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GX支援企業のサステックが、EV充電インフラの新会社「ELIC Charge(エリックチャージ)」を設立


TEXT:烏山 大輔

EVドライバーのためのチャージステーションを提供

エリックチャージは多数のEVを同時充電可能とする大規模なステーションを、需要の集中する地域に配置し、EV充電のボトルネックを解消する。高圧受電設備を完備し、連続する急速チャージの実現。専門スタッフによる、メインテナンス、クリーンアップの徹底。EVの先進性を実感し、ドライブを心から楽しむための、洗練されたデザイン、感性を刺激するスタイリッシュな空間の演出。EVドライバーにとって、日本で最も便利で、安心できる、モビリティ+サステナビリティ+アート+エンタテインメントを融合させたクリエイティブな環境を提供する。

誰もが使いやすいチャージャーを目指して

業界トップクラスの研究開発チームにより、充電器において世界最速レベルの出力900kWを目指す。また女性や高齢者でも扱いやすい軽量ケーブル、軽量ソケットを開発する。ソフトなタッチで稼働するインターフェース、感性に訴えるデザインを追求する。EVから降りずに充電できるロボットチャージャー、非接触型のワイヤレスのチャージャーの実用化に取り組んでいく。

EVベースの社会を目指してトータルサポート

オフィス、商業施設、集合住宅などへEVチャージステーションを設置するための企画、設計、施工、オペレーションまでトータルなアドバイザリーサービスを提供。周辺環境、施設の方向性を踏まえて、完全にカスタマイズした、洗練されたデザインとクリエイティブを企画する。サステイナブルな未来を実現するために、EVをベースとする地域社会の具体化、カーボンニュートラルな新しい街づくりをサポートする。

松尾製作所との協力体制

エリックチャージステーションのハードウェアは、株式会社松尾製作所が企画、設計、開発、デザイン、製造をリードする。松尾製作所は、自動車用精密応用機器製品のリーディングカンパニーである。電流と磁場の分布をシミュレーションする解析ソフトウェアの開発、最先端EVの調査研究、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子学会)のメンバーとして革新的な技術開発に取り組んでいる。また、コンピューターグラフィックの株式会社エルフィン、クリエイティブな新製品開発の株式会社Field Allianceなど、多角的な事業展開を進めている。松尾製作所は、エリックチャージへ出資し、サステックと共同で事業運営に取り組む。

EVの普及とともに問題になるのがEVを充電する時に使用する電力だ。米国では電力不足に陥ることを防ぐため、EVへの充電制限が発令されたこともある。ELIC Chargeは再生可能エネルギーによる急速充電ネットワーク構築を進めている。CO2を排出しない発電方法による電力をEVに充電すれば、完全なカーボンニュートラルが実現できる。また、急速充電器のケーブルは扱う電力量が大きいため、太く重くなりがちだ。軽量ケーブルの開発やロボットチャージャーの実用化にも大いに期待したい。

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