:CEV・可搬型バッテリーの提供、および CEV・バッテリーデータの提供 ※CEVに使用する自動車リースは、日本カーソリューションズ株式会社が提供。 ・エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ:EMSの提供(2023年夏予定) ※太陽光発電の遠隔監視(エコめがね)は、株式会社 NTT スマイルエナジーが提供。 地域の課題解決に期待 災害等発生時には、近隣自治体に対し太陽光発電設備および可搬型バッテリーを提供する。避難場所等での可搬型バッテリー利用などによる災害レジリエンス(災害を乗り越える力)の強化を目指す。また事業で得られた知見を基に、自治体および企業法人へソリューションとして展開する。再生可能エネルギーの余剰電力活用による脱炭素社会の実現、エネルギーの地産地消や循環の実現など、地域全体の課題解決に貢献していく。

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TEXT:烏山 大輔
ユビ電、ENEOSとハッチ・ワークが協業し、EV向け月極駐車場運営実証を開始

ユビ電株式会社は、ENEOSホールディングス株式会社と株式会社ハッチ・ワークと協業して、2023年3月8日よりグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(東京都品川区)の月極駐車場にてEV充電サービス付き月極駐車場の運営実証を開始した。 昨今の急速な電気自動車の普及に伴い、充電設備を整える必要性が社会に大きく求められている。 EVの充電は自宅や駐車場での待機中充電(基礎充電)が大半を占める。基礎充電はEV保有に欠かせないインフラであるが、月極駐車場へのEV充電器整備は遅れており、EV保有の大きな妨げとなっている。 このような課題に対して、ユビ電はENEOS、ハッチ・ワークの2社と提携し、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールの月極駐車場で、EV充電サービス付き月極駐車場の実証試験を推進し、ビジネスモデル検証を行う。 実証概要 実証開始時期:2023年3月8日 場所:東京都港区高輪3丁目13-1 グランドプリンス新高輪国際パミール館駐車場 区画数:6区画 ユビ電の電気自動車充電サービス「We Charge」について 「We Charge」とはすべての電気自動車(BEV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)に対応した充電サービスである。スマホがあれば利用手続きから充電量算出、精算までを「We Chargeアプリ」で完結できる。また自宅マンション以外でも、旅行先のホテルや商業施設などでWe Chargeのあるところなら、同じ料金プラン内で充電できる。どこでも自宅のコンセントのように利用できるのが最大の特長である。 We Charge使用方法 1.We Chargeアプリをダウンロード 2.充電ケーブルを接続 3.アプリで充電器・コンセントのQRコードを読み込み充電開始 支払はWeChargeアプリに登録されたクレジットカードを介して行われる。 We Charge料金プラン 月額0円の「GUEST」プランから月額8,800円の「Super Long」の5つのプランが用意されている。ユーザーが自身の利用状況に応じてプランを選択できることは魅力的だ。 ・Guestプラン 月額0円 48円/kWh相当 ・Shortプラン 月額1,100円 30/kWh相当まで定額 超過料金45円/kWh相当 ・Middleプラン 月額2,200円 60/kWh相当まで定額 超過料金42円/kWh相当 ・Longプラン 月額4,400円 120/kWh相当まで定額 超過料金39円/kWh相当 ・Super Longプラン 月額8,800円 250/kWh相当まで定額 超過料金36円/kWh相当

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TEXT:栁 蒼太
EV向けのナビゲーションシステム「マップボックス・フォーEV」をリリース

デジタル地図の開発プラットフォームのMapbox(マップボックス)は、正確な航続距離の予測や最適な充電場所の検索に加えて、インフォテインメント画面から充電料金の支払いができるEV向けのナビゲーションシステム「Mapbox for EV」を発表した。 マップボックス for EVは、ナビゲーションアプリケーション「Mapbox Dash」のオプションとして提供されるほか、MapboxクラウドAPIを介してあらゆる車載アプリケーションやモバイルアプリケーションに搭載することが可能だ。 マップボックス for EVについて ①効率的な充電による旅行計画の最適化 マップボックス for EVは、目的地に向かう際に、車両の充電状態を正確に予測し、計画したルートに沿った理想的な充電ステーションを提案する。なお、車両の充電状態、充電減少曲線、個人の運転習慣、周囲温度、速度、ルートの勾配を考慮した上で提案が成される。 ②車両センサーデータに基づく正確な充電情報 マップボックス for EVは、最新の充電ステーションの価格情報、対応プラグ、充電速度、営業時間、リアルタイムの空き状況を考慮した、充電ステーションまでの道案内を行う。さらに、充電の成功/失敗を取得し、それらの情報をほぼリアルタイムでシステムにフィードバックすることで、他のユーザーにも役立つ情報を提供できる。 ③決済の効率化 ドライバーは車両のインフォテインメント・システムやコンパニオンアプリから直接、充電料金を支払うことができ、充電用の固有のアプリケーションをインストールする必要がなくなる。 マップボックスは自動車メーカーの既存ウォレットソリューションやホワイトラベルのウォレットとの統合を提供し、自動車メーカーはクレジットカードやACH(Automated Clearing House:米国で主流の送金方法)経由で支払うことができる。なお、充電ステーション運営会社にとっては、ロイヤリティ・プログラムのサインアップやメンバーシップを統合する方法が提供される。 ④モジュール式ソリューション マップボックス for EVは、マップボックス Dashの一部、またはクラウドAPIとセットで利用できる。ターンキーソリューション(納品後、すぐに稼働できる状態にあるシステム)として、または既存のインフォテインメント・システムの追加機能として使用することができる。マップボックス for EVはモジュール式で、各コンポーネントはそれぞれ独立して利用することも、サードパーティ製のナビゲーションやEVソリューションと組み合わせて利用することも可能だ。

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TEXT:栁 蒼太
テラモーターズ、電源のない月極駐車場へのEV用充電器導入をサポート

EV充電インフラ「テラチャージ」(Terra Charge)を提供するTerra Motors株式会社は、月極駐車場や青空駐車場といった電源が無い駐車場に対し、EV充電設備を導入できる新プランを発表した。 テラモーターズが見出した充電の課題 EVの充電は、従来のガソリンスタンドのように補給のための外出が必要ないため、自動車の保管場所といった長時間駐車が前提となる場所で、日常的に充電をすることが最適とされている。また、自動車の保管場所として、マンションなど自宅でのEV充電導入が進んできている。しかしながら、自宅に駐車スペースがない場合も多く、そういった時には月極駐車場を契約することが一般的だ。 一方で、EVユーザーが月極駐車場を借りる際には、EV充電設備がある駐車場がベストだが、月極駐車場は青空駐車場であったり、電源を有する設備が敷地内にないということも多いため、そもそも電気契約をしていないケースが多い。これからEVが増える想定であっても、新規で電気を引き込んでまでEV充電設備を導入するという判断は難しいという課題があった。 テラチャージを電源がないところにも 充電環境が整っていない(敷地内に電源がない、電源があっても契約アンペア数に余剰がない場合など)駐車場であってもEV充電設備を導入できるようにすべく新プランを発表した。新プランは、テラモーターズが無料で電気の新規引込を行う上で、電気の基本料金や電気代に関しても実質無料で、テラチャージの特徴でもある初期費用・ランニングコストも無料となるため、駐車場オーナーや契約者の負担なく、EV充電設備の導入が可能となった。 ■対象施設 ・敷地内に電源がない月極駐車場 ・敷地内に電源はあるが、契約アンペア数に余剰がない月極駐車場 ■新プラン内容 ・電源新規1引込が無料 ・EV充電インフラ「Terra Charge」3kWモデル3基が無料 ・5年間、新規引込分電源の基本料金が実質無料 ・新規引込費用、充電設備代、工事代が無料 ・充電にかかる電気代が実質無料 ■テラチャージとは テラモーターズが、2022年4月より開始した電気自動車向けの充電インフラ。EVの充電設備だけでなく、充電時間の設定や料金決済を行う専用アプリ、管理クラウド、サービスの提供開始に必要な説明、充電設備の設置工事、ハードおよびソフトの管理運営までを一貫して担う。テラチャージによって、日本でEVがもっと身近になる環境づくりを目指している。 ■Terra Motors株式会社 設立:2010年 4月 資本金:19億円(資本準備金を含む) 代表者:徳重徹(取締役会長)、上田晃裕(代表取締役社長) 事業内容:EV充電インフラ事業、e-Mobility 事業、金融サービス事業、Connected E-Mobility プラットフォーム事業 ■新プラン・EV充電について問い合わせ先 Terra Motors株式会社 EVインフラ事業部 MAIL:info@terramotors.co.jp TEL:03-6823-4959

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TEXT:烏山 大輔
高速道路初、新東名のSAで150kW級急速充電器が運用開始

NEXCO(ネクスコ)中日本と株式会社e-Mobility Power(イーモビリティパワー)は、「EVを高出力の急速充電器で充電したい」とのニーズに応えるため、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにおける急速充電器の整備を進めている。今回e-Mobility Powerは国内の高速道路で初めて1口最大150kW級の急速充電器を新たに設置し、3月2日から運用を開始した。この急速充電器は既設充電器の利用頻度が高い「新東名高速道路 浜松サービスエリア(上下)」と「新東名高速道路 駿河湾沼津サービスエリア(上下)」に設置されている。 1口最大150kW級の急速充電器はABB(エービービー)株式会社製の「Terra 184 JJ-X」が設置される。2台同時充電時は1口最大90kWとなる。また1口最大出力90kWの急速充電器はニチコン株式会社製の「NQM-UCY04P」が設置される。こちらは同時充電の台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御される。 高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでは、特に休日に充電器の空き待ちをしているクルマも見られるようになってきた。東京―大阪間の中間付近に位置する浜松サービスエリアで最大8台も同時充電ができるようになったことは、充電器の空き待ちを解消する大きな助けになるだろう。 EVユーザーに「選ばれる」サービスエリア・パーキングエリアになるには、充電器の充実が必須になってくるかもしれない。 各サービスエリアに設置した急速充電器の概要、基数および口数 浜松サービスエリア(上り):計8口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ニチコン株式会社製 NQM-UCY04P:6口 総出力:200kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:6台同時充電可能(同時充電台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御) 浜松サービスエリア(下り):計8口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ニチコン株式会社製 NQM-UCY04P:6口 総出力:200kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:6台同時充電可能(同時充電台数に応じ総出力が200kW以下となるよう制御) 駿河湾沼津サービスエリア(上り):計6口 ①ABB株式会社製 Terra 184 JJ-X:2口 総出力:180kW 特 徴:1口最大出力150kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大90kW) ②ABB株式会社製 Terra 184 JJ-S:4口 総出力:120kW 特 徴:1口最大出力90kW(充電開始時から最大15分) 特 徴:2台同時充電可能(2台同時充電時は1口最大56kW) 駿河湾沼津サービスエリア(下り):計6口 ①ABB株式会社製 Terra […]

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TEXT:岩尾 信哉
東京都がマンションへの電気自動車(EV)用充電設備設置に関する無料相談会を開催

電気自動車(EV)の普及にとって、充電インフラの整備は大きな課題のひとつ。使い勝手として都市部周辺で立ち寄れる充電施設の数が増加することは重要だ。 いっぽうでいざEVの購入を個人で検討するとなれば、住環境と設備投資を考える必要がある。さらにマンション住まいで居住施設に充電設備がなければ、大きなハードルになってしまう。 そこで東京都は、マンションへの充電設備の設置に関する無料相談会を開催する。EV普及を促すための新規住宅向けに充電施設設置の義務化を実施した都の取り組みと合わせて、内容を紹介する。 マンションへのEV用充電設備の設置を推進 東京都は2月22日に、充電設備の設置に関心のある都内のマンション管理組合・住民などを対象に、個別の無料相談会を開催することを発表した。 最近ではEV用充電設備の設置から運用、維持管理までをトータルで行う新しい充電サービスが出てきている。東京都はこのようなサービスを活用することで、マンション管理組合での合意形成が進めやすくなるとしている。さらにこの動きを後押しして、集合住宅への充電設備の普及促進を図るため、関連する団体・事業者等で構成する「マンション充電設備普及促進に向けた連携協議会」を設けた。 今回開催される相談会では、マンション向けに設置実績のある充電事業者から様々な充電サービスを紹介しつつ、個別ブースを設置して、充電事業者による無料相談を実施する。概要は以下の通り。 (1)日時:令和5年3月21日(火曜・祝日):13~16時 (2)会場:ベルサール三田(港区三田3-5-27) (3)対象:都内のマンション管理組合・住民、都内マンションの管理会社、都内マンションオーナー等 (4)プログラム概要  第1部(13時00分から14時50分)≪全参加者向け≫  都の補助金、アドバイザー派遣事業等の支援策の紹介、充電サービス事業者各社による事業紹介(第1部のみオンライン視聴が可能)  第2部(15~16時)≪希望者向け≫  個別ブースでの充電サービス事業者各社との無料相談会 (5)定員:200名(先着順)  参加はひとつのマンション・団体等から2名まで(オンライン視聴には定員なし) (6)申込方法:ホームページ:https://tokyo-ev.jp/bosyuから申し込みを受け付け  申込期限:3月14日(火)、17時まで (7)説明予定の充電事業者(50音順):下記の連携協議会メンバー  株式会社エクシオテック、中央電力株式会社、テラモーターズ株式会社、東京ガス株式会社、株式会社ファム、ユアスタンド株式会社、ユビ電株式会社、Ring-ndx株式会社 集合住宅へのインフラ整備のための協力体制 東京都としては、ZEV(Zero Emission Vehicle:走行時にCO2などの排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の総称)の普及拡大に向けて、自宅等で充電できる環境を整備することが重要であり、集合住宅に充電設備を設置する場合は住民の合意形成が必要となる。このため、戸建住宅に比べて普及が進んでいない現状があるとしている。 前述の連携協議会の具体的な活動内容として、特に課題が多いとされる既存の集合住宅における充電設備の普及促進に向けて、充電事業者やマンション事業者等の関連事業者と連携し、導入事例やノウハウ等を共有する。都内マンションにおける充電設備の導入ニーズや導入にあたっての課題等を掘り起こし、個々の状況に合わせてマッチング等を図るとしている。以上の内容の詳細については、東京都環境局 気候変動対策部 家庭エネルギー対策課(Mail:S0213305@section.metro.tokyo.jp、Tel:03-5388-3533)に問い合わせられたい。 東京都のEV充電設備等の設置義務化とは 今回の相談会開催のきっかけといえる、2025年4月より開始予定のEV用充電設備等の設置義務化の概要について確認しておこう。 東京都はエネルギー大消費地の責務として、2030年までに都内の温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」の実現に向け、再生可能エネルギーの利用拡大を推進している。さらに東京都は、2030年までに乗用車の新車販売台数に占めるZEV割合を50%にする目標を掲げている。こうした背景のもと、新築住宅等への太陽光発電設備の設置、断熱・省エネ性能の確保等を義務付ける制度を設けることになった。

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TEXT:烏山 大輔
Olympic(オリンピック)、スーパーマーケット28店舗にEV充電インフラ「テラチャージ」を導入

Terra Motors株式会社(テラモーターズ)は株式会社Olympicが首都圏で展開するスーパーマーケットなどの店舗「オリンピック」の駐車場にEV充電インフラ「Terra Charge(テラチャージ)」を導入した。 オリンピックは地域に根差した店舗運営で、社会のライフラインとして地域社会への貢献を重視している。SDGsと地域社会に貢献が出来るという点において、これまでもEV充電設備を導入し来店者に限らずに開放してきた。 今回、充電設備の交換のタイミングで、初期費用・ランニングコスト無料で導入することができるテラモーターズの「テラチャージ」の導入に至った。アプリで充電時間の設定や料金決済ができるため、オリンピック側で充電料金の管理などの負担が減ることも特徴である。今後も地域社会の拠点となり、EVユーザーにとっても利用しやすい環境の構築を両社で進めていくという。 2022年、日本国内のEV販売台数が前年比3倍以上に伸長するなど、EVのニーズが高まっている。一方で、一般開放されているEV充電インフラは、アメリカ11.4万基、韓国10.7万基に対して、日本は2.9万基と数の少なさが課題とされている。低コストで充電設備を設置できるサービスが広がることは、この課題解決に向けた大きな切り札になり得る。日常的に訪れる機会の多いスーパーマーケットに充電できる箇所が増え、EVオーナーの新しいスタンダードになっていくことを期待したい。 ■Terra Charge導入店舗(28店舗) オリンピック本羽田店(東京都大田区本羽田1-23-25) オリンピック下丸子店(東京都大田区下丸子4-21-4) オリンピックおりーぶ志村坂下店(東京都板橋区東坂下2-12-8) オリンピック高井戸店(東京都杉並区高井戸東3-21-17) オリンピック三鷹店(東京都三鷹市新川3-13-10) オリンピック国立店(東京都国立市北3-39-1) オリンピック小金井店(東京都小金井市貫井北町4-3-1) オリンピック田無店(東京都西東京市田無町5-7-10) オリンピック瑞穂店(東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ヶ崎1347-1) オリンピック相模大塚店(神奈川県大和市上草柳112-1) オリンピック藤沢店(神奈川県藤沢市渡内1-3-12) オリンピック今宿店(神奈川県横浜市旭区今宿東町1640) オリンピックおりーぶ東戸塚店(神奈川県横浜市戸塚区川上町52-1) オリンピック洋光台店(神奈川県横浜市磯子区洋光台5-1-9) オリンピック港北ニュータウン店(神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央27-10) オリンピック鶴見中央店(神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-42-11) オリンピック行徳店(千葉県市川市塩焼3-1-10) オリンピック千葉桜木店(千葉県千葉市若葉区桜木北1-2-4) オリンピック千葉東店(千葉県千葉市中央区星久喜町170-1) オリンピック柏花野井店(千葉県柏市花野井738-12) オリンピック鎌ヶ谷店(千葉県鎌ヶ谷市北中沢1-17-5) オリンピック所沢西店(埼玉県所沢市若狭1-2617-1) オリンピックおりーぶ新座店(埼玉県新座市中野2-1-38) オリンピック朝霞台店(埼玉県朝霞市西原1-1-20) オリンピック武蔵浦和店(埼玉県さいたま市南区別所7-3-1) オリンピック宮原店(埼玉県さいたま市北区奈良町6-1) オリンピック墨田文花店(東京都墨田区文花1-31-9) オリンピック平塚店(神奈川県平塚市代官町33-1)

TAG: #テラモーターズ #充電
TEXT:TET編集部
賃貸住宅大手「大東建託」が電気自動車充電設備の充実に乗り出す 独自に充電設備導入基準を策定

大東建託株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小林克満)は、同社が提供する賃貸住宅への電気自動車(EV)充電設備導入基準を策定した。1月より全国でEV充電設備を備えた賃貸事業の提案を開始している。賃貸住宅に入居する人々に対するEV充電インフラが整うことで、車の購入時に選択肢が増え、EVの普及促進に貢献する。 賃貸住宅の入居者がEV所有を自由に選択できる住環境を目指し、EV充電インフラを整備 日本では都市部・郊外部に賃貸住宅が多く、その設備の改修が難しいことから、EV普及につながるインフラ整備の課題とされていた。 近年高まりつつある賃貸住宅オーナーからのEV充電設備導入要望に対し、大東建託ではこれまで充電設備の設置に明確な基準は持たず、個別対応をしていた。今回新たに、各住戸に連動した住戸毎のEV充電設備の導入基準を策定することで、よりスムーズにEV充電インフラが整備できるようになるという。同社では入居者のEV所有率向上に貢献することで、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させていくとしている。 株式会社市場経済研究所「2022年版全国住宅・マンション供給調査企業別ランキング」(2021年7月発行)によれば、大東建託の賃貸住宅供給力は「住宅供給実績12回連続1位」と影響度が高く、EV充電環境の整備に取り組むことで、賃貸住宅入居者層のEV普及促進に貢献することが期待できる。 東京都では2025年4月よりEV充電設備等の設置義務化が開始 なお2030年までに乗用車の新車販売台数に占めるZEV割合を50%にする目標を掲げた東京都では、2025年4月より、大手の住宅メーカーである特定供給事業者に対し、都の基準に適合したEV充電設備・断熱・省エネ性能、再エネ設備(太陽光パネル)の設置を義務づける。 同時に2000m2未満の中小規模建物においては、充電設備の整備基準(義務)が設けられる予定。駐車場付き戸建住宅1棟ごとに充電設備用配管等を整備すること、10台以上の駐車区画を有する集合住宅やビルの場合、実装基準は1台分以上、配管等整備(先行配管)は駐車区画の20%以上となる。

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TEXT:栁 蒼太
​​EV充電エネチェンジ(ENECHANGE)とイーモビリティパワー(e-Mobility Power)が業務提携――「カード一枚でどこでも充電できる」 世界を作る

エネチェンジとイーモビリティパワーは、2月9日、EVユーザーの利便性向上や充電器の設置施設への集客性拡大のために業務提携契約を締結したと発表した。 今回の提携によって、イーモビリティパワーや自動車メーカー各社が発行する充電カードを持つ会員が、エネチェンジが設置した約1000基の普通充電器を2023年4月から利用できるようになる。 エネチェンジの足跡 エネチェンジは、2021年11月より6kW充電器の全国設置を進めており、専用アプリを介して利用できる。同社が開発する6kW出力の充電器を使用することで、これまで国内に普及していた3.2kW出力の普通充電器のおよそ半分の時間で充電を終えることができる。EVバッテリーの大容量化が進む中、EVドライバーは限られた滞在時間の中で効率的に充電を確保できる。 なお、6kWの充電サービスに非対応の車にも同社の展開戦略がなされている。軽EVやPHVなどの6.0kW出力非対応車が充電する際、出力電力量が自動で判別され、料金が算出されるシステム新機能「充電出力に応じた料金」を2023年1月より展開している。 これまでは出力量にかかわらず、充電時間に応じて料金が算出されていたが、新機能の導入により、3.2kWの充電出力にのみ対応している車種なども含め、すべてのEVドライバーに適正な料金で充電サービスを提供できることになった。EVドライバーもEV充電器オーナーも面倒な手間が少なく済む、快適な充電環境を作っている。 EVチャージャーの先駆者、イーモビリティパワーのこれまで 日本充電サービス(NCS)の事業を継承したイーモビリティパワーは、日本最大のEV・PHV充電ネットワーク事業を継承し、自動車メーカー各社発行のEV・PHV充電カードで利用可能な充電ネットワーク構築を進めてきた。2014年以降、自動車メーカー主導で、ユーザーの利便性に配慮した仕組みが形づくられてきた。  事業提携で何ができるようになるのか? イーモビリティパワーはSAやPAなどといった移動途中で充電する経路充電、一方のエネチェンジは自宅や事業所などの拠点での充電、目的地充電をメインとしている。今回の両社の提携によって、EVユーザーの充電サイクルを全面的にサポートすることができる。また、従来の3kW普通充電器だけではなく、倍速での充電が可能となる6kW充電にも対応できる。 なお、エネチェンジの充電器である「EV充電エネチェンジ」を利用する場合であっても、専用のアプリをダウンロードや登録する手間をかけずに、従来から自動車メーカーやイーモビリティパワーが発行している充電カードを、エネチェンジの充電器のRFID部分にかざすだけで利用できる。ユーザーは新たな追加費用を負担せずに充電できるようになる。 両社が考える未来像 日本におけるエネチェンジの充電器の設置台数は、累計で2500台を超えており、直近の四半期ベースで1000台を超す受注を獲得できるようになってきた。 政府は2030年までに15万台の設置を掲げており、同社はそのシェアのおよそ半分、もしくはそれ以上を目標とし、2023年6月までに3000台の累計受注台数を目指している。この目標に対してクリアが見えてきたとしており、エネチェンジの城口洋平 代表取締役CEOは、今回の取り組みが、充電器の普及拡大においても貢献すると認識している。  イーモビリティパワーは12,600台を同社のネットワークの中に有しているが、いずれもパートナーが運営しているものであり、そこにエネチェンジが加わることで、事業の拡大が期待できる。既存の3kWの充電器を保有している施設オーナーに対して、エネチェンジの6kWのモデルにアップグレードする案内が可能となり、最適な充電環境の構築がしやすくなる。 また、普通充電、急速充電の利用状況がわかるようになるため、どのような充電形態が求められているのかが把握でき、日本全体の充電環境の最適化が可能となり、「(世界の国々から)日本をベンチマークしてもらえるような充電インフラをエネチェンジと作っていきたい」と、イーモビリティパワーの四ツ柳尚子 代表取締役社長は今回の提携に対する期待を述べている。   進む連携、ユーザーの個人情報の扱いは 会員データについては、カードの発行元(主に自動車メーカー)が有しており、イーモビリティパワーやエネチェンジは詳細なユーザー情報を取得できない仕組み。ユーザーが持つユニークなID毎において、充電状況、回数を取得するという程度である。ただ、急速充電や普通充電の利用状況が把握できるようになるため、新設の充電器の設置や既存の3kWの充電器を6kWにアップデートする有用性を考える際のエビデンスとなりうるという。  

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TEXT:福田 雅敏
[THE視点]ファミマのEV充電事業に参加した現役エンジニアから見た「コンビニ×EV充電器」の利点

ファミリーマート店舗の急速充電器を50〜100kW級の高出力型に置き換え、2台同時充電も 株式会社ファミリーマートは、株式会社e-Mobility Power(e-モビリティ・パワー)と共同で、ファミリーマート店舗に現在設置されているEV用急速充電器を、50〜100kW級の高出力型に入れ替えると発表した。 ファミリーマートは2010年より店舗への急速充電器の設置を進めてきた。流通・小売業界最大規模となる全国約700店舗に充電器が設置されているという。現在の急速充電器は20kW級が中心だが、今回の取り組みにより、50〜100kW級へと高出力化される。充電ニーズの高い店舗には充電口の数を従来の1口から2口に増やした機種を設置し、2台同時充電を可能とする。 2023年1月24日「ファミリーマート千葉大宮インター店(千葉県千葉市)」での稼働開始を皮切りに、2023年度は約220店舗に新型急速充電器の設置を予定しており、2025年度を目途に入れ替え完了を予定という。 今回採用された急速充電器は「CHAdeMO」規格の台湾デルタ電子株式会社製の急速充電器で、2台同時充電可能な最高出力100kW(1口あたりの最高出力90kW)の充電性能をもつ高性能・高機能なもの。24時間営業のファミリーマートに設置されたことも利用者にはメリットが大きい。 およそ1年で220店舗に展開とは相当スピーディーな施策。2010年から急速充電器の設置を進めてきたファミリーマートでは、古い機種は恐らく老朽化も進んでいるのだろう。それもあり、今回思いきって高性能・高機能なものを導入すると考えられる。 ちなみに料金(ファミリーマート千葉大宮店の場合)だが、e-モビリティ・パワー発行の充電カード保有者会員の場合は16.5円/分。充電カードを非保有のビジターの場合は、利用時間5分までが275円で、以降1分ごとに55円。50kW以上の急速充電利用時間は最大15分となる。 「マツダ・デミオ」市販車ベースのEVを開発、ファミマEV事業黎明期に3台を納入 2010年に筆者も、つくば市(茨城県)・伊藤忠商事・ファミリーマートの3社共同で再生エネルギーからEVを走らせる「クリーンエネルギーを活用した低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクト」の実証試験に参画した。 このプロジェクトが立ち上がった時は、「日産リーフ」など市販EVはまだ発売されていなかった。そのため、実証試験で使われたEVは、「マツダ・デミオ」のガソリン車をEVに改造し3台が実証試験に供された。1台はファミリーマートが使用し、1台はカーシェアリングの車両として、そしてもう1台はつくば市が使用した。 このプロジェクトの拠点であるファミリーマートのつくば研究学園店には、店舗の屋根に太陽光パネルを設置。そこからいったん定置型バッテリーに充電され(デミオEVと同じものを使用)、その電力から急速充電器を行うという当時としては画期的なシステムだった。それが今ではファミリーマート700店舗に急速充電器が設置されているというのには驚いた。 充電待ちの30分はあっという間、買い物やトイレなどに有効活用 現在国内の急速充電器数は8,000基あまりといわれている。その1割弱がファミリーマートに設置されたということは、実証試験終了後も積極的に急速充電器を設置していったということ。 コンビニに充電器があると非常に便利だとこの実証試験から感じていた。休憩ついでに買い物やトイレを借りられたりと充電中に用事も済ませられる。30分という充電時間はまったく気にならない。プロジェクトの充電器は一般にも開放していたので、実証試験以外の車両にも使われた。実際に利用者からの評判も良かった。 大容量の仕様や一基あたり2台同時充電ができる機器が設置されるのは、これまでの運用ノウハウが生かされたものだと感じ大歓迎である。

TAG: #THE視点 #ファミリーマート #マツダ #充電 #福田雅敏

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