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通信系企業も熱視線
意外だったのが、通信インフラ企業の出展だ。NTTコミュニケーションズやDocomoビジネス・KDDIスマートドローン・ソフトバンクなどがブースを構えていた。
いずれも自動充電ポート付きのドローンを展示していた。主に山間部や島嶼部などの建設現場の巡視を行うものだという。電波塔の確認はもちろん、災害時の初動にも有効な手段だ。
特にKDDIスマートドローンは、空を飛ぶタイプと潜水タイプを合体したユニークなドローンを展示していた。水空両用とは世界初の仕様で、漁場や船底、ダムの水中点検用とだという。
“リモート・ハイジャック”の脅威に備える
IoTのGMOインターネットグループは、人が乗れるドローンを展示していた。このドローンは単なるデモで、GMOはドローンのためのセキュリティ・ソフトを開発しているという。
ドローンもデジタル技術の塊なので、言うなれば“リモート・ハイジャック”の危険があるという。小型のドローンといえども、乗っ取られれば脅威になりうるし、人が乗っていたら重大な事件となる。ドローンというとハード面に目が行きがちだが、ソフト面の技術開発もあってこそ安全な運航ができるのだ。
得体の知れない不気味さを逆手に警備
セキュリティといえば、警備会社からの出展もあった。ALSOK(総合警備保障)やCSP(セントラル警備保障)は、ドローンにカメラを積んで警備にあたる機体を開発している。
地下駐車場や倉庫などには監視カメラが設置されているが、カメラよりもドローンを飛ばした方がより警備の質が上がり、犯罪等防犯抑止にもなるという。
“威圧”というと言葉は悪いが、ドローンのような得体の知れない無機物が飛んでくると確かに威圧感を覚える。犯罪に対しては有効な心理効果を与えられると思う。
以上、様々なドローンを紹介したが、まだまだ紹介仕切れないものがある。それらは後編にて紹介したい。