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旧車に故障知らずで乗れるコンバートEV! ガチでやろうと思ったらどのぐらいのハードルがある?


TEXT:御堀直嗣 PHOTO:OZ MOTORS/TET 編集部
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EVコンバートによって旧車に乗り続けることができる

旧車の人気が高まっている。一方で、古くなればなるほど部品の入手に苦労することにもなる。よい状態で維持するには、それなりの費用や時間、あるいは人脈、知識が必要だ。

そうしたなか、旧車に永く乗り続ける方法として、EVコンバートがある。

コンバートとは、変更するとか転向するという意味で、たとえばスポーツであれば、ポジションを変えるときなどに使われる。

EVコンバートとは、電気自動車(EV)に変更することを指し、ひとつのカスタマイズともいえる。そしてEVに変更されたクルマを、コンバートEVと呼ぶ。

コンバートEVのイメージ

この言葉は、単にEVとコンバートの前後が入れ替わっただけの表現ではあるが、EVコンバートという場合は動詞的に変更する行為を指し、コンバートEVという場合は、EVへの改造を済ませたクルマという名詞的な表現で使われる。

エンジン車をEVに改造する電気関係の部品は、100万円ほどでキット化されているという。必要なのは、モーター、電力を調整するコンバーターや、インバーター(インバーターは直流と交流を切り替える装置)、そして駆動用バッテリーだ(バッテリーは別枠の予算になるだろう)。

コンバートEVのイメージ

そのうえで、車体からエンジンや変速機を下ろし、燃料計や排気系を取り外す。そして、EVのための電気系を取り付ける。エンジンのあった位置から駆動タイヤまで動力を伝えるうえで、積み替えたモーターから駆動タイヤまでの距離にエンジンのときと差が出る場合は、変速機をそのまま活用し、長さの調整とすることもある。

難関は、重く、体積を必要とする駆動用バッテリーの車載だ。

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