パワートレインごとに給油または充電が必要であることを教えておくほうがよいかもしれない
クルマに搭載されているパワートレインは、内燃機関(ガソリン車やディーゼル車)だけでなく、ハイブリッドやEVなど、さまざまです。そのため、それぞれのパワートレインによって、給油や充電が必要であることについても教習所で教えておくとよいといえます。
たとえば、ガソリン車はガソリンを使用し、ディーゼル車は軽油を使用しているため、燃料が少なくなってきたらガソリンスタンドでエンジンの種類に応じた燃料を給油する必要があることを教えておくと油種間違いを減らすことができるでしょう。
EVは、クルマそのものに燃料を給油することはなく、バッテリー残量が減ってきたら充電が必要です。また、充電設備には、普通充電と急速充電があり、充電器の設置場所もさまざまです。EVの充電場所は、ガソリンスタンドに併設されている充電スポットだけでなく、SA・PAやショッピングモールの駐車場、自宅などで充電できます。
このようなパワートレインによる油種の違いやEVの充電方法は教習所で学んでおいて損はないといえるでしょう。
EVの普及によって、教習所で教える運転操作や基本的な知識を変える必要はないものの、歩行者や自転車に気付かれにくいという特性があるため、クルマ(EV)の運転者が周囲の交通に対していままで以上に慎重になる必要が高くなるといえます。
よって、免許取得後にEVに乗る機会があるときは、「静かすぎて歩行者や自転車がクルマの存在に気づいていないかもしれない」と意識する必要があるでしょう。
また、パワートレインによって使用する燃料の種類や給油・充電方法が異なることについても教習所で教えておくと、油種間違いやEVでガソリンスタンドの給油レーンに入ってしまうといったミスが減ると考えられます。
そのため、基本的な教習内容を変えずに補足事項を増やすと、EVにも対応した教習課程になるといえるでしょう。