持続可能なモビリティ社会の実現に向けて、フォルクスワーゲンは電気自動車のID.シリーズに新たなリサイクル素材を使用する。新型ID.Buzzの内装にはすでに多くの新素材が使われており、その新素材をID.シリーズの他のモデルにも順次導入する予定だ。 ID.Buzzのリサイクル・イノベーション 新型ID.Buzzの内装には海洋プラスチックや使用済みペットボトルを使ったリサイクル素材が随所に使用されている。 シートカバーには、海洋プラスチックゴミ10%とリサイクルペットボトル90%から作られる「SEAQUAL YARN」を使用。この素材を使用することにより、CO2排出量を従来のものと比較して32%削減できる。また「ArtVelours Eco」を使用したシートカバーは、リサイクル素材の割合が71%になる。さらにヘッドライナーとフロアカバーは、リサイクルポリエステル100%で作られている。カーペットの断熱材やホイールハウジングライナーなどにもリサイクルプラスチックが使用されている。 またID.Buzzではドア、インストルメントパネルやステアリングホイール・クリップのトリムパーツに環境に影響があるクロムの使用をやめた。再生可能な原料を使用した液体塗料に変更した。 これらのID.Buzzのリサイクル・イノベーションは今後ID.3、ID.4、ID.5、ID.7に導入される予定だ。