コラム
share:

「特定原付」解禁で、原付市場全体が元気に!各種乗り比べて感じたこと


TEXT:桃田 健史 PHOTO:桃田 健史
TAG:
試乗参加者がglafit「GFR02」でコーナーリングする様子

試乗参加者がglafit「GFR02」でコーナーリングする様子

コーナーでペダルを漕ぐと動きが安定

まずは、「一般原付」の状態で走る。

右手のグリップのアクセル操作でフル電動車として走行できる。最高速度は時速30kmで、加速は急激過ぎないが伸び感があり扱いやすい。

この状態で、ペダルも漕げる。すると、電動アシスト自転車となり、最高速はペダルの固定されたギア比によって最高速度は時速20km程度に抑えられる。

今回設定された走行コースは、細長い楕円形で、コーナーの曲率がかなり強い。こうした状況で、フル電動車としてコーナーを曲がると、コーナーリング中のアクセルオンのタイミングがつかみにくい印象がある。それが、コーナーリング中にペダルを漕ぐと、後輪の接地感が増して車体全体のバランスが良くなり運転が楽になるのだ。

次に、「自転車モード」で走ってみたが、背の低い自転車としては直進安定性が良い。

glafitでは、2024年に「特定原付」を発売し、モビリティシェアリングサービス大手のOpen Streetと連携した事業を始める。

この特定原付のプロトタイプの2023年6月に試乗したが、ペダルが漕げない状態で、自転車モードの設定はない。

個人的には、ハイブリッドバイクの走行安定性と使い勝手が気に入った。

電動車ラインアップが豊富なBLAZE

次に、BLAZEの小型電動車に試乗した。

同社は、「特定原付」および「一般原付」の電動キックボード「EV SCOOTER」のほか、折り畳みバイク形状の「SMART EV」、三輪バイク形状のEV「TRIKE」、オフロード車形状の4輪EV「CRUISER EV」、そしてクラシックカーのような形状の「EV Classsic」など多彩な小型電動車をラインアップしているのが特徴だ。

BLAZEの「SMART EV」(写真手前)と、「EV SCOOTER」(奥)

BLAZEの「SMART EV」(写真手前)と、「EV SCOOTER」(奥)

今回は、その中から「SMART EV」と、「EV SOOTER」に乗ってみた。

「SMART EV」の特徴は、やはりその形状だ。ワンタッチで折り畳んで自動車などに搭載しやすい。バッテリーも脱着式だ。

走行感は、まさにEVバイク。足のステップがやや後方に位置しているが、ライディングポーズが前傾姿勢になることもなく、扱いやすい。

「EV SCOOTER」は、今回「一般原付」仕様を乗った。加速、減速はスムーズで、シートがあるので座って良し、立って乗っても良し。コーナーリング中は立ち乗りのほうが車体の動きをコントロールしやすいと感じた。

今後も、機会を見て様々な小型モビリティを試乗してみたい。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
more
コラム
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択