今後が楽しみなコンセプトモデルも
次に、日本で発売される可能性は低いですが、もともとはボルボのワークスレーシングチームがルーツとなり、2017年に設立されたハイパフォーマンスカーブランド、ポールスターからも2026年頃にオープンスポーツEVであるポールスター6が発売予定となっています。
2+2シーターで、フロントマスクはボルボのコンパクトEVであるEX30にもどことなく似ている印象。ルーフは電動開閉式で、4ドアクーペモデルのポールスター5と同様にAWD。そのパワーは最高出力884馬力、最大トルク900Nmという怒涛の速さを手にいれる模様です。
さらに、イタリアの美しきラグジュアリーブランドであるマセラティからは、グランカブリオ・フォルゴーレ。3基のモーターを搭載し、2+2シーターのエレガントなインテリアをもつオープンカーです。電動ソフトトップはわずか14秒で開閉が可能となり、航続可能距離は447kmと発表されています。
続いて、英国で高級ジュニアカーを製造するメーカーであるザ・リトル・カー・カンパニーがベントレーと共同で発表したのが、ベントレーの名車ブロワーを85%のスケールに縮小し復刻させたEV、ブロワージュニア。
原型となったブロワーは1929年に製造されたスーパーチャージャー付きのレーシングカーで、外観はもとよりインテリアも操作系もオリジナルそっくりに作られています。タンデムで座るふたり乗りで、バッテリー容量は10.8kWhで航続距離が100km程度ですが、公道走行が可能。スーパーチャージャーを模した充電口に遊び心が感じられるEVとなっています。
そして、ここからはまだコンセプトカーですが、日産が2023年2月に公開したのが、EVオープンスポーツカーのMax-Out(マックスアウト)。とても未来的な内外装の2シーターオープンで、ステアリングやディスプレイはまるでゲーム機のよう。
ルーフがどうなっているのかは実車では確認できませんでしたが、日産が持続可能で革新的なモビリティを普及させていく決意を具現化したモデルとなっています。
続いて、フルサイズの2+2シーターラグジュアリーオープンEVのコンセプトカーである、キャデラック・ソレイ。低くエレガントなプロポーションに、キャデラック初のバイオベース素材を採用したインテリアが魅力的なデザインで、シートにウッドパネルを使うなど、将来のパーソナライズの技術を示しているそうです。一方では、左右のピラーをつなぐフルスクリーンなど未来的な要素も入っており、特別なドライブ体験をさせてくれそうなオープンカーとなっています。
このように、今後も続々と出てきそうなオープンモデルのEV。スポーティなものからエレガントなもの、クラシカルなものまで、選ぶ楽しみも増えていきそうですね。