呆れるほど広い室内
eKクロスEVの全高は、標準で1,655mm、今回の試乗車のようにルーフレールが備わる仕様では1,670mmとなる。軽自動車ではこうしたハイトワゴンや、さらに背の高いスーパーハイトワゴンが人気の中心であり、それだけに室内はこれでもかというくらいに広い。eKクロスEVでも、フロア下に20kWのリチウムイオン・バッテリーを搭載するにもかかわらず、頭上には十分すぎるほどの空間が広がっている。後席の足もとも余裕たっぷりで、スライド位置を一番前にしても十分な広さが確保されるし、一番後ろにすれば楽に脚が組めるほどだ。
ラゲッジスペースも、後席使用時でも奥行きは40〜50cm確保され、さらに必要に応じてシートをアレンジすれば、大量の荷物が載せられるので安心である。
力強さを前面に打ち出したエクステリアとは対照的に、eKクロスEVのインテリアは上質さが漂う。オプションの“プレミアムインテリアパッケージ”が選択された試乗車では、ライトグレーの内装に加えて、丸みを帯びたダッシュボードやステッチが施されたソフトパッドなどにより、とても心地よい空間に仕上がられているのだ。小振りのシフトレバーやフラットなデザインの9インチセンターディスプレイなど、ガソリン車のeKクロスとは微妙に異なるパーツを採用することで、上質さと先進性を表現しているのも見逃せない点だ。フロントのベンチシートは見た目以上にホールドが良く、座り心地も快適。狭いとはいえ、サイドウォークスルーが可能なのもうれしい。
三菱 eKクロスEV P
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,670mm
ホイールベース:2,495mm
車両重量:1,090kg
前後重量配分:前600kg、後490kg
乗車定員:4名
交流電力量消費率:124Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:180km
モーター最高出力:47kW/2,302-10,455rpm
モーター最大トルク:195/0-2,302rpm
バッテリー総電力量:20kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:トルクアーム式3リンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ドラム
タイヤサイズ:165/55R15
最小回転半径:4.8m
荷室容量:109L
車体本体価格:3,081,100円
※ルーフレール装着車