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EV専用プラットフォームがもたらす広い室内
アット3は「e-Platform 3.0」と呼ばれるEV専用プラットフォームを採用するが、その恩恵は後席に現れている。後席のフロアにはセンタートンネルがなく、20cm以上のニールームが確保されることもあり、足もとは広々としている。頭上にはパノラマサンルーフが搭載されるが、十分なヘッドルームが確保されており、居心地は良い。
一方、運転席はヘッドレスト一体型のパワーシートが装着されるが、シートバックとヘッドレストの段差が大きいのと、ランバーサポートの調整機能がないこともあり、私の場合はいまひとつしっくりとくるポジションに調整することができなかった。
フロントドライブのEVでは、ボンネット下に“フランク”と呼ばれる収納スペースが設けられるクルマを見かけるが、このアット3ではコンパクトな電動パワートレインが収められるだけで、収納スペースは用意されていない。
一方、ラゲッジスペースは奥行きが約80cm、リアシートを倒せば140cm以上に拡大が可能。ライバルに対してとりたてて広いわけではないが、ボディサイズ相応のスペースが確保されている。
BYD ATTO 3
全長:4,455mm
全幅:1,875mm
全高:1,615mm
ホイールベース:2,720mm
車両重量:1,750kg
前後重量配分:前950kg、後800kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:139Wh/km(WLTCモード)※BYD調べ
一充電走行距離:470km
最高出力:150kW(204ps)/5,000〜8,000rpm
最大トルク:310Nm(31.6kgm)/0〜4,620rpm
バッテリー総電力量:58.56kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:235/50R18
最小回転半径:5.35m
荷室容量:440L
車体本体価格:4,400,000円