EVが普及しても教習所で教えるべきことは変わらない
EVの普及に伴って、免許取得時に教える項目を増やすべきなのでしょうか。この記事では、指定自動車教習所での指導経験がある筆者が、EVの普及にあわせて教習所で教えることを変えるべきなのか考察します。
EVが増えたり日常的に目にしたり近所で借りられるようになったりしても、運転免許を取得する際に通う教習所で教える教習内容は基本的に変える必要がないでしょう。
その理由は、教習所は運転の基礎(基本的な運転操作や基礎的な知識)を教える場所だからです。つまり、EVの普及と教習所のカリキュラムの関係性は低いということになります。
ただし、EVはガソリン車やディーゼル車などの内燃機関を搭載するクルマと比べると、瞬時にトルクが立ち上がる特性があります。そのため、ガソリン車やディーゼル車よりも急発進する可能性が高いことについて教習所で教えておく方がよいかもしれません。
また、EVは内燃機関(ガソリン車やディーゼル車)と異なり、音や振動が少ないという特徴があります。そのため、歩行者や自転車運転者がクルマ(EV)の存在に気づかない可能性が高いです。
この特徴はハイブリッドカーも同じであるため、電動車(ハイブリッドカーやEVなど)を運転しているときに、歩行者や自転車の近くを通るときは内燃機関のクルマよりも慎重になる必要があるでしょう。
このように、EVをはじめとする電動車を運転している際の周囲の交通に対する配慮は教習所で補助的な知識として教えておくとよいかもしれません。
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