コンパクト、デザイン、ブランドの選定基準
そんなことなので、わが家で日々を共にするEV探しでも、「コンパクト系であること」が、まずはクリアすべき条件になった。
EV探しを始めた頃には、すでに数種の市販モデルがあった。
いちばん実績があるのは日産リーフ。とくにトラブルが少ないという実績は魅力だ。サービスにも不安はないし、性能も不足はない。だが、僕が拘る「デザインの魅力」と「ブランドの魅力」という点が立ちはだかった。
輸入車勢には、テスラ・モデルX 、ジャガー I-PACE、メルセデス・ベンツEQC、そして上記のアウディ e-tron等があり、試乗もした。
それぞれに個性もあり魅力もあったが、ここでも「コンパクトの垣根」が立ち塞がった。
上記4車のサイズはいずれも「わが家が求める基準値」を大きく超えていた。
ちなみに、わが家のガレージに問題はない。若い頃、頻繁に通っていたアメリカのガレージ事情に憧れて、フルサイズのアメリカ車が楽々入るスペースを確保しているからだ。
で、早くコンパクトサイズのEVが出てこないかと心待ちする日々が続いたのだが、2020年……願いは叶った。
いよいよ絞られた候補車たち
まずはDS3クロスバック E-TENSEが登場。そして 、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに続いて、日本カー・オブ・ザ・イヤーをも獲得したプジョー208のEV版、e-208と、そのSUV 版である e-2008の日本発売が決まったのだ。
基本コンポーネントを共有したステランティスの3車は……デザイン、ブランド、サイズ、性能等々……そのほとんどが、わが家の要求を満たしていた。
わが家の要求とは「気軽に楽しい日々を過ごすことを大切にする」といったことである。
DSもプジョーもフランス車だが、それも気にいった。家内も僕も、フランス車ならではの独特の雰囲気とオシャレ感覚が昔から好きだったのだ。
ターゲットは絞れた。あとは3車のうちのどれを選ぶかだけだ。最終的には、プジョー e-208に決めたわけだが、次回はその「選択過程」の話をさせていただく。