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アーティスティックなインテリア
インテリアは、キャデラックの「アート・オブ・トラベル」のデザイン哲学を受け継ぎ、旅行体験を豊かにする設計がなされている。パワーガラスドアとクリスタルグラスを備えた完全一体型のドリンクセラーは、レジャーと旅行の融合を表現した。
すべてのディテールは、日常を非日常へと変えるために意図的にデザインされたという。無染色のウッドパネルが自然な色と木目の変化を引き立て、表面に触れると凹凸が感じられるオープンポア仕上げが施されている。また、寄木細工の技法を用いた手作業のディテールが、フロントドアからコンソール、リヤコンパートメントまで美しいアクセントとなっている。ウィンドシールドは削り出しのブラッシュド・アルミニウムで縁取られ、キャデラックの天然素材へのこだわりが強調されている。
パーソナライゼーションと自然とのつながり
「ソレイ」は、ほかのキャデラックと同様に多くの製品に照明を採用している。複数のゾーンと各ゾーンの126色のカラーオプションを含む高品質なアンビエント照明が特徴的で、特定の演出やインテリアの雰囲気をユーザーの好みに合わせてパーソナライズすることができる。
また、バードウォッチング愛好者のために、特注のケースには3Dプリントされたアクリル製のバードコールや手描きの鳥のイラストが描かれた革装丁の日誌、革製のツールロールが収められており、車内のインテリアに合わせた特別なアクセサリーを用意したことがユニークだ。。
天空と未来へ向かうデザイン
「ソレイ」は、豊かな感覚や発見、そして旅と天体への希望や明るさを称えるデザインが特徴で、太陽をテーマにした照明やグラフィックの演出が、色合いや素材、仕上げに顕著に表れている。具体的には、「サンバースト」をテーマにした照明演出やパーフォレーション、刺繍が施されたシートパターン、ピンクの虹彩顔料を使うことで微妙に色が変化するサンライズ効果を生み出すファインナッパー・レザーのインテリアなどである。
リヤコンパートメントのドリンクセラーのドアとガラストレイには、ピンクの虹色の輝きが施され日光の変化を演出。金属仕上げの「オーロラ」の色調は、太陽光の風と地球の大気が反応する現象を表現し、色の変化を演出している。
コンバーチブルのメタリックルーフ生地「デイブレイク」は、ルーフが開くことで太陽光が室内に注がれる効果を持っている。また、質感豊かなフロアマット素材「バスク」は、ブークレファブリックで美しいテクスチャーと温かみを加え、ルーフ素材の色とマッチして室内全体を軽やかに表現している。
ビスポーク表現の伝統を継承
「ソレイ」は過去の象徴的なキャデラックモデルからインスピレーションを得て、「モダンなデザインをオープンエアのフォルムで提供する」というブランドのビジョンを具現化したという。
このコンセプトカーは、ミシガン州ウォーレンのGMグローバル・テクニカル・センター内に新たに改装されたキャデラック・ハウス・アット・ヴァンダービルトで発表されたが、この施設は現在、最高級EV「キャデラック セレスティック」の顧客にビスポークデザイン体験を提供する場として利用されているのだという。
「ソレイ」は、キャデラックの伝統的なビスポーク表現と未来的なラグジュアリーコンバーチブルEVの新たな可能性を示す一台だ。