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SF90 XXが示すフェラーリ流の「電気の使い方」。跳ね馬の最新PHEVを徹底解説


TEXT:小川フミオ PHOTO:Ferrari S.p.A.
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フェラーリ SF90 XX スパイダーのリヤビュー

ピュアEVのフェラーリは2025年に登場か

フェラーリにとってのピュア電動モデルは2025年に登場、と言われている。さらに2030年までにラインナップの80%を電動化するともいう。

ただし、SF90 XXの記者会見を聞いていると、フェラーリの電動化は(やっぱり)なによりパフォーマンスのためという様子が感じられるではないか。

80%のラインナップを電動化というのも、SF90 XXのように、静止から時速100kmまでを2.3秒で加速し、サーキットを疾風のように駆けぬけるモデルの開発を指す、とみることもできる。

SF90 XXのボディは、クーペとスパイダーが同時に発表された。風が爽快に感じられそうなスパイダーボディを、サーキットうんぬんというクルマにもちゃんと設定するところが、いかにもフェラーリらしい(そういえば、ラ・フェラーリにもラ・フェラーリ・アペルタというオープンモデルがあった)。

SF90XXストラダーレ(クーペ)の価格は、イタリアで77万ユーロ。1ユーロを158円で換算すると約1億2,000万円。同スパイダーは85万ユーロ(約1億3,000万円)。

クーペのデリバリーは2024年の第2四半期から、スパイダーは第4四半期から開始。販売台数はクーペが限定799台、スパイダーは、限定599台のみ。ただし「(すべて)売約ずみ」(マーケティング担当役員のガリエラ氏)とのことである。

<完>

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