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EVモーターズ・ジャパンが小型・マイクロ・大型の新型「EVバス」3車種を発表! 細かなニーズに対応して自治体やバス事業者などのEVシフトを後押し


TEXT:TET 編集部 PHOTO:EVモーターズ・ジャパン
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これまでも全長12mのEV観光バスや8.8mのEV路線バスなど、さまざまなタイプのEVバスを開発・製造してきたEV モーターズ・ジャパンが、新たに「10人乗りの小型乗合バス」「EVマイクロバス」「大型路線EVバス」の計3車種の開発が完了したと発表した。

これら3車種でEVバスの選択肢を充実させ、従来以上に細かなニーズに対応し、自治体やバス事業者などのEVシフトを後押しするという。

今回追加された3車種のうち、EVマイクロバスの全長6.99mモデルを除いた車両は、先ごろ開催された「バステクin首都圏」で一般向けに初公開もされている。

2024年10月開催の「バステクin首都圏」で初公開されたEVモーターズ・ジャパンの新型EVバス3車種

両開き式乗降口が特徴の「小型乗合バス」

1車種目の「10人乗りの小型乗合バス」は、車名を「E1 乗合 エアサス仕様」という、全長5.38mのEVバスだ。エアサスを標準搭載したことにより、乗降口側の車高を落として床面を地面に近づけるニーリング機能が実装された。これにより最低地上高を270mm以下まで調整することが可能となり、高齢者や幼児、車いすの乗客がスムーズに乗り降りすることができる。

EVモーターズ・ジャパンの小型乗合バス「E1 乗合 エアサス仕様」の全体像

コンパクトなボディは、過疎地や入り組んだ住宅街の狭い道でも取り回しがよく、路線バスの経路を充実させる可能性を秘めている。また、乗降口は1か所ながら、開口部の広い両開きドアを採用しているので、買い出しで両手が塞がっているような状態や、ベビーカーの乗せ降ろしにも効果を発揮しそうだ。

EVモーターズ・ジャパンの小型乗合バス「E1 乗合 エアサス仕様」の両開き式乗降口を開けた様子

E1 乗合 エアサス仕様の車両諸元は、下図をご覧いただきたい。

EVモーターズ・ジャパン 小型乗合バスの車両諸元表

全長が異なる2タイプを用意する「EVマイクロバス」

2車種目の「EVマイクロバス」は、車名を「F8 series 1-Micro Bus」といい、全長5.99mと6.99mの2タイプがラインアップされた。じつはマイクロバスにはこれまでEVの設定が他社にもなく、EVモーターズ・ジャパンのものが国内初だという。

EVモーターズ・ジャパンが開発した「EVマイクロバス」

主な用途は、スクールバス、デマンド方式のバス、送迎バスなどを想定。バイワイヤ制御を標準搭載し、快適で安全な先進運転支援を実現しているのが特徴だ。

バッテリー容量は、全長に関わらず118kWhと共通。そのため、全長が長い6.99mモデルは航続距離が5.99mモデルに比べると10kmほど短くなる。ただし、低床のノンステップモデルは6.99mモデルのみに設定されるため、運行に求める乗降性や乗車定員に応じて各モデルを吟味する必要がある。

EVモーターズ・ジャパンが開発した「EVマイクロバス」 写真は全長5.99mタイプ ほかに6.99mモデルもライアンアップ

「F8 series 1-Micro Bus」の車両諸元は下図の通りだ。全長、床面構造、座席数が各タイプで異なる。

EVモーターズ・ジャパンの「EVマイクロバス」車両諸元表

バッテリー容量を282kWhに拡大した新型「大型路線EVバス」

3車種目の「大型路線EVバス」は、車名を「10.5m 大型路線EVバス」という。これまで同社がライアンアップしていた同サイズのEV路線バス「F8 series2-City Bus 10.5m」に比べ、バッテリー容量が72kWh増え、282kWhに拡大。

EVモーターズ・ジャパンが開発した新型の「10.5m 大型路線EVバス」全体像

これにより、航続距離が350km程度へと延長された。また、デュアルモーターを採用したことでスムーズな走行が可能となったのも特徴だ。

EVモーターズ・ジャパンが開発した新型の「10.5m 大型路線EVバス」の側面デザイン

なお、「10.5m 大型路線 EVバス」の車両諸元は下図の通り。モノグレードのシンプルな構成だ。

EVモーターズ・ジャパン「10.5m 大型路線 EVバス」の車両諸元表

この大型路線EVバスは、EVモーターズが本社を構える北九州市に建設中の体感型EV複合施設「ゼロエミッション e-PARK」で生産を行うことが予定されている。これにより、福岡県の新たな地場産業の創出や、雇用機会の創出による地域社会の発展が期待される。

EVモーターズ・ジャパンが建設を進めている「ゼロエミッション e-PARK」の完成イメージ

同社は今後もニーズに応える製品および技術の開発に努め、環境エネルギーの浸透とゼロエミッション社会の実現へ貢献できるよう邁進していくと、改めて表明している。今後も同社の動きに注目していきたい。

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