コラム
share:

EVの電欠ってどのぐらい発生してる? JAFの出動要請ランキングを調べてみた


TEXT:齊藤優太 PHOTO:TET 編集部
TAG:

タイヤやバッテリーのトラブルが多い

駆動用バッテリーの残量が減ると焦るEV。では、EVの電欠でロードサービスを要請した方はどのくらいいるのでしょうか。この記事では、JAFのロードサービス救援データをもとに、EVによくあるトラブル事例やトラブル回避の方法を解説します。

EVに多いトラブルは?

JAFの統計データによると、EVのロードサービス救援で多いのは、タイヤのパンク・バースト・空気圧不足、過放電バッテリー(補機バッテリーの放電)、EV駆動用バッテリーの電池切れとなっています。

EVのイメージ

JAFが毎月公開している「EVロードサービス件数」の出動理由トップ5は次のとおりです。

【EVロードサービス件数(2025年2月1日〜2月28日)】
1位:タイヤのパンク、バースト、エア圧不⾜(件数:186件、構成比:23.4%)
2位:過放電バッテリー(件数:165件、構成比:20.8%)
3位:EVの駆動用電池切れ(件数:114件、構成比:14.3%)
4位:落輪・落込(件数:94件、構成比:11.8%)
5位:事故(件数:36件、構成比:4.5%)

このような統計データからも、EVのトラブルとして多いのは、エンジンを搭載するクルマと同じような内容であることがわかります。

EVのイメージ

ちなみに、2025年2月1日〜2月28日のJAFロードサービス出動理由(四輪車)は、次のとおりです。

【JAFロードサービス出動理由(2025年2月1日〜2月28日)四輪車合計】
1位:過放電バッテリー(件数:7万6639件、構成比:39.68%)
2位:タイヤのパンク、バースト、エアー圧不⾜(件数:2万9895件、構成比:15.48%)
3位:落輪・落込(件数:1万8471件、構成比:9.56%)
4位:破損・劣化バッテリー(件数:1万6236件、構成比:8.41%)
5位:キー閉じ込み(件数:8130件、構成比:4.21%)
6位:事故(件数:6986件、構成比:3.62%)
7位:燃料切れ(件数:3133件、構成比:1.62%)
8位:スパークプラグ(件数:2574件、構成比:1.33%)
9位:発電機・充電回路(件数:2138件、構成比:1.11%)
10位:ハンドルロック・キー作動機構(件数:1535件、構成比:0.79%)

このようなことからも、エンジンを搭載するクルマであっても、EVであっても、タイヤやバッテリー(補機バッテリー)のトラブルのほうが電欠や燃料切れより多いことがわかります。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本は3年連続「日産サクラ」がトップ! じゃあ中国・欧州・アメリカで一番売れてるEVってなにか調べてみた
電気自動車って「お金的に」得? エンジン車と諸々の費用を比べてみた
リーフのバッテリーパックをバラして積むって意外に大変! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その5】
more
ニュース
新型エルグランドがいよいよe-POWERで登場!? 「EVの雄」日産のジャパンモビリティショー2025は電動モデルが盛り盛り
トヨタの新型モビリティでお台場周辺が一気に便利になる! 「eパレット」と「C+walk」が街全体の活性化にも貢献
ホンダがカーボンニュートラル実現に向け二輪の電動化を加速中! 欧州でネイキッドモデル「WN7」を発表
more
コラム
EVシフトは先進国よりも新興国で進んでいた! 政府のあと押しによる驚くべき普及率!!
BYDって世界規模でイケイケなんじゃなかったの? 収益性の悪化が見えた決算のウラ側を読む
レシプロとロータリーと……クルマ好きが大好きなエンジンの種類! じつはEVのモーターにも「巻き線式」「永久磁石式」と種類があった
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
スーパーオートバックスかしわ沼南に90台のEVとオーナーが集合してゆる〜く懇親! 「EV MEET 2025 AUTUMN」を開催
EVらしさをなるべく廃したスタイリングで乗り換えを自然に! スズキが軽EVコンセプトカー「Vision e-Sky」で考えたのはEVであることを気づかれないことだった【ジャパンモビリティショー2025】
助手席側が1枚スライドドアでガバっと開くから使いやすい! 乗用車領域でも活躍しそうなダイハツ「カヨイバコK」はいまから登場が待ち遠しいEV軽バンだった【ジャパンモビリティショー2025】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択