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ヒョンデ・アイオニック5 怒涛の3連発
今回のオートサロンで勢力を増したEVのなかでも、ヒョンデ・アイオニック5およびアイオニック 5 Nの存在感は頭ひとつ抜けていた感がある。ここからはチューニングの度合が異なる3台を紹介したい。
A PIT AUTOBACS 「アイオニック5 Ver.AUTOBACS」
「EVでも楽しくドレスアップやカスタマイズ」をコンセプトに、EV用にオリジナルパーツブランド「A PIT EV PEFORMANCE」を立ち上げているオートバックスが展示していたのは、ヒョンデのアイオニック5 ラウンジ AWD リミテッドエディションをベースに製作した車両だ。
オリジナルのオーバーフェンダーとフロントスポイラーを装着してスポーティさを演出。2.2トンに達するアイオニック5の車重に合わせ、専用チューニングされたHKSのハイパーマックスSで走りの性能を高めている。ホイールはアドバンのGTビヨンドで前後19×8.5J、タイヤはアドバンスポーツV107をチョイスし、ドレスアップとドライビング性能を両立させている。
インテリアはアイオニック5専用のKARO・シザルのフロアマットがインパクトを与える。なお、マットは前後席とトランク用も商品化されており、KAROの豊富なラインアップから好みで素材やカラーをチョイスすることが可能だ。
ヒョンデ・アイオニック 5 N DK エディション
ヒョンデのダイナミクス性能を極めた高性能ブランド「N」にとって、初のEVモデルである「アイオニック 5 N」が2024年6月に日本で発売開始されると同時に、ドリキンこと土屋圭市氏の監修のもと、オートバックスとヒョンデNが専用のパフォーマンスパーツを共同開発するとアナウンスされた。そしてそれがついに披露された。
アイオニック 5 Nオーナーが、公道やサーキットでさらなるパフォーマンスの向上を愉しめることを目的に開発されたパーツは、Winmax製6ピストンモノブロックブレーキシステム、TWS製21インチ軽量鍛造ホイール、H&R製ローダウンスプリング、それにフロントスプリッター、サイドスカート、リヤディフューザー、ウィング形状のリヤスポイラーから成る「N Performance エアロキット」がラインアップされた。
これらのパーツを装着したモデルとして、土屋氏のニックネームである「Drift King」に由来する「DK Edition」が、2025年末までに韓国および日本市場で発売を予定していることがヒョンデから発表された。
土屋氏のイメージカラーであるグリーンが車両のいたるところにアクセントとして取り入れられているのも特徴だ。また、さらなる海外展開も視野に入っているという。
アイオニック 5 N DK Editionはヒョンデのブース以外にも、パーツの開発パートナーであるオートバックスのブース内にも展示され、こちらはフロントホイールが外され、よりパーツの装着イメージがわかりやすい工夫がなされていた。
なお、このパーツはオートバックスでは取り扱わず、ヒョンデ「N」ブランドのショールーム「N Space」での取り扱いとなる。
ヒョンデ×MINI GTコラボ アイオニック 5 N
ヒョンデとミニカーブランド「MINI GT」がコラボし、実寸大のヒョンデ・アイオニック5を過激にカスタマイズしたショーカーが展示された。
同日に発表されたN Performance エアロキットとも異なるエアロをまとい、ド派手なMINI GTカラーで装飾されたこのクルマ、まさに東京オートサロンの場にふさわしいチューニングカー然とした出で立ちは、多くの来場者の注目を浴びていた。
さて、東京オートサロン2025のEV関連トピックを可能な限りお届けしたが、勘の鋭い方はお気づきのように、今回の記事ではまったくテスラについて振れていない。展示台数が一気に増えたテスラに関しては、また別の記事で「一挙見せ」したいと思うので、そちらもお楽しみに。