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ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]


TEXT:生方 聡
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前回:ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。

モーターのパワーは60kW増し

「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。

一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。

バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい!

他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。

早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

ワンランク上の走りに

さっそくドライバーズシートに身を委ねると、愛車よりも少しソフトな座り心地。これまでよりも手前にレイアウトされたドライブモードセレクター(シフトスイッチ)をひねってDモードを選び走り出すと、動き出しこそ穏やかですが、新設計のモーターは従来型よりもトルクに余裕ある印象を受けます。さらにアクセルペダルを踏み込むと、これまでにも増して力強い加速が得られました。

高速道路での加速も余裕たっぷり。伸びやかな加速がずっと続くのです。今回はアウトバーンの速度無制限区間を走るチャンスがあり、160km/hを越えてもなお加速に衰えはありませんでした。資料によれば、ID.4 プロ・パフォーマンスの最高速は180km/hに制限されていますが、どの速度域でもストレスなくスピードを上げるのは頼もしいのひと言です。

一方、乗り心地については、日本で乗り慣れたID.4 プロ・ローンチエディションが20インチタイヤを装着するのに対して、この2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスは21インチになるにもかかわらず、これまで以上に乗り心地がマイルドになったうえに、揺れの少ない落ち着いた挙動を見せてくれます。

ただし、ID.4 プロ・パフォーマンスには日本仕様では選べなかったDCC(ダンパーの減衰力をコントロールできる)が装着されており、果たしてこの乗り心地の向上がサスペンションによるものなのか、それともDCCの効果が大きいのか判断できない……というのが正直なところです。DCCの設定を最も快適なレベルに設定すると、きわめて滑らかな乗り味を示すのには驚くばかりでした。

ということで、加速性能も乗り心地も確実にレベルアップしていた2024年式ID.4 プロ・パフォーマンス。日本向けはグレード名や細かい仕様が異なる可能性はありますが、2024年秋冬に日本へ上陸するのが楽しみです。その際、価格が上昇するかどうかが気がかりではありますが。

次回:VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]へ続く

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