Contents
- 1TOP……小型EV対応のイー・アクスル
- 2住友化学……軽量・高剛性の次世代プラスチック製イン・ホイール・モーターケース
- 3アイシン……電費が10%向上するイー・アクスル
- 4デンソー……前・後輪搭載可能で電費が向上するインバーター(モックアップ)
- 5マグナ・インターナショナル・ジャパン……商用車向けのイー・アクスル
- 6AAM……小型・高回転の3-in-1ホイール・エンド・モーター
- 7サイエッタ……二輪車向けのイン・ホイール・モーター
- 8ZF……新たな着眼点のEV向け電熱シートベルト
- 9ジヤトコ……トランスミッション付きイー・アクスル
- 10IJTT……前・後輪どちらにも搭載可能な小型・高効率イー・アクスル
- 11エクセディ……トルコン一体型の駆動装置やイン・ホイール・モーター
- 12シェフラー……低温環境での効率を改善したイー・アクスル
- 13ヴァレオ……バッテリー交換式EVバイク
- 14ヤマハ発動機……ユニバンスと共同開発の減速機付き2モーターユニット
- 15ボルグワーナー……トランスミッション一体型のイー・アクスル
- 16トランスミッション付きのイー・アクスルの多さに驚き
エクセディ……トルコン一体型の駆動装置やイン・ホイール・モーター
エクセディは変速機メーカーだけあり、自社の強みを活かした変速機付きモーターを紹介。
イー・アクスルではないが、モーターと2段変速機、スイングアームが一体となった2輪・3輪・小型EV向け駆動ユニットである。高い登坂・積載力と高速化を両立させている。
EV用には、モーターとEV用トルクコンバーター(トルコン)、ディファレンシャルギア付き減速機が一体となったものも紹介している。モーターを小型化して登坂力と高速化を両立させている。
また、逆に減速機を持たないイン・ホイール・モーターも紹介。最高出力70kW(95ps)/最大トルク1,400Nm(142kgm)となっている。
シェフラー……低温環境での効率を改善したイー・アクスル
シェフラーでは、「サーマルマネージメントシステム統合型4-in-1 イーアクスル」を紹介。ヒートポンプシステムを搭載して周辺温度の熱エネルギーを有効活用しているという。
これにより低温下での航続距離を飛躍的に向上させるとしている。最高出力160kW(218ps)/軸トルク3,200Nm(326.3kgm)の性能を持つ。
ヴァレオ……バッテリー交換式EVバイク
ヴァレオはEVバイクを紹介。48V駆動システムに交換式バッテリーを用いたのが特徴。モーターの最高出力は9.5kW(12.9ps)。30Ahの交換式バッテリーを2個搭載する。
イー・アクスルではないが、ルノーと共同開発された巻線界磁形同期モーターも紹介されていた。
ヤマハ発動機……ユニバンスと共同開発の減速機付き2モーターユニット
ヤマハは、イー・アクスルではないが、ユニバンスと共同開発した減速機付き2モーター「αlive(アライヴ)EE」を紹介していた。
モーターは最高出力420kW(571ps)×2と高出力で800Vの電圧に対応しているのが特徴。外販向けという。ちなみにユニバンスのブースにも同じものが展示されていた。
ボルグワーナー……トランスミッション一体型のイー・アクスル
ボルグワーナーのブースでは、イー・アクスルのカットモデルを出展していた。「インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM)」と呼称している。モーター・トランスミッション・インバーターなどを一体化したものだ。
詳細は明らかにされなかったが、展示品を見るに試作段階で、開発はこれからのような感じに見受けられた。
トランスミッション付きのイー・アクスルの多さに驚き
今回の展示会で見た次世代ドライブシステムは、モーター・インバーター・減速機一体型が多く見られた。ただ、トランスミッションを採用したイー・アクスルの展示が意外と多いことには驚いた。EVのドライブシステムの主流とはならないだろうが、市場規模は確実に増えると思われる。
多くはサンプル品の試作機といった感じなので、量産車に乗るのは2~3年後になるだろう。その時が楽しみである。
次回、最後となる後編では、EVのボディ関連をレポートしたい。