EVヘッドライン
share:

「大阪・関西万博」用にEVバスを100台納入契約 EVモーターズジャパン[2023.06.20]


TEXT:福田 雅敏、ABT werke PHOTO:福田 雅敏
TAG:
EVモーターズ・ジャパン「F8 Series2-City Bus」(photo=福田 雅敏)

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)に納入
導入予定の大型路線バスは高い静粛性が特徴

【THE 視点】EVモーターズ・ジャパンは6月15日、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)とEVバスの大口契約を結んだことを発表した。2025年に開催予定の「大阪・関西万博」向けに、EVバスを計100台納入する。

導入が発表されたEVバスと契約台数は以下となる。

「F8 Series4-Mini Bus」(35台)……小型コミュニティバス/全長7m/定員29名/バッテリー容量114kWh/航続距離290km

「F8 Series2-City Bus」(65台)……大型路線バス/全長10.5m/定員77名/バッテリー容量210kWh/航続距離280km

この2機種を7月より順次納入するとのこと。

小型コミュニティバスは、今年3月に東京都渋谷区に2台納入され、「ハチ公バス」として運行されている実績を持つ。

大型路線EVバスは、先日開催された「バステクフォーラム」にて試乗車として用意された車両で、筆者も乗ることができた。当日は試乗車として3台のEVバスが用意されていたが、そのうち最も静かに感じたのが、このEVモーターズ製のバスであった。

EVモーターズ・ジャパンは、現在北九州に工場を建設中。しかしこのタイミングでの納車となると、いずれのEVバスも中国生産車となる。

日本では現在EVバスが百数十台が走っていると言われその多くがBYD製のようだ。しかし、今回の100台の導入で一気にEVモーターズ・ジャパンのシェアが高くなる。日本のEVバス保有台数も一気に増加することになる。

北九州工場が完成すれば事実上の国産となるわけで、渋谷での運用実績に加えて、国産化されるという信頼性が、今回の大型受注に繋がったのだろう。

このほか大阪メトロは、「大阪・関西万博」にて、自動運転バスや走行中給電(ワイヤレス充電)バスなども走らせる計画だ。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★★出光興産、全固体電池向けの固体電解質の供給能力を増強……次世代バッテリーEVの普及に貢献、「小型実証設備第2プラント」を7月より稼働

★★e-モビリティ・パワー、公道上のEV用充電ステーションを新設……JR信濃町駅南口付近(東京都新宿区)に50kWタイプを1基

★BYD、九州エリアに初出店……「BYD AUTO 福岡西」<福岡県西区/アウトレットモール「マリノアシティ福岡」内>が7月1日(土)にオープン

★出光興産、リチウムの安定生産・供給体制を構築……オーストラリアでリチウム鉱山を所有する企業「DLI」に出資、株式保有率が15%に

e-モビリティ・パワー、ABB製の急速充電器のソフトウェアをアップデート……充電器1口の最高出力が最大150kWに

★ミシュラン、EVにも効果のある低燃費タイヤ「e・プライマシー」に新サイズを追加……14〜16インチの3サイズ

★メルセデス・ベンツ、EVバス「eシターロ」のライン・オフが1,000台を達成……欧州のジャーナリストなどからも高評価

★武蔵精密工業のEVユニットを搭載したインド製EVバイクが完成へ……インドの新興BNCが12月より販売開始、125ccに匹敵する性能のクラシカルなEVスクーター

★ヤマハ、原付二種のEVスクーター「E01」のリースを募集……実証実験の第3弾、月額2万円で3ヵ月間の契約

★ヒョンデ、「アイオニック5」の試乗キャンペーンを実施……映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のペアチケットを、各拠点にて20組40名に

★ステランティス、空飛ぶクルマ開発の「アーチャー」の株式保有数を増加……米ジョージア州のeVTOL(垂直離陸型EV航空機)機製造工場の建設も順調

デイリーEVヘッドライン[2023.06.20]

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択