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バランスの良い仕上がり でも気になることも [トヨタbZ4X試乗記:その4]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP、生方 聡
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bZ4Xの気になるところ

カタログを見ると、20インチタイヤ仕様の電費は134Wh/km、高速道路モードでは146Wh/km。これを1kWhあたりの距離で表すと、それぞれ7.5km/kWhと6.8km/kWhになる。これに対して、比較的空いた一般道を走行したときが4.6〜5.2km/kWh、レーダークルーズコントロールを使って高速道路を100km/h巡航したときの電費が5.2km/kWhと、期待したほどは伸びなかった。ただ、トヨタによれば車載コンピューターの電費がやや厳しめに表示されるようになっているとのことで、今後、実情にあわせて電費の計算方法を変更する考えがあるようだ。

また、途中で急速充電を行った際、充電出力が表示されないのも気になるところ。充電場所や充電の条件で充電出力の傾向が掴めれば、充電ステーション選びの参考になるだけに、充電出力の表示ができるよう、プログラムの修正を検討してほしいと思う。

本格EV第一弾ということもあって、やや慎重なところも見られるbZ4Xだが、全体としてはトヨタらしいハイレベルな仕上がりを見せており、すでに販売されている車両も含め、継続的なアップデートでより使いやすいクルマへと進化していくことを期待したい。

TOYOTA bZ4X Z FWD 20インチ×標準ルーフパッケージ

全長:4,690mm
全幅:1,860mm
全高:1,650mm
ホイールベース:2,850mm
車両重量:1,930kg
前後重量配分:前1,110kg、後820kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:540km
最高出力:150kW(203.9ps)
最大トルク:266Nm(27.1kgm)
バッテリー総電力量:71.40kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:235/50R20
最小回転半径:5.6m
荷室容量:441L
車体本体価格:6,000,000円



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