カバーの開閉までロボットが全自動
駐車スペースと充電機器の効率化が可能
【THE 視点】ヒョンデ・モーター・グループは3月29日、EV用の自動充電ロボット「オートマティック・チャージング・ロボット(ACR)」を開発した。「ACR」は、ロボットが自らケーブルをEVの充電口に差し込み、充電が完了すると再びケーブルを取り外すことができるロボットである。
YouTubeにて、その機能と充電シーンを紹介する動画も公開している。その内容は「アイオニック6」がEV充電ベイ(駐車枠)に自動駐車するシーンから始まる。車両が停止すると、「ACR」は車両と通信して充電口を開き、内部に搭載したカメラで正確な位置と角度を計算する。
そしてロボットが充電器を手に取って車の充電用ポートに固定することで充電が開始される。充電が完了するとロボットは充電器を取り外して元の場所に戻し、車両の充電口のカバーも閉じてくれる。
この自動化の効果は大きく、重いケーブルを持たずに充電ができることや、雨の日に濡れながら作業する煩わしさから解放されることが期待できる。
例えばだが、充電ベイが幾つかあるも充電器が1台しかない場合などに、1台の充電が終わったらロボットが移動するなどして次の充電も自動でできるようになれば、充電完了後の車両移動の必要がなくなり、そのまま駐車できるメリットがあるのではないだろうか。
「ACR」の実用化が広まれば、駐車するだけで充電できる非接触充電とコストなどで比較されそうである。いずれにせよ、このようなユニークな機器の開発・実用化が進めば、EVユーザーの充電に対する不満の解消につながるのではないだろうか。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)
★★レクサス、新型EV「RZ450e」を発売……EV専用モデル、新四輪駆動システム「DIRECT4」を採用[詳細はこちら<click>]
★★レクサス、「UX300e」を改良……新開発のバッテリーを採用、航続距離は512kmへ[詳細はこちら<click>]
★★東京都、電動車両向けに以下4つの補助金を用意
1、ZEV車両購入補助金
2、ZEV車両購入補助金(カーシェアリング事業等)
3、EVバイク購入補助金
4、EVバス・EVトラック等購入補助金
★★国土交通省/経済産業省、「高速道路における電動化インフラ整備加速化パッケージ」を発表……一定時間内に高速道路の外でEV充電が可能に
★★キア、新型SUV「EV9」発表……800Vの急速充電に対応、航続距離541km(WLTC)[詳細はこちら<click>]
★★メルセデス・ベンツ、「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」を4月17日(月)に公開……マイバッハ初のSUV EV
★★レクサス、EVオーナー向けの専用サービス「LEXUS Electrified Program」を開始……充電場所などの案内を24時間365日対応可能なコンシェルジュサービスなど用意
★日産、EV・e-POWER車向けに「後付け急加速抑制アシスト」を発売……価格は7,400円(税込)、急なアクセル操作や踏み間違い事故の被害を軽減
★新電元、レクサスのEVオーナー向けサービスを展開……「レクサス充電ステーション」(東京ミッドタウン日比谷:千代田区)を2023年夏にオープン
★スズキ、オーストラリアのApplied EVと協業……自動運転可能な電動台車を共同開発
★テラチャージ、東京都限定で「急速充電器無料導入プラン」を開始……最高出力50kWの急速充電器の導入を無料サポート
★東京都、ZEVについての世論調査を発表……魅力の最多意見は「環境にやさしい」(65%)、心配事の最多は「充電・燃料補給場所が少ない」(40%)
★大阪府、「令和5年度 カーボンニュートラル技術開発・実証事業費補助金」の公募を開始
★ユビ電、急速充電サービス「WeCharge」を開始……2027年までに100ヵ所以上、1ポートあたり最高出力150kWの充電器を設置
★日本原子力研究開発機構開発の溶媒抽出技術「エマルションフロー」をバッテリーリサイクルに活用……レアメタルリサイクルベンチャーのエマルションフローテクノロジーズと流体制御機器のイワキが共同研究開発へ
★ISレンタリース、「BYD ATTO3」のレンタカーを導入……「アウディ e-tron GT」や「ポルシェ・タイカン」などのレンタルも展開
★米EVトラックのニコラ、燃料電池車のトレーラーヘッド「トレ・ハイドロジェンFCEV」を100台受注……2023年第4四半期から納入開始
★ホンダ、既存の自転車を電動アシスト化する「SmaChari」を発表……2023年9月発売予定、スマホの専用アプリでコネクテッドサービスも展開